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終わらざる夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
終わらざる夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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重厚な群像劇と登場人物達のエピソードが 延々と続く 最後に本題の占守島の戦いとなるのだが それまでがとにかく長い 脇役達のエピソードはかなり読み飛ばしたが それでも長かった もう少し登場人物を減らしてもいい気がする 疎開児童、先生、通訳の妻、ソ連兵のエピソードは要らないのでは? あまり知られていない終戦後のソ連軍の攻撃と それを撃退した帝国陸軍の活躍は日本人としては知って置くべきであり 著者ならではの重厚な内容と相変わらずの浅田節は素晴らしい。 特に岩手訛りの鬼熊軍曹の人物描写が泣ける。 | ||||
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良い | ||||
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母に頼まれて購入。 | ||||
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図書館で上中下巻すべて借りましたが、本巻の百頁を過ぎたあたりで読むのをやめました。 本書の初めに疎開していた譲が失踪します。ところが、いくら読んでもその後のことが描かれず、当時の社会や歴史が延々と語られます。作者の浅田次郎さんはずいぶん頑張って調べたことだと感心します。しかし私がたどりたかったのはそうした蘊蓄ではありません。当時の人々の行動や心のありようを味わいたかったのです。こういう小説が好きだという方も多いと思いますが、私の嗜好には合いませんでした。 | ||||
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ありがとうございました。 | ||||
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いよいよ、8月15日の玉音放送が流れ、日本は無条件降伏する。「聖戦完遂、一億玉砕」に突き進んでいた日本は、一気に逆回転を始める。そこにあったのは、安堵と同時にあらたな悲劇の始まりであった。不可侵条約を破って占守島にソ連軍が上陸して来たのである。下巻はいよいよ本作のクライマックスである。 下巻を読了して、正直、物足りなさが残った。「散るぞ悲しき」を著した梯久美子氏が解説を書いておられるので、下巻は一種の戦争ドキュメンタリーになるのかと勝手に思っていたのだ。だが、肝心の戦闘の場面は、ソ連軍対戦車砲部隊の隊長の手紙だったり、別のソ連軍兵士の独白だったりで、戦闘の詳細(特に日本側)が何もわからなかった。また、何やらロシア文学風の幻想性が加わったり、主要な登場人物の最期を遠距離から眺めるような具合になったりで、焦点を絞りきれないストーリー運びに素直に感情移入できないところもあった。すべての登場人物の物語を完結させるには、もう少し紙数が必要だったのではないか。終わりを急ぎすぎた、あるいは手際よく纏めすぎた印象が残った。史実をベースにしたノンフィクションの戦争文学は難しいということか。 | ||||
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何度か途中で挫折していましたが、なんとか読み終えました。 挫折の原因は、悲惨な結末しか予想できないこと、加えて途中経過も あまりにも暗いことの連続に気が滅入ってしまったことです。 それが戦争であり、この時代であり、本作のテーマなのですから仕方 ないことなのですが・・・ 全体は戦争という悲惨極まりない状態ですが、個々の登場人物は総じて善人 です。これはロシア側も含めて。 そんな彼らの言動に何度も胸を打たれたのですが、作品としては、私には重すぎた。 | ||||
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うぐぐ。なるほど。 上、中巻は、終戦間際に戦地へと向かう人々の群像劇になっていて、 それはまあ、悲劇には違いないのだけれども、 それでもそれぞれになにがしか自分が命をかけるに足る意義を見つけようとしている 前向きさともいうべきものがあったように思います。 どうあれ起きてしまった戦争に対して、自分がやるべき事をできる限りやろう、 そうすればきっと報われるだろうという感覚がどこかあって。 しかし、下巻で描かれる、実際の戦争は そんなものをすら全て吹き飛ばしてしまう理不尽さで、 あらゆるものを一瞬にして取り返しのつかないところに持って行ってしまう。 それまで群像劇を編み出していた人々のお話は、 この戦闘を持ってねこそぎ終わってしまう。一切の理屈なく。ぱたっと。 あとはエピローグで語られる事後の話のみ。 これが戦争か。と。 浅田次郎さんが描きたかったのはこれだったのかと。 自分の考えの甘さを思い知らされました。 戦争。よくない。 | ||||
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浅田さんは、なにかのエッセイで「分厚い本が書いてみたかった」と言っていたが、この終わらざる夏も分厚くするためにいろんな話を詰め込みすぎた印象。 上巻は人物紹介、中巻は反戦争を親子と先生を通して描いて、下巻で一気に終わりに持って行くけど、3巻分の分量にしたことで話が膨らみすぎて、それはいいとしても終わりがあっさりしすぎ(直接的な死を描きたくなかったんだろうが)、ロシア人は、ただの日本の悲劇物語にしないため(ソ連軍の中にもこういう人はいたんだよ!のために)と、いろいろ出てきた人物たちの死を一気に描ききるための道具に過ぎないと思った。 なので、いつも浅田さんの短編を楽しみに読んでいる人からすると、オチも弱いし、1上巻まるまる使って描いてきた主人公らの半生がどう終わるのかが消化不良で終わってしまうので評価が低い一因だと思う。 | ||||
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太平洋戦争末期に、戦争に駆り出される人を描いていますが、上巻は駆り出されるだけもあり、つまらなかった。それぞれの生活や人間関係や考えがあるなかでの一般人が戦争へ参加するというのは、こんなもんだったんだろうという印象です。 | ||||
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本書を読み始める前は、私の本書に対する期待は高かったが 上巻、中巻、下巻と読む進むうちにどんどん中身が希薄になってくる。 浅田次郎の本を読むのは今回が始めてだが、これが浅田のストーリーテラーとしての手法であるならば、今後の作品はもう読みたくない。 中身が希薄なのにページ数稼ぎで無意味な文章がだらだらと続く。どんどん読み飛ばしても一向に筋は進まない。 吉村昭の一字一句もおろそかにしない真摯な作品と大違いだ。 ただ、最終章(第八章)後半に来てようやく読者も多少は報われるだろう。 作者は、死に行くソ連の将校の独白の形で作者のソ連に対する嫌悪感を語らせている。 1.ソ連は日ソ不可侵条約を一方的に廃棄して満州や樺太に攻め込んできた。 2.日本は8月15日にポツダム宣言を受け入れ無条件降伏している。 しかし、本書の舞台となっている占守島(シムシュ島)の日本軍はピカピカの戦車数十台を保持し その軍隊もソ連と戦っておらず無傷であった。 その占守島にソ連は8月18日になって戦争を仕掛けてきた。 すでに無条件降伏し、負けた国の軍隊に、攻撃を仕掛けてくるのは国際法上許されない。 3.応戦した日本軍はソ連の攻撃を一方的に撃破大勝利を収めた。 しかし、国家として降伏したのであるから、占守島防衛軍も最終的にはソ連軍に降伏した。 4.その占守島の日本兵たちも最終的にはシベリアの強制労働に駆り出され 過酷な条件下多くの人命を失った。 以上、占守島の攻防戦は私の予備知識の全くなかった領域であり これだけは本作品の中で勉強になった点である。 それにしても、択捉、国後など北方4島に対する侵略と言い、ソ連というのは嫌な国である。 | ||||
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はっきり言わせてもらえば駄作である。 大河小説の中だるみなのだろうか。 上巻でこの小説の主役と思われた英語翻訳者片岡直哉二等兵は本編ではあまり出番がない。 代わりに片岡の長男で小学校4年生、片岡譲の集団疎開生活や東京に踏みとどまっている片岡の妻久子の生活が描かれている。 また舞台の占守島(シュムシュトウ)に函館高女を卒業したばかりで派遣された女学生挺身隊の生活も描かれている。 時期は8月15日の終戦直前である。 広島、長崎に原爆を落とされソ連の侵攻を迎えた日本人たちの心情はどうだったのだろうか。 中巻では、まだ占守島にはソ連の侵攻はない。 この話は下巻に持ち越されるようだ。 しかし、いずれの描写も冗長で感動というものがない。どんどん筋を追って読み飛ばすが なかなか筋が進展しない。単なるページ数稼ぎに思われる。 中巻のメリットをなにか上げるとすれば 千島列島の歴史がかなり詳細に語られていることだ。 この説明によってロシアが不法占拠している北方四島のうち 歯舞、色丹は千島列島にも含まれない古来からの日本領土であったことが分かる。 巻頭の北千島のかなり詳細な地図も千島の歴史の理解に役立っている。 | ||||
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戦争末期まで生き延びたさまざまな人たちの群像劇としてとても面白く読めました。 群像劇なので、主人公がいないと感情移入できない人にはお勧めできません。 さまざまな思いの人々が綿密に描かれ、日本最北端に収束していくところは非常に綿密に描かれ、重厚で読み応えがありました。 しかし、そのいろいろな人の思いがどのような結末を迎えたかがばっさりで、無念。 ロシア人の描かれ方も、日本人に比べぞんざいで、まして変なファンタジーは必要なかったのでは? 編集者片岡が途中からあまり描かれなくなり、また片岡自身のセクサスへの思いが十分伝わってこない。片岡がなぜこのセクサスの抄訳部分に拘ったのか、自身の人生観や社会との関連の中で夢見たであろうことなど、そして直接的には自身の性愛との関連性などがもっと描かれて欲しかった。 僕には筆者浅田氏がなぜセクサスにこんなに拘ったのか、伝わってこなかった。 (セクサスを読んだことのない僕には、ただのさかりのついた奔放な性が若干きれいに描写されているだけに見えた) | ||||
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疎開生活〜脱走など、あまり重要でないエピソードが多いのでは。 | ||||
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上・中・下巻を通してのレビューです。読み始めは何故かスローペースに陥り、なかなかページが進まなかった。戦争末期の召集が主題だけに重苦しく感じたせいだろうか。それだけではなく、一人一人の人物描写があちらこちらに飛び、また、濃淡があるため落ち着けなかった事も一因である。但し、戦時中の動員計画やその運営等、戦記や戦時下の庶民生活に関するノンフィクションでは知りえない状況を読むことができ、これは収穫であった。 中巻では上巻に比べ登場人物が動き出したため、読書のテンポも進む。この勢いを期待して下巻に進んだが、ここから、東京、長野、占守、ロシアと舞台が度々入れ替わり、また、落ち着かない。ロシア兵の幻想はこの小説の主題の中で、どのような役割を果たしているのか不明のまま終わった。また、召集兵、応集兵、現役兵それぞれ魅力ある人物達なので、最後の場面をもう少し濃く描いて欲しかった。 日本兵、ロシア兵ともにポツダム宣言後の戦争状態の継続に疑問を持っているが、果たして最前線の兵士がこのような高度な外交的、政治的な情報を持ち、更に咀嚼できていたのだろうか。 | ||||
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浅田氏の小説は結構読んだと思っていますが、これまでのものに較べ読むペースが上がらず時間がかかっています。 氏の戦争観がにじみ出ているためか、幕末の3小説、壬生義士伝等のように一気には読破出来ませんでした。 浅田氏の小説は短編でほろっと泣かせるようなものが一番ですね。 | ||||
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あらすじとテーマを見て面白そうだと思い、読み始めました。最初から登場人物が多く、最後はどのようにまとめてエンディングを迎えるのだろうと、楽しみと不安を感じながら読みました。各登場人物もキャラが立っていて、上巻を読み終えたあと早く次が読みたいと思わせる内容です。ただ、下巻にはいると紙面が足りなくなって一気に交戦とエンディングになってしまったのが残念でした。各登場人物の最期も戦争の場合、あっけないものなのかもしれませんが。。。翻訳者の片岡が主人公かと思い、最後での出番を期待していたのですが、今一歩活躍できなかったのが、消化不良です。となると、大本営が終戦の通訳として派遣したという、大きなテーマも何だったのだと思い、そもそも一英語翻訳家を最前線で講和の使者にするという小説上の設定も、ありえないとなってしまいます。 個人的には、第二次世界大戦は日本はどう政治外交をすればよかったのか?という疑問を感じました。日清・日露戦争を大きな犠牲を払いながらも勝ったことから植民地と帝国主義という世論を得た。ただ、逆にその植民地と世論があったからこそ、第二次世界大戦が始まり、終わるに終わらせることができなかった。仮に日清・日露戦争に敗北していたら、その段階で日本は列強の植民地となってしまい、そもそもその後の日本はなくなってしまったのかもしれません。戦争をしないためには、どうすればよかったのかを考えさせられる本でした。 | ||||
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上巻を読んでいる途中でまだ感想までは行きませんが上巻がいいので面白そうです | ||||
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kinndle版の上中下巻、読み終わりました。 感想としては、結局こういう終わり方しかなかったんだろうか、と言う気持ちです。 まあハリウッド映画じゃあるまい、ハッピーエンドの戦争ものなんかあり得ないですけど、一部を除いてほとんど救いようのない結末のような気がしてちょっと気が滅入りました。 思い返してみるとこの作品、読み始めから、なんだがすごく重苦しい感じでなかなか先へ進みにくかったですね。 読んで楽しい戦争関連小説もないでしょうが、これから読もうとする方は覚悟と言うとおおげさですが、多少心構えが必要な作品だと思いました。 余談ですが、以前、AKB48のメンバーが本を読んで感想文を書くという企画でこの作品も含まれていました。AKBだと言って端からばかにしているわけではありませんが、若い世代にはこの作品の時代背景とか勉強してからでないと読むのがむずかしいかな、と思いました。 | ||||
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好きな作家で、何かを予感させるような素晴らしいタイトル、期待し過ぎてしまったようです。 | ||||
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