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甲賀忍法帖
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甲賀忍法帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 61~77 4/4ページ
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この本を初めて読んだ時は、昔のライトノベルのようなものかと軽視していました。しかし、最初の犠牲者が予想外 の人物で、さらには不戦の約定が解かれた事も知らずに次々に仲間が倒れていく展開には度肝を抜かれました。 物語の最初からお約束のフェアバトルなるものを見事に無視するのはさすが山田風太郎だと思いました。 型破りのストーリも一流ながら、物語の中で一番面白いのはやはりそれぞれが使う想像を絶した忍法勝負です。 ある者は絶体絶命の場から逆転し、ある者は予想外の忍術に倒され、さらにある者は最強と思っていた忍術が敵の忍者と相性が悪いために 倒れてしまう・・と読んでいる自分が『あの時彼がこうしていれば・・・』と思わずにはいられなくなります。おもしろいのはその忍術全て医学的に解明なんかしてます(笑)。 今はマンガやアニメにもなっていますが、これらもかなりうまく 再現、アレンジがされているのでこちらも是非おすすめします。 映画は・・・・・・・この世界観が好きな方は見ないほうが・・・ | ||||
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面白いのは言うまでもないが、10対10の戦いと初めによんでえ?と思った。つまり少なくとも本書の中には10回以上戦いがあるのである。それどころか、正確に数えていないがおそらく20回以上あったと思われる。普通はそんなに戦闘シーンを盛り込むと絶対に一つ一つが浅くなりつまらなくなるはずだと思ったのだが、そんなものはまったくもってバカな心配であった。一つ一つの戦いが非常に濃くそれでいてまったく飽きない。盛り込まれるエロスもそこらの官能小説よりはるかに濃く、非常に楽しめた。なによりも驚いたのが最初からもう既にあらかたの予想が付くのにもかかわらず、それでも、どうなるの、どうなるのと思わされたことだ。 | ||||
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忍法帖シリーズの第一作にしてAランクの作品。 本作は、チーム戦のパターンに属します。 (当シリーズはチーム戦・1対チームのパターンに分類できます) 10対10の甲賀・伊賀忍群の総力戦になりますが、それほどボリュームの無い本書なので一人一殺で進行すると20人が術を披露し単調なテンポになるかと思いきや流石は著者全くの杞憂でした。 推理小説家としても奇抜な着想を以って多くの作品を残してきた著者。此処でも奇抜な忍術を創造し、そのストーリー展開も読者の予想外のかたちで常に進行するので恐らく一気に読了する事でしょう。 そして余韻の残るラストも流石。 (全シリーズに共通している事ですが、ラストには何時も泣かされます。その点本書はラストもAランク) | ||||
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映画『SHINOBI』の原作ということで読ませていただきました。 映画では5人対5人という形になっていたり、クライマックスに 違いがありました。 私個人の意見としては断然、原作の方が面白くて感動的でした。 登場人物1人ひとりが本当に個性豊かで、とにかく面白い!! 時間を忘れて読んでしまいました。戦いと恋愛とどちらの要素も楽しめました♪ | ||||
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山田風太郎は小説を書くと寿命が縮むという持論から,アイデアはあるも晩年には書くことをやめたと言う.その山田風太郎がどんな作品を残しているか興味があった.私にとって山田第一作となったわけだが,キャラクター,プロット,スピード感,文章いずれも文句なしの出来栄え.まさに夢中で読んだ.登場人物同士の対戦組み合わせが絶妙でたまらない面白さ.不死のキャラクターを出してどう収めるかと思ったが見事な展開.個性的な忍者たちがバッタバッタと死んでいくのはせつなくもまた魅力的.エンターテイメント大傑作,読むべし. | ||||
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記念すべき忍法帖第一作目でありながら、最高の完成度を誇る傑作です。 ストーリー、アクション、頭脳戦と、風太郎だからこそ可能な一分の隙のない構成力の賜物。ただの娯楽作品とあなどるなかれ、これほど研ぎすまされた娯楽作品は他にはまずないでしょう。 「ただ面白い」という事にどれだけのパワーがあるか、身をもって教えられた一作です。 | ||||
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バジリスクで一気に知名度高まった「甲賀忍法帖」です。私もこの前初めて原作読んでたんですが一気呵成の面白さ、まさしく巻をおくにあたわずの恍惚の境地。ひらがなが主の平易な文体は喉越しよくてすらすら読めるし、漫画から入った読者にもおすすめですよー。 秘術奇術を駆使する甲賀精鋭10人VS伊賀精鋭10人の仁義なき戦いに夢中になります。なんかもう「それは忍術じゃなくて魔法だろう!」とツッコミたくなる術大放出。 官能の吐息が毒に変じる美貌のくの一、塩に溶けるなめくじ忍者、ぴたりと男の肌に吸い付いて血を吸い取る蛭のくの一…奇想天外にもホドがあるとです、度肝を抜かれます。そして容赦なく人が死にます。 朱絹と小太郎の話は泣けた…でてくるくの一が全員美女で一途なのが切ないです。 | ||||
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最近、コミック化され、アニメ化され、更には映画化もされるなど、再評価されている作品ですが、初めて世に発表されてから実に50年近くたっているのです。にもかかわらず、今読んでみても全く古さを感じさせない、真の意味でのエポックメイキングな作品だと思います。 この作品は忍者が2つのチームに分かれて闘うという構図なのですが、これは、現在でもコミックやアニメでもてはやされている、チームバトル物(ドラゴンボール、幽遊白書、烈火の炎etc、)の原点といえるでしょう。また、そのバトルを支える、数々の忍法も実に独創的で、これが50年近く前にかかれた作品なのかと驚きさえ覚えます。 ストーリーも非常に軽快なテンポで進んでいきますし、その場その場の状況がありありと浮かんでくるほど表現力も巧み、キャラクターの配置も絶妙と、読んでいて退屈を感じる暇がありませんでした。 若干の現在ではタブーとされている表現や、あまり口語では使われなくなった言葉などもありますが、こういった作品なら、活字嫌いの方々でも最後まで読破できるのではないでしょうか。「バジリスク」を面白いと思った方、バトル物のコミックやアニメが好きな方、是非ご一読ください。活字の面白さに触れられるチャンスかもしれませんよ。 | ||||
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昨今の少年漫画やヒーロー特撮にて共通すること。 正々堂々一対一、卑怯な真似はせずに、己の全力で決着がつくまで闘う。 そこに至るまでの策謀や多対一の状況などはあれど、盛りあがりは一対一の真正面から殴る蹴る。 超能力者はいちいち能力を自慢気に明かし、なにかと派手な演出が加えられている。だがこの作品は違う。 罠に奇襲は当たり前、相手をいかに騙しハメるかが生死の境目。 手の内が知れれない敵に油断する、多数に囲まれる、不用意な単独行動は即死に繋がる。 しかし攻めなければ相手が攻めてくるし、リスクを伴なう行動をとらなければ目立つ戦果は得られない。得たとしても退き際を見極めないと殺される。そこには、功労と実力証明を望む欲望、一人と油断と無謀は瞬殺されるというリアル、絶対権力により押し潰され、けれどそれでも愛しく切ない想いがある。 それはある種、現実という平和主義を謳い文句にする競争社会に生きる我々に対する教訓のように思えてしまう。この作品は最高のエンターテイメントのひとつである。 それだけは断言できる一冊だ。 | ||||
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まったく古臭さを感じさせない面白さ、想像を絶する忍びの術の数々、読み出したらやめられないストーリー展開・・・すでにたくさんの方が書き尽くされているとおりの大傑作です。20人の忍者の闘いぶりもさることながら、彼らを含めた登場人物たちの心の動きも見どころです。それぞれのキャラクターの描き分け、色づけが非常に秀逸で、善玉・悪玉問わず、誰もが生き生きとした魅力を放っています。 忍法帖シリーズは、アクション映画のような痛快さとともに、忍びの者の悲哀や虚無感もうまく織り込んでいますが、この作品もまぎれもなくその1つでしょう。コミック『バジリスク』を読む機会があり、こちらも再読してみました。むろんコミックにはコミックにしかない素晴らしさがあります。 が、この原作を読んでいて感じる迫力、スピード感は、コミックに優るとも劣らず--いや、ひょっとしたら優っていると言っても過言ではないかもしれません。読者のイマジネーションをとてつもなくふくらませる、作家の文章力の偉大さを、改めて感じました。余談になりますが、私が〃山風〃を読むきっかけになったのは、某社の文庫版のカバー絵(佐伯俊男さん画)でした。この講談社のシリーズには、最後に各社版のカバー絵が収録されており、そちらも楽しみの一つです。 | ||||
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運命にもてあそばれ 戦うはめに陥った2つの部族。 「すべての忍法をばね返す甲賀忍者、弦之助」を中心とした甲賀忍者10名 対するは、 「すべての忍法を打ち消す伊賀忍者、朧」を中心とした伊賀忍者10名 ・・・恋人同士の2人である。 次から次へと現れる奇想天外な忍法を体得した忍者達。 果たして最後に勝ち残るのは、どちらなのか どういう結末がまっているのか ひと昔前の小説だからという先入観は、もたないほうがいいです。 かなりおもしろい作品です。 | ||||
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あまりの面白さに絶句。どうすればこんなものが考えられるのか、圧倒的なストーリー構成に舌を巻く。一行どころか一文字も無駄が無く、怒涛の展開に身震いする、稀代の傑作。 | ||||
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ラジオでこの小説は面白いと聞きつけ興味を持ったんですが 徳川家とか、忍法とか古臭い気がして読む気がしませんでした。 しかし、読んでみると最初からその世界に引き込まれ、一気に最後まで読んでしまいました。 言葉使いは古いのですが、なぜか読みやすく読んでて映像が頭に浮かんでくるのです。 グロテスクな登場人物が多々出てくるのに嫌悪感はなく、その登場人物ひとりひとりに思いを馳せることが出来ました。 勝負も「真っ向力勝負」というより「頭脳戦」なので、 毎回「そう来たか!」と予想を裏切られる感が面白かったです。 | ||||
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漫画『バジリスク』を読んで、 キャラの立て方、ストーリー展開の巧みさに 原作本をどうしても読みたくなり、読んでしまいました。で、漫画と変わらず、 奇想天外、人間離れ(というかもはや人間ではない)した キャラクターたちが、好き放題に凄惨に戦うという ストーリーは抜群に面白いです。漫画はかなり忠実に原作に沿って話が進んでいますので、完全なネタバレですが、それでも読んでしまうことをお進めします。 | ||||
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マンガ「バジリスク」(せがわ まさき)の原作ということで読んでみました。ぶっ飛びました。本当に40年前以上に書かれた小説なのかと思うくらいの斬新さでした。吸血女忍者やナメクジ忍者という想像を絶するキャラ、息もつかないテンポで展開するストーリー、華麗にして悲しみに満ちた物語に私は魅了されました。中でも愛に生き、新しい世界を切り開こうとした主人公の甲賀玄之助と朧の恋が、涙なしでは見られません。これほど濃い内容を持つ小説はめったにあるものではありません。おすすめです。 | ||||
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赤影、サスケ、影丸・・・我々が普段親しんでいる忍者物は すべてこの小説から始まった。この本は昭和34年発行後40年以上 経ても未だに読者に支持され続けており、そのこと自体が評価と 言ってよいのではなかろうか。現在でも「バジリスク」や「甲賀 忍法帖・改」など次々リメイクがなされている。甲賀卍谷十人衆「甲賀弾正、甲賀弦之介、地虫十兵衛、風待将監、 霞刑部、鵜殿丈助、如月左衛門、室賀豹馬、陽炎、お胡夷」 伊賀鍔隠れ十人衆「お幻、朧、夜叉丸、小豆蝋斎、薬師寺天膳、 雨夜陣五郎、筑摩小四郎、蓑念鬼、蛍火、朱絹」彼らが己の忍術だけを頼みに闘い抜くのである。その技も 人間離れしたまさしく異形のものに相応しい技である。あの風待将監をして「ここに連れてきたのは敵に見せてもまずさしさわりのない、 いちばん手軽なやつですな。」と言い切った甲賀。 お幻の言う「四百年、血と血をまぜ合うて、闇の中にかもしあげた 魔性の術。」を誇る伊賀。その闘いの凄まじさよ。 この本はぜひ一度読んでみてほしい。そして文字通り 「惹きこまれる」感覚を楽しんでほしい。 | ||||
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これはおもしろいっ!文句なしに良いっ!難しいこと必要とせずにさっさとよんでしまうべし。 なんといってもぐいぐいと引き込まれる展開。異形の忍者同士の想像を超えた理不尽な殺し合い。そしてちょっとしたエロス。絶対アナタを楽しませます。 | ||||
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