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とんび
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とんびの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全346件 321~340 17/18ページ
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歳をとると涙腺ががゆるくなってくる。 ちょっと電車の中では読めなかったなあ。3ヶ月かけて少しずつ味わった。 ヤスさんの気持ちが痛いほどにわかって、何度もそうそうと答えていた自分がいる。 自分もヤスさんも似たところがあって、これでいいんだと少し安心させられた。 有難うございました。 | ||||
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昭和の「不器用」「熱い」父親像。ヤスさんは父であり、息子であり、愛すべき人間です。 うまくまとめている感じはありますが、頭を真っ白にして素直にこの不器用な彼の半生を読んで頂ければ、あったかい感動を得られると思います。 | ||||
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重松さんの伝えたい事がギュウッと詰まった作品です。 泣けるよ!って押しつけたらいけないのかもしれないけど …泣けます。 心のほつれた部分に作品の優しさが沁みてくると言えばいいのか 重松さんの作るお話は本当にガツンと来ます。 今度、この作品がNHKのドラマになるのだそうで それも非常に楽しみにしています。 家族みんなで読んで欲しいですね。 | ||||
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この小説の主人公、意地っ張りで頑固で照れ屋で不器用で… 全く思い通りにいかない。何度「あ〜あ。またか。全くこの 主人公は…」と落胆したか分からない。 だが、そこがいい。なんて人間臭い小説なんだろう。 こんな風に生きる事は出来ないし、したくもないとも思うのだけど、 それでも強い羨ましさを感じてしまう、自分の心の寂しさと矛盾。 読後しばらく経ったが、意地っ張りで不器用な彼が、なぜか今も 私の心の中にいる。まるで以前から彼を知っていたかのようだ。 これぞ重松ワールドといった作品だと思う。 | ||||
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とにかくやすさんが男前です。 不器用で、一生懸命で、優しくて。 こんなに、家族を愛し大事にしてくれる人、今どきいない。 やすさんみたいなお父さんがほしいなぁと思う。 ただ、やすさんが輝きすぎていて、息子あきらが少し弱いか。 アキラの苦悩と、それをのりこえていく姿をもっと描いてほしかった。 あと、ずっとやすさんが一人のままだったのは、少しさびしい。 個人的にはたえ子さんと一緒になってほしかった。 父ひとり娘ひとりバージョン「スキップ」と読み比べてみると楽しいかも。 | ||||
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昭和30年代後半に生まれたアキラと、その父親ヤスさんの、 平成の初めに至るまでの、二人の親子愛を描いた小説。 妻の美佐子さんはアキラが幼いころ事故で亡くなり、 一本木で不器用な“とんび”のヤスさんが、まわりの支えを受けながら 一人息子アキラを育てる。やがて、東京の優秀な大学を出て、 “タカ”になったアキラは、離婚暦のある、年上で子持ちの美人を嫁に迎える。 一本木とか、不器用とか、田舎を愛するというのは小説の題材になり易いのだが、 それを基に、父親と息子の親子愛を昭和から平成の初めまでの約30年間に亘って描く、 というところに興味を惹かれた。 う〜〜〜ん、でもなぁ。30年間、不器用を見せ付けられると、 少々長いなぁっていう気がする。 結果としてヤスさん、幸せな人生を歩んだということに なるのだろうから、それは不器用ではなかったのかもしれないけど、 それにしては回りくどい。 更に、昭和30年代、40年代を、それと分かる固有名詞や 出来事を散りばめて、時代背景を描いているが、 そこまで書かないと時代が描写できないのかなっ、 とも感じてしまった。 | ||||
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最初の100ページで何度も涙が。 父と子の成長に引き込まれ、あっという間に読めました。 時々笑えるのもまたほっとしました。 | ||||
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この物語、登場人物の誰にも、父・母・子供という“あたりまえの形の家族”の経験がありません。それでも彼らは家族同然のように行き来し、悩みを打ち明け、助け合う。ここに読者のコンプレックスを煽らず、共感を誘う要素があるのでしょう。 不器用なヤスさんが育てたアキラは、どのように育ち、どのように評価されているか。終盤でそれが明らかになるのですが、それぞれのエピソードを見るにつけ、やはりヤスさんの息子なんだな、と思えて、グッときました。 重松作品は長編がいいです。家族という狭い世界だからこそ、長い尺を使ってディテールを描きこんだほうがいい。この作品からは「家族の形が整っていることが、幸せの前提条件ではない」ということを実感しました。 | ||||
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地の文でも「ヤスさん」と使っているので、はじめは違和感がありました。 でもそれでこそ雰囲気が保たれているんだと、あとになって思いました。 アキラが大人になっていく大部分で泣きました。 入社試験の作文で書いた父親の嘘についても泣きました。 和尚さんの遺言も、初孫に向ける想いが溢れるヤスさんにも。 昭和から平成に変わっていく時代背景でしたが、そういった記述がなくとも。 親子の情。幼馴染みの情。職場の情。 あらゆる繋がりが描かれているお話でした。 重松清の作品はこの「とんび」が初めてでした。上司にすすめられ。 他作品も読んでみたいと思っています。 | ||||
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この小説には、嫌なやつがひとりも出てこない。 普通は、対立軸をつくったりするものだが、嫌なやつは登場しない。 なのに、いつか嫌な奴が登場するのではないかとの不安で、 主人公に感情移入してしまい、頁を閉じることができない。 重松清さんにもそろそろ飽きるかなと思っていたが、 その構想の確かさに少しも飽きるところがないのである。 | ||||
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いちいち、「人間」である。 大切な日本人の「こころ」が降ってくる。 思わず自分の「こころ」と向き合わずにいられない一生本と出会うことになった。 金と欲に塗れ、我を通すことの方が多かった自分にとって、 改めて家族のかけがえのなさを胸に刻むことになった。 早稲田大に進学し、編集者になったところもカブる。。。。。。 理屈や偏見抜きに極めて純朴にオススメしたい。 いつか息子にも読んでもらいたい。 いちいち、泣けるどこかにありそうな人生のものがたり。 | ||||
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ヤスさんって本当に不器用です。腹立つくらいに・・・ひたすら我が子の幸せだけを願いながら懸命に生きた感動の父の物語です。「とんび」と「鷹」の長い旅路。息子の成長記録を父の視点より描いています。憎いくらいに周りを支える人たちも良い人ばかりです。そして、アキラもそんな人たちに囲まれまっすぐ良い男に育ちます。いつしか身長も腕力も父を追い抜き良きパートナーを連れて帰ってきますそれでも父は父、息子は息子なんですよね。本当に泣かせてくれます。父親物語の最高傑作 流星ワゴン (講談社文庫) | ||||
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泣けて仕方がない・・・。涙の出るツボをおす文章を書くプロですね。わかっていても泣かされます。また、それが気持ちいい・・・。 主人公の身の上は黒澤明の『生きる』の方に近いのですが、テイストはむしろ稲垣浩の『無法松の一生』ですね。 | ||||
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重松さんの書籍は「カシオペアの丘で」からの2作品目でした。 電車の中で読んでいましたが、人目がありながらも、溢れてくる涙を抑えることが 出来ないくらい胸に熱いものがこみ上げてきました。 ヤスさんの照れ屋でぶっきらぼうな表現が逆に心を打たれました。 現代に欠けてきている人間愛溢れる作品でノックアウトです。 この作品ですっかり重松ファンになりました。 | ||||
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子供のおねしょは涙と同じって、ホントそうだね。 不器用でぶっきらぼうだけど、実はとても繊細な人、ヤスさん。 これって、NHKの朝の連続テレビ小説とかでドラマとしてやったら、 メチャクチャあたりそう。ただ、ヤスさん役の俳優が・・・いない。 夕なぎのたえ子さん役とか、照雲、アキラ、美佐子さん役はなんとなく想像できるが、 ヤスさん役だけは、ピンとこない。 | ||||
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主人公のヤスさんは、普段は明るく強気な性格。 一本気で融通はきかないけれど、 とっても優しいココロの持ち主です。 でも、不器用で照れ屋さんやから、 優しい言葉を口にしたり、 ココロの内にある熱いまっすぐな想いを きちんとうまく説明することができなくて、 ついぶっきらぼうになってしまいます。 時には口より先に手が出てしまったりすることも。 態度では示すことができなかったけれど、 心の内ではとっても大事に想っていた 美佐子さんが亡くなってしまったあと、 ひとり息子のアキラくんを一生懸命育てていくヤスさん。 自分の寂しさを精一杯我慢し、 時にはココロと裏腹な言動をとりながらも、 アキラくんの幸福を願うヤスさんに 思わず目頭があつくなりました。 いろいろと大変なことはあるけれど、 ヤスさんにとっては姉のような存在のたえ子さん、 幼馴染の照雲と、その奥さんの幸恵さん、 師匠であり父親のような海雲和尚*** 温かくて厳しくて本当に思いやりがある人たちに囲まれて、 ヤスさん父子は幸せやなぁと思います。 夜泣きとおねしょが治らないアキラくんを海へ連れていって、 『海のように何が起きても知らん顔して呑み込むような強い父親になれ!』と 海雲和尚がヤスさんに諭す場面が、とっても感動的でした。 | ||||
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どこかのポッドキャストで泣けるというもんだから購入したわけですが、著者の略歴から想像するに、ほぼ自伝?という雰囲気が漂う作品でした 時代背景は1960年〜1990年初めぐらい。 主人公ヤスは運送会社勤務(ヤマトみたいなところ)、その息子は1963年頃の生まれで私としてはどちらかというと息子に対してシンパシーを感じる。 そこがちょっと違ったのか、ほぼすべての章で読者を泣かせようとしている著者の思惑には乗れず、結果としては泣けるところ、泣けないところが混在。 この本は父ヤスから物事みないと基本的に泣けないね… ん〜、まだまだ人生経験が足りないのかもしれません… | ||||
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親一人、子一人。不器用ながらも子供への愛情は人一倍。 迷いながら、時に暴走しながらもまっすぐに子育てしていくヤスさん。 息子が成長し、嬉しいことがあるたびに親には寂しさや辛い選択もついてくる。 息子のため、自分の寂しさを精一杯我慢し、もがきながらもアキラの幸福を願うヤスさんに目頭があつくなる思いでした。 アキラはヤスさんだけでなく、照雲さん一家やたえ子さんなどの多くの愛情を得て育った。 そんな周囲の人の愛情も沁みます。 アキラのまっすぐな成長はまるで自分の周囲にいる子供の成長のように私にとっても嬉しく、リアリティ溢れる作品です。 和尚さんの手紙やアキラの作文、照雲の迫真の演技など・・・・イチイチ泣きのポイントが散りばめられているのも憎い。 重松さんはやっぱり家族の絆で泣かせるのがうまい!グッとくるいい作品です。 | ||||
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父親の子供への愛情が心から伝わってくる物語だった。普段は明るく気が強い性格なのだが、照れ屋で優しい言葉を口にすることができないヤスさんのひねくれた愛情が印象的だった。特に、夜鳴きとおねしょが治らないアキラを海へ連れていって、海のように何が起きても知らん顔して呑み込むような強い父親になるよう海雲和尚に諭される場面は感動的だった。また、大学へ行くために東京へ旅立つ日のアキラの父を心配する手紙にも感動したし、アキラが入社試験で書いた父の嘘という作文も涙が出てきた。 ヤスさん以外にも、たえ子、照雲、幸恵、海雲和尚といった温かくて厳しくて本当に思いやりがある人たちに囲まれたアキラとヤスさんは本当に幸せだと思った。 | ||||
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だめだ、やっぱり泣いてしまう。そろそろだぞ、クサいぞと思っていても 文字を追えなくなっている。 去年あたりからより一層重松さんの小説は、涙なしでは読めない。 そして、わかっていてもまた読んでしまうのだ。 まっとうで、意固地で、照れ屋で、不器用な市井の人々の人生のある面を 鮮やかに切り取る手腕。 リアルだけれど、実に見事な重松ワールドで、畳みかけるような 重松さんお得意の短いセンテンスが続くと、「あ、今、入った」とわかるのに 読み継ぐうちに取り込まれている。 「とんび」役のヤスさんも典型的な重松さんの描く男だ。岡山弁も効果的だ。 一本気で、融通がきかなくて、でも優しい心根の持ち主。 泥臭い生き方ではあっても、親のいないヤスさんが必死で育てた「鷹」のアキラの 成長ぶりを応援しながら読んだ。 ヤスさんを取りまく人々の真っ直ぐな気持ちにも、昭和の時代らしい人間関係が 表されていていい。 みんな、脛に傷持つ身なのだ。相身互いなのだ。 アキラにヤスさんの思いも生き方もちゃんと伝わった。 それこそが、親の本望だろう。 こんな父親がいたら、時としてうっとうしいだろう。 だが、こんな父親がいたら、有り難いだろう。 | ||||
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