■スポンサードリンク
ドラゴン殺人事件
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ドラゴン殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.31pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
翻訳当初は「スカラベ」という単語が日本で馴染みがなかったためのタイトルなのでしょうか。個人的には、カブト虫殺人事件というタイトルでやや損をしている気がします。ストーリーは古典的よさに溢れていて、期待を裏切らない展開です。細かなアリバイや容疑者の行動の意味を一つ一つ解明していく過程は、現代のDNA鑑定などの科学捜査ものにはない味わいがあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
井上勇先生の翻訳は格調高く、しかも版の異動まできっちり記載しています。最近JDCの無茶苦茶2冊を目の当たりにしたので、ここでのヴァン ダインのフェアプレイぶりは非常に好印象。ヴァンスが好き勝手に振る舞い、マーカム(&ヒース)はおろおろするだけ、というのがちょっと不満。二人の緊迫した対立が見られず残念でした。作者も疲れちゃった、というわけでしょう。曜日から判断して1923年の事件ですが、時事ネタでトスカニーニ批判が出てきて時期が合わなくなっています。(トスカニーニがニューヨークフィルを初めて指揮したのは1926年。批判内容はいつもの薄い床屋政談) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
派手さはないが、良くできたパズラー小説で、古い作品だが、今読んでも古さを感じない。 矛盾をはらんだ、不可解な状況が次々と示されるが、真相はそれを十分に説明しており、納得できるもの。 犯人特定や、中国人料理人がある事実を知っていたことを指摘するヴァンスの推理も論理的。 密室トリックの方法も、図があって、わかりやすい。 登場人物の数やその行為、ストーリーの進行、ヴァンスの捜査内容等、いずれも無駄がない(スコッチ・テリアや中国陶器のことも、真相解明に関係していた)。 犯行が行われた図書室と、死体が発見された二階の部屋とで距離が離れていた理由は突飛だし、犯人の意図しない、複数の要因が複雑に絡み合っているので、読者には推理困難な作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現代でも特にTVのミステリ番組では「業界ミステリ」がはやりですが、本作がその嚆矢ではないかと考えます。本作では「エジプト学」という「準業界」ですね。この後ヴァン・ダインは、「中国美術&スコッチテリア」「ドラゴン伝説」「カジノ」「競馬」「宝石」「香水」「スケート」と、業界もしくはテーマ別ミステリを開拓していきます。そのときどきの流行をテーマにするという手法で、ジャーナリスト出身作家らしい。 全12作を全部読んだあとで、気に入った順番に順位をつけたら、「カブト虫殺人事件」は、「グリーン家」「ガーデン」に続く3位となりました。 今、ヴァン・ダイン新訳が開始されて(遅々として進まないが)いますが、ここらでタイトルを語呂よく「スカラベ殺人事件」にしてくれないかなー。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヴァン・ダイン作品のうち,「ドラゴン」だけは絶版(?)で長らく読めませんでしたが,やっと復刊しました。ヴァン・ダイン後半の6作は駄作だと言う声もありますが,そんなことないですよ。確かに,名作と名高い「グリーン」「僧正」には一歩譲りますが,奇怪な殺人の謎と明解な解決の提示,重厚な文体,そしてペダントリーの冴えは前6作に決して劣りません。復刊した今がチャンスですよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヴァン・ダイン作品のうち,「ドラゴン」だけは絶版(?)で長らく読めませんでしたが,やっと復刊しました。ヴァン・ダイン後半の6作は駄作だと言う声もありますが,そんなことないですよ。確かに,名作と名高い「グリーン」「僧正」には一歩譲りますが,奇怪な殺人の謎と明解な解決の提示,重厚な文体,そしてペダントリーの冴えは前6作に決して劣りません。復刊した今がチャンスですよ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!