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生きるぼくら
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生きるぼくらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全96件 81~96 5/5ページ
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蓼科は好きな土地で。そこを舞台にした再生の物語。こんなことないよなあと思いながらも、引き込まれ、登場人物みんなを応援したくなりました。良い物語をありがとうございます。 | ||||
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ほとんど人生を投げ出しかかっていた二人が,おばあちゃんの深い愛につつまれて,生きることを肯定する充実した日々を過ごしてゆく様子。一読を勧めます。 | ||||
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悩める人々への解決策が詰まっている。 クライアントにすすめようと思います。 | ||||
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うーーーん・・・評価が高いようですが、私は好みではありませんでした。 文章が説明的で、あまり巧いと思いませんでした。 読みづらかったです。 米作りの部分は興味深かったですが、おにぎり食べたい!という気持ちは起こりませんでした。 ストーリー自体は、良い話だと思います。 人生くんのように、まっすぐに再生できるのは理想的ですね。 | ||||
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主人公・人生24歳はいじめにより高校を中退し日雇いをするも続かず、以来引きこもって4年になる。 ある日、唯一の家族である母は愛想を尽かし、失踪してしまう。 一人となった人生は一枚の年賀葉書を頼りに長く絶縁していた蓼科の祖母を訪ねる。 しかし、祖母は認知症によって人に関する記憶だけを失っていた。 そこで人生はもう一人の孫つぼみと共に祖母を支え蓼科で暮らすことを決意する。それぞれに喪失の傷と孤独を抱えた3人はそれを埋め合わせるように新たな共同生活を始めるのだった。 人生は地元で清掃の勤め口を見つけ、祖母とつぼみの存在でなんとか仕事を続けられていた。そんな折祖母が義母から受け継いだ自然農法による稲田を諦めようとしていることを知る。人生とつぼみは祖母の思いを守るためにこの稲作を手伝うことを申し入れる。 しかし、その矢先に祖母の病状は悪化してしまうのだった。 祖母をよく知る食堂の女将による指導や兼業農家で人生の上司を始めとする村人達の協力で人生とつぼみは自然田に取り掛かることが出来た。 そして人生は自然田を通して自然と人間が共につながりあって生きている「生きるぼくら」の世界を体感する。稲の力を信じ、自然の力を信じる農法は自然の一部である自分自身の生きる力を信じることでもあった。 大学生純平との出会いと祖母の奇跡的回復。 遂に稲は収穫を迎える。そして、思いがけず知ることになる父の最期のメッセージ。 実ったお米で作った格別のおにぎりを口にした後、人生は失踪した母に会いに行く。そして、共に稲作をすることを母に提案するのだった。 いじめによって傷を負った青年が自然農法による稲作と周囲の人々との温かい関わりをとおして再生する物語である。 日本農業新聞で2011年3月14日より翌年4月まで連載された小説でこの経緯はラブコメ (角川文庫)というエッセイに出ている。 明快で安全なヤングアダルトとして読めるのだが、ストーリーのご都合主義、人物の類型化にそれを気にさせない面白さを見出せなかった点は残念だ。いじめを行う少年をAという記号にして疎外するほどこの小説の世界観は弱弱しいものではないと思う。 盛り込まれているテーマはどれも的確で、切り取り方も鮮やかだ。梅干、おにぎり、ケータイ、いじめ、認知症と日本の食文化から現代の情報化、教育、介護などの問題群を物語の中に巧みに絡み合わせている。 そしてそれら問題群は「自然農法と共同体」に集約される。この小説は要するに原田さんは都会は駄目だ。蓼科で自然農法で自給自足するということなのだ。 この自然回帰については大雑把に桃源郷や安藤昌益、トルストイ、初期の武者小路実篤、、宮沢賢治などがあげられる。個人的に現代日本の娯楽作品で大きな仕事をしたと思うのは高畑勲、宮崎駿や倉本聰がいる。 「生きるぼくら」はこれらの系譜に連なる3.11後の明確な思想だ。同様にたとえばパラダイムは変わったのか―3・11と日本のこれからではトルストイの「鶏の卵ほどの穀物」をとりあげている。 ここでの「自然農法」は耕さないという、近代農法を否定するやり方だ。そういう意味ではさらに徹底しているといえる。ただ原田さんは作中で都会の生き方を否定していない。個人の趣味の問題にとどめている。 私は農業をしようと思わない町のねずみである。でも、この「生きるぼくら」に描かれる世界観は理解できる。と思っている。その価値はその時々の流行で自然食を買い求めたり、アウトドアをしたり、農業体験をして「消費」するということでは得られないものだろうと。 現代は都会だろうが田舎だろうが地球規模で環境を考えざるを得ない時代だ。現下TPPで農業問題を考えるのにも日本の食文化、ひいては文化そのものを私達がどうするのか問われている。文明をひっくり返して生きることは出来ない私達は緩やかに滅ぶしかないのか。多くの人が「生きるぼくら」の世界に共鳴するならそれが何か有効な答えを出す力になると信じたい。 | ||||
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書店で見かけて、ポップもあったので、惹かれて読みました。 離婚・いじめ・引きこもりと、現実にある重要な問題を描きつつも、読んでる間や読後感が、爽やかな印象の物語でした。 お米作りの手順や順序など、詳しく書かれていて、自分の想像より遥かに、知らない行程が沢山ありました。私も基本、パンよりお米派なので、おにぎりやできたてのお米は、読んでるだけでも本当に美味しそうな感覚が伝わってきました。 主人公「人生」の心の変化や成長。引きこもってた年頃の男の子が、こんなに素直な感情を表し、最後まで純粋でいられるのか!?と、本当に爽やかでした。 登場人物の「志乃さん」の存在が何ともいいですね!リアルに、傍に居てほしい人柄です。 もう1人、純平のお父さん=田端さん。このお父さんもいいなぁと思いました。 読み終えて、やっぱり人間、心の持ち様や出会う人、環境によって、全く違う自分になれると再確認した感じです。心の持ち様が良ければ、気持ちが生き生きして、自然とやる気も出るし、身体も動く!その後の疲れは、心地よくもある!と、素直に思えました。 こんなに爽やかな、純粋な物語は、久しぶりに読んだ感じがしました。普段から読書好きですが、現実と地続きの様な、リアル感のある内容を好む私としては「爽やか・純粋」という感覚は、久しぶりの様な気がしました。 最初に書いた様に、いじめ等、勿論リアルな内容もあったのですが、この本は、爽やかの方が勝っている印象で、読んでよかったです。 | ||||
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素直に読んで素直に感動できる良本だと思います。 何かうまく行っていないことがある人にとって少しばかり助けになるように思います。 あの場所に行ってみたいな。 | ||||
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と、いう点では分かり易い感じで宜しいかと思います。 が、初めっから終わりまで「勿体ないからアパート引き払え。 水道光熱費ってのは使わなくても基本料金取られるんだよ。 母ちゃんだって自分の住むトコ必要なんだから、ひとりで2世帯分の住居費払ってるんだよ?どれだけ大変か。 それ無駄に母ちゃんに払わせてる事にいつ気付くの?」と、その部分がもう気になって気になって…。 そこに苛々しながら読み進んだ感じでした。 | ||||
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自分にも殻に閉じこもって引きこもってしまう癖があるので、麻生人生はどう成長するのだろうかと興味がわき購入しました。彼の成長ぶりには、たとえ架空の人物であれ、見習うものが多々ありました。対人恐怖症のつぼみちゃんとのやりとりは、はじめはちょっと笑えてしまいましたが、お互いを認め合う仲になり、まあ、いずれはあーなるのかな? 共通の想いを抱く二人の変化、成長にも感動です。 趣味でキャンプをしていますが、つい最近、生まれて初めて飯ごうでご飯を炊きました。ベチョベチョでしたが、あれほどうまいご飯を食ったのははじめてのような気がします。お米ってこんなにうまいんだって。だからかもしれませんが、作中で語られるお米の文化、おばーちゃんの思想、麻生人生が味わった本物のお米の味、おにぎりの味の秘密など、大変心に響きました。 ちょうど今は田んぼの稲が青々と茂っている季節。はやく新米が食べたくなりました。 | ||||
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この小説は描写がとてもよく、田舎の風景やおにぎりなど母が作ってくれたおにぎりなどが目に浮かび懐かしい気持ちで読みました。 若い方に読んでいただけると良い作品だと思います。 | ||||
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いい本に出逢えた まずは「梅干し戦争」で切なくなった。母の想いと 息子の気持ち そしてそこから いろいろな人に支えあいながらのコメ作り それぞれの気持ちにスッと感情移入でき、暖かく前向きな気持ちになれた また時間をおいて 読みたいそんな作品だった | ||||
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いじめが発端で、引きこもっていた、人生。 養父実母を相次いで失い、対人恐怖症になり、生きる希望をうしなってしまったつぼみ。 年賀状の文面から、2人はそれぞれ祖母真朝を訪ねることになる。 マーさばあちゃんは、暖かく迎え入れてくれる。 人との関係の持ち方がうまくできない中で、何とか3人で生活していくことになる。 自然農法による米作に取り込むことなり、認知症になってしまったマーサばあちゃんを介護することになり、社会との関係をだんだん取り戻していく2人。 現代の問題がいろいろと描かれ、問題に対峙しながら若者たちが成長していく姿がいい。 | ||||
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久しぶりに感動した。「やっぱり、お米は特別だね。自然と、命と、自分たちと。みんな引っくるめて、生きるぼくら。そんな気分になるんだ。」引きこもりの少年が、蓼科の祖母を訪ね、自然の米作りを手伝う。しかし祖母は認知症がすすんでいく。人としての生きる力にあふれた定食屋のおばさんや介護施設の所長に囲まれ、ねじけた少年は大切なものをみつけていく。何とも暖かく、やさしく、そして「生きる」ことへのシンプルな向き合い方を思い出させてくれる。米作りや蓼科の四季の描写も美しい。 | ||||
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前向きになれるおはなし。 大学生や若い人の推薦図書というものがあるならば、推薦したい。 今の社会の負の部分を持った登場人物ばかりなのに、 なぜ、さわやかな気分になれるのだろう。 母子家庭、ひきこもり、対人恐怖症、認知症、うまくいかないしゅーかつ・・・ それらを克服したよ、という物語ではない。 素直にその気持ちをはいているのがいいのかな。 そうなんだよね、と思う言葉がたくさん出てくる。 まーささんを中心に、元気をもらったり、受け入れられている実感をもらったり、 知らないうちに変わっていく人生とつぼみ。 でも、まーささんは、孫たちを変えようと頑張っているわけではない。 まーささんは、自分の生活をしっかりとしっかりと生きているだけ。 そうなんだと思う。 だからいいんだな。 うまくいきすぎている、と思うかもしれない。 特に、若い人が読んだら、そんなにうまくいきっこないだろ、と思うかもしれない。 読みながら強く感じたのは、 小説って、事実を描くことだけ、時代に合った雰囲気を伝えるだけじゃなくっていいんだなということ。 小説の世界にはいっていくことで、感じられるあの感じを 感じてほしくて書かれていていいんだな、ということ。 ひとりよがりにならずに、その世界を描き、伝えるのが巧い作者なんだなと思う。 | ||||
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原田マハさんの作品はほとんど読みました。ストレスが多い毎日を過ごすものにとって安らぎを与えてくれる作品ばかりです。 この作品もその一つ。忙しい生活を終わりにしてのんびり農業でもできればいいのにと考えさせられました。 | ||||
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麻生人生は、いじめを受け、引きこもりになった24歳。二人暮らしの母にも失踪され、途方に暮れる。そんな彼は、蓼科でひとり暮らす祖母、中村真麻を頼るが、彼女は認知症を患っていた。そして、対人恐怖症の中村つぼみ。 祖母の田で米作りをすることになった麻生人生の奮闘、淡い恋を描いている。彼、彼女らがどのように生きてゆくのかを実際にお読みください。そこには、いじめ、ひきこもり、認知症、介護、就職難・・・等の現代の問題が絡んできて、暗い気分になります。 さあ、暗く狭い世界から明るく広い世界へ、どのように抜け出していくのでしょうか・・・人間は自然界のほんの一部に過ぎません。人間界に閉じこもっていては何も解決しないでしょう。自然を身近に感じ触れ、自分は生かされているということを知ることです。それが、米作り、田んぼから始める第一歩!三人は前を向いて歩み始める・・・。自然からいっぱい元気エネルギーを頂きましょう。 暗い気分を吹き飛ばして・・・前進!! | ||||
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