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終わらざる夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
終わらざる夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全172件 81~100 5/9ページ
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戦争末期の日本国、国民のおかれてる状況が小説とはいえ、私の体験的な歴史観に照らしても見事に描かれている。国家として戦争遂行能力が失われ終戦に向けた努力が国民には一切知らされず秘密裏に様々な形で摸索されつつあった頃が背景ではあるが、其処に存在した人々の運命流転の「ありさま」が著者の想像力の元に網羅されてる。特に浅田次郎氏独特のファンタジックな描写「鉄道員ぽっぽや」にもあった時空を超越した霊的な表現コッサック出身ソ連兵たちも絡んだ捉え方は流石と思う。あの時代は理不尽・不条理と共に流れ流されてように思える。 現在、今日こそ、あの時代を顧りみる必要を痛切に感じる。・・特に戦争を知らない人たちには是否とも読んでほしい。 | ||||
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昭和20年8月18日未明、占守島にソ連軍遂に上陸!ポツダム宣言受諾後、ソ連の横暴な武力による占領計画に、日本の国土防衛のため第91師団は自衛の戦闘に踏み切る!45歳の応召兵片岡の、東北の英雄鬼熊軍曹の、岩手の星菊地軍医の運命は!?それぞれの思いが交錯しながら最後の戦いが展開していく… | ||||
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翻訳編集長の片岡は45歳で初召集され、千島列島の占守島に送られた頃、集団疎開で長野県に疎開中の片岡の息子4年生の譲は、父親の出征を知り疎開先を脱走。途中脱走組の6年生吉岡静代を伴って一路東京へ!子供達の戦いが始まる( ̄▽ ̄)=3 | ||||
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終戦間際の昭和20年7月。東京外語大出身の45歳片岡、北支那戦線で右指3本失って4度目の召集の38歳の鬼熊軍曹こと富永、岩手医専から東京帝大に行って召集された20歳の菊地。彼らが派遣される先は千島列島最北端の占守島での物語が始まる! | ||||
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終戦間際にこんな戦いがあったことを知り、歴史の深さに感銘しました。 | ||||
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中巻は必要?と思われる内容?文学的要素の侘しい表現及び内容。不必要に饒舌な文章が苦痛でした。 氏のストーリテイラーファンとしては甚だ不満足な出来と思う。全体に緊迫感に欠ける小説です。 期待して読んだだけに残念でした。 | ||||
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日中戦争や第二次大戦は知識として知っていても、そこに生きた人々の生きざまや、貧しい日本の状況や、かくして日本が戦争に負ける要因を国内で作っていたのがよくわかる。それにしても、この時代に生きる人々のなんと切なく悲しいことか........ | ||||
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戦争の悲惨さを一人一人の体験に置き換えることによって深い表現力となり、読む者にとって平和の大切さを強く考えさせられる作品だった。 | ||||
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戦後のソ連侵攻は母親によく聞かされました。戦争ものだからハッピーエンドではないのはよく判るが、これだけ主人公風の人物が死ぬストーリーを読まされると暗然とした気になります。救われない感じ。最後の官能小説の引用も唐突感がありました。 | ||||
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上、中、下巻とおしての総括です。太平洋戦争の戦記は海軍主体で読んできたが、アッッ、キスカより北の島での戦いを、多方面から構成して 小説のだいご味を味わわせてくれた。 | ||||
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人間という動物は、かくも やさしく、むごく、強く、弱い生き物であろうか。 じっと見つめていないと、見過ごす生活が そこここにあるのだ。 浅田次郎さんの、血がにじみ出ている「終わらざる夏」は、 のた打ち回った近代日本を、こう弁護している。 「欧米列強のキリスト教普遍主義を、神道普遍主義に焼き直して、近代日本は歩き始めたのである。そしてその求心力をいかんなく発揮して、西洋社会から見れば唯一の脅威となる異端国家となった。」と。 アメリカはドイツのファシズムを恐れたが、日本に対してはファッシズムではなくキリスト教普遍主義に張り合った異端国家を憎んだのである。 安倍晋三氏にぜひ読ませたい「本」である。 | ||||
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読書は心を洗ってくれます。紙を一枚一枚めくる感触は、PCでは得られないものだと思います。 | ||||
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終戦直前の緊迫した国際情勢の中で、急変する北方情勢の様子がよくわかった。さすが、浅田次郎です。 | ||||
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はじめに書いておくと、ネタバレの内容が少し入ります。 大学で日本史を専門に勉強するか、第二次世界大戦に興味のある人でなければ、終戦直前は元より終戦後のソ連と日本軍との戦いなんて知らない人が多いのではないでしょうか。 私も恥ずかしながらその一人です。 シベリア抑留や満州方面へのソ連軍の侵攻はうっすらとした知識で知ってはいても、戦後に行われた占守島の戦いは知りませんでした。 知らなかった歴史を知るきっかけになった、という面ではこの本をとても評価したいと思います。 しかし小説として評価できるか?と聞かれるととても微妙なところです。 視点が変わるのは少し読み辛かったし纏まりも微妙に思いましたが、様々な立場の考え方や苦悩を考えさせられるので良いと思います。 ですが、他の方書かれているようにファンシーと言いますか、リリカルと言いますか、妙な奇跡じゃないですけどそんな感じのものは必要なかったと思います。 それもまだ一回目の出来事なら、複雑な気持ちを抱えながら流せましたが、最後の方の出来事がものすっごく「はっ???」となりました。 男の子と女の子がおじさんに連れられて駅にくるのは良かったですよ。しかし問題は次です、次。 なんでおっさんにロシア人乗り移ってんの?理解できない。しかも日本語わからないって言ってたのに、話してるし理解出来てる。は??? としか言いようがないです。えぇ本当に。 書きたい事がいっぱいあるのはわかりましたが、それを無理に一つの話にまとめるからテーマがぶれてるように私には見えました。 『カムイ・ウン・クレ』 神、われらを造りたもう。 何度も出てきましたし、幾人もの人がこのセリフを使いました。 これが主軸かと思うじゃないですか。だから最後の〆もてっきりこのセリフだと思ってたんですよ。 ですが、予想に反して最後の〆は『ダモイ』でした。 いや、わかりますよ?シベリアに抑留されて厳しい強制労働をさせられてた人たちの絶望に似た希望の言葉『ダモイ』。 有名ですよね。浅学の私でも知っている言葉です。あらすじを見たときは確かに物語のキーワードの一つに『ダモイ』入ってると思ってました、えぇ。 でも、最後の数ページでこれって語れるような事じゃないですよ。その上もう私の中で何回も見た『カムイ・ウン・クレ』が邪魔をする。 どっちが最終的に言いたかった、書きたかった事なの?ってなりました。 なので厳しいかと思いましたが☆は2つにさせていただきました。 | ||||
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今までの浅田作品と違ってなかなか読み進めなかった。 実際の戦闘場面は終わりの50ページほどなのだが、全篇を通じて人命を粗末にする戦争の描写がこれでもかというほど綴られる。 通常の浅田作品なら作品の終わりに救いや温かみを感じたものだが、この作品では最後まで救いようのない悲惨さで満ちている。 元自衛隊員らしく戦争というものの実際を知っている。リアリティがある。 最近の日本では、二度と戦争はしてはいけない、というセリフは空虚であるという雰囲気になってきた。 そういう風潮のなかでも、戦争というものは悲惨であるという痛切なメッセージを浅田氏は訴えたいのである。 | ||||
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今まで知らなかった軍編成部の終戦に向けての動きがわかった。赤紙が来て戦地に向かう兵士の気持ちは今の平和な日本では考えられない。当時の様子を今使われていない漢字が良く表してる。 | ||||
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第二次世界大戦末期に召集された三人に焦点をあてて、敗戦までの二ヶ月を刻々と描写して日本人の心情をまるでその場にいるようなリアル感があります。 明治以後、日本は必死で国防をした結果、ロシアと中国に共産主義の国家を誕生させる結果になってしまいました。 日露戦争以後、70年もロシア及びソ連に対峙してきたが、あろうことかアメリカとの戦争に突入してしまい、悲惨な敗戦を迎えてしまったが、敗戦の結果を受けて、無傷の部隊が武装解除する過程になんともいえない気持ちになりました。 8月17日にソ連の攻撃を受け応戦する戦車部隊、そして思いがけない結果で、シベリア抑留生活を迎える終章では当地で亡くなった私の祖父の状況が重なり、溢れる涙で読み終えました。 | ||||
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史実としてこれまで知らなかった終戦直後の出来事、 それに重なる徴兵された人々の生死と人間模様。 題材とその描写、浅田次郎氏の力量に感服。 | ||||
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日露戦争時も、日本は国力のすべてを使い切ったような総力戦であったが、太平洋戦争はそれを上回る凄まじさである。この物語は、庶民がどんどんと徴兵されていく様子を描いて始まる。太平洋戦争時の戦場の凄まじさもさることながら、日本国内のすべてが戦争に飲み込まれていく様子をさまざまな国民の目線で描かれています。 千島列島の国境の戦場に送られる通訳要員として特業動員をかけられた主人公。根こそぎといっていいほど、徴兵されていく国民。残された農村、家庭ではもはや労働力が足りず崩壊寸前。生活できない弱いものが取り残されて餓える寸前といった状態である。物語を通じて終戦間際の日本の国民生活をしることができる貴重な一冊である。これから物語はどのように展開していくのかまったく想像できないまま。怒涛のように圧倒されたまま。次巻につづく。 | ||||
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彼らしい作品だけど第二次世界大戦の終戦にかかわる作品なので描きにくい点もあったのかなと感じました。 まだ当時の人が生きていらっしゃるので表現も難しいのでしょう。 | ||||
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