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ペテロの葬列
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ペテロの葬列の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全207件 41~60 3/11ページ
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杉村三郎シリーズ第三作目、満を持して到達。 傑作です。 前作・前々作に続き、「悪意」「悪意の連鎖」を、現代社会に蔓延るマルチ商法詐欺を通じて描く本書は、亡き祖母が豊田商事に騙された事もあって、琴線に触れました。 金字塔「模倣犯」を彷彿させる、登場人物の背景・心情を緻密に描写する宮部節は健在です。 しかしですね、ラストの杉村家は残念無念、宮部作品読後感ランキングはワースト1位でしょう。 | ||||
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宮部さんの作品では、初めて釈然としないものを残して読了しました。 勿論、表現的には、核心の人物が最後まで実態がないとか、 モノクロの映像に鮮やかな色素を感じさせる筆致とか、 宮部さんらしい部分もありますが... バスジャック事件とマルチ商法の繋がりは無理矢理? 解決方法も勿体ぶってる割には関係者がアッサリと見つかって解決! 探偵然としている杉村三郎というキャラクターも信念が見えず、 なんだか中途半端。 挙げ句の果てには、妻の件。ちょっと読んでてウンザリでした。 宮部作品は絶対!という神話が初めて崩れました。 | ||||
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レビューはあまり芳しくないようでしたが、杉村三郎のこれは読んでいなかったので、読んでみました。みなさん言われるようにちょっと長い、冗長な感じはしますが、これは新聞連載なので仕方ないかと。相変わらず、言葉の使い方や文章は秀逸で、長さには関係なく読ませます。また、宮部みゆきの小説では、真っ当な人が出てきますが、作者の定義する「真っ当な人」の基準が、同世代の私にはすごくよくわかり、安心できます。 終盤の展開について、途中伏線はあるもののあまりに唐突、というご意見もあるようですが、人はなんとなく間違える生き物で、そういう意味では小説らしくない展開(笑)ですが、現実にはよく起こりうる、ふわふわ、ふらふらしたもの、が良く書かれているように思います。故に、逆にその理由を登場人物に切々と説明させなくとも良かったのでは、と、個人的には感じますが。 | ||||
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凄い本を読んでしまったなあ。最後の思わぬ展開に、今、ちょっと鬱状態です。この本、どうレビューしろと言うんだろ? 色んなお話が交錯し、まるでラベルのボレロのように最後の結末へ。最初のバスジャックもショッキングだけれど、最後のオチも、さらにその後の展開も、想像を絶するものでした。 しかし、これは今時珍しい大人の小説ですねえ。20代よりも30代、30代よりも40代・50代の方が、この作品の持つ深みを理解出来るのではないでしょうか。 | ||||
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長すぎると思います。 坂本君のバスジャックは余分な気がします。 杉村の奥さんの浮気も小説全体の雰囲気にそぐわないし、 価値を下げているように思われます。 2つ共とって付けた感がします。 | ||||
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お気に入りの杉村三郎シリーズで図書館では長期に借りれないので探していました。お安く入手でき美品でしたので満足です。 | ||||
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菜穂子ウゼェェェェェ。 読む前に他の方のレビューを見てしまったので、結末は知りつつ読んだのですが、それでも唐突すぎて。 作者はどうしても杉村三郎を孤高の私立探偵アルバート・サムスンにしたいらしい。 にしても、離婚の理由がフワフワし過ぎて、納得出来ない。 強引に別れさせなくても、そのままの設定で新しい私立探偵像を作り上げても、宮部さんなら面白い続編が書けたんじゃないかと思うのですが、残念です。 | ||||
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『誰か』『名もなき毒』と続けて読んだ流れで読了。トラブルや困り事が何度も近寄ってくる人っているよな、と思いつつ。 無駄に長い、とか冗長すぎる描写、とかの批判もあるとは思うが、上下巻にわけた本作は、分冊箇所も的確である。これは、460頁、600頁であった前2作を大きく超える860頁であるが、分冊のおかげで中だるみも感じなかったため、文庫化の功績といえると思う。 あいもかわらず杉村三郎の人の良さが前面に押し出され、いかなる状況でも第三者的な視点で対応する様は、この人何者か?と思わざるを得ない部分も目立ちはじめるが、著者の卓越した描写によりさほど気にならず読み進めてしまう。 伏線などもきちんと張り巡らせているが、ところどころ『杉村三郎は探偵になりたいのか?』と匂わせすぎているのが邪魔には感じた。 | ||||
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上巻からの引き続きで読了。 読後は、しばらく立ち直れなかった。 本筋はよかったと思う。杉村三郎の名推理ぶりも自然と読み進めていくことができた。いくつか謎は残るものの、伏線も回収され話もきちんとたたんで終わる。長編ではあるが次々と読み進めていけるのも、著者の魅力的な文章力によるものだろう。 しかし、三部作を連続して読んだ身にとっては、前2作の良さもあってか、最後に打ちのめされた。解説にもあるが、いくら海外作品をオマージュしているとかがあったとしても、最後はいただけない。いくら私生活がアメリカンな探偵が多いとはいえ、杉村三郎にはそこは求めてないんだよ、と言いたくなった。 読後感が受け入れがたいほどしんどいものではあったが、今後の杉村三郎の活躍に期待している自分がいるのも事実なので、次回作も(ソロモンの偽証の書き下ろしも含め)読んでいくつもりではある。 | ||||
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ドラマを見てからの原作でした。いろいろと 考えさせられる内容が、盛りこまれすぎていて お金が絡みながら、正義は、なにか?家族との つながり。友情、夫婦、思いやり、信頼、 杉村三郎の兄貴が登場してからは、普通の家庭が見えてきて、ホッとしたりしました | ||||
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宮部みゆきの本は読んで後悔しないと思ってきたが、どうやらこれだけは例外だったか・・・ ただ、ネズミ講や自己啓発をうまく取り上げている。これはさすが、と思った。 何十年も前からネズミ講の被害がニュースになるが、近頃でもネズミ講に気づかず知り合いを誘う人は珍しくない。 誘う方は良かれと思っているのだから(だます気は更々ない)やっかいだ。 有名企業の名前も出てきたりしてかなり巧妙であるが、一流企業が関係しているのかは??? この二つはセットのようで、まず自己啓発セミナーにやってきた人の不満や不安を解決できると思わせ、そののちネズミ講に誘う。 この世の中、毎日満足に過ごしている人は非常に少ないと思われるのでほとんどの人がターゲットになる可能性がある。 名声と大きな財力を持つ人物を味方に付けた主人公は、つねに他人の立場を尊重して行動する(とてつもなくお人よしな)主人公でもあり、この二つの点は、小説の設定として相性がよくない。 だから『ペテロの葬列』で主人公をそこから引き離したのだろうが、普通の会社員がコンツェルンの令嬢(婚外子ではあるが)と結婚するという、そもそもありえない設定によって、破綻もしくは苦しい展開になるのは必然のように思う。 財力と権力との行使を当然のこととしている妻やその家族に不満を持っているが口に出せない主人公は、事件にのめり込んで妻子をほったらかしにする。 妻は主人公のそんな気持ちを感じているが、自分から夫に歩み寄ろうとせず夫に不満を持つ。そして不倫する。 そうもあろうが、しかし一代で巨万の財を築いた抜け目のない男が、娘かわいさのあまりー娘のいうとおりーそもそも無理な結婚を承諾するだろうか? 次に問題だと思うのは、バスジャックの犯人は過去の悪事を悔いて事件を起こしたとする点。 幼馴染が、犯人は真人間になったといってるが、自分がしたことの責任の取り方が明らかに間違っていると私は思う。 とにかく無理やりの展開で、人気作家H氏の小説を思わせる。 | ||||
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くだらない、とはこういう小説のようなものをいうのかなと思いました。 | ||||
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芳しくない評価が多数でありながら、宮部ファンの一人として購入。 多くの評価とは異なりますが、この作品は杉村シリーズの転換期であり、だからこそ『レベル7』のようなスピード感と、現実に起きた社会問題を取り入れつつ、敢えて今作に挑んだ、いわば原点回帰と新たなチャレンジのようにおもえます。 何度も読み返すごとに『削るべき場所』は無いのでは?むしろ、そういった芳しくない意見が多数あがることまで計算された作品なのではと感じることもあります。(あくまで個人的に) ラストまで読み終えたときに感じたことは、これまでの作品とは大きく異なる悲しみや、他の作家の方の作品でも似たような、それでいて微妙に異なる喪失感がタイトルにて表現されているのだと痛感し、次のシリーズ作品までも見通した、読者を良くも悪くも裏切るという意図があったのではと思えます。 改めて宮部みゆきの筆力を痛感しました。 どうか、酷評されている方も、繰り返し読んでいただきたく、タイトルの重みを実感されたく思います。 | ||||
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下巻の最後を読んで、流石に腹が立ちました。小説家としては、プラス・マイナス問わず反響の大きい事は良い事なのでしょうし、小説家が善人である必要性も無いのですが、あのラストはいくつかのレビューにも有りましたが、無理が有ります。これまでの流れの中でのあの夫婦であれば、どなたかも言われてましたが、「離婚覚悟で話し合う」という事になります。美穂子さんと橋本さんの不倫を入れたのは、宮部さんという小説家の名前や続編購入意識にインパクトを与える為なんでしょうか。「何度も寝ました」という言葉も、橋本さんとの事が「テイーンエージャーの恋の様に楽しかった」という言葉も、ただ単に読者(私)には作者を含めて不快感という強いインパクトを残しましたが。ところで、編集の方はこういう反響を予期されていたと思いますが、この方が今後の宮部作品の売り上げ増になると思われたのでしょうね。その反対になる事を願います。 | ||||
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バスジャック事件の慰謝料の謎等を追う杉村。 個人的にラストが衝撃でした。 ええーっ⁉︎ 後味がちょっと…。 姫さまにみんな甘いですね〜。成長といえば成長…なのか。 | ||||
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なんか長いですね…。 長くてもそれに見合った内容ならいいんだけど…。 風変わりなバスジャック。杉村が乗客として乗り合わせるが…? 慰謝料私も欲しいな(笑)。 | ||||
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星1の人のレビューも理解できます でも映画 SEVEN とか そういう後味悪いものとかモヤモヤするものが好きな人にとっては面白いです。読後感最悪ですが。敢えて悲劇を読むタイプにはよいかも。 文章はさすが宮部みゆきです。 ペテロっていうのは、読後感含めた布石だったんだなーと。 | ||||
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ぐいぐい読ませる展開は、さすが、宮部みゆき。分厚い本も読み飛ばす事なく一気に読んでしまいました。決して綺麗事だけではない、寧ろグロテスクなまでにリアルな、それでも読まずにはいられない、色々なことを考えずにはいられない物語でした。 ……しかし、あのラストはない!伏線はあったとか、もともと無理のある関係とか、そういう問題ではなく、シリーズ物でやってはいけない事、そのシリーズの根底をなす世界観を崩されました。これは『金と権力を後ろ楯に持つ病弱な娘を嫁にした逆玉探偵』のシリーズでしょう?言うなればあのラストは、三毛猫ホームズシリーズで『猫に頼るのはやめよう!』と決意するとか、ミス・マープルが編み棒投げ出して『田舎暮らしにはうんざり!甥に頼らず自立するのよ!』ってニューヨークで事業を始めるようなものでは。 夫婦の崩壊は珍しいことではないし、それ自体がどうこうと言うより(まあ、あんまり独りよがりで無責任なお嬢様にはポカーンでしたが)、シリーズものの前提を崩された事がショックでした。 夫婦の崩壊も杉村風探偵の活躍も別の話でやってほしかった。こんな、はい前作二作はなかったことにみたいな夢オチみたいなラストじゃ納得出来ない……(いやむしろ夢オチであって欲しいか) 好きなシリーズだったのに、前作二作も読み返す気がなくなりました。残念です。 | ||||
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落度のない夫が浮気した妻に一方的に離婚されるオチが気に入らない読者が多いのに驚きました 本ちゃんと読んでますか? 私は名もなき毒からペテロの葬列を読んで 誰かを読み始めたところだけど 最初から無理あるでしょこの夫婦 だからってすぐ離婚しないでしょ、子供もいるし このシリーズのどこから入っても離婚するんだろうなって想像出来ない人は本好きじゃないと思う それに身体が弱いって本当に本人にしか分からないし 誰のお荷物にもなりたくないんだよ お気の毒なお嬢様でいたくなかったの菜穂子は 夫にだけは分かって欲しかったんだよ 三郎が悪い訳じゃないのも承知で コンツェルンだの大袈裟じゃなくても夫婦の すれ違いってあるし親を捨てても菜穂子と結婚しようとした三郎が出来過ぎくんだけど だから菜穂子も三郎を自由にさせたかったんだよ 後味悪くなんかないよ 水戸黄門の裁きが見たい人でいっぱいだから 書く方もやる気なくなるよ ちゃんと本読めよ | ||||
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『ソロモンの偽証』で、もう宮部作品は買うまい、と決意していたのに、こちらは『誰か』から続くものだったので、「ラストを確認しておこう」という意味でのみ購入。 結果は、『ソロモンの偽証』とどちらが駄作か、甲乙つけがたいくらいの駄作。 宮部氏は、「日常生活の何気ないこと」にスポットを当てて、それを大事件に作り上げるのが非常に上手な人だと思っていたが、この『ペテロ』は、逆に「何がそんなに大問題なの?」と思ってしまうことばかり。 すべてが大げさで、無駄に長く、登場人物の誰にも共感できない。 長々しく書くことで、逆にすべてが嘘っぽく、感情移入できないものになっている。 菜穂子も、『誰か』の時には、ただただ純粋無垢なやさしくておとなしいお嬢さん、のように書かれていたが、『名もなき毒』では、キリキリとヒステリックなものの言い方をして不快さを感じさせられた。(『誰か』の時にも、違和感のある言動はあったのだが) が、この『ペテロ』では、「不快」などという言葉では生ぬるい、という感じ。 現実に人は変わるものだが、3部作を読んでいて、「菜穂子もこういうふうに変化していっても仕方がない」と思わせるだけの説得力がどこにも無い。無理のある設定であれば、筆力でカバーしてくれるべきだろう。 話の流れでは、主人公は探偵に転身するのだろうと思うし、この主人公が探偵になってからの話を宮部氏は書いていくつもりなのだろうと思われる。 この主人公は最初から最後まで「良い人」だったので、その活躍には興味がある。 がしかし、宮部氏の小説はもう読む気がしない。 あれほど才能のあるストーリーテラーだったのに、あまりにも残念。 | ||||
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