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終わらざる夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
終わらざる夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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上中下の3巻ですが登場人物のストーリーが長すぎて物語が進むのが遅い。当時の事をちゃんと調べて書くべきなのでは?とも思う内容だった。またソ連兵が日本人に憑依するようなシーンや、タイムスリップ的な事もあって謎。もう少し現実的に物語を進めてもらいたかった。やはり戦時下の話を物語にするのであれば徹底的に調べるべきだと思う。吉村昭の作品を読んだ後なので余計そのように感じた。 しかし、守占島の戦いについて知るきっかけになったので読んで良かったとは思う。 | ||||
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ロシア兵の妄想みたいな描写は、必要なのか?多いに疑問。通訳として召集された、片岡二等兵の最後の書き込みが、余りにも雑に感じる。上巻中巻共に、人物描写が絶妙でテンポよく話が進んだので、期待していた、締めの下巻だったのに不完全燃焼な終わり方。 | ||||
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色んな人が登場して徴兵されたり、疎開してたり、北海道にいたりするんですが、相互に関係あったりなかったりして 全然何がなんだかわかりません。天皇が好きなのか嫌いなのかわからない。 読むのが苦痛でした。 | ||||
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別に戦闘シーンを期待してた訳ではないですが、 下巻の1/3まで登場人物のエピソードが続くのは 長いと感じました。 | ||||
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戦場へ行くまでの、つまり兵隊になる前の登場人物たちの葛藤が描かれています。 買った家を売らなければならないとか、年老いた母親を面倒をみてくれる人がいないのに置いていかなければならないとか・・、 そういった日常生活の破たんも、戦争の被害なんだということが、ひしひしと伝わってきました。 市井の人々の今まで何十年と努力して築いた生活や仕事をあっという間に奪っていくーそれが戦争なんだと思いました。 ただ、一つの長編にするには、登場人物が多すぎて、読んでいくうちに誰が主人公か分からなくなって混乱し、途中で読むのをやめてしまいました。 1人1人の登場人物を主人公にした短編にしたら、より作者のメッセージが伝わりやすかったのではないでしょうか? ただ、それは私の読解力のなさによるものかもしれないので、星2つで。 | ||||
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正直、あまり面白くない小説でした。 小説としては、 これまでほとんど誰も焦点を合わせていなかった北方領土へのソ連侵略、しかも国際法上も許される事が無い侵略を正面から取る挙げている意欲作です。 しかし、浅田次郎にしては、まとまりがなく小説に入り込むような力強さもなく、 自分の読書力では、何を言いたいのか、作者のメッセージが読み取れませんでした。 もっとハイレベルな力が必要な小説なのでしょうね。 解説を書かれていた「梯 久美子」さんは、この小説は戦争文学の傑作!と評価していますが、 その筋の方々みると 傑作なのでしょうね…。 私にとってみると、私が読んだ浅田作品の中で1番つまらないさくひんでした。 もっと、読書力をつけるように頑張ります!………?! | ||||
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中巻は必要?と思われる内容?文学的要素の侘しい表現及び内容。不必要に饒舌な文章が苦痛でした。 氏のストーリテイラーファンとしては甚だ不満足な出来と思う。全体に緊迫感に欠ける小説です。 期待して読んだだけに残念でした。 | ||||
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はじめに書いておくと、ネタバレの内容が少し入ります。 大学で日本史を専門に勉強するか、第二次世界大戦に興味のある人でなければ、終戦直前は元より終戦後のソ連と日本軍との戦いなんて知らない人が多いのではないでしょうか。 私も恥ずかしながらその一人です。 シベリア抑留や満州方面へのソ連軍の侵攻はうっすらとした知識で知ってはいても、戦後に行われた占守島の戦いは知りませんでした。 知らなかった歴史を知るきっかけになった、という面ではこの本をとても評価したいと思います。 しかし小説として評価できるか?と聞かれるととても微妙なところです。 視点が変わるのは少し読み辛かったし纏まりも微妙に思いましたが、様々な立場の考え方や苦悩を考えさせられるので良いと思います。 ですが、他の方書かれているようにファンシーと言いますか、リリカルと言いますか、妙な奇跡じゃないですけどそんな感じのものは必要なかったと思います。 それもまだ一回目の出来事なら、複雑な気持ちを抱えながら流せましたが、最後の方の出来事がものすっごく「はっ???」となりました。 男の子と女の子がおじさんに連れられて駅にくるのは良かったですよ。しかし問題は次です、次。 なんでおっさんにロシア人乗り移ってんの?理解できない。しかも日本語わからないって言ってたのに、話してるし理解出来てる。は??? としか言いようがないです。えぇ本当に。 書きたい事がいっぱいあるのはわかりましたが、それを無理に一つの話にまとめるからテーマがぶれてるように私には見えました。 『カムイ・ウン・クレ』 神、われらを造りたもう。 何度も出てきましたし、幾人もの人がこのセリフを使いました。 これが主軸かと思うじゃないですか。だから最後の〆もてっきりこのセリフだと思ってたんですよ。 ですが、予想に反して最後の〆は『ダモイ』でした。 いや、わかりますよ?シベリアに抑留されて厳しい強制労働をさせられてた人たちの絶望に似た希望の言葉『ダモイ』。 有名ですよね。浅学の私でも知っている言葉です。あらすじを見たときは確かに物語のキーワードの一つに『ダモイ』入ってると思ってました、えぇ。 でも、最後の数ページでこれって語れるような事じゃないですよ。その上もう私の中で何回も見た『カムイ・ウン・クレ』が邪魔をする。 どっちが最終的に言いたかった、書きたかった事なの?ってなりました。 なので厳しいかと思いましたが☆は2つにさせていただきました。 | ||||
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昨今、期待外れが多い?浅田次郎氏ですが、この本も文庫本になって、初めて手に取りました。 題材に大いに興味がありました。いわゆる火事場泥棒というやつだと認識していましたが、詳しい史実は知らず、 勉強になるところも多々ありました。この千島列島の歴史を明治以降に遡って、日露戦争でのポーツマス条約も含めて、簡単に書いてくれれば、もっと理解が深まったと思いますし、何故、今、北方列島の4島のみの返還要求になって しまったのかも説明が欲しかった。 史実ネタが少なく、何とか小説に仕立てるべく、様々な主人公を上巻、中巻で 登場させたにもかかわらず、最後に中途半端に収拾がつかずに終わってしまっています。 クライマックスの戦争の描写をロシア側から描く手法は、さすが巧みな腕と感じ入りましたが、ラストの翻訳の引用で 終わるのは、”くさい”終わり方だと思いました。 せっかくの題材ですから、小説として書くなら、もっとストーリーを推敲して書いてほしかったと思います。 | ||||
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占守島が主舞台となっている。近年の此の島の状況を把握している人は、ほとんどいまい。したがって、島の気候風土については、作中の描写を信じ込んでしまうのではないか。私は、この数年、8月中旬にロシアの、ハバロフクスク・イルクーツク・ノボシリビスクなど極東やシベリアを訪問しているが、占守島と緯度の同じ場所で、この時期白夜になることはない。主舞台の気候がもう少し正確だとぞくぞくした構成になったのではなかろうか。 | ||||
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かなり楽しみにしていましたが。。。ほかのレビューでも書かれている様に中途半端でした。 また、戦闘シーンについては皆無といえるくらいで、日本軍とソ連軍の戦闘がどの様にでは無くそれそれの登場人物が、どうなったくらいしかわかりませんでした。 内容が分かっていたら買いませんでした。(レビュー読めば良かったと後悔しています。) ただし、この先生が好きな方や、両軍の戦闘に興味ない方には良いのではないでしょうか。 | ||||
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面白かったのは上巻の最初だけでした。下巻はほとんど読むにたえずパラパラと捲り読みをしました。読後感は不愉快でした。戦争を感傷で語って欲しくない。 | ||||
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1945年8月15日に日本はポツダム宣言を受け入れ、終戦となったのにも拘らず、ソ連軍は8月18日千島列島の占守島(しゅむしゅとう)を攻撃し、そこに残っていた日本陸軍との間で戦闘になった。本書はこの出来事をテーマにして書かれた小説である。 こんな予備知識を持っていたため、てっきり戦闘シーンが中心の小説と思って読みだしたが、上巻を読み終わっても戦闘が始まる気配はまったくない。結局戦闘シーンは殆どなく、本書はこの不条理な戦いに巻き込まれた人々とその家族を描いた物語であった。 それはそれでいい。この戦いに関係した一人ひとりに各々の物語があるはずだから。残念なのは、自分が登場人物たちにさほど共感できなかったこと。片岡夫妻と子供の譲、鬼熊軍曹、菊池軍医など、魅力的な設定の人物が登場するが、皆人物造形が平板でリアルさが欠けているように感じた。 また結末も著しく盛り上がりに欠けた。ここまで引っ張ってきたのであれば、一人ひとりの死に様をきちんと描いてほしかった。アイヌの言葉、カムイ・ウン・クレ(神、われらを造りたもう)や、ロシア語のダモイ(帰国)も上滑りして心に響かなかった。 設定が面白いだけに、残念な作品だ。 | ||||
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主人公は3人。登場人物は多い。 登場人物たちのエピソードが長すぎるし、視点が次々と変わるので苦労した。特徴ある話し方や旧字体があって、さらに読むのを難しくしている。 赤紙の配達にこんなにたくさんの人が関係しているのを知って多少興味は持ったが、読むのが疲れる本だった。 | ||||
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テーマは良い。登場人物も面白い。でもどうして消化不良な気がするのだろう。多分いつものように畳みかけて泣かせようという意図がないためかもしれない。 上巻に続いて読みにくく、ファンタジー要素が入ってきてしまう。空想的なソ連兵のストーリーはない方が良かった。 この著者はもっと直球勝負の方がいいのではないか。 | ||||
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壬生義士伝のような「巧さ」は無く、誰を主人公にしたいのか、群像劇でまとめたいのかが明確で無く終盤に向かうにつれて、物語として破綻しているように感じました。過酷な時代と極限状況にメルヘンチックなエッセンスは必要無いでしょう? | ||||
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長らくダブーとされてきた占守島の戦いをテーマとすることにより、占守、ほか千島列島全部が明治初年以来の正当な日本の領土であり、それを1945年8月18日以後、ソ連(ロシア)が国際法に反して不法に占拠していることを、結果的に広く知らしめたことは高く評価できる。 しかし歴史小説はフィクションとはいえ、やはり史実に基づいていないと物語としてのリアリティーが失われる。登場する人物の設定にリアリティーが感じられない人物が多すぎる。主人公の片岡とその妻の久子はときおり日本語を禁じて英語だけで会話することがあるという、また二人に生まれた子、譲は日常会話程度の英語はしゃべれるという。そんなことが戦時中にありえたであろうか。そのような英語かぶれの夫婦が登場するのは戦後のことであろう。 決定的な錯誤を指摘しておく。小説のなかでヘンリー・ミラーのセクサスという自伝小説のことが平和・愛の象徴として重要な役割を与えられている。片岡およびその同僚の尾形、そして久子らはこのセクサスを遅くとも 1945年春までに、原文で読んでいることになっている。しかし、この本の初版がパリのオベリスク社から出るのは1949年になってからだ。このことはこの小説の奥付の著作権表示からも明らかである。ゆえに彼らは1945年の春にセクサスを読んでいるはずはない。小説の末尾は片岡が訳して出版しようとしたセクサス冒頭の抄訳で締めくくられていて、浅田のミラーへの思い入れが感じられるが、それが戦後4年も経った作品だったということになるとこの小説の構成自体が成り立たなくなってしまう。 史実については最近刊行された大野 芳 (著)「8月17日、ソ連軍上陸す―最果ての要衝・占守島攻防記 」(新潮文庫) の併読をおすすめする。ちなみに新潮社はヘンリー・ミラー全集を出した出版社であった。浅田の小説も新潮社から出されていればと悔やまれる。 | ||||
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占守島の戦いにスポットを当てたのは斬新でよいのです。私がこの本を手に取った理由もそれでした。 しかし、いかんせん話が中途半端に広がりすぎています。 以下ネタバレ。 最も残念だったことは、主人公の子供が通う学校の先生の描き方です。いつの間にかお話から消えてしまっています。 それからソ連兵の視線は、果たして必要だったでしょうか。必要なかったと私は思います。 前半、話の中心になっている翻訳業の主人公(?)の視線が後半ほとんど描かれておらず、消化不良に陥ります。 期待は大きかっただけに、とても残念な本でした。 | ||||
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物語に登場する人生は、今までにない「終戦」映画でした。 戦争という悲劇を伝える構想は、さすがと思います。 ただし、その中で、ソ連兵が時間を超えて姿を変えて、物語の重要な登場人物になってしまったら、 「それはないでしょう・・・」と感じてしまいます。その点、大変残念です。 ということで、今年の夏の物語と思って、買った小説ですが、私の夏も中途半端になりました。 | ||||
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著者は戦後生まれである。 戦中の空気を吸っていない。 これに尽きる。 このような、主人公たちの厭戦反権力気分(あえて主義とは言わない)は、戦中の空気にはさあ、0.1%もなかったろうと思う。 私も含めて、ほとんどの人はこの中に悪役として描かれるお国のため、大君のためと必死だったのである。 戦後生まれの人が、何か景気のいいお伽噺がほしいと書いたものであろう。 各メディアの書評も好意的である。 著者と同時代が今や現役メディアの主力である。 お話としてなら面白い。 本来星一つだが、構成の巧みさ、日本語に違和感がないので二つにした。 | ||||
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