書楼弔堂 霜夜



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    初公開日(参考)2024年11月
    分類

    長編小説

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    書楼弔堂 霜夜

    2024年11月26日 書楼弔堂 霜夜

    花も盛りの明治40年――高遠彬の紹介で、ひとりの男が書舗「弔堂」を訪れていた。 甲野昇。この名前に憶えがあるものはあるまい。故郷で居場所をなくし、なくしたまま逃げるように東京に出て、印刷造本改良会という会社で漫然と字を書いている。そんな青年である。 出版をめぐる事情は、この数十年で劇的に変わった。鉄道の発展により車内で読書が可能になり、黙読の習慣が生まれた。黙読の定着は読書の愉悦を深くし、読書人口を増やすことに貢献することとなる。本は商材となり、さらに読みやすくどんな文章にもなれる文字を必要とした。どのようにも活きられる文字――活字の誕生である。 そんな活字の種字を作らんと生きる、取り立てて個性もない名もなき男の物語。(「BOOK」データベースより)




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    No.3:
    (5pt)

    全4巻、書楼弔堂

    この間は、巷説百物語シリーズが、終了し続けて、弔堂までラストわ、迎える。
     いつものように、歴史的人物が登場し、弔堂に来るのは当たり前。今回の主人公は、印刷業に携わる、青年が苦悩しながら、活字のデザインをしながら、同じ下宿先の友人や印刷会社の仲間達と出会う話。
     ラストには、以外な展開があり、ほっこりする内容で終わる。弔堂の亭主は、何処に消えたんでしょうね。まだまだ、続けて欲しかったのが、正直な所です。
    書楼弔堂 霜夜Amazon書評・レビュー:書楼弔堂 霜夜より
    408771876X
    No.2:
    (5pt)

    博覧強記、博学多識

    最近、山田風太郎著『幻燈辻馬車』を読み、実在した著名人を起用した作話事例をまた一つ得ました。本書のスタイルは、この形式を最も良く生かしましょう。著者自身の博覧強記、博学多識ぶりが、随所にあらわれて、各章のエピソードに加味されます。

    岡倉覚三、これは恩師大岡信の研究対象の一つでもありました。もっとも当方にとっては、その弟岡倉由三郎、の名を知ったのが先。『新英和大辞典』を使用していて、辞典の箱にも、氏名がありました。

    このシリーズもおわってしまいましたね。

    作中、本づくりに携わる人々への言及があります。当方は、日本エディタースクールの校正講座に依存していました。遠く、林達夫氏を仰いでのことです。以来、公文書、私文書こみで数千件を赤ペンでこなしました。元来、国語科教職課程がベースの専門ですので、好きと実務とがあいまって、幸いでした。また、教育学部生でしたので、所属教室の一部が教育雑誌の実質的な編集局であったり、同期の友人たちのなかに学生教育雑誌の編集自体に参加している者があったりしまして、そのことも記憶に新しいです。文芸等の創作世界、新聞雑誌の営業世界、そのほかに教育界独特の出版文化の影響下に居続けています。今まで最高に影響を受けた勉強会は、教育雑誌編集室での課題図書の読み合わせでした。

    博覧強記、博学多識の形式を平然と保持し得る人々は、本作の内容のように、事物の意味の「差異」に注目した使い分けが可能となります。これは、人の認識の「類推」過程にあたりますので、昭和のころに流行したコーヒーの宣伝文句を借りますと、違 い の わ か る 振る舞いが可能になります。できないと一段外にでて、違いのわからないシルバーブレンドになってしまいます。差異からの立論が可能となれば、いわゆるデリダの「差延」にまで足をのばすことが叶います。

    われらの時代のヒーローのおひとり吉本隆明氏が、花田清輝、谷澤永一の両氏と論争したことを想起いたします。これは、博覧強記の者との対決に当たり、必然的に、相手が繰り出す表現内容の類推的事実のゆれと焦点化とをともに把握し、それを理解していることを確認してから反論せねばなりませぬ。この精密な段階が脱落しますと、対応困難となります。吉本氏は科学の人で、演繹・帰納の形式については、無論信頼するに足る論客だったわけですが、類推対応は苦しかったとお見受けしました。このことには異論もございましょう。
    書楼弔堂 霜夜Amazon書評・レビュー:書楼弔堂 霜夜より
    408771876X
    No.1:
    (5pt)

    変遷

    書楼弔堂霜夜、とても素敵でした。
    時代が変わり、色々なものが変わるのけれども、結局一番大事な肝の部分は宿痾として普遍なのだと思います。激動の時代、今よりももっと人が人として個人ではなく違う視点から国を豊かにしていこうと頑張っていた時代なのだと思います。終わりではなく始まりであり、連綿と続いていく己があるからとても素敵なのだと思います。雲から光がさすようなとても良い時間を過ごせました。
    書楼弔堂 霜夜Amazon書評・レビュー:書楼弔堂 霜夜より
    408771876X



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