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残穢
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残穢の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全165件 141~160 8/9ページ
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| この作品は、作者自身のドキュメンタリー…のように書かれている作品です。 実際に「ノンフィクションだ」と作中で断言されているわけではないので実話なのかはわかりませんが、 十二国記などのような「ストーリー仕立て」ではないことは確かです。 作者自身が体験したことをレポートとしてまとめているような、そんな感じ。 なので、悪霊シリーズのような「読者を恐怖させるための表現」などはあまりありません。 でも、やけにリアルな話なので、淡白にこういうことがありました、それについて私たちはこうしました、 のような文章の書き方が逆に怖い。 自分の身近にもそういうことがあるのかも、と本気で思ってしまう書き方でした。 十二国記や屍鬼、悪霊シリーズや東京異聞のようなフィクションが好きな方には向かない内容かもしれません。 書き方でいえば、「黒祠の島」が一番表現方法としては近いかも? 主人公がその場所で起こったことをひたすら調べていって、最後にこれこれこういうオチがつく、というような。 好きか苦手かが分かれる作品だと思いました。 | ||||
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| マズイ、マズイ、マズイ。 小説のお約束(この物語はフィクションです)がどこにも書いてないんですが(汗)、最初の2ページであっこりゃだめだ。夜に読んじゃマズイと思い明るい時に読みました(笑)。 最後の方が読むのに躊躇しましたよ。 怖すぎです。 | ||||
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| 小野不由美さんは大好きで全て読んでいますが、それだけに今回の淡々とした語り口が実話なのか創作なのかわからなくてすっごく怖かったです。作中に実名や実作品、実際にあった事件が使われているため、ルポルタージュのような仕上がりです。「ぶらんこ」のあたりでもう読むのをやめようかと思ったのですが、とにかく朝から昼間のうちに読み切り、読み終わってすぐ手放してしまいました。ごめんなさい。怖すぎです。 | ||||
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| 前半のありがちな怪異が、わかっちゃうだけに嫌な怖さです。揺れているとか、畳をこする音とか、あああれだろうなあと思っているとやっぱりあれだったと。うう、後ろを振り向けない感じ、わかります。 小野さん自身がレポーターのように怪異を探っていく実録風の展開。平山氏、福澤氏など実在の怪奇作家との交流もあり、ますます実話風に進んでいく。夜中の電話、怖いなあ。何か引き寄せてるなあ。北九州の、語るだけで障りがある怪談?え、そういうのやめてよ。 フィクションらしい派手なストーリーはなく、実話怪談風の地味な怖さがあります。 | ||||
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| 小説の造りとして、導火線に火がついて、じりじりと燃えていき、最後に爆弾がドカーン、という形があります。 本作は、そのじりじりだけで、ドッカーンがありません。 そのあたりは物足りないのですが。 前半は、間違いなく怖いです。 特に、29ページから30ページにかけての怖さはどうでしょう。 私、いい年こいて、夜中にふと目をさましたあと、トイレに行くのが怖かったです。 闇のなかで、もし、あんなのを見たら、と思うと……。 怖いもの好きの人は、読む値打ちのある本です。 | ||||
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| ノロイ プレミアム・エディション [DVD] 放送禁止 DVD封印BOX 等のニセドキュメンタリー手法の映像作品を楽しめた方には特にお勧め。 この手法の小説への適用はありそうでなかったもので ホラーだけで無く、ミステリー等にも応用出来そう。 小野先生の普段の作家活動に詳しい方ならよりリアリティが高まり この手法で得られる特有の感覚を味わえます。 本作品に関する作者インタビューが掲載されている↓もおすすめです 波 2012年 08月号 [雑誌] | ||||
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| 置いてあるだけで、そこから呪いが発動しそうな恐ろしい本です。 十二国記やゴーストハントのようなエンターテイメント性のある物語ではありません。 簡潔にいうと、怪奇現象とその原因究明の為の調査にまつわる経過・結果報告書です。 しかしこれが、面白くて、怖くて、読み終わるのがもったいなくて、毎晩寝る前に、ちびりちびりと読み進めていました。 実話・怪談系が好きな方には絶対おすすめです。 鬼談百景の前に読んでしまった事をひたすら後悔。 同時に2冊買った方、気を付けてください。 | ||||
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| 小野氏自身も言及していますが、([...])本書は怪談です。 それも、おどろおどろしい表現で怖がらせるような類ではなく、不可思議な事件・現象を淡々とレポートしていくものです。 内容は、著者自身が遭遇した不可思議な体験(フィクションだと思いたい)を追いかけていくというもので、 著者の視点で、実際の近況(『幽』での連載など)とともに語られていくという形式が、なんとも言えない臨場感を醸し出しています。 単体としても十分面白いと思いますが、他の方のレビューにもある通り、是非とも同時発売の鬼談百景を読了の上で (ついでに小野氏の来歴なども確認しておくとなお良い)本書に取り掛かることをお勧めします。 より、怪談としての薄ら寒さを感じられると思います。 | ||||
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| ストーリーの内容的に手元に置いておくのが怖くなって、 読み終わってすぐに売りに行きました。 本当の話なのか確かめたいけど、怖くて確かめられないです。 ホラー好きの方にお勧めの本です! | ||||
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| 星が4つなのは、やはり悪霊シリーズが読みたいな、という欲からです。 悪霊シリーズから20年。 確かにあのあとがきは酷かったなと本棚を漁りたくなりました。 あの当時、あとがきで怪談話を募って、よくある怪談の発生や派生分布を集めてらした集大成がこの作品に繋がったか、と読み始めから非常に感慨深かったです。 久しぶりの新作と言うのもありましたが。 今回の作品は、十二国記を好む方はがっかりされると思います。 悪霊シリーズのコミックからハマった方は微妙かもしれません。 ただ、小説での悪霊シリーズや屍鬼や東京異聞などを好む方には面白く読めるかと思います。 最初は理詰めで追うのに、徐々に感覚や感情が織り込まれ、読了後に形容し難い恐さを味わえました。 大変美味でした。 ごちそうさま。 | ||||
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| この本は 鬼談百景 (幽BOOKS) とセットで読むべき本。本書の主人公である作家(名は出ませんが、まぁ、小野不由美さん)の仕事のアウトプットが鬼談百景となる。ノンフィクションタッチなので、どこまでが現実かわからなくなる。 ラスボス的な幽霊が出てきたり、対決したりという、いわゆる盛り上がる形での恐怖というのはない。抑制された文章と、冷静に徹しようとする登場人物たちの言動のなか、しかし怪異の存在が如実に目につくようになっていく。読んでいくにつれ、家の中の小さな音、遠くの微かな声、背後、ふと目に付く鏡の向こう側が、ついつい気になってしまう。 大きな恐怖はない。けれども、読んでいて、日常のなかに小さな恐怖が紛れ込んでしまう。ああそうか、穢に感染しまったのか・・・。 引越しに慎重になってしまう1冊。家探しの前に読んでおこう。 | ||||
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| 最初は正直、がっかりしたんです。 待ちに待った小野先生の新刊でしたが、 1ページ開いたところで、なんか期待してたものとは違いそうだと。。 でもそこは小野先生。 淡々と進んでいくのに、じわじわと怖くなってくる。 話が進むたびに次々と出てくる怪異、つながっていく、というか それこそコピーどおり、伝染していった怪異の様子が明らかになるたびに ぞっとしました。 途中でてくる、触穢や死穢の話も興味深く、 今度調べてみようかと思わせられました。 うーん、悪霊シリーズ、新刊でないんですかね。。 とてもとても読みたい。。。 | ||||
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| 内容は、心霊現象の原因を探る…というものですが、じわじわと怖いです。 派手な怖さっていうのはないんですけど、地味にめちゃ怖かったです。 また、私は小野先生デビュー以来のファンなので、怪談を募集していたとか、送ったファンレターや怪談に対してご丁寧に お礼のお手紙頂いたー、等等当時を思い起こさせる内容があり、ニヤニヤしてしまいました。 でも、一番気にかかったのは、先生の体調。あのかつての指の湿疹はまだ続いていたんですね。 体調に気を付けて過ごしていただきたいと思いました。 | ||||
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| 好奇心をかきたててくれる小説を探していたところ、店頭に平積みされていたこの作品に出会いました。 「伝染し、拡大する」「この家はどこか可怪しい」という帯の文句が気になり購入。 互いに関連のなさそうな複数の家・土地で似通った怪奇現象があらわれる。怪異の震源をつきとめるべく作者自身とその関係者らが奔走する、というノンフィクション(?)小説です。 意外だったのは、長編ホラーというくらいだから何かワクワクゾクゾクしたものを得られるのかと思いきや、そういった読者を怖がらせる類の作品ではなかったという点です。「どうだ怖いだろ!」というよりは「怪異と土地にはこんな因果関係があります」というのを淡々と説明し、ホラーというジャンルを探偵物語風に仕上げた印象でした。 ストーリーの進展が早く、進展ごとに「次はなにがあるのだろう」と読者の好奇心を刺激させる内容展開で、結果的に怪異の種も明かされます。最終的には消化できる意味で、作品そのものの完成度には納得。 ただ、スリルを期待して購入しただけに多少の物足りなさを否めない点が若干の心残りでした。確かに不気味な内容ではありましたが、そこにエキサイティングを求めていた私の感想としてはあと一歩、というところです。 あと、あまりにも登場人物が多く、それら人物の関係図なるものを自分の力ではつかみきれなかった点で、理解に頭を痛めるところも少々ありました。(そこは私のキャパ不足かもしれない) ということで、作品そのものはすごくよかったものの、自分の描いていたイメージとの間に著しいギャップがあった、という点で減点1です。ただし面白いことには間違いないので、気になる方は一度読んでみるのもいいかもしれません。とりあえず読んで損はないです。 | ||||
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実はまだ読み終わっていません・・・ だって超こわいんですもん! しょっぱなから怖いです!!! そして何よりこの話、 マンションで一人暮らしをする女性の部屋で起こる怪談 から始まる長編になっています。 背後から畳を何かがかすめすれて行く音がするけれど 振り返ると音が止み待っていると聞こえない。 でも、またふとしたひょうしに聞こえてくる。 そしてある時、振り返った瞬間視界をかすめたのは・・・ 現在、同じくマンションで一人暮らししているんで 先を読もうにも1ページ1ページがリアルで怖い。 夏が終わる頃までには読み終わりたい・・・ 途中までですが、ほんと怖いですよ! | ||||
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| 小野不由美さんの作品はゴーストハントや十二国記を愛読している者です。 今回の作品、評価分かれているみたいですが、私は久しぶりに楽しませていただきました‼特に小野さんは因果のハッキリしたホラーを、民俗学的、宗教学的、歴史的にシッカリと謎解きながら描かれるのが魅力ですが、今回はその謎解きに焦点を当てての論文みたいな展開なので、新しい小説っとでも言いましょうか。グイグイ引き込まれて行きました! 「過ぎる17の春」の、呪いの大元を辿って行くスリルがずっと続くかのような作品です☆因縁の紐解きがこの本の醍醐味です‼ そしてまたノンフィクションっぽく仕上げてあるので、色々出てきた事件を調べずにはおれません!二度楽しいって感じですね。 宮部みゆきの「理由」のような、賛否両論出る作品ですが私は充分楽しめました‼ | ||||
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| さすが小野不由美さん。怖かったです。 隣室で畳を帯のようなものが擦る音がする、耳元で息遣いがする、など、気のせい、神経の疲れとも隣接しているようなレベルの事象が、あるマンションの複数の部屋に起きるところから、著者を思わせる主人公と読者のひとりがその因果を探りはじめます。 聞き込みから、奇妙に住民が居着かない建物や部屋、また引っ越ししてから自殺してしまった男性など、ぼんやりした怪しさがいくつか洗い出され、不安感がもどかしくつのってゆきます。調査は土地の範囲を広げ、また時代をさかのぼって続けられ、いくつか原因となったと思われる事件も出てきます。特に大きなニュースにもならない、猟奇殺人事件でもない、それほど珍しくもない社会の影やひずみ。それがうっすらと連関してゆく怖さ。 が、その被害者や当事者は別にたたろうとしているわけでもなく、何かを訴えているわけでもない。そこがほんとうに怖いです。その土地や家に刻印されてしまった「穢れ」がそのまま現象としてあらわれ、感受力のある人に感じられる。何か成仏できないというようなものであれば、お祓いなり供養なりすれば、因果的にけりをつけられるのですが、この怪異は、ただウィルスのように広がってゆくのです。それも人(キャリア)にくっついて。じわじわと広がってゆく、存在そのものにまつわる不安と恐怖。 いくつか不審な事件を洗い出すことに成功した主人公たちですが、それらは実は、おおもとの怪異から派生して感染した人たちが起こした事件が二重三重に重なって、現在の状況を生んでいたわけで、オリジナルの怪異をたぐって、調査は戦前に、そして九州へと・・・ 最後に不安は読者側にどす黒く投げかえされて終わります。一流のホラーのみが描ける実存的不安を、都市伝説的な実話の怖さで追い詰めていった作品として巧いと思います。 自分としては、『リング』とは別の方向性で怖かったです。本を閉じても、その日常性との隣り合わせゆえに、閉め出せないという点で。 | ||||
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| これって本当に「小説(つくりばなし)」だよね? ↑の確信が欲しくて、読後レビューを読み漁りました(笑) 「生きてる人間の方が怖い」が持論の私ですが、 夜リビングの電気が消せなくなったり、 一階で寝られなくなったり。 子どもたちに障りがあったらどうしよう… とか。 買って後悔した初めての小説です。 | ||||
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| 小野不由美さんの本は全て読んでいます。今回の残穢は今までとは作風が変わってドキュメンタリー風。特にこれといった事件もなく淡々と進んでいき、最後まで淡々と終わります。読む人によっては何も起こらないまま終わった、盛り上がらない、怖くない、面白くない、という感想も出るのではないでしょうか。 でも私は超怖かったです!じわじわと背筋にくる寒気、おそらく日本人にしか理解できない穢れが伝染するという感覚、夜中に仕事中の休憩時間に読んでいたので恐怖もひとしおでした(夜中の病院で読むという愚行を犯した私) 先に鬼談百景を読んでいたのですが、そちらはさほどなんとも思わず不思議な話をまとめただけか、と思っていたのですが、リンクしているのは帯にも書いていたけど、終盤こんなところでまで繋がっていたのか?!とぎょっとし、なんとも思わず読んでいた鬼談百景が急に怖くなってきたりと、伏線?の張り方も見事です。絶対に先に鬼談百景読んでおくべきです。 あまりホラーは読まないほうなのですが、これまでの読書人生の中で最恐だった加門七海の「祝山」と同じ匂いのする作品でした。しっかし、触らぬ神に祟りなし、をモットーとして生きてきたので、わざわざ心霊スポットに出かけていく心境だけは理解できません(苦笑) | ||||
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| 語り手が、作者自身を指していることは、少女小説を書いていたとか、夫も同業者とかで 明確に解るため、途中、作者自身に影響が出てきた描写が噂で聞いていた話と似ていたり、 協力者として実在の怪奇小説家の名前が出てきたりすると、リアリティ感が増して、非常に 怖いです。語ってはいけない話をここで読んでいる私には、何か影響があったりしないか、 とか……。(この根源となる一部に有名な話というのは、本当に実在するのではないでしょうか) あと、この話は、土地の来歴を調べながら、どんどん時代が遡っていくのですが、何度も 「流動民」という言葉が出てきます。ここに、作者の訴えたかった、今の都市の在り方の危うさ があるのかな、とも思います。我々は、土地の記憶を伝える術を失くしていく、が、 「穢れ」のシステムはそんなことにお構いなしに継続していくことの怖さとか…。 土地の来歴が時々、複雑で追いにくくなるので、できれば、手元に紙を用意して、 図を書きながら読むといいと思います。 | ||||
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