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彩霧
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【この小説が収録されている参考書籍】
彩霧の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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作者の小説では主人公(作者)にとって都合のいい偶然がよくおきます。この小説もそうです。 主人公が、タクシー運転手にすすめられてたまたま訪れた温泉旅館に、「たまたま」事件関係者が泊まっていたという、露骨な偶然には、すっかり興ざめしました。 | ||||
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いつもながらタイトルが上手い。債務を「彩る霧」と洒落るなんて、清張ならではのセンスだ。 残念ながら内容はタイトル負けしている。債務に悩んだ男がヤケクソになる話ではない。 清張のそういう作が読みたかったのに。 銀行員の安川は五百万円の現金を持ち逃げした。銀行の裏帳簿を抱えているので警察に通報されないと考えていたが、案に相違してあっさり逮捕されてしまう。裏帳簿を預かった馴染みのホステスは行方不明だ。友人の知念と田村は、安川釈放のため交渉に乗り出す。 変化に富んだプロットに引っ張られて、あっという間に読んだ。娯楽性は水準以上だが、どうも不自然でノリきれない。 横領犯の友人をかばって奔走するようなことが、普通の人間にできるだろうか。金融業界の裏話はリアルで迫力があった。 | ||||
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銀行員が銀行の金を持ち逃げし、水商売の女性を連れて九州の温泉をまわりながら、手帳にメモした秘密をネタに、さらに銀行を脅迫する。この導入部がひじょうに面白く、ぐいぐい引き込まれた。てっきりこの銀行員が主人公だろうと思って読み進むと、別の人物が前面に出てくる。松本清張にはこういうパターンが多いようだ(たとえば「球形の荒野」でも、冒頭の寺院めぐりをする女性は脇役にすぎなかった)。物語の後半になって殺人が起き、それ以降の展開はかなり急ぎ足でものたりない。導入部が面白いだけに残念。清張の長篇をあらかた読んでしまって、もう読むものがないという人にしか薦められない。 | ||||
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