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終わらざる夏



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終わらざる夏の評価: 3.92/5点 レビュー 172件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全172件 21~40 2/9ページ
No.152:
(5pt)

ロシアの現実

大戦中、後の実態の記述が素晴らしい
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)より
4087450805
No.151:
(3pt)

届きました。

ありがとうございました。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.150:
(5pt)

敗戦前後の人々の苦しみ、軍部の悪辣さを深く描き、人間の素晴らしさも教えてくれる。

まことに素晴らしい小説で、感動している。長生きしたおかげでこの小説を読めて良かった。この小説は敗戦前後の人々の苦しみ、人間の素晴らしさ、軍部、政府の悪辣さ、欺瞞を深く描いている。太平洋戦争について今まで知らなかったことも教わった。終わらざる夏 は小説にして小説にあらず。 明日に道を聞けば夕べに死すとも可なりと言う。小説に登場する多くの普通の人々から私は道を教わった。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.149:
(4pt)

戦争の悲惨さ

不可侵条約があったロシアがなぜ戦争終盤に北海道に侵入したのかわかった。ロシアの兵士も辛かったことが知れた。
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)より
4087450805
No.148:
(4pt)

久しぶりにちょっと楽しかった

戦時中の日本の状態がうまく描かれていて楽しみながら時代を想像できる。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.147:
(4pt)

戦時下、集団疎開先した子供たちが健気で涙を誘う。中巻では占守島の歴史もわかる。

中巻は、父の召集の話を聞いた片岡直哉の息子・譲が、上級生の静代と一緒に長野県の集団疎開先から東京に歩いて向かう話が中心になっている。食糧事情が悪く、痩せ衰えていく子供たち。空襲で親を失っても、健気に生きる子供たちの姿に涙が止まらない。子供たちが暗唱する宮沢賢治の詩も印象的だ。

千島、占守島の歴史もこの巻で紹介されている。この美しい島(「シュムシュ」はアイヌ語の「美しき島」だそうだ)には先住民としてクリルアイヌの人々が住んでいたが、明治政府によって強制的に移住を命ぜられる。慣れない環境に相次いで死んでゆくアイヌの人たち。アイヌとは「人」を意味する言葉だと本書で教えていただいた。やがて、郡司成忠なる退役海軍軍人が開拓団を組織して占守島に渡る。大変な犠牲が払われたようだが、北洋漁業の拠点をつくることに成功する。だが、日露戦争の勃発に端を発する憐れな末路。こんな歴史があることをまるで知らなかった。

後半、主舞台は占守島に移る。大洋漁業の鮭缶工場で働く女子挺身隊の二人の女性がここで新たに登場する。片岡ら凸凹トリオも漸く占守島に到着する。そこで明かされる片岡直哉の本当の任務・・・。下巻に向けて緊迫感が高まる一方で、片岡を載せてきた船舶兵と女子挺身隊員との恋が芽生えたり、譲の母・久子が生みの母の連合に会ってどうでも良い会話をしたり、とメイン・ストーリーから話が広がりすぎている感が否めず、中巻は星ひとつマイナスさせて頂いた。

著者は、占守島を守る陸軍全体のことを描くより、戦時下の疎開先や勤労動員の有様を描きたかったのであろう。死と隣り合わせの明るい展望のない非日常的な世界が、戦争ともなれば、こともなげに日常生活を覆い、そこから逃げることができない。登場人物たちの戦争前の日常は、今日の我々の日常とさして変わりはない。息苦しいまでのリアルさで戦時下の人々が描かれているのは確かだ。
終わらざる夏 中 (集英社文庫 あ 36-19)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 中 (集英社文庫 あ 36-19)より
4087450791
No.146:
(3pt)

ノンフィクションの戦争文学は難しい。クライマックスはもう少し紙数を増やして纏めて頂いたほうが良かった。

いよいよ、8月15日の玉音放送が流れ、日本は無条件降伏する。「聖戦完遂、一億玉砕」に突き進んでいた日本は、一気に逆回転を始める。そこにあったのは、安堵と同時にあらたな悲劇の始まりであった。不可侵条約を破って占守島にソ連軍が上陸して来たのである。下巻はいよいよ本作のクライマックスである。

下巻を読了して、正直、物足りなさが残った。「散るぞ悲しき」を著した梯久美子氏が解説を書いておられるので、下巻は一種の戦争ドキュメンタリーになるのかと勝手に思っていたのだ。だが、肝心の戦闘の場面は、ソ連軍対戦車砲部隊の隊長の手紙だったり、別のソ連軍兵士の独白だったりで、戦闘の詳細(特に日本側)が何もわからなかった。また、何やらロシア文学風の幻想性が加わったり、主要な登場人物の最期を遠距離から眺めるような具合になったりで、焦点を絞りきれないストーリー運びに素直に感情移入できないところもあった。すべての登場人物の物語を完結させるには、もう少し紙数が必要だったのではないか。終わりを急ぎすぎた、あるいは手際よく纏めすぎた印象が残った。史実をベースにしたノンフィクションの戦争文学は難しいということか。
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)より
4087450805
No.145:
(5pt)

克明な描写で敗色濃厚な日本へタイムスリップ。シリアスなストーリーだが、3名の応召兵が憎めない。

昭和30年代後半に生まれ、太平洋戦争時の軍艦や航空機のプラモデルづくりが好きだった関係で、戦時中の話はあらかた知っているつもりでいた。しかし、千島の占守島で終戦直後に日本軍とソ連軍が干戈を交えたという話は、確か平成になってから初めて知った。ずっと話題にもならなかったのだろう。以後、戦闘の詳細などを知りたいと思っていたところ、本書が出版され読むのを楽しみにしていた。漸く読むことができた。

まず、上巻は、沖縄陥落後の大本営で、本土決戦に備えて日本全国で大規模な動員をかけるところから始まる。国民生活を守る一家の大黒柱から、40代の中年、10代の少年、傷痍軍人に至るまで、日本中の男という男を根絶やしにするような動員である。無理を承知で大本営が算定した動員人数に、具体的な固有名詞をあてはめて行くのは、各地の歩兵師団司令部と村役場などの自治体である。敗色濃厚な戦局にあり、兵隊になれば生きて帰ることが極めて難しいことがわかった上で、召集令状の名前を入れ、本人もしくは家族に手渡す。そんな、人を地獄に落とすような重苦しい仕事を余儀なくされた人々の苦衷と、それを渡された側の煩悶が描かれているのが序章である。戦争の不条理をあぶりだした重厚な出だしである。

続く第一章、第二章では、東京、岩手、占守島と舞台を変えながら、本書の主要な登場人物が紹介されて行く。夫々の複雑な家庭の事情や、戦時下での生活が丹念に書かれていて、読者を一気に1945年の死と隣あわせの暗く張りつめた日本へ連れて行ってくれる。新宿伊勢丹前での千人針のシーンなど、胸に迫る臨場感が感じられる。慰めは、片岡、鬼熊、菊池のどうにも兵隊になりきれない凸凹トリオの占守島までの珍道中か。色丹島まで着いたところで上巻は終わっている。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.144:
(1pt)

驚くほど読みづらい

色んな人が登場して徴兵されたり、疎開してたり、北海道にいたりするんですが、相互に関係あったりなかったりして
全然何がなんだかわかりません。天皇が好きなのか嫌いなのかわからない。
読むのが苦痛でした。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.143:
(5pt)

今だからこそ

対ソの政治交渉が取り沙汰される昨今、
北方領土をめぐる終戦直後の問題をさまざまな立場でこの事件に巻き込まれたヒューマンドラマは、必読です。
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)より
4087450805
No.142:
(5pt)

日本人必読の書

日本の最北の島での戦いを理解するのに必読です。領土に対する考え方を理解する上でも良いと思われます。ポツダム宣言受託後何があったのか考えさせられる本です。
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)より
4087450805
No.141:
(5pt)

終戦とは名ばかり

8/15は終戦記念日?
一般的に言われていることと実際は違う。
日本が戦争に突入して経緯も含め、今、考えるときと思う。
その中で、参考になる力作だと思います。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.140:
(3pt)

挫折していた作品 今度は読了しました!

何度か途中で挫折していましたが、なんとか読み終えました。

挫折の原因は、悲惨な結末しか予想できないこと、加えて途中経過も
あまりにも暗いことの連続に気が滅入ってしまったことです。

それが戦争であり、この時代であり、本作のテーマなのですから仕方
ないことなのですが・・・

全体は戦争という悲惨極まりない状態ですが、個々の登場人物は総じて善人
です。これはロシア側も含めて。

そんな彼らの言動に何度も胸を打たれたのですが、作品としては、私には重すぎた。
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)より
4087450805
No.139:
(5pt)

拍手!

全く知らなかった歴史なので、大変面白かった。併せて、蟹工船も読みました。
終わらざる夏 中 (集英社文庫 あ 36-19)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 中 (集英社文庫 あ 36-19)より
4087450791
No.138:
(5pt)

読んで欲しい1冊

浅田次郎氏の作品の中でも、傑作だと思います。日本の真実の歴史を知るために、日本人なら、是非、読んで欲しい1冊です。
終わらざる夏 中 (集英社文庫 あ 36-19)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 中 (集英社文庫 あ 36-19)より
4087450791
No.137:
(5pt)

終戦間際,身体的には劣るがいくつかの特業をもつ者が様々な因縁をもって千島列島の最北端占守島へと集結していきます。

僕は視力が弱く,コンタクトレンズやメガネがないと日常生活にも支障が出るほどです。視力の低下は小学生の頃からはじまり,自分自身には単なる身体的特徴の一つだと言い聞かせて来ましたが,やはりその不便さには切実なものがあり,せめて裸眼で0.5以上あれば人生少しは違ったのではないかと思えてくるほどです。
しかし,戦時中においては,この視力が弱いという理由により兵役を免れるということがあったようです。

片岡直哉は極度に視力が弱く,45になるまで兵役を免れてきましたが,英語会話力を特業として召集されます。終戦間際,身体的には劣るがいくつかの特業をもつ者が様々な因縁をもって千島列島の最北端占守島へと集結していきます。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.136:
(5pt)

浅田次郎氏の戦争を舞台とした小説は,いつも日本人の挟持が描かれ,最後の結末が分かっていても読了後は深く考えさせられます。

浅田次郎氏の戦争を舞台とした小説は,いつも日本人の挟持が描かれ,最後の結末が分かっていても読了後は深く考えさせられます。作戦上の兵員や特業員を数字で扱う作戦本部と,召集される人々やその家族の実情とのギャップを痛感し,そこから見える戦争の情景を思い描くことができました。

終戦後の千島列島北端の島占守島へ国際法を犯して進行したソ連軍と,大日本帝国陸軍の精鋭との戦闘が描かれています。戦後処理のため通訳としての特業任務を遂行するために召集され占守島に配属された片岡直哉は,その任務を果たすことなく呆気なく命を落とします。北方領土の問題にしてもそうですが,8月15日以降のソ連の進攻には憤慨します。
終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 下 (集英社文庫 あ 36-20)より
4087450805
No.135:
(5pt)

描写がリアルで、非常良い作品だと思います

友達の紹介で購入しました。描写がリアルで、非常良い作品だと思います。
終わらざる夏 中 (集英社文庫 あ 36-19)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 中 (集英社文庫 あ 36-19)より
4087450791
No.134:
(5pt)

終戦後に戦争をしていたなんて・・・

まず驚いたのは8月15日の終戦後にも関わらず、占守(シュムシュ)島で旧ソ連と1ヶ月ほどにわたり戦っていたと
言う事実です。占守島は北海道の最北端にある小さな島で、北海道出身の私にはとても興味深い内容でした。

日本陸軍の虎の子部隊が引き抜かれ、たまたま北の最北端に送られていたこと。
船を南方の戦で取られ、島から抜け出す方法がなく待機していた優秀な部隊が、
いきなり攻めてきた旧ロシア軍と戦い結果圧勝すると言う、、、歴史の教科書にはどこにも載っていない話です。

偶然と言う奇跡により、また、日本陸軍の方たちが命懸けで戦ってくれたおかげで今の北海道が守られたのではないかと
率直に思いました。悲しいのは圧勝したにもかかわらず、兵士はその後降参したと言う形でシベリアに抑留され、
後はご存知のような結末です。
この本は父親とも共用しました。父親は東北なまりが読みづらいと感じたそうですが、私は特に難なく読めました。
本の趣味はとても合うらしく、暫く本の内容の会話が途絶えませんね・・
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783
No.133:
(5pt)

手練れだ

戦後生まれの人間がここまで書くのは大変だったろうともっと若い私は思う。
小説がきちんとしていると襟を正して読む事になる。
終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)Amazon書評・レビュー:終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)より
4087450783

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