姑獲鳥の夏

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

姑獲鳥の夏の評価:

4.01/5点 レビュー 268件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.01pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全428件 181〜200 10/22ページ
No.248
(5pt)

一気に読ませるパワフルな小説です。

600ページを越える厚さで、読み手を威嚇しているように見えるかもしれません。
あまりの厚さ、重量感から、この本そのものが殺人事件の凶器になりそうで怖いです(?)
最初の100ページは、人間の意識の話です。
ここはある程度この分野の評論などを読みなれていないと難しいと思われます。
ただ、これは必要な枕なのです!この部分なくしては、謎解き部分の面白さが半減します。
ちなみに私は、ここを読んだ時に、自分の外界認識がぐらつかされ、
女の顔が隙間から覗いているのではないかという妄想に取り付かれ、少し怖かったです。
謎解きの部分は、20ヶ月妊娠している女、その姉、両親、同居人の
過去、生い立ちほとんどすべてが解明されます。そこで読み手は憤り、
また、極限の悲しさを体験することになるかと思います。
語られてきた要素が解決に向けつながっていくのを読む快感を得ることもできます。
特にこの部分は面白くて、飽きっぽい私ですが、夢中で読みました。話は悲しいのですが。
謎解き役の京極堂こと中禅寺秋彦は皮肉屋です。
しかし、彼の頭に入っている知識量、それをつなぎ合わせる的確かつ柔軟な思考力は
驚嘆に値しますし、読み進めるうちに、
皮肉屋の仮面をかぶっているだけで、とても優しいやつなんだと分かります。
1作目は特に、京極堂の魅力が炸裂しています。面白いです。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.247
(5pt)

一気に読ませるパワフルな小説です。

600ページを越える厚さで、読み手を威嚇しているように見えるかもしれません。
あまりの厚さ、重量感から、この本そのものが殺人事件の凶器になりそうで怖いです(?)
最初の100ページは、人間の意識の話です。
ここはある程度この分野の評論などを読みなれていないと難しいと思われます。
ただ、これは必要な枕なのです!この部分なくしては、謎解き部分の面白さが半減します。
ちなみに私は、ここを読んだ時に、自分の外界認識がぐらつかされ、
女の顔が隙間から覗いているのではないかという妄想に取り付かれ、少し怖かったです。
謎解きの部分は、20ヶ月妊娠している女、その姉、両親、同居人の
過去、生い立ちほとんどすべてが解明されます。そこで読み手は憤り、
また、極限の悲しさを体験することになるかと思います。
語られてきた要素が解決に向けつながっていくのを読む快感を得ることもできます。
特にこの部分は面白くて、飽きっぽい私ですが、夢中で読みました。話は悲しいのですが。
謎解き役の京極堂こと中禅寺秋彦は皮肉屋です。
しかし、彼の頭に入っている知識量、それをつなぎ合わせる的確かつ柔軟な思考力は
驚嘆に値しますし、読み進めるうちに、
皮肉屋の仮面をかぶっているだけで、とても優しいやつなんだと分かります。
1作目は特に、京極堂の魅力が炸裂しています。面白いです。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.246
(4pt)

読者に対する憑物落とし?

分厚い本の多い人だな、という印象しかなかったこの作者の小説を、初めて読みました。まんまとアニメ(「魍魎の匣」)から入りました・・・。
この本も分厚いです。でも一気に読めました。冒頭で長々と続く認識論?からして、「へえー」と感心してしまいます。
日常と非日常、普通の人と「憑物筋」の人は、まったく別個にあるのではなくひとつのものの違った面にすぎない。だから「この世に不思議なことなど何もない」。
一見異常に見えるものも、単にそれ自身の論理に従っているだけで、存在する場所はみんな同じ「この世」・・・その主張は真摯なものだし、共感できました。まっとうです。
でも! だからこそ、事件のこの顛末はなんだかちょっと・・・。
トリックにあたるもの自体は当然の流れによるものです。でもそれがシステマチックというか。そういうことかと理解はできるだけに、重みを失ってしまうというか。
結局やっぱりこっち(探偵側と読者)の理屈で謎解き?と思ってしまうほどに、解説がわかりやすく、てぎわよく進む、ということなのか。
そもそも、「この世に不思議なことなどない」に限っていえば、謎が解かれることはこの話に本当にふさわしいのか? 陰陽師探偵・京極堂は、一貫して非日常的なものにフェアな態度を取りますが、認識を変えることによって不思議だったものが不思議じゃなくなる=憑物落とし・・・というのは、その不思議だったもの本人にとって救いになるの?
そのあたりに思うところがあるからこそ、京極堂自身も謎解きに乗り出すのを渋るのだろう・・・ということは読み取れるようになっていますが。
いかに事件を解決するかが肝心のミステリであるにもかかわらず、そんなことを考えさせられてしまいました。もしかすると、読んでいるうちに事件の関係者たちに同情してしまうせいかも。
そういう意味では、無意識に持っている差別的な感情を読者に気づかせてくれる、啓蒙的な価値もある一冊です。読者も憑物落としされるといえるかもしれません。なんかちょっとすっきりしないものが残るにしても・・・。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.245
(4pt)

読者に対する憑物落とし?

分厚い本の多い人だな、という印象しかなかったこの作者の小説を、初めて読みました。まんまとアニメ(「魍魎の匣」)から入りました・・・。
この本も分厚いです。でも一気に読めました。冒頭で長々と続く認識論?からして、「へえー」と感心してしまいます。
日常と非日常、普通の人と「憑物筋」の人は、まったく別個にあるのではなくひとつのものの違った面にすぎない。だから「この世に不思議なことなど何もない」。
一見異常に見えるものも、単にそれ自身の論理に従っているだけで、存在する場所はみんな同じ「この世」・・・その主張は真摯なものだし、共感できました。まっとうです。
でも! だからこそ、事件のこの顛末はなんだかちょっと・・・。
トリックにあたるもの自体は当然の流れによるものです。でもそれがシステマチックというか。そういうことかと理解はできるだけに、重みを失ってしまうというか。
結局やっぱりこっち(探偵側と読者)の理屈で謎解き?と思ってしまうほどに、解説がわかりやすく、てぎわよく進む、ということなのか。
そもそも、「この世に不思議なことなどない」に限っていえば、謎が解かれることはこの話に本当にふさわしいのか? 陰陽師探偵・京極堂は、一貫して非日常的なものにフェアな態度を取りますが、認識を変えることによって不思議だったものが不思議じゃなくなる=憑物落とし・・・というのは、その不思議だったもの本人にとって救いになるの?
そのあたりに思うところがあるからこそ、京極堂自身も謎解きに乗り出すのを渋るのだろう・・・ということは読み取れるようになっていますが。
いかに事件を解決するかが肝心のミステリであるにもかかわらず、そんなことを考えさせられてしまいました。もしかすると、読んでいるうちに事件の関係者たちに同情してしまうせいかも。
そういう意味では、無意識に持っている差別的な感情を読者に気づかせてくれる、啓蒙的な価値もある一冊です。読者も憑物落としされるといえるかもしれません。なんかちょっとすっきりしないものが残るにしても・・・。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.244
(4pt)

六百ページ……

内容に深さもあり、謎解きも「なるほどね」と言わされる。序盤の認識論についての議論は、読書慣れしていないと辛いかもしれない。難しいからと言って逃げずに中盤まで読むことが出来れば、最後までは一直線の流れにのって楽しむことが出来る。読み切るのに、だいたい6〜8時間は必要かなと思います。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.243
(4pt)

六百ページ……

内容に深さもあり、謎解きも「なるほどね」と言わされる。序盤の認識論についての議論は、読書慣れしていないと辛いかもしれない。難しいからと言って逃げずに中盤まで読むことが出来れば、最後までは一直線の流れにのって楽しむことが出来る。読み切るのに、だいたい6〜8時間は必要かなと思います。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.242
(4pt)

横溝正史風ウンチク満載のミステリ小説

京極夏彦というと「妖怪」とか「おどろおどろしい」というイメージがあり、さけていましたが、あにはからんや「妖怪」はあくまで象徴的な存在であり、京極堂はあくまで、論理的に事件にいどみます。時代が昭和中期、戦後間もない時期ということ、また内容が結構陰惨なことから、横溝正史を連想させますが、妖怪のなりたちや歴史、史実など膨大な知識をベースに事件に挑むミステリ小説です。文系、森博嗣というかんじでしょうか。その厚さ故、レンガ本などと称されますが、ウンチク部分が多い分さほど苦もなく読めます。姑獲鳥の夏は、20ヶ月出産しない女性とその夫の失踪をあつかった事件ですが、事件のトリックは割とかんたんにわかります.とにかく京極堂のウンチクおよび人間そのもののおぞましさを楽しむ小説です。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.241
(4pt)

横溝正史風ウンチク満載のミステリ小説

京極夏彦というと「妖怪」とか「おどろおどろしい」というイメージがあり、さけていましたが、あにはからんや「妖怪」はあくまで象徴的な存在であり、京極堂はあくまで、論理的に事件にいどみます。時代が昭和中期、戦後間もない時期ということ、また内容が結構陰惨なことから、横溝正史を連想させますが、妖怪のなりたちや歴史、史実など膨大な知識をベースに事件に挑むミステリ小説です。文系、森博嗣というかんじでしょうか。その厚さ故、レンガ本などと称されますが、ウンチク部分が多い分さほど苦もなく読めます。姑獲鳥の夏は、20ヶ月出産しない女性とその夫の失踪をあつかった事件ですが、事件のトリックは割とかんたんにわかります.とにかく京極堂のウンチクおよび人間そのもののおぞましさを楽しむ小説です。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.240
(4pt)

本格じゃありません

 タイトル通り、本格ものを期待して読んではだめです。本格ものを期待して読みすすめ、終盤のネタばらしの時に「頼むよ関口イィイイッッ!!」と心の中で叫んだ人は自分だけではないと思います(笑)。
 
 ただこの独特の雰囲気、予想外の展開、物語を終盤に収束させる筆者のうまさはハマれば癖になります。最初は騙されたと思ってた自分も今では立派な京極作品のファンです。京極夏彦は有名だけどなんか分厚いし難しそうだし…とか思ってる人も一度読んでみてほしいです。これならほかの作品よりは(比較的)薄めですし、ハマれば次からは厚さなんて気になりません。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.239
(4pt)

本格じゃありません

 タイトル通り、本格ものを期待して読んではだめです。本格ものを期待して読みすすめ、終盤のネタばらしの時に「頼むよ関口イィイイッッ!!」と心の中で叫んだ人は自分だけではないと思います(笑)。
 
 ただこの独特の雰囲気、予想外の展開、物語を終盤に収束させる筆者のうまさはハマれば癖になります。最初は騙されたと思ってた自分も今では立派な京極作品のファンです。京極夏彦は有名だけどなんか分厚いし難しそうだし…とか思ってる人も一度読んでみてほしいです。これならほかの作品よりは(比較的)薄めですし、ハマれば次からは厚さなんて気になりません。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.238
(5pt)

お互いに、見えるものを見ずに、見えないから存在しないと思っているんだ。

 密室から失踪した青年医師。
 その妻は妊娠20ヶ月の妊婦。
 その産院で生まれた赤ん坊が3人行方不明。
 文士関口と探偵榎木津が家族から依頼をうけ捜査をはじめるが事件は迷走し、陰陽師京極堂に助力をあおぐこととなるが。
 さらさら筋を追っていくことができる読みやすい文章で、面白かったです。
 最初においてある伏線が最後に収束していく過程を楽しみました。 
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.237
(5pt)

お互いに、見えるものを見ずに、見えないから存在しないと思っているんだ。

 密室から失踪した青年医師。
 その妻は妊娠20ヶ月の妊婦。
 その産院で生まれた赤ん坊が3人行方不明。
 文士関口と探偵榎木津が家族から依頼をうけ捜査をはじめるが事件は迷走し、陰陽師京極堂に助力をあおぐこととなるが。
 さらさら筋を追っていくことができる読みやすい文章で、面白かったです。
 最初においてある伏線が最後に収束していく過程を楽しみました。 
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.236
(5pt)

憑き物落し。

あまり読書をしない者意見ですが、見事にはまりました。
やはり最初はその本の厚さにかなりの抵抗を感じるのですが、本作映画を機に京極氏の世界にはまってみようかと思いました。
導入部分からじっくり読むと、後から起こる出来事もすんなり理解することができ、気がついたら、自分はすっかり関口巽となっていました。もし、そこを飛ばし読みしたら、また違った解釈をしてしまったのかなと言うくらい、何気ない描写も、最後には憑き物落しでみごと解説してくれます。見逃せません。
一見つながりのない出来事が、最後はきれいにまとまったので、読み終わった後は自分も憑き物を落としてもらったかのように、すっきりしました。
映画は決められた時間内に物語を終結させなくてはいけない制限がありますが、原作では、きれいに、全て説明してあります。
また、作者の知識の多さ、理解力には本当に脱帽です。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.235
(5pt)

憑き物落し。

あまり読書をしない者意見ですが、見事にはまりました。
やはり最初はその本の厚さにかなりの抵抗を感じるのですが、本作映画を機に京極氏の世界にはまってみようかと思いました。
導入部分からじっくり読むと、後から起こる出来事もすんなり理解することができ、気がついたら、自分はすっかり関口巽となっていました。もし、そこを飛ばし読みしたら、また違った解釈をしてしまったのかなと言うくらい、何気ない描写も、最後には憑き物落しでみごと解説してくれます。見逃せません。
一見つながりのない出来事が、最後はきれいにまとまったので、読み終わった後は自分も憑き物を落としてもらったかのように、すっきりしました。
映画は決められた時間内に物語を終結させなくてはいけない制限がありますが、原作では、きれいに、全て説明してあります。
また、作者の知識の多さ、理解力には本当に脱帽です。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.234
(5pt)

オススメばい!

出だしであきらめるべからず。話しが展開し出すと、京極ワールドにグイグイ引き込まれます!
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.233
(5pt)

オススメばい!

出だしであきらめるべからず。話しが展開し出すと、京極ワールドにグイグイ引き込まれます!
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.232
(2pt)

長い

友人に薦められて読みました。
長くて、独特の癖がありイライラしました。
面白いところもあったけど、「で?」って感じでした。
好きな人は好きなんでしょうね、きっと。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.231
(2pt)

長い

友人に薦められて読みました。
長くて、独特の癖がありイライラしました。
面白いところもあったけど、「で?」って感じでした。
好きな人は好きなんでしょうね、きっと。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878
No.230
(4pt)

なんかホームズに似ているな

 表題のようなことを書くと、「こいつはあほか」、と思われてしまうかもしれない。「どこが似てるんだ」、と。でも、(1)構図は似てますね。何でもお見通しな主人公がいて、その主人公の活躍を普通の人(関口)が語っていく。(2)その当時としては、最新の科学の成果が盛り込まれている。ホームズでは指紋、土の分析など科学的捜査方法。この本では、民俗学や物理学の知識(物理は最新とはいえないが・・・)。(3)その作品が持つ独特の雰囲気を味わうために読む。今日、ホームズの謎解きにわれわれは満足できない。では、何故読むのかといえば、古きよき時代の雰囲気、イギリスが最も輝いていたビクトリア朝の雰囲気を味わうためである。この本では、おどろおどろしい雰囲気を味わうためである。(4)最後に主人公が謎解きをする部分は、ジグゾーパズルが組み上がる爽快感がある。確かに謎解きが独善的で、この謎解きを理解するために前半が予習のページになっているのは確かである。知識がないと、どこからが学問の成果でどこからが作者の創作かわからない。若干読むのに骨が折れる。でもいいではないですか。細かいことは置いといて、エンターテイメントとして楽しんで読めば。わからないところは読み飛ばしてしまえば。
 ところで、この本で感心したのは、いろんな知識が総合的に程よく混ざっている、ということです。普通、理系の人が書くとどこまでも理系に、文系の人が書くとどこまでも文系になります。また、文系でも民俗学の人が書くとどこまでも民俗学に、歴史学の人が書くとどこまでも歴史学になります。この本は7割がた文系ですが、理系の部分も頑張っている。ただ、理系の部分も文系っぽい理解の仕方だけれど。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS) Amazon書評・レビュー: 姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981
No.229
(4pt)

なんかホームズに似ているな

 表題のようなことを書くと、「こいつはあほか」、と思われてしまうかもしれない。「どこが似てるんだ」、と。でも、(1)構図は似てますね。何でもお見通しな主人公がいて、その主人公の活躍を普通の人(関口)が語っていく。(2)その当時としては、最新の科学の成果が盛り込まれている。ホームズでは指紋、土の分析など科学的捜査方法。この本では、民俗学や物理学の知識(物理は最新とはいえないが・・・)。(3)その作品が持つ独特の雰囲気を味わうために読む。今日、ホームズの謎解きにわれわれは満足できない。では、何故読むのかといえば、古きよき時代の雰囲気、イギリスが最も輝いていたビクトリア朝の雰囲気を味わうためである。この本では、おどろおどろしい雰囲気を味わうためである。(4)最後に主人公が謎解きをする部分は、ジグゾーパズルが組み上がる爽快感がある。確かに謎解きが独善的で、この謎解きを理解するために前半が予習のページになっているのは確かである。知識がないと、どこからが学問の成果でどこからが作者の創作かわからない。若干読むのに骨が折れる。でもいいではないですか。細かいことは置いといて、エンターテイメントとして楽しんで読めば。わからないところは読み飛ばしてしまえば。
 ところで、この本で感心したのは、いろんな知識が総合的に程よく混ざっている、ということです。普通、理系の人が書くとどこまでも理系に、文系の人が書くとどこまでも文系になります。また、文系でも民俗学の人が書くとどこまでも民俗学に、歴史学の人が書くとどこまでも歴史学になります。この本は7割がた文系ですが、理系の部分も頑張っている。ただ、理系の部分も文系っぽい理解の仕方だけれど。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)より
4062638878