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終わらざる夏
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【この小説が収録されている参考書籍】
終わらざる夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全172件 1~20 1/9ページ
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重厚な群像劇と登場人物達のエピソードが 延々と続く 最後に本題の占守島の戦いとなるのだが それまでがとにかく長い 脇役達のエピソードはかなり読み飛ばしたが それでも長かった もう少し登場人物を減らしてもいい気がする 疎開児童、先生、通訳の妻、ソ連兵のエピソードは要らないのでは? あまり知られていない終戦後のソ連軍の攻撃と それを撃退した帝国陸軍の活躍は日本人としては知って置くべきであり 著者ならではの重厚な内容と相変わらずの浅田節は素晴らしい。 特に岩手訛りの鬼熊軍曹の人物描写が泣ける。 | ||||
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登場人物が架空かどうか分からないが、とても悲しい、心を震わせる物語であり、人間の果てしない醜さを思い知ることとなる、同時に、人の可能性としての尊さを信じたくなるストーリーではある。ロシア人という人種の問題なのか、異文化は受け入れざるを得ないのか、「夜と霧」を思い出す。 | ||||
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8年ぶりに読み直しました。 ウクライナ戦争がはじまり、平和一辺倒の叫び声だけでは残念ながら世の中を考える事が出来なくなりつつある昨今、理不尽にも終戦後、旧ソ連に宣戦布告された占守島の戦いの小説を改めて読もうと考えて読み始めました。 前回は、面白くないと感じた小説が今回はとても身に染みて、印象深い小説として胸に刻まれました。 前回は平和ボケしていたのだろうと思います。平和ボケのせいで、この小説の中身を現実的と感じられず、心に入ってこなかったのだと感じています。 現在は、ロシアがウクライナを理不尽な理由で侵攻し、更には、中国も公然と台湾を自分のものにすると公言し、何を血迷ったか沖縄まで中国の領土であるという中国の官僚もいるような時代です。 日々のニュースを見ると、1人の独裁者の判断でとんでもない状況が生まれてくる事、それによって一般人が敵味方関わらず大きな苦痛を強いられる事、平和な日々というのは自然と与えられるのではなく、何かの拍子にどん底に落ちていくこともある という事を感じるようになっており、この小説の中身は身につまされる思いを持ちました。 特に、この小説は、 旧ソ連が攻めてきた設定であり、また、ウクライナ人でもあるソ連軍人が戦争の酷さを語る部分もあり、 正に今読む事で小説に入り込める状況になると思います。 もし、「読もうかなあ」 と思っている人がいれば、読むならば今です。 一時期、浅田次郎先生の本を読むことを辞めていましたが、久しぶりに読んでやっぱり素晴らしい小説家であると改めて思いなおしました。 | ||||
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良い | ||||
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最高 | ||||
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最高 | ||||
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上中下の3巻ですが登場人物のストーリーが長すぎて物語が進むのが遅い。当時の事をちゃんと調べて書くべきなのでは?とも思う内容だった。またソ連兵が日本人に憑依するようなシーンや、タイムスリップ的な事もあって謎。もう少し現実的に物語を進めてもらいたかった。やはり戦時下の話を物語にするのであれば徹底的に調べるべきだと思う。吉村昭の作品を読んだ後なので余計そのように感じた。 しかし、守占島の戦いについて知るきっかけになったので読んで良かったとは思う。 | ||||
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赤紙を作る人、配達する人、受け取る人、その周りの人 それぞれの人生 国って大事 | ||||
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この本を通して初めて、千島列島の占守島を知り、かつて日本の領土であったことを知りました。 太平洋戦争末期のロシアによる満州侵略、シベリア抑留については、何冊かの本で読み、ロシアという国の底知れぬ恐ろしさを知り、日本人は決してその歴史を忘れてはならないと思っていました。 今回の、戦後80年近く経って常識を覆す、ロシアのウクライナ戦争をテレビやインターネットで詳細を知るに及んで、改めてロシアの恐ろしさと救いようのない民族性を思い知らせれています。 この本の中では、ロシア人やウクライナ人による戦争の被害者としての描写も多々あります。著者は戦闘は個々の人民には罪はなく、戦争を起こす、国家や愚かな高級軍人が悪いのだと書いていますが、果たしてそうだろうか。今回のウクライナ戦争についても、プーチンの戦争であり、彼がすべての責任があるという論評もある。しかし私まそうは思わない。国家の体制や民族性、民主主義の遅れなど、多くの戦争要因があって、毎日多くの一般の普通の市民が殺されている。今後数百年、ヨーロッパをを中心にロシア人の残虐さを忘れないし、語り継がれていかなければならないが、同時に、我々日本人は、過去に被った悲惨な経験をこれから数百年に渡って、心配しそれに備える心構えと、十分な防衛体制を築かなければならない。一人たりとも戦争で人が死なないよう、死なせないよう学ぶためにも、このような素晴らしい本を多くの人に読んでいただきたい。浅田次郎さんの多くの本のように、この本にも弱い人間に対する慈しみや愛情にあふれています。浅田次郎さんをこよなく尊敬しております。 | ||||
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登場人物は多く雑多、つながりもあるような無いような 散漫と言えばそうなのだろうが、それこそがこの小説の芯なのだと思った 戦争最末期に兵士であれ士官であれ市井のひとであれ疎開児童であれ一人の人間は一人の人間として生きていたこと、終戦の詔勅発令以後にあった最北端の島での戦闘に参加したソ連の兵隊もその一人の人間として生きていたこと それらすべての生が国家間の戦争により奪われ、またかき乱出されていく 戦争はどんなに美化正当化したところで国家が市民を兵士にして戦わせ会う究極の理不尽だと改めて思った 職業軍人でさえその理不尽に絡めとられていく | ||||
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日本の指導者自ら、国民に対して、「一億玉砕」(神風特攻隊)を唱える等、狂ったとしか言い様がない。天皇さんは、本来、神主に過ぎないにもかかわらず、現人神となり、大元帥(軍の最高指導者)を兼ねるという制度上の致命的欠陥があったことが大きな原因であったことを本書から学んだ。浅田文学の真骨頂は、母親を亡くした静代が母親代わりになって、譲に口移しで食べ物を与える場面(351頁)だと思う。母親の愛が有る限り、この世は存続して行くことを著者は訴えているからだ。 | ||||
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硬いテーマで内容も硬めですが読みやすいです。何か盛り上がりがあるわけでもないのですが、不思議と次のストーリーを追いかけたくなります。早速中巻を注文します。 | ||||
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ロシア兵の妄想みたいな描写は、必要なのか?多いに疑問。通訳として召集された、片岡二等兵の最後の書き込みが、余りにも雑に感じる。上巻中巻共に、人物描写が絶妙でテンポよく話が進んだので、期待していた、締めの下巻だったのに不完全燃焼な終わり方。 | ||||
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日本にいた頃普通に使っていたいわゆる「 自衛隊用語 」は軍隊用語だったといつもこの人の本で気が付かされます。まだ上刊ですが既に胸がいっぱいです。 | ||||
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母に頼まれて購入。 | ||||
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図書館で上中下巻すべて借りましたが、本巻の百頁を過ぎたあたりで読むのをやめました。 本書の初めに疎開していた譲が失踪します。ところが、いくら読んでもその後のことが描かれず、当時の社会や歴史が延々と語られます。作者の浅田次郎さんはずいぶん頑張って調べたことだと感心します。しかし私がたどりたかったのはそうした蘊蓄ではありません。当時の人々の行動や心のありようを味わいたかったのです。こういう小説が好きだという方も多いと思いますが、私の嗜好には合いませんでした。 | ||||
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中巻以降はまだ読んでいません。上巻のみの感想です。 第ニ次大戦中に召集を受けた本人や家族の心理や行動が丁寧に描かれており、興味深く読み進めることができました。 まだ序盤ですが、根っからの悪い奴は出てきません。みな優しい小市民として描かれています。そのため今のところ安心して物語の世界に浸ることができています。 これからどうなるのでしょうか。片岡、菊池、富永は無事に終戦を迎えることはできるのでしょうか。興味が尽きません。 | ||||
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自分が生きてなかった時代の戦時下の社会事情などが、読み取れる、今の外交が進まないのも無理が無いと落胆してます。 | ||||
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100キロ以上の遠距離乗車券を購入するためには、 正当な理由に基づく旅行証明書が無くてはならない。 地方への疎開は区役所から400円の支度金が交付されているほど 大いに奨励されているにもかかわらず、罹災証明書と旅行証明書は別物だから、 切符を買うことが困難だった。つまり東京都の政策を国が正当な理由として認めぬという矛盾の結果 疎開者は八方手を尽くして、ようやくこの列車に乗り込んだのである。 | ||||
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大戦中、後の実態の一部の記述が素晴らし | ||||
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