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(短編集)

シャーロック・ホームズたちの冒険



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シャーロック・ホームズたちの冒険の評価: 3.73/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

パスティーシュの一筆をカバーのどこかへ、配慮を。

厳格なシャーロキアンには許せない部分も多々あるかもしれないが、
原典を知らないか、訳本で数作程度の読者であれば、違和感なく楽しめる。
問題は、文庫本の書名(タイトル)にある、が、読後の感想。
表題作はないからだ。
シャーロック・ホームズが登場するのは、「「スマトラの大ネズミ」事件」と「mとd」。
ほかの収録作は「忠臣蔵の密室」「名探偵ヒトラー」「八雲が来た理由」の3作。
時代も舞台も原典の背景も全く異なる。

著者のファン以外が、書名で購入した場合、裏切られたと感じる確率が高くなるのは必至。
忠臣蔵、ヒトラー、八雲に興味を持つ者が読んだとしても、同様の読後感を感じるだろう。

シャーロック・ホームズを知らない人が読む場合に備えて、パスティーシュであることと、
表題作がないことは、明記しておくのが、読者への最低限の礼儀かと思う。

あとがきに、ホームズの文体模倣(パスティーシュ)をする上で、史料、資料、作品群など資料を駆使し、
執筆時間に何倍も掛かったとあるが、どこの向かって書いたのか、最初から方向が間違っていたような印象。

本文中の「あるルートから入手じたんだ」は、単なる入力ミスか、はたまた何かの推理のヒントなのか…。
ローマ字入力が主流の現在、「し」と「じ」の違いは珍しい…。
シャーロック・ホームズたちの冒険Amazon書評・レビュー:シャーロック・ホームズたちの冒険より
4488027172
No.2:
(3pt)

忠臣蔵ミステリーを読み直したいと思ったが、紙の本が見つからないのでKindle版購入

読み直したらヒットラーが探偵役の物も入っていて、こっちはすっかり忘れていた。
で、「忠臣蔵の密室」は在り得そうな内容で面白かったが、エピローグ2のダジャレ的な地口落ちがきついかな。
あと面白かったのは、「八雲が来た理由」「mとd」かな。
これもすっかり忘れていた「mとd」は南洋一郎、モーリス・ルブラン、アルセーヌ・ルパンと繋げ方が凄い。
「八雲が来た理由」は梶尾真治「うたかたエマノン」マルティニーク島で繋がってるな。
シャーロック・ホームズたちの冒険Amazon書評・レビュー:シャーロック・ホームズたちの冒険より
4488027172
No.1:
(3pt)

超常現象OKのパロディ志向、これからお読みになる方々は御注意を

歴史上の有名人やフィクションのキャラクターの隠された事件を描く、田中啓文先生版『名探偵群像』であります。
本格ミステリの書き手としても評価の高い田中先生ですが、収録作はいずれも超常現象OKのパロディ志向でありまして、本格ミステリを期待した読者は壁に叩きつけたくなるでしょう(笑)。これからお読みになる方々は御注意を。
出色の出来は『怪談』の元ネタという体裁の小泉八雲のエピソード。
忠臣蔵も途中までは真っ当な時代ミステリだったのですが、何でオチはあんなダジャレになっちゃうの。
シャーロック・ホームズたちの冒険Amazon書評・レビュー:シャーロック・ホームズたちの冒険より
4488027172

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