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双孔堂の殺人 ~Double Torus~
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双孔堂の殺人 ~Double Torus~の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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率直に言ってラノベ以下、 普通の本好きの方は買わない方が良い | ||||
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数学の話ばっかりなのと、鼻につく文章で途中からあーハイハイという感じになる。 安楽椅子探偵がやりたかったんでしょう。 あいつは現場にいないのにこんなことも頭の中だけで解いてしまうのか?! みたいな主人公ヨイショ。 謎回収部分は「ね?言ってたでしょ?」「ほら、ヒントあったでしょ?」みたいな文章で素直にあ、やられたと思えない。 犯人に纏わるエピソードも三文芝居を見せられたような微妙な話だった。 語り手役の警視はよかったが、前作から引き続き主人公のキャラが狙いすぎてて気持ち悪い。 もう次は読まないかな。 | ||||
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「堂」シリーズ第2弾。 前作はとても読みやすいと思っていたのですが、今回は(特に前半は)これでもか、というくらい数学についての議論ばかりといった感じで、丁寧に読むべきか、飛ばして読むべきかの葛藤があり、ストレスを感じました。 ただ後半からはなかなか面白くなってきたので何とか読み切りましたが…正直言うと、ミステリ部分は普通…ただそれを難しい数学に絡めているといった印象で、特別新しいものではなかったのかな、という感想です。 | ||||
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前作よりも数学話が圧倒的。 でも大丈夫です。どっちかというと数学者の業界話のようなのがメインで、 数学の難しい概念が出てくるわけじゃありませんから。 クラインの壺やメビウスの輪にまつわるトポロジーの話は少々難しいですが、 一度にドッと難解な説明をするわけじゃなく、登場人物の口々を借りて小出しに色々な 説明方法で書かれているので、読み進めるうちに漠然とだけどイメージ出来るようになります。 そうするとなんと、トリックが見えてくるんですよね。 数学概念がトリックを連れてくるというか。 その瞬間、なかなかの快感ですよ。 「あっ!」っと、突如ひらめきが湧いたときには、 少々難しい数学話を読み飛ばさずに、しっかり読み込んだ甲斐があったなぁ~と思いました。 本作には今後のシリーズ化のための伏線が色々張ってあるので、 前作よりも重要な作品になってると思います。 それから、前作を読んだ人だけに分かる驚きの仕掛けも用意されているので、 前作を読んでない人は今すぐ買いに走った方がいいです(笑) 自分はまだ堂シリーズの前作と本書しか読んでませんが、 日本ミステリ界に素晴らしい作家さんが登場してくれたと、非常に嬉しく思っています。 | ||||
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作者自身も後出しジャンケンに気付いたのか今作は「読者への挑戦状」が無い。 だがしかし、それ故に開き直ったのか、前作以上の後出しジャンケンが多数繰り出される始末で バカミスにさえ着地していない。 前作とは打って変わって、読みづらい漢字は激減、と言うか、実際には前作と同じ言い回しがされているだけ。例えば、この作者のお気に入りの時制表現「漸く」の一言で片付けてしまう悪癖は相変わらずで、今作でも10回以上出て来ると思う。 また、今回は登場人物の肩書きのプロットを活かかす云々以前の問題。前作以上に人物描が下手。 何はともあれ、一作目同様にジャケットの建築物のデザインと作品中の建築物のデザインが一致していないのがそもそも詐欺。 この作者の数学論って物凄くストレス。一作目は我慢して読み進められたが、今作はイライラがマックス。読み手でこの箇所を本当に理解しているのって読者の全体の何パーセントなんだろう?ただの自己満足でしょ?? | ||||
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周木氏のメフィスト賞受賞作の眼球堂に続く2作目。 今回は双孔堂ということだが、鍵を二つ合わせたような形である。 いきなり最初から犯人が逮捕された状態でカットバックで徐々に真相が明らかになる構成だ。 勿論最初に逮捕された人は読者は犯人ではないと分かり切っているのだが。 この建物での距離的時間的なアリバイを館の構造がトリックとなっているのは前作と同じ趣向でいかにも新本格だ。 鬼門の2作目もまずますは成功と言え、最後にはシリーズを通して今後展開する趣向も加えられている。 劣化版森博嗣と揶揄している方もいるが、個人的には森博嗣の作品よりこちらのシリーズの方が数段面白いと思う。 | ||||
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前作『眼球堂の殺人』で周木律さんの堂シリーズに魅了され、2作目である本作も非常に楽しみにしていました。そして実際に、その期待に恥じない面白さだったと断言できます。 前作で真相が見抜けなかったので、「今作では!!」っと意気込んで、頭から慎重に噛み締めるように読み進めていきました。しかも、真相解明の前に最初に戻り、再び読み直すまでしました。ですが、あと一歩、最後のびっくり展開に最後まで気付くことができず、非常に悔しい思いをしました。 ですが、そんなことは正直どうでも良くなるくらい終始本作にのめり込み、結局は心地よい余韻に浸ることができました。 相変わらず丁寧な見取り図で、それを見ながらあれやこれやと可能性を探る面白さを残してくれつつ、前作同様数学的な解説や要素をふんだんに取り入れ、しかもそれが無駄にならない形でトリックと関連性を持たされていたのも、とても素晴らしいと思います。 確かに、今作で非常に盛り込まれている十和田さんの数学トークは、正直読んでて「('・ω・`)?」状態でしたが、ある程度材料が集まってから読み直してみると、「ひょっとしてこういう可能性を示唆してるのでは?」といったような、いわゆる「言ってることは分からないが言いたいことは何となくわかる」といった状態まで持っていくことができ、数学の知識が深まるのと並行して事件の謎に対する自分の理解が進みつつある感覚が掴めてしまう、という他の作品では感じることがなかった醍醐味を実感することもできました。 ただ、本当は星を6つくらいつけたかったのですが、筆者さんもあとがきでおっしゃっている通り、十和田さんの数学の話が盛り込まれすぎていて人を選びかねないことは確かだと思う(疲れて読者が読むのをやめてしまうかも?)ので、結局は最高評価なのですが星を1つ減らし5つとさせて頂き、評価を終えたいと思います。 ちなみに、目で表面をさらっとなぞった感じ今作でも最後の解説で次回作以降のちょっとしたネタばれがありそうな感じだったので、読まないでいます。ああいうことして欲しくないのになぁ・・・。 | ||||
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ネタバレが怖いので詳細は避けますが、すごくオシャレです。 ディテールが素敵。 ポアンカレ予想をモチーフに使っているかと思えば、 星の王子さまを引用していたり、 センス良いなぁ、とウットリします。 謎解きは、ぜひ挑戦して頂きたい。 キャラ萌えもあります。 私は十和田さんにハマッて、シリーズ全部買いました。 この作家さんは文章が壮絶に上手い。難しいパートもリズムが良くて読みやすいです。 会話の妙も楽しめます。 | ||||
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『双孔堂の殺人 〜Double Torus〜』は、周木律が2013年に発表した「堂シリーズ」の二作目だ。 デビュー作『眼球堂の殺人 〜The Book〜』で探偵役をつとめた放浪の数学者・十和田只人(とわだただひと)が、冒頭で自分が犯人だと自供する展開は大いに興味をそそられたが、残念ながら出来は前作より大きく劣ると感じた。 前作には登場しなかった警察庁のキャリア警視・宮司司(ぐうじつかさ)の視点で物語は進む。休暇中の彼がY湖畔に建つ「ダブル・トーラス」を訪れたところ、事件と遭遇するところから物語が始まる。 警察小説ではないのだから、多少警察の描写がいいかげんでもある程度は許容範囲だ。しかし休暇中の警察庁のキャリア警視が偶然遭遇した事件に首を突っ込むのはまだいいとしても、捜査本部すら立っている様子がない、現場となった建物の検証さえきちんと行われていないというのでは、ご都合主義だとの誹りは免れ得ないだろう。この程度の警察の捜査手順については、いまどきは一般的な読者でもテレビドラマを見ていれば知っているはずだから、あまりにいいかげんではごまかせない。 またメインとなる同時に発生したふたつの密室殺人事件についても、密室トリックの肝となる部分がさんざん使い古された陳腐なものでがっかりした。事件が終わってから物語が始まるので、サスペンスに欠けるというのもマイナス点だろう。反面よかったなと感じたのは、エレベーターに関する数学的なトリックと、ふたつあるアナグラムだろうか。 シリーズ化を意識した伏線も仕込まれており、シリーズ全体の構想もあるようだ。とりあえず第三作『五覚堂の殺人 〜Burning Ship〜』での挽回に期待したい。 | ||||
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個人的な感想は面白かったかもしれません。 前作は酷評してしまいましたが、今回は不覚にも面白さを感じてしまい、個人的には星三つから四つでした。 ただし、前作を知ってないとなんだこれは的な印象受けるんじゃないでしょうか。これ単品では星二つとしました。購入に際しても特にそのあたりを触れてはおらずに出版側の不親切を感じました。 核心のトリック自体は前作系です。途中からそんな匂いがプンプンしてやはり予想通りでした。なんで前作でガッカリしてる人には購入は進められません。 ミステリーとしての評価などは上手くレビューしてる方がいますのでそちらを参照ください。個人的には館を舞台にした森作品の劣化版しょうか。 読んでる段階で察しがつきますが、この事件の犯人の後ろには金田一少年の高遠的な存在がいます。 ミステリーを舞台にした主人公VSその存在。この側面で見ると森博嗣よりも名探偵コナンの感じの方が強い気がしました。 これに重点おくシリーズものの読物として見れば個人的には楽しめる気がします。 なのでとりあえず次作は買う予定です。 先達と比べれば力量不足な作品にしても、御大方は書いてくれない…年に数回こういう作品を読みたい衝動があるんですよね。 | ||||
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シリーズ2作目。 いきなりの新キャラクター登場などについては、講談社ノベルス内のウェブ記事(あとがき)などに記載があるが、それでも急な感じはある。 作風としては前作と似た構造をしている。数学的な特徴を備えた異様な建築物と、ある種の天才。死。主要なトリックとしては超常的なものではなく、あくまで常識の範囲内で解決しているといえる。そして、だからこそ、合間の過剰な説明が気になる。天才数学者という設定なのだからといえばそれまでだが、トポロジーとか、多様体の話とか、メインのストーリーとも謎解きとも関連が薄く、無理矢理のキャラ作りのように見えてしまう。全体的に装飾過多の割に地味、という印象。 | ||||
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の、頭に入ってこなさが半端じゃない。 なんというか、字数稼ぎのために薀蓄垂れ流してる感が否めないのです。 ぶっちゃけ真相にトポロジーが関わってるかといわれると、そうでもない。 というか、専門知識と、館の仕組みのバランスが乖離しているように思えるのです。 高名な数学者が解き明かすものにしては、館の真相がしょぼすぎやしませんかね。 劣化館シリーズにならないといいなあ といいつつ次も期待 | ||||
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まず、「それなりに」楽しんでよめたことは最初に明言しておきます。 文章は読みやすいですし、全体の雰囲気も所謂「新本格第一世代」のテンプレートにはまった感じで、ミステリ好きの方ならその懐かしさだけで最後まで読了できることと思います。 また、プロットとしても探偵役が最初で罪を認め逮捕されるなど、ストレートな展開だった前作『眼球堂の殺人』と比べて多少変則的となっており、凝ったものになっているといえるでしょう。 しかし、どうも、私はこの作品は――正直なことを言ってしまえば前作『眼球堂』も――高い評価は付けられません はっきり言ってしまいましょう。 この作者の今までの二作はただの”劣化森博嗣”です。 上で『懐かしさ』と書きましたが、裏返せばそれは新しさがない、ということです。 勿論、それだけでは決して悪いことではありません。 古い器に新しい水を注ぐことによって大傑作となった前例は多々あります。 例えば、かのエラリー・クイーンの名作『Yの悲劇』はヴァン・ダインの『グリーン家殺人事件』のプロットを明らかに元にしていますし、新本格ブームの火付け役となった綾辻行人氏の『十角館の殺人』はアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』のプロットを世襲しています。 その様な例を挙げていけば、数えきれない程です。 しかし、そうした作品と『眼球堂』『双孔堂』の二作には一つ、大きな違いがある様に思うのです。 それは、先駆者の作品を超える部分が一切ないということです。 余りに借り物すぎるのです。何もかも。 まずは、キャラと雰囲気。 上に書いた通り、森博嗣氏を彷彿とさせる……というより、森作品そのままの部分が多々見られます。 数学者などが登場し、探偵役は天才気質の変人。また、その天才が尊敬する更に上の立場にいる超天才。 読んでいない方でも、これらの要素から森作品を連想することは簡単でしょう。(もっとも、『眼球堂』の帯に森氏の推薦文がある辺り、出版社側も狙ってのことでしょうが) 勿論、これは森作品らしくないだろうという要素も数々あります。 しかし、それらは作者の個性というよりも、他のミステリ作品のテンプレートから持ってきたもののつぎあわせといった感じなのです。 そして、これらの要素の使い方は上に書いた通り、『借り物』といった感じで、本家に敵うとはとてもじゃないですが言えません。 いや、それだけなら良いんです。 そうした要素が気にならないくらいの大トリックや、「この作品は駄目だけど、もしかしたら」と将来の大爆発を期待できる様なものが仕込んであれば。 だけど……どうも、ないのです。 少なくとも、今までの二作には。 間違いなく。 『眼球堂』にも『双孔堂』には大小様々のトリックが使われています。 しかし、それらのトリックは、どれも既に見たことのあるトリックなのです。 確かに大きな物理トリックです。それらを包み込むメタなトリックもあります。 ですけど、それらは見たことがあるのです。 しかも、その見たことがある作品達の方が余程上手い使い方なのです。……上に書いた、それ以外の部分と同様に。 トリックもプロットもキャラクターも借り物。 きつい言葉を言いましょう。 そんな作品、わざわざ読む必要があるといえるのでしょうか? 私は、ないと思います。 勿論、今は売れっ子になっている作家でも、初期の作品の出来が芳しくないといった人は沢山いました。 メフィスト賞作家で言うならば、北山猛邦氏などは『アリス・ミラー城』が出版されるまでこき下ろされていたような覚えがあります。 しかし、彼の場合は『アリス・ミラー城』以前の『クロック城』『瑠璃城』の時点で彼の個性がはっきりとありました。 今の彼のファンでも『クロック城』『瑠璃城』が好きだという人が沢山いる程に。 周木氏には、その様な個性がはたして見られるでしょうか? ……私はNOだと思います。 とまあ、散々なことを書きましたが一応、彼に一定の評価は持っています。 既にあるトリックを組み合わせて作品にするのも一つの才能ですし、メフィストの座談会を見るとまだ隠し玉がある様ですし。 もしかしたら、次の作品で華麗なる大爆発を見せてくれるかもしれません。いや、きっと見せてくれるのでしょう。 そんな日が来ることを期待して、このレビューを終わりたいと思います。 私だって、批判なんかより絶賛がしたいですから。 | ||||
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前回の眼球堂の殺人を楽しめたので今回も購入。 双孔堂の殺人は前作のようにこれからの展開はどうなっていくのかと、どんどん読み進めたくなるような期待感はあまり得られませんでした。 どちらかというと、謎解きを楽しみ考えながらミステリーを読む方向けなのではないかという印象でした。 私のように深く謎解きを行わず、与えられるがままにただただ読み進めるだけのタイプの者には、少々入り込みにくさを感じました。 それだけでなく、どうにもトリックや話の展開どうこうというよりも、合間合間に入り込む数学的な専門用語の容赦ない羅列が引っかかり、読みにくさに拍車をかけている気がしました。 前作ではさほど感じなかったのですが、本作では楽しいと思えたのは最初の数章で、謎解きに関わっているのだろうと理解しつつも、後になるにつれてまたかと思ってしまうような、繰り返しに感じてしまいました。 参考書を目にしている時に似た、今ひとつ理解できないけどしなくては進めない停滞感を感じました。 新しい登場人物である刑事が数学者の理論を緩和するようなこちら側の目線で話してくれようとも、どうにも専門用語たちに引っかかってしまい、テンポよくは読めませんでした。 それはこの作品と登場人物の特性というものだと言われればそれまでなのですが。 自分の中で消化し切れなかったので星3つとしました。 しかしながら登場人物たちのこれからと前回の面白さから、来年出るという次作も購入してみようかと思います。 | ||||
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