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姑獲鳥の夏



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姑獲鳥の夏の評価: 4.05/5点 レビュー 262件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21~30 2/2ページ
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No.10:
(3pt)

根気よく読むべし

初めさえ,前半さえクリアできると楽ですね。後半はスラスラ読めます。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
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No.9:
(3pt)

タイムトリップミステリー

戦後すぐの東京を舞台に、物書きである主人公が一つの謎を持って古本屋へやってくる。「二十ヶ月もの間子供を身籠っていることができると思うかい?」これに対する陰陽師の答えは「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」こうして、精神病気質の主人公と理論的な陰陽師という不思議な取り合わせに第六感を持つ探偵が加わって、産婦人科を家業とする一家の怪しく暗い惨劇を描いていく。時代や人物描写が細かいので、暗い独特の雰囲気がまとわりつくような感じがした。怪談というよりは心理学ミステリーといった物語で、記憶と認知の授業をおさらいしているような箇所もあり。京極堂の語りが普段意識して考えることのない現実の世界を、違う角度から眺めさせられることもあった。
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
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No.8:
(3pt)

なぜこんなに読ませるんだろう・・・

全てはこの夏からはじまった・・・・。京極氏の処女作。百鬼夜行シリーズ第一弾です。この本を読んだときは・・・・あの衝撃は忘れられない。こんなに後味の悪い本は読んだ事が無い、と感じました。なのに何故か、はまります。でも星が三つしかないのは、関クンさえちゃんと見えてたらこの事件って3ページ、京極堂の薀蓄入れても10ページでおわるんじゃないん?と思ったから。一番楽しかったのは呪いについての京極の薀蓄です。すっごいって思いました。京極の薀蓄はこのシリーズの魅力の一つです。
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No.7:
(3pt)

時間的・立場的に少し離れた位置からの感想

~以下はもちろん、刊行から時を経て、作者の評価もある程度定まったところなので言えることです。ゆえに書評としては少し反則かもしれないことをあらかじめお断り。この作品がデビュー作だったことは、おそらく幸運だったのでしょう。この作品によって、作者について行ける読者とそうでない読者との振り分けができたからです。ミステリーとしてあまりと~~いえばあまりなトリック。しかしこれはエラリー・クイーンらが確立した「本格」の概念に染められてしまった現代のミステリー読者だから感じる不満であり、本格ミステリーのルールというか文法を知らない読者(現代ではほぼあり得ない仮定ですが)ならこういうのもアリでしょう。信頼できる語り手かどうか、という問題を扱う小説(ミステリー?)としては、筒~~井康隆「ロートレック荘事件」があり(厳密には少し異なりますが)、これが極北です。「姑獲鳥」で騙されて気持ちよかった読者は、是非こちらもどうぞ。逆にこの騙され方に憤懣やるかたない読者は、その後作者について行くことはできなかったはず。この後に続く作品もこんなトリックばかり続くとは言いませんが、このシリーズは本格ミステリーとは異なる手~~法で読ませるミステリーですから、「本格」や重厚な人間ドラマを期待する、ある意味まじめな読者は脱落せざるを得ません。私の予想とは異なり、この饒舌さ、冗長さが意外に多くの読者に受け入れられました。あるいはこの長さが演出に大きく与るところの猟奇感、不気味さが一般受けする要素だったのかも知れません。最初の時点で明確に読者を肯定派・否定派~~に振り分けてしまい、その後の作品では「ついて来られる肯定派読者」を対象にどんどん彼らからの評価を高めることができたことが、今日の人気の元になったのだと思います。なんだか失礼な言い方になってしまいましたが、私自身はどちらかといえば好きな方に入るシリーズです。~
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No.6:
(3pt)

好みは分かれます

前半の京極堂の講釈が、とても長くていやになる人もいると思います。でもそれが無いと後の仕組み(トリックではない)が受け止められないでしょう。その仕組みも含めてかなり特異なので、ある程度覚悟して読んだほうがいいです。甘く見るとかなり衝撃をくらいますよ!
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No.5:
(3pt)

アインシュタインなんかもでてくる

ミステリではあるけれども、古本屋の人柄やアインシュタイン、世界の現象、ミズについての記述など、かなり興味深いと感じるはずです。中身が深い。面白いです。
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No.4:
(3pt)

面白い、が……

新書版が発表されたときから今日まで、ず~っと気になっていながら、読まずにいたものを、先日、ようやく文庫版を購入して読破。読み終わってまず思うのは、「なるほど面白い」ということ。しかし、不満も多い。その理由は、本の厚さの大半を占める、“主人公・京極堂のうんちく”と、語り部である“友人・関口のとんでもない愚鈍ぶり”、そして“探偵・榎木津の特殊能力”にあります。途中、何度も「何だよ、それぇ」と思い本を投げそうになるのです。が、そこをこらえて読み続けると、最後には「なるほど面白い」と思えるから不思議。冒頭近くの坂の描写など、京極堂たちの饒舌さにうんざりした脳みそが、「おっ」と驚く巧みな文章がそこかしこに散りばめられているために、くじけそうになっても、最後まで読めたわけです。ただし、これをハラハラドキドキと謎解きを楽しむ物語だと思って読んではいけません。がっかりします。また、横溝正史のような作品だと予想しても、裏切られます。そしてまた、“妖怪”を前面に押し出した作品とも違います。ならば、何が面白いか……。それは、読んでみてのお楽しみ、といいますか……。ただ、個人的には、語り部である関口が、なんでもないところで混乱したり、勝手に錯乱したりするのがいただけなかったです。そしてまた、京極堂、関口、榎木津の3人に感情移入できなかったこともマイナスでした。しかし、評価は面白い、と。矛盾したレビューのようで申し訳ないのですが、これが私の素直な感想です。
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No.3:
(3pt)

「面白い!」が……

新書版が発表されたときから今日まで、ず~っと気になっていながら、読まずにいたものを、先日、ようやく文庫版を購入して読破。読み終わってまず思うのは、「なるほど面白い」ということ。しかし、不満も多い。その理由は、本の厚さの大半を占める、“主人公・京極堂のうんちく”と、語り部である“友人・関口のとんでもない愚鈍ぶり”、そして“探偵・榎木津の特殊能力”にあります。途中、何度も「何だよ、それぇ」と思い本を投げそうになるのです。が、そこをこらえて読み続けると、最後には「なるほど面白い」と思えるから不思議。冒頭近くの坂の描写など、京極堂たちの饒舌さにうんざりした脳みそにも「お」と思わせる巧みな文章がそこかしこに散りばめられているために、くじけそうになっても、最後まで読めたわけです。ただし、これをハラハラドキドキと謎解きを楽しむ物語だと思って読んではいけません。がっかりします。また、横溝正史のような作品だと予想しても、裏切られます。そしてまた、“妖怪”を前面に押し出した作品とも違います。ならば、何が面白いか……。それは、読んでみてのお楽しみ、といいますか……。個人的には、語り部である関口が、なんでもないところで混乱したり、勝手に錯乱したりするのがいただけなかったです。そしてまた、京極堂、関口、榎木津の3人に感情移入できなかったこともマイナスでした。しかし、評価は面白い、と。矛盾したレビューのようで申し訳ないのですが、これが私の素直な感想です。
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No.2:
(3pt)

論理が面白い

 本書は1994年に刊行された京極氏のデビュー作の文庫化である。1952年ころを舞台とする本書の謎解き自体は単純で、そもそも推理小説とはいい難い。論証などというものはほとんどない。また、内容も猟奇的で後味が悪い。 ただ、京極堂=中禅寺秋彦の薀蓄は論理的に面白く、きわめて合理的である。「この世に不思議なことなど何もない」という彼の座右の銘は、超常現象の肯定でも否定でもなく、その「創出過程」の解明を志向しているように思える。私見では、本書はこの最初の80頁くらいを読めば事足りるように思えるが、それは私に文学を読む才能がないからなのだろうか?
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No.1:
(3pt)

新しい解釈

京極夏彦のシリーズはどれもビックリするくらい分厚くなかなか読む気になれなかったんだけど、初めて手に取ったのがこの「姑獲鳥の夏」シリーズ第1弾というのと、中でも薄いので買って読んでみたが今までに読んだことのない不思議な世界観と霊や記憶を今まで考えたこともなかったような解釈に惹かれて最後まで読んじゃいました。ただ、もし魅力的な世界観と解釈を抜きにしてストーリーだけを見たときにこの「姑獲鳥の夏」が面白い話なのかどうかがわからない。なんか煙に巻かれた気がして。ということで★★★
姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)Amazon書評・レビュー:姑獲鳥(うぶめ)の夏 (KODANSHA NOVELS)より
4061817981

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