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ケンネル殺人事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
ケンネル殺人事件 (創元推理文庫 103-6)

ケンネル殺人事件の評価: 3.62/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

重厚でサスペンスも満点だが解決が今一つか…

私設エジプト博物館内で起きた殺人事件。その現場に残る証拠は全て博物館長であり有名なエジプト学者であるブリス博士を指し示していた。早速逮捕しようとするヒース部長刑事たちに対しヴァンスは待ったをかける。地方検事マーカムはヒース部長とヴァンスの間で揺れ動く。そして第2、第3の事件が…

関係者からの証言を丹念に引き出して真相へと進む展開はいつもながら重厚でサスペンスも十分にありグイグイ引き込まれていく。しかし全体的に納得感が今一つであった。犯人側から見た時ここまでやるかという非現実感がある。犯人像もぼやけており読後感としては興ざめであった。
ケンネル殺人事件 (創元推理文庫 103-6)Amazon書評・レビュー:ケンネル殺人事件 (創元推理文庫 103-6)より
4488103065
No.4:
(3pt)

密室での奇妙な殺人と怪我をした犬が印象的

中国陶器の収集家アーチャー・コーが自宅の寝室で拳銃を片手に持ち頭を撃たれて死んでいた。現場は内側から閂のかかっていたため自殺かと思われたが、部屋着を着ているのに靴は寝室用スリッパに履き替えていない等から名探偵ヴァンスは自殺説に疑問を呈する。案の定、死因は背中からの刺殺によるものであり他殺と判明するが、ではなぜ頭を撃たれたのか、犯人はどうやって密室から脱出したのか等が疑問となる。さらに別の部屋に大怪我をした犬(スコッチテリア)が倒れているのが発見されるが、誰もその犬のことを知らないという。昨夜何かの間違いが起こったらしいのだが事件はこれだけではなかった…

前半は関係者への尋問や捜査陣の推理が丹念な会話劇で展開されグイグイと引き込まれる。このへんはヴァン・ダインの右に出る作家はいないのではなかろうか。現実感のある大人の会話がスムーズに進んでいく中で超然としたヴァンスの名推理が光る。しかし後半からはやや冗長さがある。密室のトリックもタネを明かされればそれほど驚くものではなかった。もう一つの不可能トリックは推理小説の中で採用するのはいかがかと思う。

事件の全体像は奇妙さがあって独創的であるが、なぜかこじんまりとした小粒の感があり短編か中編の方がよかったのかもしれない。また犯人の人物像があまり見えてこない。動機も希薄でありその記述もあっさりとしていて残念であった。ヴァンスがあくびするシーンが多いのは作者の余裕を見せたかったのかもしれないが作品としての格調を落としていてあまり愉快ではなかった。
ケンネル殺人事件 (創元推理文庫 103-6)Amazon書評・レビュー:ケンネル殺人事件 (創元推理文庫 103-6)より
4488103065
No.3:
(3pt)

。。。

内容は可もなく不可もなくという感じでしょうか。ヴァンスの物知りぶりは犬までか、と笑ってしまいました。あくまでも私の視点ですので、気になる方は読んでみましょう。あきらかにベンスン、カナリヤには及ばないですが。。。
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4488103065
No.2:
(3pt)

舞台のように動かない小説です

タイトルはちょっと違うんジャアない。
展開はあまりに都合よく進行して?でも確かにこの様な推理小説もありかな。
まあマンガチックなのもよしでしょうが、筆力で読ませている。
正直あまりに、うんちくがうっとうしくもある。
ケンネル殺人事件 (創元推理文庫 103-6)Amazon書評・レビュー:ケンネル殺人事件 (創元推理文庫 103-6)より
4488103065
No.1:
(3pt)

犬です

ファイロ・ヴァンスシリーズ6作目。中国陶器の収集家が密室で死んでいる謎をどうやって解き明かすかというお話です。自身6作限界説を唱えており、その第6作目に当たるわけですが、良くも悪くもヴァン・ダインらしさが出ていると思います。密室云々は病気療養中に膨大な数の推理小説を読んだ作者らしく、また知識の多さも反映していて印象に残り、これだけなら星4つでも構わないかもしれません。ただ、難点は全体の構成。スコッチ・テリアに関しては作者の犬好きを披瀝したいだけのような感じで上手く物語とマッチしていない印象を受けました。犬の出自の判明を出来るだけ先延ばしにさせようという作者の苦労は感じられますが、インパクト・説得力が欠けています。惜しい作品ですが、密室に関する話は一読の価値があるでしょうか。
ケンネル殺人事件 (創元推理文庫 103-6)Amazon書評・レビュー:ケンネル殺人事件 (創元推理文庫 103-6)より
4488103065

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