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日本庭園の秘密



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【この小説が収録されている参考書籍】
日本庭園の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

日本庭園の秘密の評価: 3.75/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

国内限定の国名シリーズ

本書の原題は「The Door Between」で、いわゆる国名シリーズの作品ではないが、死んだ女性が日本趣味である等、日本が関係することから国内限定で「日本庭園」と題されている。
元々雑誌掲載時のタイトルが「The Japanese Fan Mystery」だったのが、当時第二次世界大戦が近づきつつあり反日感情が高まる中、「The Door Between」に変えられたという話がまことしやかに伝えられているが、これは江戸川乱歩の推測が流布したものだろう、「The Japanese Fan Mystery」の原題が掲載されたという雑誌は存在しない。

東京帝国大学教授の娘で作家のカーレン・リースが密室状態の自室で死体となって発見され、容疑者としてカーレンの婚約者の養女エヴァが疑われる。この事件の真相をエラリイが読み解くという本書は、国名シリーズからライツヴィルものへの移行期の作品として人間ドラマに重きを置いているようだ。

ミステリー作品としては偶然が事件をわかりにくくしているだけでトリックなどなく、国名シリーズ初期に見られた鮮やかな謎解きの論理は期待できない。だから国名シリーズではないのだろう、読者への挑戦状もないし。(この内容では、挑戦のしようもないか)
かといって、人間ドラマとしても登場人物に魅力がなく、前作「途中の家」の方が上。ほとんど見るべきものがない作品。
日本庭園の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:日本庭園の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701490

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