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(短編集)
シャーロック・ホームズたちの冒険
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シャーロック・ホームズたちの冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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題名を見てまず思い浮かぶのがシオドー・マシスン 『名探偵群像 THE GREAT "DITICTIVES"』 だろう。 事実、そんな思いを胸に読み始めたんですが。 ホームズ?ルパン?趣向はどちらかと言えば秘められた探偵譚というより パロディかパスティーシュ寄り。 先行レヴューにも指摘があったけれど、この点は表紙や帯に 明記されてしかるべきであろう。 また、ご本尊が登場の「『スマトラの大ネズミ』事件」は開巻ほどなく 底が割れてしまって興覚め。 ほかはチャップリンの『殺人狂時代 Monsieur Verdoux』'47 の有名なセリフが頭に浮かんでくる 探偵ヒトラーのハナシがちょっと印象に残ったトコロかな? | ||||
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これは、最高に楽しい連作短編集。恐らくシャーロッキアンを激怒させるであろう、ホームズのパスティーシュ。一言で言えば「くだらない」のだけれど、マジメなホームズファンをおちょくってるような内容を書くのに、無駄と思える執筆努力をした筆者のエンタメ魂に敬意を表したい。特にこだわりのない、普通のミステリファンなら、アホな事やっとるな、と苦笑しながらも楽しめると思う。 ホームズものでない、他の作品も、意外な著名人が探偵役で、読まなくても楽しいくらい。くだらない駄洒落も、オイオイと脱力を誘うように使われ、田中啓文ファンなら、必読のエンタメ作。マジメな読者には向きません。 | ||||
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ホームズ、忠臣蔵、ヒトラー、アルセーヌ・ルパン、小泉八雲と様々な著名人物/事件をモチーフにした短編集です。 最後に収録されたアルセーヌ・ルパンの話が一番意外性に富んでいて面白かったように思います。 また、ヒトラーの話も意外とお茶目な感じかなと思わせる描写が続いた後に、狂気をうかがわせるエピソードが挟まれてぞっとします。 | ||||
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シャーロック・ホームズ、忠臣蔵、ヒトラー、小泉八雲、アルセーヌ・ルパンたちが、実はこうでしたよというパロディもの。はああ、なにい!?というようなとんでもないというか、ありえないでしょ、冗談もいいかげんにしなよというネタであるにもかかわらず、結構これが面白かった。なかでも、「八雲が来た理由」はよく調べて書かれているのか、有名な「怪談」を上手く生かしている。殺人のトリック自体はくだらないけどね。でも、あははと笑って済ませられるんだよなあ。まあ、いかにも田中啓文らしい小説だ。 | ||||
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厳格なシャーロキアンには許せない部分も多々あるかもしれないが、 原典を知らないか、訳本で数作程度の読者であれば、違和感なく楽しめる。 問題は、文庫本の書名(タイトル)にある、が、読後の感想。 表題作はないからだ。 シャーロック・ホームズが登場するのは、「「スマトラの大ネズミ」事件」と「mとd」。 ほかの収録作は「忠臣蔵の密室」「名探偵ヒトラー」「八雲が来た理由」の3作。 時代も舞台も原典の背景も全く異なる。 著者のファン以外が、書名で購入した場合、裏切られたと感じる確率が高くなるのは必至。 忠臣蔵、ヒトラー、八雲に興味を持つ者が読んだとしても、同様の読後感を感じるだろう。 シャーロック・ホームズを知らない人が読む場合に備えて、パスティーシュであることと、 表題作がないことは、明記しておくのが、読者への最低限の礼儀かと思う。 あとがきに、ホームズの文体模倣(パスティーシュ)をする上で、史料、資料、作品群など資料を駆使し、 執筆時間に何倍も掛かったとあるが、どこの向かって書いたのか、最初から方向が間違っていたような印象。 本文中の「あるルートから入手じたんだ」は、単なる入力ミスか、はたまた何かの推理のヒントなのか…。 ローマ字入力が主流の現在、「し」と「じ」の違いは珍しい…。 | ||||
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ホームズとあれば、ついつい読んでしまうのですが、これはまったくの駄作。時間を返せレベル。 もっともホームズが出るのは1編だけで、これが「ホームズが実は○○だった…」というもの。謎解き部分は「なんだそりゃ反則だろ…」 ネタばれになるので、詳しくは書けませんが、鳥に猫を食べさせるシーンで吐きそうになりました。 下品、悪趣味。ホームズ物とは対極にあると思われます。 | ||||
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読み直したらヒットラーが探偵役の物も入っていて、こっちはすっかり忘れていた。 で、「忠臣蔵の密室」は在り得そうな内容で面白かったが、エピローグ2のダジャレ的な地口落ちがきついかな。 あと面白かったのは、「八雲が来た理由」「mとd」かな。 これもすっかり忘れていた「mとd」は南洋一郎、モーリス・ルブラン、アルセーヌ・ルパンと繋げ方が凄い。 「八雲が来た理由」は梶尾真治「うたかたエマノン」マルティニーク島で繋がってるな。 | ||||
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親本が発売される時から気にはなっていたのですが、インターネットで見る分には買うに至らず、幾星霜。 しかしこの度、たまたま本屋に行く機会があって、実物を手にして、遂に、というか、いともあっさりと購入。 親本のレビューで、どなたかも書いておられましたが、忠臣蔵と小泉八雲、日本が舞台になっているお話が、 最後の駄洒落は、さておき、今の自分の好みと一致していて、とても良かったです。 一方で、ホームズ、ヒトラー、ルパンは、悪趣味というか、 しかし、この著者の作品で、これくらいで悪趣味などというのもどうかと思いますが、 今の自分の好みと合いませんでした。 ホームズのお話は、別にどこが似ているという訳ではないのですが、 英BBCドラマの「シャーロック 忌まわしき花嫁」を連想してしまいました。 事件の真相と、ホームズ本人の真相?に関連が薄いというか、 読み不足のせい?、何でこんなとってつけたような落ちなのかと思ったら、 初出のアンソロジー本のお題が関係しているのですね、なるほど。 ヒトラーのお話は、もっと笑えないといけないのでしょうが、自分はダメでした。 あとがきで著者も言われてますが、 ヒトラーの「ほんまにろくでもない、史上最低最悪」ぶりに お話が負けてるというか、何というか。 もう少し若い時なら、楽しめたのかも。難しいものですねえ。 ルパンのお話は、うーん。やはり親本のレビューでどなたかが、 それをやっちゃあお仕舞よ的なお話だと言われていたように記憶するのですが、 確かにそう言いたくなる気持ちも解らんでもないかも。 それに元々自分は、ホームズ派(昔からよく言われている、ホームズ派か、 ルパン派かって奴)なせいもあるのでしょうか。 あとがきで、苦労のわりに実りが少なく、がっかりした的なことを言われていましたが、 まあ、そういわないで、もう少しこの系統のお話を書き継いでよ、と勝手に願っております。 | ||||
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本書の表題は「シャーロック・ホームズたち」となっていますが、本編でホームズが出てくるのは「スマトラの大ねずみ」だけです。 それ以外は、時代の有名事件や有名人、小説に着想して「主人公が探偵」になる話です。 どの短編も興味深いテーマ設定で大変面白いのですが、推理小説ではなく、推理テイストであることにご留意ください。 「赤穂浪士」の話と「ラフカディオ・ハーン」の話がいい設定だなと思いました。 「mとd」は、推理小説としては「それをやっちゃあだめでしょう(^^」という感じ。 とはいえ、田中氏の筆致は大変読みやすく、いい作品だと思います。 | ||||
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題名になっているシャーロック・ホームズを始め、忠臣蔵、ヒットラー、ルパンなどを題材に、短編ミステリーを仕立てました。 それぞれ有名な人物で、制約の多い中、頭をひねって、よく考え出したものだと思います。 特に忠臣蔵は、史実に沿って、うまく展開されています。 非科学的なところも多少出てきますが、エンターテインメントとして楽しめばよいのでは、ないでしょうか。 | ||||
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歴史上の有名人やフィクションのキャラクターの隠された事件を描く、田中啓文先生版『名探偵群像』であります。 本格ミステリの書き手としても評価の高い田中先生ですが、収録作はいずれも超常現象OKのパロディ志向でありまして、本格ミステリを期待した読者は壁に叩きつけたくなるでしょう(笑)。これからお読みになる方々は御注意を。 出色の出来は『怪談』の元ネタという体裁の小泉八雲のエピソード。 忠臣蔵も途中までは真っ当な時代ミステリだったのですが、何でオチはあんなダジャレになっちゃうの。 | ||||
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