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彩霧
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【この小説が収録されている参考書籍】
彩霧の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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作者の小説では主人公(作者)にとって都合のいい偶然がよくおきます。この小説もそうです。 主人公が、タクシー運転手にすすめられてたまたま訪れた温泉旅館に、「たまたま」事件関係者が泊まっていたという、露骨な偶然には、すっかり興ざめしました。 | ||||
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確かに後に出る大ヒット作「黒川の手帳」の土台になったかも~と言える作品かもしれませんが、決してその「失敗バージョン」ではない!と思います。これぞ清張氏の真骨頂ともいえるミステリー推理小説であり、また主人公の淡い失恋を描いた心に残る良い作品だと思います。 | ||||
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松本清張の推理小説で特徴的な登場人物が多く出てきて犯罪を犯し犯人を追求していくところが痛快でありまた世間の裏の世界を見せてくれたような気がします。読んでいて最後に納得するところがありもう一度最初から読みたくなる小説だと思いますぜひ一読ください。 | ||||
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松本清張の作品ほんとによかったです。 | ||||
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いつもながらタイトルが上手い。債務を「彩る霧」と洒落るなんて、清張ならではのセンスだ。 残念ながら内容はタイトル負けしている。債務に悩んだ男がヤケクソになる話ではない。 清張のそういう作が読みたかったのに。 銀行員の安川は五百万円の現金を持ち逃げした。銀行の裏帳簿を抱えているので警察に通報されないと考えていたが、案に相違してあっさり逮捕されてしまう。裏帳簿を預かった馴染みのホステスは行方不明だ。友人の知念と田村は、安川釈放のため交渉に乗り出す。 変化に富んだプロットに引っ張られて、あっという間に読んだ。娯楽性は水準以上だが、どうも不自然でノリきれない。 横領犯の友人をかばって奔走するようなことが、普通の人間にできるだろうか。金融業界の裏話はリアルで迫力があった。 | ||||
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清張作品としては、なんということない、作品だが、人間の普遍的な心理が見事に描いて有り、現代社会においても、面白く、読ます。 | ||||
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最初はいいが、途中で書く気を無くしたとしか思えない。後半部分は巨匠にしては陳腐。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算25作品目の読書完。1973/04/20 | ||||
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この一見ロマンチックなタイトルの意味がまずわからない。債権取り立て屋みたいな闇金の大物が出てくるので「債務」(さいむ)とかけているのかと思ってみたが、読み終わるまで判らなかった。 行金横領(「行金」とは銀行の金という意味でこういう呼び方を初めて知った)をして女と逃亡した男の話で始まるが、それは導入部でしかない。急速に闇の金貸し業者と銀行との闇融資や恐喝に発展してゆく。一応友人だが、横領男に対してそれほど義理があるとは思えない男が、そのからくり解明に奔走する。 横領男も偽装自殺(首を傾げるような偽装工作)で死に、事件にかかわったもうひとりの友達の1人も殺されてしまう。解決に近くなると主人公は仕事そっちのけで飛び回るのだが、彼の心情が描き込まれていないため、彼の行動に何の共感も抱くことはできない。登場人物がキャラクターとして立っていないため、物語の経過しか語られないためである。 彼は勘が鋭いのか思い込みが激しいのか、自分の頭の中で勝手に事件のからくりをどんどん考え出してしまい、(ほとんどあたっている。スゴイ!)全て彼の解説によって事件の全容は読者に語りつくされてしまう。(ようにしか思えない)まったく実に強引な終わり方である。 あたかも作者の都合によって連載を早仕舞いしたかのようである。読みだしたので仕方なく読み終えたが、かなり忍耐のいる読書であった。 | ||||
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銀行員が銀行の金を持ち逃げし、水商売の女性を連れて九州の温泉をまわりながら、手帳にメモした秘密をネタに、さらに銀行を脅迫する。この導入部がひじょうに面白く、ぐいぐい引き込まれた。てっきりこの銀行員が主人公だろうと思って読み進むと、別の人物が前面に出てくる。松本清張にはこういうパターンが多いようだ(たとえば「球形の荒野」でも、冒頭の寺院めぐりをする女性は脇役にすぎなかった)。物語の後半になって殺人が起き、それ以降の展開はかなり急ぎ足でものたりない。導入部が面白いだけに残念。清張の長篇をあらかた読んでしまって、もう読むものがないという人にしか薦められない。 | ||||
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