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誇りある被害者
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誇りある被害者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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私は終着駅シリーズのドラマを見て、森村作品得意(?)の偶然と、健気で可憐な遺族が印象的でした。 小説では、時系列で事件の詳細と登場人物ごとの心象を、一緒に考えながら追うことができました。 タクシー強盗にもう1つの交通事故、2つの殺人も加わり、それぞれに身勝手さも垣間見えるストーリになっています。なんか現実でも男女の心情を反映しているようで、さすが森村さんです! ここでも、あくまで関係者たちを主役に展開が進んでいきます。そのなかで、純粋に事件を暴こうとする櫛田と明るい由紀子が、この物語をまっすぐに成り立たせていると思いました。例えば証拠のキーホルダーなんて、警察も必死だけど分からなかったのに、遺族の執念は凄いなと思います。なんでも諦めない気持ちは本当に大事で、例えば未解決事件も、もしかしてこんなふうに見落とされたのがあるのかもしれません・・悔しいですね。。 そしていくつかのパズルピースも少しずつつなぎ合い、最後にようやく見える事件の全貌!でも被害者の無念は、たとえ誇りをもって亡くなっても消えることはありません。当然遺族は納得できず、必ず真相が知りたいのは、もし私でも同じです。由紀子のひたむきさは、この父親譲りだと感じました。彼女には幸せになってほしいですね! ただ最後、保子が桐原を置き去りにし事故の助けを呼ばなかったのが、同じ女性として気になりましたが‥‥。本当に、誰もがこんな事件に巻き込まれたくないですね。この本を読んで、多くの未解決事件が解決されることを、作中の由紀子を通してご遺族の気持ちを思い、心から祈っています。 | ||||
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