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(短編集)
パーク・ライフ
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パーク・ライフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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「パーク・ライフ」と「flowers]が収められています。 パーク・ライフですが、見ず知らずの女との出会いは、もしこれが散歩中だったら十分あり得る話です。その方がリアリティーがある設定だと思うのですが……。主人公が公園で独自の瞑想法らしきものをやっていますが、これは作者もやっていることなのでしょうか? 公園でたまに見かける気球を飛ばす謎の老人は、この小説にちょっとしたアクセントを加えます。その正体がはっきりわからないところがいいですね。続編がありそうな終わり方で、この小説の続きを読みたくなります。 flowersは、個人的にはこちらの方が好きです。むしろ、こちらの作品の方が芥川賞を受賞してもおかしくなかったのではないでしょうか? 私の尊敬する花村萬月先生の作風に似ていて、こういうのがもっと多く読みたいですね。元旦のような人物は、実は私たちの周りに意外といるものです。そういう人間とも 社会人として上手に付き合っていかなければなりません。元旦をシャワー室で集団暴行するシーンは、人間の集団心理を上手く表現していて、こちらの作品の方が小説として成功していると思います。 私の感性がたまたま合わなかったのか、パーク・ライフの方はその良さが理解できず、どこが素晴らしくて芥川賞なのか、ちょっと疑問に思ってしまいました。 | ||||
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スタバに行きたい人が読みたい作品 | ||||
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吉田修一デビユー作、芥川賞受賞作というので、読んでみたが、期待はずれ、フラワーのほうも、読むのをためらって、パス。 | ||||
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吉田修一は好きで唯一の既読作「パレード」も面白かったのですが、なんだろうなぁ…芥川賞の作風みたいなものがそもそも合わないのかもしれない。☆2.5。 文章はさすがに上手く、サラリと的確な表現をしてくれるので読みやすい。肝心の内容はといえば日常の「あるある」を詰め込んでそれを楽しむだけの小説という印象。起承転結は特になく、少なくともストーリーを楽しむものではありません。 表題作の他に「flower」という短編も収録されていますがこれもだいたい似たような感じ。胸糞悪さがプラスされてるので読後感はけしてよくなかった。 スラスラ読めるのはいいが読み終わったあと特に残るものはなく「いったいなんだったんだろう」で終わってしまう。おそらく明日になったら内容忘れてるような気がします。けしてつまらなかったわけではないんだけど。 私のように小説にある程度のエンタメ性を求めてる方はやめた方がいいでしょう。毒にも薬にもならないなんとも無味無臭な小説でした。 | ||||
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主人公の行動を淡々と書き、その内面には決して入ってゆかない。 いわゆるニュートラル小説とも違い、強いて例えるなら、初期の村上春樹に近い気がする。 感受性が暴走して、それゆえ小説としては未知数の不思議な魅力があるが、個人的にはやはり 「悪人」以降の方が好きだ。 | ||||
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パークライフは、慌ただしい日常でふと青い空を見上げて 空はこんなんだったんだという清々しい感触に似ています。 その割にあとに引かないので、移動中、ふと手持ち無沙汰の時に読む本として適していると思います。 後半のflowersは読んでいてあまり気持ちの良いものではありません。 同性が書く物は、時々性描写で一線を越えます。flowersがそうですね。 でも否定はしません。こういうのもありだと思います。 | ||||
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なにか結論があるわけでないけど、なんとなく読まされる小説。暇つぶしにはいい小説です。 | ||||
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本書は、2002年に芥川賞を受賞した表題作の「パーク・ライフ」に加え、 「flowers」という2編の短編を収録したものである。初出は、ともに 『文學会』で、それぞれ2002年と1999年に発表されたもので、本書は、 2002年刊行の単行本を2004年に文庫化したものである。 自分のアパートを地元から東京に出てきた母親に貸し、自分は半別居 状態の先輩夫婦の家で暮らす主人公。偶然地下鉄で話しかけてしまった 女性を、普段よくいく日比谷公園で見つけ、そこからスターバックスの カフェモカを飲みながら話をする間柄になる。2人の距離は特に変化を するわけでもなく、大きな起伏があるストーリーでもないが、日常の中 で起こるちょっとした非日常がえがかれている「パーク・ライフ」。 結婚を機に九州から上京してきた石田という名前の主人公の男。ルート 販売の仕事に就き、一緒に仕事をすることになった先輩の望月元旦。 物事を深く考えず、以前付き合っていた彼女と下品なトーク番組にも出 演経験がある元旦は、ある日、石田を部屋に誘う。そこで、主任の妻と 不倫関係にあることがわかり、またその妻の情夫として石田は連れてこ られたことを知る。日常の陰にある情事が職場内の人間関係を巻き込ん でいる姿をえがく「flowers」。 劇的なストーリー展開があるわけではなく、どちらも小説につきものの それを期待してページを捲ると、やや拍子抜けするかもしれない。また、 小説の中に丁寧に誘ってくれる筆致ではないため、時折、場面描写がわ かりにくかったり、突然の展開についていきづらかったり感じる場面もあ るかもしれない。 | ||||
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第127回芥川賞受賞作だが、実際に贈られたのは前作なのかもしれない(井上荒野も「切羽へ」で第139回直木賞を受賞しているし……)。それはそれとして、この何も起こらない、そして何かが起きそうな予感がして開いて終わる、こういった感じの話は好きだ。 「flowers」は「パレード」の狂気の短篇版といった感じ。 | ||||
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1980年台の群像新人賞とかすばる文学賞の受賞作に良くあったような小説です。 文章も良く書けているし、日比谷公園を核にした人間関係といった着想もよいのですが、全体的には既視感全開です。 今世紀に出た小説のようですが、昔の本が片端から絶版になったおかげで高評価をもらえたのでは? | ||||
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私は地下鉄、日比谷公園、その付近にあるスタバなどをよく知っているので、情景描写をハッキリをイメージでき、ストーリーをそこそこ楽しめた。 しかし、そんなところ知るかって読者には、訳が分からなかったのでは? まぁ、通勤片道1時間でちょうど読めたので、そんなあっさり読書したい方にはおススメ! | ||||
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文章も好きだし、テーマもなかなか面白いとは思ったが 物語としては不完全というか、どうも物足りなかった。 それぞれ長編に仕上げることができた内容だったと思うので残念。 | ||||
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作品が進んでいく中にちりばめられた言葉や出来事が、主な舞台となる公園と繋がる部分にはぞくっとしました。 派手さも見せ場もそれほどなくて、淡々としているけれど、注意をして読めば作者の思いがそこら中に感じられます。 巧い人ですね。 | ||||
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芥川賞受賞作には、ニートだったり、引きこもりだったり、内向的な文学少年少女が描くような主人公が多かったりするのだが、パーク・ライフでは、都会で働く、ごく普通の若者が主人公だ。地下鉄で偶然出会った女性が気になり始め、日比谷公園で少しづつ、親交を深めていくが、なかなか2人の距離は縮まらない。そんな「普通の恋」に爽やかさを感じる。 的確ですっきりとした情景描写。文中に隠された様々な暗示。さすが、芥川賞受賞作だ。 | ||||
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この作品は人が不幸になる陥る様や堕落していく姿を描いた作品が世の中に多い中で比較的,そういう部分がなくて穏やかな点はかなり評価できます。 ただ,何か心を打つような場面が何一つないのは感じます。 村上龍の選評もイマイチ伝わるものがありません。 僕の感じ方がおかしいのかなと何回か読み直しましたが何回読んでも同じでした。 確かに情景描写とかは上手いと感じますが人物描写や台詞回しはそんなに上手いとは思えません。 この作品に限らず現代の作家の書く作品のパターンはほとんどこれです。 僕は人物描写や台詞回しが小説の中で一番価値が高いと判断している人間ですから物足りないのは事実でした。 | ||||
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芥川賞作品てわざとインパクトの少ないものを選んでいるのだろうか? それともいくつか作品を発表していたりいくつかの賞を受けたことへのお疲れ様大賞みたいなものなのだろうか? 本作品も読んでみて、残る、ものは特になかった。 もちろん悪書ではない。 でも妥当でさえあればいいとは思わない。 妥当なものならたくさんあるし、たくさん知られないまま終わる。 今年の受賞作品「沖で、、、」というものも同じく、残らなかった。 本書は文庫だし特に損もないので買って読んだ。 買って読んでみてください。 ps:でもほんとうなら安価になる文庫本なので損でなくていいではないか、というレベルではいけないのですよ! | ||||
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日常を描くことに徹した小説。とにかく、何が起こるわけがないというか、何も起こらない話なので、そういうのが嫌いな人には表題作は少しきついかも。 個人的にはflowerのほうが面白かった。夏の仕事場での、どろどろしたいやらしさなんかがよく書かれていたなぁと。この主人公はじつは、流されやすくて、妻にも同僚にも結局流されてるだけで、シャワー室のシーンでそれから一歩踏み出すと。なかなか奥深いかなぁと。 | ||||
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“書ける”作者だと思います。が、設定・人物・プロットどれをとっても、特に感じるものはありませんでした。登場人物それぞれ、それなりに、都会生活に適合しつつ生きてますが、そのなり行きを順繰りで見せられて、途中でブッツリ切られた感じ・・・特に結末が知りたいということも無い展開に、後は自分で考えて余韻を楽しめというならばちょっと酷です。あと、女性登場人物がチェーンの某コーヒーショップの味が分かる女になったというような事を思わせぶりに言うくだりは、可笑しさを通り過ぎて少し引きました。おいしいコーヒーショップですが、コーヒー文化はもう少し奥が深いです。恐らく、作者は実生活でコーヒーを余り飲んでこなかった人のように思われます。From: 牛角の味が分かる男 | ||||
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まあ、サクッとは読める作品なのだが、印象に残るようなフレーズ、会話などもないし、もちろんストーリー展開がほとんどない、というぐらいの予備知識はあったものの、最後まで「ふーん」という感じで終わってしまう。 ダヴィンチの人体解剖図、ラガーフェルドという名前の猿や、スターバックスコーヒー、スポーツジムなどの設定がことごとくカチンとくるというか、神経にさわるいうか、田舎っぽい。新しい人と人との距離感を描きたかったのかもしれないが、最初からセックスレスになりそうな30代の男女のラブストーリーを苦労して軽く描いても「不毛だ…」としか思えない。きっと不毛じゃないんだといいたいんだろうが、だとしたら筆力が足りない。 もう一作収録されている『Flowers』はもっと出来が悪いし、キャラも魅力ではない。 | ||||
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実は、本のカバーのおもしろい絵に惹かれて購入した。 とくにドラマチックな展開でもなく、都会に住む 普通の男女の出会いの話。 でも、いいな~って思える描写が結構多かった。 さらりと読める小説。 しかし、大きく心揺さぶられる感じはなかった。 | ||||
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