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(短編集)
シャーロック・ホームズの冒険
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【この小説が収録されている参考書籍】
シャーロック・ホームズの冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全132件 101~120 6/7ページ
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シャーロックホームズは、細かな事実から、豊富な内容を類推する。 生い立ちからすれば、コナンドイルはワトソンの立場だろう。 医者であること、船に乗っていたことなど。 また、素直な性質もワトソンに似ている。 物語を書くのを仕事をしたのも一緒だ。 なるほどと納得できた。 最初の話は、殺人がなく、ホームズが敗退するという。 見方によっては、目的を果たしたのだから、敗退ではない。 相手が、自分の手の内を読んで、それを上回る手を打ったので敗退と感じたのだろう。 殺人がなくても、探偵ものが面白いことを教えてくれた。 | ||||
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『緋色の研究』・『四人の署名』に続くシリーズ3作目にして第一短編集にあたります。独特の人間ドラマやロマンを感じさせる長編も魅力的ですが、何といってもこの《連続短編形式》はホームズの為にあったようなもんです。矢継ぎ早に依頼される怪奇で摩訶不思議な事件にホームズとワトスン博士が奮闘します。それが何か独特の愛おしさを備えていてネ...自分自身、御話の中に入ってるような気分になっちゃうのよね。。このシリーズは子供時分から好きだった訳だが、大人になってからもたまに読み返すとまったく同じ気分で世界観に浸れるのが不思議だなぁ。本当に稀有な読み物です。このシリーズとチェスタトンのブラウン神父シリーズは宝物のような存在ですね。「赤毛連盟」に「唇のねじれた男」に「まだらの紐」に「技師の親指」・・・絶品中の絶品をぜひ味わってみて下さい。 | ||||
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『緋色の研究』・『四人の署名』に続くシリーズ3作目にして第一短編集にあたります。独特の人間ドラマやロマンを感じさせる長編も魅力的で すが、何といってもこの《連続短編形式》はホームズの為にあったようなもんです。矢継ぎ早に依頼される怪奇で摩訶不思議な事件にホームズと ワトスン博士が奮闘します。それが何か独特の愛おしさを備えていてネ...自分自身、御話の中に入ってるような気分になっちゃうのよね。。 このシリーズは子供時分から好きだった訳だが、大人になってからもたまに読み返すとまったく同じ気分で世界観に浸れるのが不思議だなぁ。 本当に稀有な読み物です。このシリーズとチェスタトンのブラウン神父シリーズは宝物のような存在ですね。 「赤毛連盟」に「唇のねじれた男」に「まだらの紐」に「技師の親指」・・・絶品中の絶品をぜひ味わってみて下さい。 | ||||
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アメリカで「四つの署名」を注目され、読み切り短編を雑誌に依頼されたドイルが、1891〜92年に連載した作品を集めた本。事実上の出世作であり、作品の質はさすがに高い。のちに発表された「バスカヴィル家の犬」を先に読んでしまった私が思うに、ドイルは短編向きの人なのではないか。「恐怖の谷」未読で偉そうなことは言えないけれど、少なくとも3つの長編では、長さの割にトリックが粗末で、散漫な印象がある。それに比べてこの短編集は、「赤髪組合」「唇の捩れた男」「まだらの紐」といった屈指の名作を含み、構成は緊密、トリックは単純ながら秀逸、そして適度のユーモアを添えた珠玉の作品群である。現代の目でみれば、より高度で洗練された手法も可能だろうとは思うけれど、推理小説・探偵小説のプロトタイプとして本書は古典の名を辱めない。 訳者は(全部読みたい人は)発表順に読むことを本書で勧めており、その順番まで書いてくれている。私もそれがいいと思うが、そういう大事なことは最初の「緋色の研究」の解説として書いてほしかった。そして次は「シャーロック・ホームズの思い出」である。 | ||||
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言わずと知れた シャーロック・ホームズシリーズの 第1短編集です。 第1編「ボヘミアの醜聞」の ストランド誌初出が1891年と、 120年ほど前の作品ですが、 新訳はほどよく現代風になっていて、 とても読みやすいです。 19世紀末のロンドンの様子が ホームズとワトスンの名コンビのやりとりを通じて、 ありありと浮かんできます。 収録作の中では、 やはり「赤毛組合」と「まだらの紐」が傑出した出来ばえで、 トリックが分かっていても、楽しく読むことができます。 以下に、本書収録の12編について、簡単なコメントを記します。 【ボヘミアの醜聞】 ホームズにとっての「あの女性(ひと)」、 アイリーン・アドラー登場! 【赤毛組合】 いわゆる「赤毛トリック」、ここに誕生。 組合の驚くべき正体とは。 【花婿の正体】 結婚式当日に消えた花婿。 意外な正体が明らかに。 【ボスコム谷の謎】 沼のほとりの殺人事件。 ホームズの推理やいかに。 【オレンジの種五つ】 K.K.K(クー・クラックス・クラン)がこんなところに登場してました。 【唇のねじれた男】 アヘン窟の妖しい世界。 【青いガーネット】 ガチョウと宝石の謎。 【まだらの紐】 密室+ダイイングメッセージ。 超有名な作品。 【技師の親指】 親指をなくすほどの恐怖の体験とは。 【独身の貴族】 今度は、花嫁が消えました。 【緑柱石の宝冠】 消えた宝石の謎。 【ぶな屋敷】 家庭教師として雇われた女性の不思議な体験。 長い髪を切ってほしいなど、奇妙な申し出を受けるが・・・。 | ||||
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言わずと知れた シャーロック・ホームズシリーズの 第1短編集です。 第1編「ボヘミアの醜聞」の ストランド誌初出が1891年と、 120年ほど前の作品ですが、 新訳はほどよく現代風になっていて、 とても読みやすいです。 19世紀末のロンドンの様子が ホームズとワトスンの名コンビのやりとりを通じて、 ありありと浮かんできます。 収録作の中では、 やはり「赤毛組合」と「まだらの紐」が傑出した出来ばえで、 トリックが分かっていても、楽しく読むことができます。 以下に、本書収録の12編について、簡単なコメントを記します。 【ボヘミアの醜聞】 ホームズにとっての「あの女性(ひと)」、 アイリーン・アドラー登場! 【赤毛組合】 いわゆる「赤毛トリック」、ここに誕生。 組合の驚くべき正体とは。 【花婿の正体】 結婚式当日に消えた花婿。 意外な正体が明らかに。 【ボスコム谷の謎】 沼のほとりの殺人事件。 ホームズの推理やいかに。 【オレンジの種五つ】 K.K.K(クー・クラックス・クラン)がこんなところに登場してました。 【唇のねじれた男】 アヘン窟の妖しい世界。 【青いガーネット】 ガチョウと宝石の謎。 【まだらの紐】 密室+ダイイングメッセージ。 超有名な作品。 【技師の親指】 親指をなくすほどの恐怖の体験とは。 【独身の貴族】 今度は、花嫁が消えました。 【緑柱石の宝冠】 消えた宝石の謎。 【ぶな屋敷】 家庭教師として雇われた女性の不思議な体験。 長い髪を切ってほしいなど、奇妙な申し出を受けるが・・・。 | ||||
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読みにくいと評判(?)の新潮文庫版ですが、普段から和訳された本格推理に親しんでいる私には特別読みにくいとは感じない文章でした。 また表紙の愛らしさ(拡大鏡で煙が出ているの辺りは笑えます)も気にいってます。 しかしながら読みやすさではやはり光文社などの方が優るようです。 特に拘りがないのならそちらを手に取った方が良いかもしれません。 私も機会があれば光文社文庫の新訳も読んでみたいと思います。 内容は文句なしの傑作です。 ホームズの長編はホワイダニット(動機)を重視する傾向があり、人によっては退屈に感じるようですが、 短編はテンポ良く進む為に最初の一冊として手に取るにも適してると思います。 ホームズ自体が始めての方にも、長編は読んだけど短編は読んでないという方にもお薦めの第一短編集。 | ||||
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◆「赤髪組合」 ▼あらすじ 赤毛の質屋・ウィルスンは、店員の勧めで「赤髪組合」の欠員に応募し、見事合格した。 組合が彼に与えた仕事は、1日4時間、事務所で大英百科事典を筆写することだけ。 しかも、週給4ポンドという法外な報酬だった。 8週間続いたこの仕事は、事務所に残されていた「赤髪組合は解散した」 という声明文とともに終わったのだが……。 ▼感想 序盤において「赤髪組合」という、いかにも怪しげな組織が示された後、 中盤でのホームズの推理・調査、そして終盤の活劇へと繋がっていく メリハリの利いた展開は、まさに短篇のお手本といえます。 ◆「まだらの紐」 ▼あらすじ 2年前、ヘレン・ストーナーの双子の姉は原因不明の死を遂げる。 彼女が死の数日前から聞いていた「低い口笛」とは何なのか。 そして、彼女が最期に遺した言葉「まだらの紐」の意味とは? ▼感想 本作は《ダイイング・メッセージもの》であると同時に、外部からストーナーの 姉の部屋に侵入することが不可能であったことから《密室もの》でもあります。 しかし、義父の部屋に通じる通風孔、鳴らない呼び鈴の引き綱、床板に釘付けたベット……、 といった状況自体が、密室殺人を可能にする「実行犯」の姿を浮き彫りにしているといえるのです。 ◆「ぶなの木立ち」 破格の給料で家庭教師として雇われたハンター。 しかし、彼女は雇い主から「髪を切ってほしい」「こちらの用意する服を着てほしい」 といった奇妙な要求をされて……。 「赤髪組合」「技師の拇指」と同パターン。 聡明で行動力のあるヒロインの人物像が印象的です。 | ||||
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予備校時代、僕はシャーロック・ホームズをすべて読んだ。新潮文庫版の翻訳は読みにくいかもしれません。ただ、これは受験に失敗し、来年の不安にさいなまれる僕を現実の世界からビクトリアの世界へと逃れさせてくれる訳でした。 | ||||
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外国の小説は訳によって難しかったりするので苦手だったのですが、こちらはそんな事ありません。読みやすくどういう意味?という事もありません。 しかもカバーもおしゃれでいいです。全巻揃えたいです。 | ||||
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訳者もあとがきに書いているが、ホームズ全編を通じて作品を彩る要素の一つは「ユーモア」である。中には「赤毛組合」など、明らかに作者がユーモア性を強調して作ったと思わしき作品もある。 この短編集に収録された「唇がねじれた男」は、その作者のユーモア・センスが極まった感のある傑作だ。この作品には惨劇も陰鬱さも無く、読後はひたすら心地よい洒落た気分だけを与えてくれる。特に最後のホームズの台詞はイギリス人らしい機知とユーモアに富んだもので、これ程清々しくて気持ちの良いラストの締めは、古今類を見ない。 初読から20年を経ても、愛して止まない作品である。 | ||||
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「シャーロック・ホームズの冒険」は、子供の頃から訳者の違う数種類のものを 読んだことがあったが、いずれも十年以上前の話。 せっかく新訳が出たのだからと、軽い気持ちで手に取ったのが本書だったのだが、 思いの外楽しい思いをさせていただいた。 時代感を損ねず、現代的になった訳も気持ちが良いが、個人的には注釈が有り難い。 日本では馴染みのない事物や制度が、とても分かりやすくまとめられている。 子供の頃から読書に親しんだ人ならば、必ず一度は手に取った本ではないかと思うのだが、 本書で新たに読み直してみるのも一興ではないだろうか。 少なくとも私の場合は、イギリスの文化や歴史への理解を深める一助になったし、 大好きだったホームズシリーズへの再入門の書として、うってつけのように思われた。 | ||||
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人生ではじめて「読書」が面白いってことを教えてくれたのは、本作「シャーロック・ ホームズの冒険」だった。読んだのは、確か小学校五年の時だったと思う。それ までは他の子供と同様に、読むものと言えば漫画だった。子供に読書の習慣を 身に付けさせようと、母から好きな本を買って読めとお金を渡されたこともあるが、 何を読んでいいのか分からない上に「この本が良い」といってアドヴァイスをくれる わけでもなかったから、結局その金を手付かずで母に返すのが常だった。教師 からは「クオレ」だの「赤毛のアン」だのを推奨されたような気がするが、漫画より 面白くないに違いないし、手をつけることもなかった。ある日、授業が自習になり 「読書」の時間に変更になった。図書室に連れていかれ、好きなのを読んでろと いう。仕方なく手にとったのが児童向けの「ホームズの冒険」。たちまちハマッて しまい、時限のベルも気づかないほど。終業後、読み残した分を読もうと借り出し (図書室から本を借りたのは初めてだった)その後、その探偵小説シリーズ全20 編を読破してしまうに至る。今から思うと、文部省推薦のような本は読まなかっ たが、結構充実した読書生活、小学校生活を送ることができたような気がする。 | ||||
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小学生の時からよく読んでいたシリーズです。 私がよく読んでいたのは河田智雄さんが翻訳されていたのですがこの本の訳も読みやすくて良かったです。原書で楽しむのも良いですが母語で楽しむホームズも違った楽しさがあって良かったです。 ホームズの冒険として収められている12編はどれもシンプルというか短い文章に面白さが凝縮されています。キレがあってすらすらとお話が進んでいくので幅広い層の方にが楽しめる本だと思います。 ホームズの鋭い観察眼に驚きながらひとつひとつのお話をじっくりと味わえる一冊だと思います。 | ||||
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海外ものって、訳が古かったりするとかたっくるしくって難解な文章が多いですよね。 それゆえにちょっと敬遠しがちだったのですが、これは『新訳』とあったので、手に取りました。 最高ですね♪ まず、訳が全然堅苦しくない!!文章がやわらかく、すいすい頭に入ってきます。 バックグラウンドの違いから日本人には理解しがたい描写には、 注釈までつけてくれています。 そして、装丁。とってもかわいくって、インテリアとしても最高です(笑) 最後に、最も重要な内容ですが、間然するところないです。 どの作品もおもしろい。100年以上前に書かれたとは到底思えないです。 素晴らしい作品っていうのは、何年たっても色褪せないんですね〜♪ これは全巻揃えるっきゃないですね(’-’*) 買って損なし。買わなきゃ損っ!! これ読んだら、誰でもシャーロキアンになっちゃいますよ(*'▽`*) | ||||
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ご多分に漏れず,小学校のときに一通りホームズ,ルパンにはまりました。読んだのはいずれも子供向けにリライトされたものでした。原作を読んでみたいとは思うものの,なかなか手にとることができずにいたのは,やはり訳文になじめなかったからでした。 ホームズものは,新潮文庫あるいは創元推理文庫から出ています。早川にもありましたっけ。でも読みきれないんです。 それで,この2月に光文社から出た新訳です。訳者の日暮さんはまだお若い方ですが,多くの贋作の翻訳を手がけておられ,ホームズに関しては表も裏もご存知の方です。そういったことを知っておりましたので,訳者の名前を見て期待をもって購入しました。文章は期待通り,非常にこなれており,一つ一つの作品を安心して,味わって読み終わることができました。それにしても,こんなにホームズの作品って面白かったんですね。もちろんリライトされた作品も面白かったですけど,原作の持つ雰囲気は格別です。 | ||||
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小学校の時、風邪をひいて寝込んでいる自分に親父がこの本を買ってきた。読んでみて、しびれた。ホームズのかっこよさ、どんな謎でもあっという間に解いてしまう推理の切れ味、ワトスンとの友情、19世紀のロンドンという舞台…。全てにだ。 「名探偵」というと、まずホームズの名前が挙がると思う。何しろキセルに帽子、それからステッキといういわゆる探偵のイメージは、ホームズの姿に由来するものだ。おそらく世界初の推理小説を書いたのはポーなのだろうが、普及させたのは間違いなくドイルである。 現在から見ると、トリックなどはあまり大したものには思えないが、当時は先進的なものだったのだろう。それに、話そのものが十分面白いので、そういったことはほとんど気にならない。言ってみれば「ホームズとワトソン」という二人のキャラクターを創造した時点でこのシリーズの成功は決まっていた、と言えるだろう。 ホームズシリーズは色々な出版社から出されているが、この版がベストだと思う。訳はわかりやすいし、行間が十分にとってあるので読みやすい。ハードカバーなので、買うのはためらわれるかもしれないが、中古なら安いし、新刊でも値段以上の価値があると思う。ぜひお薦めしたい。 ちなみにこのシリーズ、自分の中学の図書室にも全巻入っていた。大人はもちろんだが、何よりも子供に読んでほしい本である。子供の頃にこういう本に出会えたら、その子は幸せだと思う。 | ||||
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小学校の時、風邪をひいて寝込んでいる自分に親父 がこの本を買ってきた。読んでみて、しびれた。ホー ムズのかっこよさ、どんな謎でもあっという間に解い てしまう推理の切れ味、ワトスンとの友情、19世紀 のロンドンという舞台…。全てにだ。 「名探偵」というと、まずホームズの名前が挙がる と思う。何しろキセルに帽子、それからステッキとい ういわゆる探偵のイメージは、ホームズの姿に由来す るものだ。おそらく世界初の推理小説を書いたのはポ ーなのだろうが、普及させたのは間違いなくドイルで ある。 現在から見ると、トリックなどはあまり大したもの には思えないが、当時は先進的なものだったのだろう。 それに、話そのものが十分面白いので、そういったこ とはほとんど気にならない。言ってみれば「ホームズ とワトソン」という二人のキャラクターを創造した時 点でこのシリーズの成功は決まっていた、と言えるだ ろう。 ホームズシリーズは色々な出版社から出されている が、この版がベストだと思う。訳はわかりやすいし、 行間が十分にとってあるので読みやすい。ハードカバ ーなので、買うのはためらわれるかもしれないが、中 古なら安いし、新刊でも値段以上の価値があると思う。 ぜひお薦めしたい。 ちなみにこのシリーズ、自分の中学の図書室にも全 巻入っていた。大人はもちろんだが、何よりも子供に 読んでほしい本である。子供の頃にこういう本に出会 えたら、その子は幸せだと思う。 | ||||
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シャーロック・ホームズ短編集の中でも、著名な作品が多数収録されている一冊です。「まだらの紐」や「ボヘミアの醜聞」といった作品は、映画でも知られている名作で、何度読んでも楽しめます。個人的に好きな(笑)アイリーン・アドラーの登場があるのも魅力的でしょうか。短編集ですから、短編ならではの簡潔さと明快さを持ち合わせていますが、同時にホームズの英知とでも言うべき思考も短時間に楽しめます。自分でプロットを追いながら推理を楽しむのも良いでしょうし、彼の類稀な発想から何か1つずつ学んでいくのも良いでしょう。ホームズとワトスンのやり取りの中に、彼らの性格の長所短所がふんだんに織り込まれているのも楽しみの一つです。 新潮社のシャーロック・ホームズシリーズは日本語訳が酷いという意見も時々耳にしますが、個人的にはそうは思えませんでした。寧ろ、原文の隠喩的な雰囲気も十分に伝わって来ますし、少々古臭い表現や回りくどい言い回しも、個人的には叙情的に感じています。ホームズシリーズを読む際には、緋色の研究を口切とするのが一般的ですが、短編でホームズの魅力を追及出来るこの一冊から読み始めるのも悪くはないかと思います。 | ||||
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全部で六十篇あるシャーロック・ホームズシリーズの記念すべき第一短編集。1891年7月から翌年6月までの月刊誌ストランド・マガジンに連載されたものを収録。他のレビュアーの方が指摘されているように、『ボヘミアの醜聞』『赤髪組合』『まだらの紐』など、ホームズ譚の中でも一般に代表作として名高いものが多数含まれているため、初めての方にもお薦めしやすい一冊だ。個人的にこの中で一番好きなのは『青いガーネット』か。ディケンズ『クリスマス・キャロル』を想わせるウィットと後味の良さを感じることができる。どういうわけか、本来ここに収録されるべき『技師の拇指』『緑玉の宝冠』のふたつは『シャーロック・ホームズの叡智』という別の短編集に移されている。こんなことをしているのは新潮文庫だけだと思うが・・なお、翻訳が気に入らないという声もあるが。元々の初版が1953年とかなり古いことも関係しているのだろうか。創元推理文庫やちくま文庫、偕成社などからも同様の翻訳が出版されているから、その中で自分にあった訳本を見つけられればいいと思う。。翻訳ではなくペンギンブックスなどから出ている洋書に直接あたってみるのもいいだろう。比較的簡単な英文で書かれているので、高校卒業程度の英文読解能力と英和辞書があれば読破することはできるのでは? | ||||
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