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双孔堂の殺人 ~Double Torus~



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双孔堂の殺人 ~Double Torus~の評価: 2.71/5点 レビュー 14件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

トリックが閃いたときの快感【ネタバレ無し】

前作よりも数学話が圧倒的。
でも大丈夫です。どっちかというと数学者の業界話のようなのがメインで、
数学の難しい概念が出てくるわけじゃありませんから。
クラインの壺やメビウスの輪にまつわるトポロジーの話は少々難しいですが、
一度にドッと難解な説明をするわけじゃなく、登場人物の口々を借りて小出しに色々な
説明方法で書かれているので、読み進めるうちに漠然とだけどイメージ出来るようになります。

そうするとなんと、トリックが見えてくるんですよね。
数学概念がトリックを連れてくるというか。
その瞬間、なかなかの快感ですよ。
「あっ!」っと、突如ひらめきが湧いたときには、
少々難しい数学話を読み飛ばさずに、しっかり読み込んだ甲斐があったなぁ~と思いました。

本作には今後のシリーズ化のための伏線が色々張ってあるので、
前作よりも重要な作品になってると思います。
それから、前作を読んだ人だけに分かる驚きの仕掛けも用意されているので、
前作を読んでない人は今すぐ買いに走った方がいいです(笑)

自分はまだ堂シリーズの前作と本書しか読んでませんが、
日本ミステリ界に素晴らしい作家さんが登場してくれたと、非常に嬉しく思っています。
双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社文庫)より
4062935481
No.3:
(4pt)

堂シリーズ2作目

周木氏のメフィスト賞受賞作の眼球堂に続く2作目。
今回は双孔堂ということだが、鍵を二つ合わせたような形である。
いきなり最初から犯人が逮捕された状態でカットバックで徐々に真相が明らかになる構成だ。
勿論最初に逮捕された人は読者は犯人ではないと分かり切っているのだが。
この建物での距離的時間的なアリバイを館の構造がトリックとなっているのは前作と同じ趣向でいかにも新本格だ。
鬼門の2作目もまずますは成功と言え、最後にはシリーズを通して今後展開する趣向も加えられている。
劣化版森博嗣と揶揄している方もいるが、個人的には森博嗣の作品よりこちらのシリーズの方が数段面白いと思う。
双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社ノベルス)より
4061828835
No.2:
(5pt)

心地よい悔しさ(微バレあります)

前作『眼球堂の殺人』で周木律さんの堂シリーズに魅了され、2作目である本作も非常に楽しみにしていました。そして実際に、その期待に恥じない面白さだったと断言できます。
前作で真相が見抜けなかったので、「今作では!!」っと意気込んで、頭から慎重に噛み締めるように読み進めていきました。しかも、真相解明の前に最初に戻り、再び読み直すまでしました。ですが、あと一歩、最後のびっくり展開に最後まで気付くことができず、非常に悔しい思いをしました。
ですが、そんなことは正直どうでも良くなるくらい終始本作にのめり込み、結局は心地よい余韻に浸ることができました。
相変わらず丁寧な見取り図で、それを見ながらあれやこれやと可能性を探る面白さを残してくれつつ、前作同様数学的な解説や要素をふんだんに取り入れ、しかもそれが無駄にならない形でトリックと関連性を持たされていたのも、とても素晴らしいと思います。
確かに、今作で非常に盛り込まれている十和田さんの数学トークは、正直読んでて「('・ω・`)?」状態でしたが、ある程度材料が集まってから読み直してみると、「ひょっとしてこういう可能性を示唆してるのでは?」といったような、いわゆる「言ってることは分からないが言いたいことは何となくわかる」といった状態まで持っていくことができ、数学の知識が深まるのと並行して事件の謎に対する自分の理解が進みつつある感覚が掴めてしまう、という他の作品では感じることがなかった醍醐味を実感することもできました。
ただ、本当は星を6つくらいつけたかったのですが、筆者さんもあとがきでおっしゃっている通り、十和田さんの数学の話が盛り込まれすぎていて人を選びかねないことは確かだと思う(疲れて読者が読むのをやめてしまうかも?)ので、結局は最高評価なのですが星を1つ減らし5つとさせて頂き、評価を終えたいと思います。
ちなみに、目で表面をさらっとなぞった感じ今作でも最後の解説で次回作以降のちょっとしたネタばれがありそうな感じだったので、読まないでいます。ああいうことして欲しくないのになぁ・・・。
双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社ノベルス)より
4061828835
No.1:
(5pt)

十和田さんの変人っぷりが魅力

ネタバレが怖いので詳細は避けますが、すごくオシャレです。
ディテールが素敵。
ポアンカレ予想をモチーフに使っているかと思えば、
星の王子さまを引用していたり、
センス良いなぁ、とウットリします。

謎解きは、ぜひ挑戦して頂きたい。

キャラ萌えもあります。
私は十和田さんにハマッて、シリーズ全部買いました。
この作家さんは文章が壮絶に上手い。難しいパートもリズムが良くて読みやすいです。
会話の妙も楽しめます。
双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社ノベルス)より
4061828835

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