姑獲鳥の夏

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

姑獲鳥の夏の評価:

4.01/5点 レビュー 268件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.01pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全428件 361〜380 19/22ページ
No.68
(5pt)

「上手さ」の原点

今作は京極夏彦のデビュー作にして妖怪シリーズの第一段であるが、このシリーズの最も「上手い」と思わせるところは主人公「京極堂」の長い薀蓄や、その他の表現全てが真相に迫る布石となっているのにも関わらず、読者がそれと気づかないで先へ先へと読み進んでしまう点である。今作を始め、全ての妖怪シリーズは、京極堂の長い薀蓄が入っている。この薀蓄は恐ろしく長く、また内容もかなり難しい為、多くの読者は読み飛ばしてしまうだろう。だが、もしうしたならば、その時点で作者の巧みな術に嵌っているのである。最後に真相にたどり着いた時、他の登場人物と共に、「あっ」と声を上げさせられる。何故ならば、読み飛ばしてしまった所に真相にたどり着く為の重要なヒントが用意されていたのである。他のミステリとは一味違う楽しさがこの本にはまだまだあるので、ぜひ一度、読んでみてはどうだろうか。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.67
(5pt)

「上手さ」の原点

今作は京極夏彦のデビュー作にして妖怪シリーズの第一段であるが、このシリーズの最も「上手い」と思わせるところは主人公「京極堂」の長い薀蓄や、その他の表現全てが真相に迫る布石となっているのにも関わらず、読者がそれと気づかないで先へ先へと読み進んでしまう点である。今作を始め、全ての妖怪シリーズは、京極堂の長い薀蓄が入っている。この薀蓄は恐ろしく長く、また内容もかなり難しい為、多くの読者は読み飛ばしてしまうだろう。だが、もしうしたならば、その時点で作者の巧みな術に嵌っているのである。最後に真相にたどり着いた時、他の登場人物と共に、「あっ」と声を上げさせられる。何故ならば、読み飛ばしてしまった所に真相にたどり着く為の重要なヒントが用意されていたのである。他のミステリとは一味違う楽しさがこの本にはまだまだあるので、ぜひ一度、読んでみてはどうだろうか。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.66
(5pt)

見えるもの、見えないもの

 久しぶりに読んだ京極堂。前に読んだ塗仏も長々と面白かったが本作のほうが面白いかもな。まとまっているというか、なんか。いつもほど長くない。あくまでもこの作家を読み慣れているのであれば、だが。 二十ヶ月赤ん坊を身ごもったという久遠寺梗子。そしてその妊娠時失踪していた藤野牧朗という男。梗子の姉涼子は榎津礼二郎を訪ねた。そして関口巽は京極堂の家に。藤野は関口の軍隊時代の知り合いであり、本作は関口をメインとしたストーリーに仕上がっている。京極作品にしては関口メインは珍しいかも知れない。 序盤は京極堂こと中禅寺秋彦の脳や錯覚、見えるものや見えないものについての蘊蓄でスタートする。この長話が本作にどことなく通じている。まあ、そこまで真剣に読まなくても話自体は面白いのだが、興味がある人や本格的に読む人は一語一句、内容を見逃さずに読んで欲しい。 謎に久遠寺家。全ては藤野と久遠寺姉妹にあると言っていいか。この姉妹がなかなかくせ者なのである。そして久遠寺家に共通するある事が。それが長い間の妊娠というのにも関わってくるし、妊娠と言うこと自体が錯覚にも通じてくる。本作は京極堂シリーズ一作目。長いが、以後の作と比べれば序の口。このくらいの長さの方がまとまりはあるんだけどね。ページ増えたら蘊蓄で100ページ一気もあるしなあ。 なかなか楽しませてもらった。賞にもなんにも絡んでいないが、京極夏彦は本作でデビューした。持ち込みだというからすごい。まあ、そういうわけで、直木賞を4度目にしてとり知名度も上がったはずのこの作家の処女作を一読あれ。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.65
(5pt)

見えるもの、見えないもの

 久しぶりに読んだ京極堂。前に読んだ塗仏も長々と面白かったが本作のほうが面白いかもな。まとまっているというか、なんか。いつもほど長くない。あくまでもこの作家を読み慣れているのであれば、だが。 二十ヶ月赤ん坊を身ごもったという久遠寺梗子。そしてその妊娠時失踪していた藤野牧朗という男。梗子の姉涼子は榎津礼二郎を訪ねた。そして関口巽は京極堂の家に。藤野は関口の軍隊時代の知り合いであり、本作は関口をメインとしたストーリーに仕上がっている。京極作品にしては関口メインは珍しいかも知れない。 序盤は京極堂こと中禅寺秋彦の脳や錯覚、見えるものや見えないものについての蘊蓄でスタートする。この長話が本作にどことなく通じている。まあ、そこまで真剣に読まなくても話自体は面白いのだが、興味がある人や本格的に読む人は一語一句、内容を見逃さずに読んで欲しい。 謎に久遠寺家。全ては藤野と久遠寺姉妹にあると言っていいか。この姉妹がなかなかくせ者なのである。そして久遠寺家に共通するある事が。それが長い間の妊娠というのにも関わってくるし、妊娠と言うこと自体が錯覚にも通じてくる。本作は京極堂シリーズ一作目。長いが、以後の作と比べれば序の口。このくらいの長さの方がまとまりはあるんだけどね。ページ増えたら蘊蓄で100ページ一気もあるしなあ。 なかなか楽しませてもらった。賞にもなんにも絡んでいないが、京極夏彦は本作でデビューした。持ち込みだというからすごい。まあ、そういうわけで、直木賞を4度目にしてとり知名度も上がったはずのこの作家の処女作を一読あれ。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.64
(5pt)

新しいミステリー

ミステリー小説なのだろうか?初めて読んだとき、そんな感じがした。すごく新鮮で、この本はこの本なりのジャンルを確立するべきだとまで思った。物語の序盤から登場人物の一人である京極堂が読者に挑んでくる。頭の中に無意識に潜んでいる「常識」を彼が落とそうとするのだ。彼のよく動く口に上手く丸め込まれて、「常識」という名の憑き物を落とされてしまった、と感じたなら――もうこの作品の世界に落ちてしまっているのだと思う。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.63
(5pt)

新しいミステリー

ミステリー小説なのだろうか?初めて読んだとき、そんな感じがした。すごく新鮮で、この本はこの本なりのジャンルを確立するべきだとまで思った。物語の序盤から登場人物の一人である京極堂が読者に挑んでくる。頭の中に無意識に潜んでいる「常識」を彼が落とそうとするのだ。彼のよく動く口に上手く丸め込まれて、「常識」という名の憑き物を落とされてしまった、と感じたなら――もうこの作品の世界に落ちてしまっているのだと思う。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.62
(4pt)

関口巽に共感

京極堂も榎木津もとっても魅力的だけれども、私が印象に残っているのは鬱がちの関口巽!!自分が解らなくなってしまい、怯えたり、騒いだり、現実逃避したり…共感できたし、このよわっちさ加減が何か心に残りました。一人っきり部屋で深夜に読んでみるのをお勧めします。軽~くぞわっとしますよ。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.61
(4pt)

関口巽に共感

京極堂も榎木津もとっても魅力的だけれども、私が印象に残っているのは鬱がちの関口巽!!自分が解らなくなってしまい、怯えたり、騒いだり、現実逃避したり…共感できたし、このよわっちさ加減が何か心に残りました。一人っきり部屋で深夜に読んでみるのをお勧めします。軽~くぞわっとしますよ。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.60
(5pt)

直木賞に影響される中学生

 直木賞で彼を知り、また作家の容貌が奇妙だったので、頭に残っていました。 先日古本屋で「文庫版 姑獲鳥の夏」を見つけまして(これが京極堂シリーズ第一巻とは知らず)立ち読みしていましたら、なるほど面白い。直木賞を受賞するだけあるなと思いまして、フムフムと長いこと読んでいましたら、母に言われた門限をとっくに過ぎていることに気づいて、「しかたない、買おう(たった400円でしたが中学生には大金なのです)」と本を買って急いで帰りました。 家についてゆっくり読んでみたら、面白い面白い、知的。すばらしいですね。京極堂さんに会いたくなりました(実在しませんが)。 まだ、読み終わっていませんが、おそらくすばらしい充実感が得られると思います。これから、買おうかと悩んでいるあなた。買う前に立ち読みをして、京極堂さんに好感が持てたら買うことをおすすめします。 最後に―――「京極堂さん」とは作者の「京極夏彦」ではなく、小説の主人公です。  26―Ⅱ―04
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.59
(5pt)

直木賞に影響される中学生

 直木賞で彼を知り、また作家の容貌が奇妙だったので、頭に残っていました。 先日古本屋で「文庫版 姑獲鳥の夏」を見つけまして(これが京極堂シリーズ第一巻とは知らず)立ち読みしていましたら、なるほど面白い。直木賞を受賞するだけあるなと思いまして、フムフムと長いこと読んでいましたら、母に言われた門限をとっくに過ぎていることに気づいて、「しかたない、買おう(たった400円でしたが中学生には大金なのです)」と本を買って急いで帰りました。 家についてゆっくり読んでみたら、面白い面白い、知的。すばらしいですね。京極堂さんに会いたくなりました(実在しませんが)。 まだ、読み終わっていませんが、おそらくすばらしい充実感が得られると思います。これから、買おうかと悩んでいるあなた。買う前に立ち読みをして、京極堂さんに好感が持てたら買うことをおすすめします。 最後に―――「京極堂さん」とは作者の「京極夏彦」ではなく、小説の主人公です。  26―Ⅱ―04
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.58
(5pt)

第一作

京極堂の論理が語られる冒頭にうんうんと頷き納得させられ,次第にごく自然とストーリーに誘導されてゆく巧みな構成,魅力的なキャラクター達が紡ぐ約600ページ,とても面白かったです。普通に目に見えている景色が,実は全く違うものかもしれない・・・読後にそんな感想を持たせてくれる,京極夏彦,記念すべき第一作。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.57
(5pt)

第一作

京極堂の論理が語られる冒頭にうんうんと頷き納得させられ,次第にごく自然とストーリーに誘導されてゆく巧みな構成,魅力的なキャラクター達が紡ぐ約600ページ,とても面白かったです。普通に目に見えている景色が,実は全く違うものかもしれない・・・読後にそんな感想を持たせてくれる,京極夏彦,記念すべき第一作。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.56
(5pt)

この本から読まなくてはいけません

この本から人物の紹介が始まります、シリーズを始めて読む人は、どれが1巻目なのか迷うかもしれませんが、この本が、シリーズ1巻目なのですよ。京極夏彦氏の本を始めて読みましたが、友人にこの本から読まなくてはいけませんと教わりました。僕の評価は、面白いか、そうではないかだけで判断するので5つ星か、1つ星しかならないけど、この本の後、はまってしまって立て続けに6冊このシリーズを読んだけど、分厚さを感じさせないほどの内容の濃さが活字中毒の僕には良かった。ですからこの本から読まなくてはいけませんよ。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.55
(5pt)

この本から読まなくてはいけません

この本から人物の紹介が始まります、シリーズを始めて読む人は、どれが1巻目なのか迷うかもしれませんが、この本が、シリーズ1巻目なのですよ。京極夏彦氏の本を始めて読みましたが、友人にこの本から読まなくてはいけませんと教わりました。僕の評価は、面白いか、そうではないかだけで判断するので5つ星か、1つ星しかならないけど、この本の後、はまってしまって立て続けに6冊このシリーズを読んだけど、分厚さを感じさせないほどの内容の濃さが活字中毒の僕には良かった。ですからこの本から読まなくてはいけませんよ。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.54
(1pt)

う~ん。。。

初めて、京極さんの作品を読みました。思想、民俗学、その他知識に関する造詣の深さで唸らされる。ただ、隆明オタク?のようなその思想にはオリジナリティは感じられなかった。意識、生命といったテーマに対する回答もどこかで見聞きしたことがある二番煎じ。脚本力、筆力でP621を読破させてほしかったのだが・・・。京極堂(作者)の自慰を見せつけられた気分になったのは、僕だけだろうか?読前の期待が大きかっただけに残念!
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.53
(1pt)

う~ん。。。

初めて、京極さんの作品を読みました。思想、民俗学、その他知識に関する造詣の深さで唸らされる。ただ、隆明オタク?のようなその思想にはオリジナリティは感じられなかった。意識、生命といったテーマに対する回答もどこかで見聞きしたことがある二番煎じ。脚本力、筆力でP621を読破させてほしかったのだが・・・。京極堂(作者)の自慰を見せつけられた気分になったのは、僕だけだろうか?読前の期待が大きかっただけに残念!
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.52
(3pt)

「面白い!」が……

新書版が発表されたときから今日まで、ず~っと気になっていながら、読まずにいたものを、先日、ようやく文庫版を購入して読破。読み終わってまず思うのは、「なるほど面白い」ということ。しかし、不満も多い。その理由は、本の厚さの大半を占める、“主人公・京極堂のうんちく”と、語り部である“友人・関口のとんでもない愚鈍ぶり”、そして“探偵・榎木津の特殊能力”にあります。途中、何度も「何だよ、それぇ」と思い本を投げそうになるのです。が、そこをこらえて読み続けると、最後には「なるほど面白い」と思えるから不思議。冒頭近くの坂の描写など、京極堂たちの饒舌さにうんざりした脳みそにも「お」と思わせる巧みな文章がそこかしこに散りばめられているために、くじけそうになっても、最後まで読めたわけです。ただし、これをハラハラドキドキと謎解きを楽しむ物語だと思って読んではいけません。がっかりします。また、横溝正史のような作品だと予想しても、裏切られます。そしてまた、“妖怪”を前面に押し出した作品とも違います。ならば、何が面白いか……。それは、読んでみてのお楽しみ、といいますか……。個人的には、語り部である関口が、なんでもないところで混乱したり、勝手に錯乱したりするのがいただけなかったです。そしてまた、京極堂、関口、榎木津の3人に感情移入できなかったこともマイナスでした。しかし、評価は面白い、と。矛盾したレビューのようで申し訳ないのですが、これが私の素直な感想です。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.51
(3pt)

面白い、が……

新書版が発表されたときから今日まで、ず~っと気になっていながら、読まずにいたものを、先日、ようやく文庫版を購入して読破。読み終わってまず思うのは、「なるほど面白い」ということ。しかし、不満も多い。その理由は、本の厚さの大半を占める、“主人公・京極堂のうんちく”と、語り部である“友人・関口のとんでもない愚鈍ぶり”、そして“探偵・榎木津の特殊能力”にあります。途中、何度も「何だよ、それぇ」と思い本を投げそうになるのです。が、そこをこらえて読み続けると、最後には「なるほど面白い」と思えるから不思議。冒頭近くの坂の描写など、京極堂たちの饒舌さにうんざりした脳みそが、「おっ」と驚く巧みな文章がそこかしこに散りばめられているために、くじけそうになっても、最後まで読めたわけです。ただし、これをハラハラドキドキと謎解きを楽しむ物語だと思って読んではいけません。がっかりします。また、横溝正史のような作品だと予想しても、裏切られます。そしてまた、“妖怪”を前面に押し出した作品とも違います。ならば、何が面白いか……。それは、読んでみてのお楽しみ、といいますか……。ただ、個人的には、語り部である関口が、なんでもないところで混乱したり、勝手に錯乱したりするのがいただけなかったです。そしてまた、京極堂、関口、榎木津の3人に感情移入できなかったこともマイナスでした。しかし、評価は面白い、と。矛盾したレビューのようで申し訳ないのですが、これが私の素直な感想です。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.50
(3pt)

「面白い!」が……

新書版が発表されたときから今日まで、ず~っと気になっていながら、読まずにいたものを、先日、ようやく文庫版を購入して読破。読み終わってまず思うのは、「なるほど面白い」ということ。しかし、不満も多い。その理由は、本の厚さの大半を占める、“主人公・京極堂のうんちく”と、語り部である“友人・関口のとんでもない愚鈍ぶり”、そして“探偵・榎木津の特殊能力”にあります。途中、何度も「何だよ、それぇ」と思い本を投げそうになるのです。が、そこをこらえて読み続けると、最後には「なるほど面白い」と思えるから不思議。冒頭近くの坂の描写など、京極堂たちの饒舌さにうんざりした脳みそにも「お」と思わせる巧みな文章がそこかしこに散りばめられているために、くじけそうになっても、最後まで読めたわけです。ただし、これをハラハラドキドキと謎解きを楽しむ物語だと思って読んではいけません。がっかりします。また、横溝正史のような作品だと予想しても、裏切られます。そしてまた、“妖怪”を前面に押し出した作品とも違います。ならば、何が面白いか……。それは、読んでみてのお楽しみ、といいますか……。個人的には、語り部である関口が、なんでもないところで混乱したり、勝手に錯乱したりするのがいただけなかったです。そしてまた、京極堂、関口、榎木津の3人に感情移入できなかったこともマイナスでした。しかし、評価は面白い、と。矛盾したレビューのようで申し訳ないのですが、これが私の素直な感想です。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.49
(3pt)

面白い、が……

新書版が発表されたときから今日まで、ず~っと気になっていながら、読まずにいたものを、先日、ようやく文庫版を購入して読破。読み終わってまず思うのは、「なるほど面白い」ということ。しかし、不満も多い。その理由は、本の厚さの大半を占める、“主人公・京極堂のうんちく”と、語り部である“友人・関口のとんでもない愚鈍ぶり”、そして“探偵・榎木津の特殊能力”にあります。途中、何度も「何だよ、それぇ」と思い本を投げそうになるのです。が、そこをこらえて読み続けると、最後には「なるほど面白い」と思えるから不思議。冒頭近くの坂の描写など、京極堂たちの饒舌さにうんざりした脳みそが、「おっ」と驚く巧みな文章がそこかしこに散りばめられているために、くじけそうになっても、最後まで読めたわけです。ただし、これをハラハラドキドキと謎解きを楽しむ物語だと思って読んではいけません。がっかりします。また、横溝正史のような作品だと予想しても、裏切られます。そしてまた、“妖怪”を前面に押し出した作品とも違います。ならば、何が面白いか……。それは、読んでみてのお楽しみ、といいますか……。ただ、個人的には、語り部である関口が、なんでもないところで混乱したり、勝手に錯乱したりするのがいただけなかったです。そしてまた、京極堂、関口、榎木津の3人に感情移入できなかったこともマイナスでした。しかし、評価は面白い、と。矛盾したレビューのようで申し訳ないのですが、これが私の素直な感想です。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878