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ペテロの葬列
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ペテロの葬列の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全207件 81~100 5/11ページ
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多くの人がこの作品の後味の悪さを指摘していますが、・・・ひょっとして、これまでの三部作はこの後始まる探偵・杉村三郎の「過去」を語るための壮大な前振りだったのだろうか。 探偵物の主人公って、大抵、何らかの屈託のある過去をひきずっている人物像として設定されていて、その過去は時折作中で匂わす、あるいは読み進むうちに少しずつ明かされていくっていうのがセオリーだけど、それをこの作品ではあえて屈託ある過去すべてを先に詳細に描いてしまったのではなかろうか。実は杉村三郎シリーズはこれからが本番なのではなかろうかと勘ぐっています。 | ||||
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シリーズ中最悪の読後感。ドラマなんぞ観る気にもなれない。徒手空拳で妻子を守っている夫に対してあまりにも不誠実な妻。 しかもその言い訳のいい加減さ。自分自身は全く傷つかずに人を裏切る。 「誰か」「名も無き毒」のシリーズの最終話がこれですか。主人公はこれから何を信じて生きるのでしょうかね。 | ||||
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「怒」 という結末でした。 これほど引きずる本は、最近読んでいない。 伏線には薄々気付いていて、やめてよ・・・と思いながらだったので、 離婚はいいのですが、離婚の仕方が納得いかない。 杉村さんには、今多と関係ない別の世界で幸せになってほしい。 今多コンツェルン最悪。 | ||||
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主軸となる内容なんかどうでも良くなるくらい、最後の40頁ぐらいが最悪 作者が女性だからだろうが、さすがに男をバカにし過ぎ。 どいつもこいつもアタマおかしいという、前作までの人物像が全て崩壊する結末。 まぁ、巨大企業の頂点付近に居る人のアタマの中なんて知りようがないですが、知らないでおいた方が良いと思える。 | ||||
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バスジャック事件にまつわるドラマの終わりが見えてきても、まだそこそこページが残っている。まさか物語の9割が前ふりなの?と思いつつ、読み進めていくと、実に意外な結末が…。菜穂子さん、身勝手だわ。杉村三郎の新たなる旅立ちの物語…そう好意的な解釈もできるが、大多数の読者はそのオチを求めていないはず。 | ||||
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宮部みゆきさんの本は、時代劇もの以外は全部読んでますが、この本の終わりは珍しく後味が悪かった気がしました。なんだか残念で…。 続編期待したいし、2人にまた縁があるところを見たい。ハッピーエンドを見たい。 | ||||
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後半が冗長で、ラストが最悪でした。 初めのバスジャック事件の描写は引き込まれました。これから何が起こるのかなとわくわくしたのですが、そこから特に何も興味深い進展はなく、数百ページを使って事件の謎とき(?、謎なんてあったのかな)は終わり。ラストに衝撃的に胸糞なことが起こって、読むのではなかったと思いました。 初めだけは良かったので星は2つ。 | ||||
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読んでいて薄々感じてはいたのですが、杉村三郎さんの話はシリーズだったんですね。 知らずに手に取りました。不覚。 でも、前作を読んでいなくても、この一冊だけで十分楽しめました。 ただ、宮部さんの小説、あまりにうますぎるのが自分的には☆マイナスです。 | ||||
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文章に行間もなければ、悪い意味で息継ぐ暇もない。 情報過多、人物消化不良で胸焼けがする。 子ども中心の作品だと、ファンタジーに守られて誤魔化しがきくんだけど、 この作品の場合、作品のリアリティを無理矢理補ってたそのファンタジー(主人公の立場)をなくしたら単なる愚作になるのは明白。 まあ、キャラクターで売ってた小説がキャラクター小説を否定したら、後には何も残らんでしょうよ。 ある意味、このシリーズの葬式に参列でもしたのかという気分になる作品。 おそらく、このシリーズの読者はペテロよろしく、読後にこう答えるのでしょう。 「このシリーズなんて、私は知らない」 | ||||
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何が悪いって、悪意を自覚してない「あなたのため」ですよね。 いやーーびっくり。菜穂子さんってこんな人格だったんですね。 ラストがあまりにも衝撃すぎ。 今までのお話全てが伏線だったのか。 それとも、このラストが伏線なのか? 宮部さん まさかこの菜穂子さん書きたくて杉村三郎シリーズ書いてたの? う~~ん。計算で書いてたに一票! そうであったも、後味悪い小説は嫌いなので、星2つで。。。。 | ||||
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この物語、最後の数ページが強烈すぎて気持ち悪くなる。 ペテロの葬列は、単行本も出てて、ドラマ化もされていたので、読みたかった小説でした。 文庫本化を待って即予約し買って、数日で読み終えました。 小説の殆どを占めている推理小説の部分は、いつも通り素晴らしい。人物描写も見事。 でも、あの最後はないよな。なぜあの時点で杉村菜穂子に不倫をさせなければいけないのかいけないのか、分からない。 で、到達した結論が、「そうか、宮部みゆきは、杉村三郎に恋をしているんだ。だから、その妻に嫉妬したんだ。」 ひどいことをする作家だ。 でも、彼女の作品は、また読んでしまうだろうから、宮部さん!また書いてください。 解説によると、既に「杉村三郎シリーズ」の連載は始まっているそうなので、本になれば、読ませていただきますが、穏やかな着地点を見つけて欲しいものです。 | ||||
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三郎さんの仕事や家族など周りの環境、「こういうハードボイルドがあるのか!」と驚き、とても好きな作品でしたが、今回でこれまでの全てを壊しました。これでこのシリーズが終わるのであればとても後味が悪く、新たな展開になるのであればこれまでのシリーズは全く意味を成さず。もし新たなシリーズでやるのであれば、主役は中途半端なハードボイルドの三郎さんではなく、芯の強さを身につけたあの女性の方がしっくりきます。 それにしても結局この作品では何をしたかったのだろう??読まなきゃ良かった。。。。。 | ||||
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作品のラストに訪れる杉村三郎の意外な運命のことは知っていた。でも、どうして、どうやってそうなったのか、は知らなかった。最終ページに辿り着く迄にある程度推理出来たのは、私としては上出来だと思う。(これをアップする時点でアマゾンの書評を見ると、圧倒的に「菜穂子許せない」派が多かったが、私は許せる。彼女は籠の鳥から抜け出す方向に舵を切ったのだ。その方法は間違っているけど、そもそも宮部は正しい人だけを描くことはない) 知っていたのは、文庫の「ソロモンの偽証6」のスピンオフ中編「負の方程式」(杉村三郎が探偵で出てくる)を読んでいたためである。あれを読みおえた時点でこの作品は読まなければならないと思っていた。あの頃同時にテレビドラマでこの作品が放映されていたが、観るのを我慢した。正解だった。冒頭のバスジャックの緊迫した「心理描写」は、流石に映像では無理だったろうと思うからである。 やはり宮部みゆきにとって、杉村三郎は得難い等身大のヒーローなんだと思う。彼女には、通常人は到底真似出来ない特技がある。見たものを確実に描写出来る(「日暮らし」のおでこに似た)「カメラアイ」を持っているのである。その一方では、身近にいない人たちや、壮大な社会批判は出来ない性質の女性である。デビュー以来の30年間で、ギリギリ今多コンツェルン会長のような社会的地位の高い人は描写出来るようにはなったが、そのコンツェルンの中で生き馬の目を抜くような人物は描けないだろう。よって、コンツェルン運営にも関わらない、かと言ってまるきり社会の頂点にも関係なくはない杉村三郎は、宮部には自由に動かすことの出来る分身だった。あの肝の座った観察力、素早い判断は、しかし探偵業にしか向かない。経済小説や政治小説で活躍するには、杉村三郎は(能力的には可能かもしれないが)性格的には優しすぎるだろう。 話の流れで、トールキン「指輪物語」における「指輪とは何か」という解釈があった。私は私なりのその解釈を持っている。しかし、宮部みゆきのそれが知れて、大いに収穫だった。しかも、それがそのままこの作品の大きなテーマになっている。 〈一つの指輪〉は、冥王サウロンの力の源泉であると同時に分身だ。指輪はサウロンのもとへ還ろうとする道筋で出会う中つ国の人びとを汚染してゆく。その心をむしばんで、人格どころか容姿まで変えてしまうのだ。 悪は伝染する。いや、すべての人間が心のうちに隠し持っている悪、いわば潜伏している悪を表面化させ、悪事として発症させる 〈負の力〉は伝染すると言おうか。 現実を生きる我々は、 〈一つの指輪〉を持ってはいない。だが、その代替物なら得ることが出来る。それは誤った信念であり、欲望であり、それを他者に伝える言葉だ。 ー影横たわるモルドールの国に。 我々もまた、生きている。(356p) 宮部みゆきは、作家になってこの方、ずっとこのことを描いて来たのである。 一つだけ、私がこの作品の瑕疵だと思うところ。バスジャック犯と迫田さんが乗り合わせたことを、杉村三郎は偶然だと思っている。本気でそう思っている。もしそうならば、迫田さんの慰謝金が一人跳ね上がっているのが説明出来ない。また、田中さんの額も納得出来ない。しかしそれを論理的に説明すると、物語がすべてひっくり返る恐れがある。私が瑕疵だと云う所以である。 | ||||
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サイテーな気分ですね、ありふれた謎解きの後、わざわざ取って付けた様な、まさに蛇足と言うべき脈絡の無い結末。 杉村シリーズはタダでさえつまらないけど、宮部ブランドで読んできた挙げ句、この裏切りの結末。 著者の意図が分かりません。 思わず本を叩きつけたくなりました。 永遠の名作「模倣犯」の宮部は何処に行った? | ||||
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ここでのレビューの傾向が、そのまま、作中のあり得べき世間の空気を体現している様に思う。 続編が書かれるとして、この〝世間〟がどれだけ再現されるかにかかるのではないか。 ある程度再現され、菜穂子や三郎がその中で生きるなら、二度と読まないと言っていた 書評子も戻るかもしれないが、懸け離れた〝空気〟では、私も含めて続けて読む気は起こるまい。 | ||||
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どこまでもどこまでも理不尽な目に遭っても、 同僚からも毒を吐きつけられても、決して自分を見失わない、 小さなことに幸せと希望を見出して一歩前へ進む。 なんか『健気』を地で行く感じだけど、『いないでしょ、そんな人』 虚構の中にリアリティーゼロ。 宮部作品に描かれる女性は、わがままで理不尽で、それでいて 許されて…自己防衛の屁理屈並べて、主人公を非難する・・・ バカばかりな気がします。 その傾向は、今、より強くなってきている気がする。 事件の謎解きまではよかったけれど、ほんと後味わるっ。 | ||||
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他の方が書かれているように途中まで引き込まれたのですが、最後がまるで某くだらない不倫ドラマみたいで、がっかりしました。 宮部さんどうしちゃったのと悲しい気持ちです。 宮部みゆきさんほどやさしさを描くのがうまい作家は稀だと思います。 『クロスファイア』が好きなので例に挙げてしまいますが、 犯人に犯行を繰り返させたくないという知人男性の一見ひたむきな優しさは、自己満足な偽善として辛辣にえぐり出されたり、 その一方で、 ほんの脇役の家政婦が、雇い主の婦人によくしてもらったことを恩に着て人知れず一生の幸運を棒にふる、そのやさしさをたった一文でしかしきっちり描き取られる。 やさし「げ」なだけのまがい物と、本当のやさしさを厳しく優しく見極める選球眼に、さすが宮部みゆき!と膝を打つファンは私などが言うまでもなく山のようにいらっしゃると思います。 事情があるから、と言って他人を傷つけている事実に蓋をしてコーティングして見せる「げ」な物語もありますが、それはやはり宮部作品には似合わないと思います。そういう書き方をするには、これまでの宮部作品はあまりに知的だし、宮部さんは本当の意味で優しさを見誤る作家でないと読者は知ってしまっているから。 宮部さんの潔癖さが、そういう清潔さこそが、宮部みゆきの恐るべき壮大な物語の正確無比な正邪のはかりの底にあることをずっと好ましく思ってきました。 同性から見ても奈帆子は愚かすぎて胸が悪くなりました。 ラストだけではなくて、主人公の義父の義妹が、義父の愛人の娘をよく思わないのはある意味当然のことだと思うのですが、「見高な女性」と描写されたり、なんとなく「初期の宮部さんならこんな書き方したかな」と他作品と比べて違和感がチラホラ残りました。 主人公をお金に頓着しないある程度のリッチさ、かつ、ボンボン育ちの非常識でなくするためにこんな複雑な設定にされたのかもしれませんが、もっと他の設定でもよかったんじゃないのかな、と生意気にも思いました。 | ||||
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歴史は繰り返す。 一度目は、悲劇として、二度目は喜劇として。 まさに、この本はその通りに物語は進んでいく。 私は、DTVで最近見たので、原作を読んでみたくなりました。 マルチ商法と洗脳は、現在でもかなり行われており、 警鐘を鳴らす意味でも、良書といえる。 このような大作を読んだのは、久しぶりでしたが、みなさんがいうように、最後が裏切られたとも思いません。 大会社だろうが、中小企業の親父だろうが、特別な人はおらず、肩書を外してしまえば、みな同じようなもの。 逆に、杉下は、今後一人で探偵をするんだろうなあと思い、次回作に期待が持てた。 | ||||
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面白かったです。 ドラマみてからの原作でしたが、ドラマもしっかり製作してたんだなぁと感心しました。 | ||||
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時間かかりましたが、読了しました。 この作品を評価するにあたって、一番問題になるのは菜穂子の不倫でしょうね。 それまでのパートは多少、冗長さを感じさせるものの中々読ませる内容でした。 そこで、終わってたら☆4つ以上は確定でしたが。 サブプロットが完全にメインプロットを食ってしまいました笑 衝撃を全部、ラストの菜穂子の不倫にもってかれましたね。そう感じる方は少なくないと思います。 レビューを見ていると、『男性は』、『女性は』という記述を見受けますが、よく読むと男性でも菜穂子に理解を示している方もいますし、女性でも許せない!って方もいるようです。単純に性別の問題で割り切ることは出来ないと思います。 私自身は『そりゃねーわ』と思った方です。 しかし、菜穂子の主張も理解は出来ます。 では、何が問題か? 手段です。 自立して、お互いを解放すること。主張としては問題ありません。 しかし、何故それが不倫という行動をとったのか? 鬱屈した想いはあったんでしょうが、このやり方だと夫や娘はもちろんですが、不倫相手の橋本も傷付けてしまいますし、現にそうなりました。一見、相手を想っているかのような口ぶりですが、その実、自分の事しか考えていなかったのではないでしょうか? 必要であったのは離婚覚悟の話し合いでした。不倫の前にね。 もし、不倫はなく、上記の主張による話し合いであったなら、寂しくはあれど、多くの方は納得しただろうと思います。 それは菜穂子の覚悟ですから。 しかし、不倫は別問題。菜穂子は勝手に想い詰めて行動に走りました。 こんなことになる前にこの夫婦は話し合えなかったのか? 話し合えなかったのでしょうね。残念。 菜穂子自身も父親も、自論は語りますが、傷付けられた人に対して想いやる様子はありません。 私は本当に似ているのはこの親子であると感じました。 と、読み終わってみれば、本来の内容よりもサブプロットの不倫の方がっていうか、ほぼそれしか頭に残りませんでした。 やっぱりそれではまずいと思うのですが、どうなんでしょう、先生? 杉村は、この後私立探偵になっているそうです。 菜穂子や娘とも連絡は取り合ってはいるようですが、どうなるやら。 杉村には本当の意味で理解してくれるパートナー(女性)と幸せになってほしいです。 菜穂子との復縁とかは見たくないなむしろ、杉村が再婚することになったらどんなリアクションするか見てみたいですけど。 私立探偵『杉村三郎』に期待します! | ||||
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