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ペテロの葬列
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ペテロの葬列の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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宮部みゆきさんは、良識派のエンタメ作家だと思っていた。極悪非道の犯人は出て来るが、良識ある人達の手で解決され、勧善懲悪で読後感が良い。このシリーズでは、探偵役の杉村三郎が、良識ある人物で、資産家の娘だが病弱な妻と、幼い娘とのエピソードでほっこりさせる、そんなキャラ設定だと、個人的には信じて疑わなかった。 バスジャックから始まるストーリーは面白く、詐欺事件と絡めて非常に興味深く読む事が出来た。犯人像の設定や動機もまずまず納得のいくもので、無事解決で終わる筈が。 ここから杉村に訪れる災難は、正に驚愕の展開。途中で、伏線らしきものを貼ってあったが、まさか本当に、宮部みゆきさんがこれを書くなんて、信じられない、と言うのが、正直な感想である。あえて言えば、シリーズの前作品を伏線に使ったトリックで、レーン4部作を想起した。宮部ファンとしては裏切られて、読後感は当然悪かった。 | ||||
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上巻は、バスジャック事件から始まって、なかなかスリリングでしたが、下巻に入って、たるむように感じました。 読み終わってみれば、もちろん全体がつながっているのですが、読んでいるときは、なんでこんなにだらだらと続くんだろう、と不満でした。 ラストは、確かにバッドエンドではありますが、これから新しい世界が待っていると思えば、希望へ繋がる終わり方ではないかと思いました。 | ||||
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長すぎると思います。 坂本君のバスジャックは余分な気がします。 杉村の奥さんの浮気も小説全体の雰囲気にそぐわないし、 価値を下げているように思われます。 2つ共とって付けた感がします。 | ||||
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菜穂子ウゼェェェェェ。 読む前に他の方のレビューを見てしまったので、結末は知りつつ読んだのですが、それでも唐突すぎて。 作者はどうしても杉村三郎を孤高の私立探偵アルバート・サムスンにしたいらしい。 にしても、離婚の理由がフワフワし過ぎて、納得出来ない。 強引に別れさせなくても、そのままの設定で新しい私立探偵像を作り上げても、宮部さんなら面白い続編が書けたんじゃないかと思うのですが、残念です。 | ||||
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上巻からの引き続きで読了。 読後は、しばらく立ち直れなかった。 本筋はよかったと思う。杉村三郎の名推理ぶりも自然と読み進めていくことができた。いくつか謎は残るものの、伏線も回収され話もきちんとたたんで終わる。長編ではあるが次々と読み進めていけるのも、著者の魅力的な文章力によるものだろう。 しかし、三部作を連続して読んだ身にとっては、前2作の良さもあってか、最後に打ちのめされた。解説にもあるが、いくら海外作品をオマージュしているとかがあったとしても、最後はいただけない。いくら私生活がアメリカンな探偵が多いとはいえ、杉村三郎にはそこは求めてないんだよ、と言いたくなった。 読後感が受け入れがたいほどしんどいものではあったが、今後の杉村三郎の活躍に期待している自分がいるのも事実なので、次回作も(ソロモンの偽証の書き下ろしも含め)読んでいくつもりではある。 | ||||
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なんか長いですね…。 長くてもそれに見合った内容ならいいんだけど…。 風変わりなバスジャック。杉村が乗客として乗り合わせるが…? 慰謝料私も欲しいな(笑)。 | ||||
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正直、今までのものに比べると面白味にかけると感じました。 話も途中までは大変面白く、ページを捲る手が止まりませんでしたが、犯人の目的に近づくにつれ少しこじつけ感が否めない。 なかなか話に入り込めない部分もありました。 が、事件が解決した後の展開は驚き。 必要だったのか。 それは『希望莊』を読めばわかることなのか。。。 ただ、やはりタイトルの伏線はおもしろいと感じました。 | ||||
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宮部さんは、細部まで、いろいろなことをすべて書き込みたい方だと、以前から思っていました。 私は長編でも全然OKなのですが、「理由」以降、無駄に長い作品が多すぎます。「ソロモンの偽証」はその典型。 若い頃の作品はそうでもなかったということは、有能な編集者がついて、削らせていたのでしょうか? しかし大家となった今の宮部さんに意見を言える方は皆無となり、ページ数だけの大作が続いているのでしょうか? この作品はまさにその典型です。四分の一程度にシェイプアップすれば、スピード感のあるいい作品に仕上がったのでは ないでしょうか。 たしかに、長くても宮部さんには、読者を飽きさせない筆力があり、そこは本当にたいしたもんです。 しかし、その筆力に頼って、たいしたことない題材を、長々した作品にするのは、もう勘弁してほしいです。 ついでに言えば、「ペテロ」だの「ソロモン」だの、一見壮大なイメージの題名をつけることも止めてください。 内容と釣り合ってないですよ。 | ||||
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ラストの衝撃は、私にとって宮部作品のうち1、2を争うものでした。 そういう意味では星5つなのですが、ただ、ラストを迎える前までの幸せそうな三郎と菜穂子との描かれ方が辛くなりそうで、読み返したくない・・・・。 よって、星3つです。 続編で口直しできることを期待してます。 | ||||
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多くの人がこの作品の後味の悪さを指摘していますが、・・・ひょっとして、これまでの三部作はこの後始まる探偵・杉村三郎の「過去」を語るための壮大な前振りだったのだろうか。 探偵物の主人公って、大抵、何らかの屈託のある過去をひきずっている人物像として設定されていて、その過去は時折作中で匂わす、あるいは読み進むうちに少しずつ明かされていくっていうのがセオリーだけど、それをこの作品ではあえて屈託ある過去すべてを先に詳細に描いてしまったのではなかろうか。実は杉村三郎シリーズはこれからが本番なのではなかろうかと勘ぐっています。 | ||||
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バスジャック事件にまつわるドラマの終わりが見えてきても、まだそこそこページが残っている。まさか物語の9割が前ふりなの?と思いつつ、読み進めていくと、実に意外な結末が…。菜穂子さん、身勝手だわ。杉村三郎の新たなる旅立ちの物語…そう好意的な解釈もできるが、大多数の読者はそのオチを求めていないはず。 | ||||
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ここでのレビューの傾向が、そのまま、作中のあり得べき世間の空気を体現している様に思う。 続編が書かれるとして、この〝世間〟がどれだけ再現されるかにかかるのではないか。 ある程度再現され、菜穂子や三郎がその中で生きるなら、二度と読まないと言っていた 書評子も戻るかもしれないが、懸け離れた〝空気〟では、私も含めて続けて読む気は起こるまい。 | ||||
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とにかく長い。けどそれなりに読ませる筆力。 合う合わないはあるだろうけど、相変わらず一定以上のクオリティは保ってると思います。 「誰か」の単体作品なら世間ずれしてないほのぼの逆玉婿探偵ってのも面白いと思えたけど、 「名もなき毒」の家に対する扱いや姉の言葉から破綻の萌芽がちらちらと見え始め、 今作では、まぁやっぱりこうなったか、という感じ。 ただ、菜穂子の不倫に関しては必要だったかな?という印象。 三郎が窮屈な結婚生活を飛び出す甲斐性(これを甲斐性とは呼ばないかもしれないが)があればまだしも、 何だかんだでマスターや編集長などの理解者もいてそれなりに安住してしまってる手前、 話を進めるために安易な方向に作者が舵をきったのかな?と邪推してしまいました。 不倫相手が三郎以上にスキャンダルを気にするべき広報室の男、というのも違和感が。 時代物はいいけど、現代物のシリーズ作品には向いていない作家だと思う。 | ||||
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「誰か」「名もなき毒」に続くシリーズ第三弾です。 主人公が巻き込まれてしまった事件とその真相を解くあたりはこれまでの宮部作品に比べると引き込まれない。 登場人物の描き方が浅く、胸に切実に迫っくるものがない。 始終、夢中になって作品に入り込めないもどかしさを感じながら読みました。 ですが、最後の50ページにとんでもない爆弾が用意されてました。 バスジャックもマルチ商法ももうどうでもいい!このラストに全部持っていかれます。 杉村が妻の菜穂子と結婚するために犠牲にしたものはあまりに大きい。 でも、そこまでしたのは菜穂子を愛していたから。 菜穂子がその大きさと、親の富に甘えて自分がぼんやり生きてきたことに気づいたのはこの人にとってはよかったかもしれない。 けど、だからといって彼女がしたこと・選択したことはなんか違う~。 杉村にとっても、読者にとっても、あまりにひどい。後味悪すぎ。 結局は菜穂子って自分のしたいことは絶対に100パー通す人。そこがお嬢様なんだよな~。 「これまでの生き方を見直し、大人になりたい」のならば、 父親のもとを離れて、家族3人でやってみるという方法だってある。 本格的に外で働いてみるという方法だってある。 なのにそこまでは気づけずに、身勝手な選択をするところに呆れてしまいます。 何だかんだいって、今のお金に不自由しない豊かな地位だけは絶対に捨てられない人なんだ。 最後の最後にこんな展開だなんてあまりに残念です。 これまでの2作を読んで、 杉村は菜穂子のために、娘の桃子のために、これまでの自分を捨ててこの家に入り、 その人生に納得してるかのように私は感じていたのですが、やはり本心では違ったのか・・・。 第4弾はあるのでしょうか?杉村さん、今後はどんな風に生きていくのだろう。 気になるけど、なーんかもう読まなくてもいいかも。 ほんとに探偵になっちゃう展開も違うと思うし・・・・なんだかなぁ。 | ||||
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テレビで最終回見逃し、「読もう!」と思い買いました。こんなもんかな??? | ||||
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読み進めていくうちに「ペテロ」の意味が分かった。 内容としては、暗いものが多かった。 逆に、人間は回心できるものだと思えた。 途中は、作者らしく読み応えのあるものだった。 2度目のバスジャックは、行き過ぎだと感じた。 | ||||
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ラストの後味の悪さが評価を下げているようだが、私としては三郎・菜穂子夫婦にシリーズ最初から感じていた微かな違和感が、本作のラストでようやく決着を見てむしろスッキリした感じがする。 この夫婦は宮部ワールドに流れる価値観とは、少しというかかなりずれている。 父の財力をほしいままにし、天衣無縫に振る舞うお嬢様菜穂子。その可愛らしい言動や三郎、桃子への愛情表現の可憐さに騙されそうになるが、困ったことはすべて父の金で決着させ自分の欲しいものは必ず手に入れる。周囲の人間は、皆自分を愛してくれていると信じて疑わない。とんでもないモンスターお嬢様だ。 一方の三郎。やさしくて少しボンヤリしている好青年の位置づけだが、事件への対処ぶりなど見ると、どうしてどうして相当に頭の回転は早い。一方で菜穂子との結婚のため、実の親兄弟と絶縁してもさほど悩む風でもなく、多少の屈託はあるにせよ妻と義父の言いなりである。一部の噂通り、財産目当てで取り入っているとしか思えない。表面はボンヤリのお人よしを装って。 義父は、財界の大物ながら正義感が強く、知性的な人物とされているが、とにかく横柄で上から目線。 これら主要な登場人物のキャラクターが、宮部みゆきが他の膨大な作品群で築いてきた価値観とはあまりにも異質なのだ。宮部ワールドでは、いつも平凡で弱い立場の人たちが懸命に生きる姿を描き、多くの人々の共感と支持を得てきたのではなかったか。 この夫婦の浮世離れした会話や金銭感覚で、これ以上このシリーズを続けて行くことはもはや限界だろう。宮部さん自身もそれがわかっていて、あのような結末にしたのではないか。 私は、今までイイコチャンの仮面をかぶっていた菜穂子の本性がむきだしとなり、三郎がその呪縛から逃れたこのラストにむしろ爽快感を覚える。大方の人は探偵となった三郎によるシリーズ継続を予測しているが、私はこのシリーズは本作で打ち止めで良いと思う。 なお、他の方も書いておられるが、会話文がよみづらい。今までの宮部作品のように一気に読み進めることができなかった。ということで星は3つとしたい。 | ||||
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宮部みゆきさんの本が好きで、いつも楽しみにしています。 中古品ですが、とても丁寧に扱ってあって、日焼けもしていませんでした。 また、買いたいと思います。 | ||||
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宮部さんの作品は初めて。書評に釣られて購入したけど、平凡な作品ですね。 話の構成がばらばらですね。バスジャックから始まって、平凡なサラリーマンが事件に深入りして、 どうも独りよがりな筋の展開で。後半の話は必要なの。バスジャックと。女房が不倫して別れる、別れないのと言う話は内包がいいんでは?何が主題なのか全く不明です。人間の心は不可解と言う前に、小説の筋を判りやすく展開してもらいたい。 宮部さんてもっと迫力ある小説書く人かとおもっていた。 | ||||
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途中まではぐいぐい読者を引き込む展開で、作者の手腕の確かさを感じました。 実際におきた事件からここまで話を展開するのもうまいと思いましたし、今回は主人公と一緒にバスジャックに巻き込まれた面々が精神的に色々未熟だったため、杉村の頼もしさも光りました。まぁ光りすぎたといっていいかも。 が、他のレビューにもあるとおり、ラストがこれじゃ杉村が報われなさすぎでしょう。 現代ミステリーとしては完成度は高いことに間違いないですが、爽やかな読後感を期待した読者は手痛い裏切りにあってしまいましたね・・・。 レベル7のような、思わずこれなんだ?と読者を引き込む謎もちょっといまいちでしたし、クロスファイアのような余韻にひたれる最後でもなかったし、作者の意図がなんだったのか気になります。 | ||||
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