書楼弔堂 霜夜
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このシリーズで強く印象に残るのは、毎巻変わる語り手の存在ですね。 毎話ゲスト著名人が出てきてあれこれトークする傍ら、主人公である語り手の物語もちょっとずつ進行していく訳です。 どうなるのかな、と思っていると最終話で突然プツっと途切れて終わるんですね。 それが逆に強く頭に残る。 そんな感じで三冊やってきた訳ですが、この完結編である四冊目に初めてそのパターンが崩れました。 今まで全く再登場の気配が無かった語り手たちが割と元気にでてきて、あれやこれや出番もある訳です。 この、二度と会えないと思っていた知人と思わぬ再開をしたような感覚は、これまでの「溜め」もあって新鮮に感じられました。 今回ついに店を畳むことになる弔堂がお得意様の主人公に贈り物をしたように、この展開もここまで読んできた読者への贈り物なのかなとちょっと思いましたね。 数多の著名人たちが通った伝説の書楼「弔堂」。 現実ではそんな店は存在してないでしょうが、そんな特別な場所の終焉までを傍らで眺めるような、しみじみとした気持ちになりました。 | ||||
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不覚にも途中目が潤んだ 現在の出版状況を穿ち、かつ胸に迫る「物語」である 流石の京極流 | ||||
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待宵の弥蔵さんのその後が解ってうれしい。 ふらふらしていた利吉さんも身を固めて落ち着いたのかな。 炎昼の塔子さんの行く末も出てきてこれで書楼弔堂の物語も終わりなのはちょっと寂しい。 今回の主人公が活字の元字作成の仕事をしているので作中に、印刷や紙の製造、図書流通の成り立ち、古本市場の立ち上がりの解説があるのが面白い。 昔行った印刷博物館の展示物に木製の活字(日本語かどうかは忘れた。)があった記憶がある。 | ||||
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いずれは店じまいの時が来るであろうことは最初から予想されてはいたことでしたが。この幕切れは全く見事としか言いようのない、感動の幕切れで、大変満足しています。中世から近代に移り変わる時代に活躍した人々のバックに書物があったという物語。現代の活字離れの世に、一石を投じるエピソード群を興味深く散策できました。 | ||||
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書楼弔堂四部作の最終巻です。 続編を期待させるような終わりではなく、ああこれで本当に書楼弔堂は終わりなんだなと言う切ない読後感です。 書がまだ庶民に遠かった幕末に弔堂は現れ、技術の革新や流通の進化で誰もが書を手に取れるような時代になった明治の終わりと共に、多くの人を導いたその役目を終える。とても素晴らしい作品でした。 唯一興醒めしたのは、最後の章で唐突に登場する天馬塔子の冗長な演説です。初対面にも関わらず説明臭く喋りすぎです。 | ||||
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