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残穢
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残穢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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このストーリーを怖いと感じるためには、「ここに書かれている考え方が本当だとしたら、つまり・・」と自分の身の回りに置き換える想像力が必要だと思います。 少なくとも私はそういう想像力を現実味を持って働かせることができなかったので、読後感は「本当かわからない、興味深い調査資料を読んだ」にとどまりました。 また、調査の過程で苗字だけ登場する「○○さん」「○○家」が多すぎるため混乱しやすく、それぞれの区画の歴史を自分で表にしたい衝動に駆られました。 | ||||
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映画化されるので先に原作を読みました。 序盤はとても怖いのですが、次第にそうでもなくなります。 何というか作者の宗教観が伝わるないようでした。 | ||||
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怖いといえば怖い…と思います。 首を吊る着物姿の女や床下を這いずって恨み言を言う男など、一つ一つの怪異はなかなかにぞっとするものだし、明治大正の過去にさかのぼっていく流れとその雰囲気は個人的に好みでした。 作者自身の実体験を語るような語り口調も、読み手にリアリティを与えるもので最初のうちは引き込まれました。 しかし全体的に単調で、読んでいて退屈します。ドキドキ、ハラハラするような展開もどんでん返しも無く最後までただ淡々と「報告」が続くだけなので、そういったストーリーを期待して読むとがっかりするのでは。 テーマとなっている「残穢」もいまひとつインパクトに欠けるというか、あれもこれもそれも「残穢」としているせいで「そんなこと言ってたら世の中「残穢」まみれじゃないか…」と飽き飽きしてきます。 そして顔もよく分からない◯◯さんや△△さん、◇◇家や☆☆家が連発するだけでなく、◯◯さんの部屋に以前住んでいた△△さん、その前の◇◇さん、いやそもそもアパートが立つ前の☆☆家と◯△家、いやその前にその土地に建っていた◇△家…といった調子で混乱する上、いつまでたってもクライマックスは訪れず淡々とした報告に終わるので、何だかひたすらたらい回しされた上にうやむやにされた気分になります。 | ||||
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すごく怖いとの触れ込みでしたが、全然怖くなかったです。 筆者に手紙を寄越した女性フリーライターの引っ越し先の部屋での怪異現象。 なぜこんな現象が?と二人で謎を探っていき、たどり着いた先は・・と言う話です。 ホラー小説ではありませんが、ルポとして読めば面白いと思います。 こういう事ってあるかもね、と思わせるものがありますね。 | ||||
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実話もの怪談が大好きなので寝る前に必ず読んでも特に怖いという思いは残らない私なのですが、この本は読み終わったら「すぐに手元から離したい」と思うほどでした。表面的には衝撃的に怖い話ではないけれども、本能的に不安にさせられました。自分の住む場所は大丈夫か・・?この本から伝染しないのか・・? 欲を言えばもっと北九州にまつわる話を知りたかったです。でも知ったらもっと怖かったか・・・ もちろん読後すぐに売りに行きました。 | ||||
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話の展開がくどく長い。過去を振り返って行く展開なんだか、半分くらいの分量でいい。 怖さが後に残るので、ホデイーブロー的なホラー小説。 | ||||
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怪異の原因が少しずつ見えてくる前半-中盤は、知らない土地に住んでいる一人暮らしの部屋では読みたくないと思っていた。が、後半場所が移ったらあまり怖くない。場所が重要ではなく、「モノ」で移動してきたからか。その物がどうして原因になったのか、その理由が「ヤバい家にあったから」というのがちょっと期待と違った。なぜその物が穢れの移動を可能にしたのか、その物がかなり重要なのかと思っていたが、最後は全然違う方向に行っていた(家の探索とか)。それに移動後はなんで物媒体ではなく土地、あるいは人媒体になったのかよくわからなかった。二重三重に感染するならなぜ同時に出ないのか、等色々消化不良になる作品だな、と思った。 | ||||
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読み進めるにつれ、この話の肝である「穢」が拡散しすぎて、「怖い」より「やっかいだなぁ」と思いだし、それと同時に、ホラーというよりはドキュメンタリー小説を読んでるような気分になった。登場人物も多すぎですしね。でも、確かにこれを映像化したらどこまでも怖くできそうな気もする。ただ、最終的に「始まり」とされた事件も、実はさらに以前の穢れから派生したものかもしれませんね。なんであそこでケリがついたのかが不思議でした。底なし沼のように得体のしれない過去をにおわせた方が不気味なのに。ってか、日本って古代から穢れの文化があるわけで、その頃からの転移を考えたら、とうのむかしに国全体が穢れに沈んでますよね。 | ||||
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昨日アマゾンで購入して今読み終えました。 夏の暑さを紛らわす為にと思い休日に合わせて一気に読みましたが、読書中は余り怖さは感じませんでした。 しかし、相変わらず小野さんの作品は舞台設定がしっかり作りこまれていて没入感があり楽しめました。 作者ご自身がモデルの主人公が自身の読者からの手紙をきっかけに、あるマンションで起こる心霊現象と思われる事象の秘密を探っていくにつれて徐々に詳らかになる本当の恐怖。 この本当の恐怖を知った後こそこの小説の価値があるのだと思います。 読後、私は昔母から聞いた話を思い出しました。それは私の実家は小高い山の斜面の住宅地にありまして、その向かい側の別の小高い丘陵の上にも住宅地があります。昔母が今の土地を購入する時、向かいの住宅地も候補に上がったらしいのですがある「いわく」がその土地にあったので購入を辞めたとのことでした。 何でもそこは疫病患者の遺体や身元不明の遺体を埋葬するような土地だったらしく、その為母は敬遠したとのことでした。もちろんそのことについての真偽は定かではありませんが、どちらにしても日本という国は人が住む場所は限られていてもはや何も無い土地に新たに人が住みつくような場所は少ないでしょう。ですからかつてその土地で何があってもおかしくない訳です。 もちろん今私が住んでいるこの場所でさえも…。 | ||||
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怪談、恐怖ものを扱っているのですが、最後がなんとなく曖昧な気がします。 怪奇現象の原因を探っていくストーリーなのですが、途中で(長久保さんの恐怖物を多数読んでいるせいか、)優秀な霊能者に一度視てもらったら、とツッコミを入れたくなります。 読み出すと途中でやめれないので、あまり夜遅くから読み出さない方が良いと思います。 正直、恐怖を感じて夜一人の時、読むのは怖いです。 | ||||
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作者本人に、平山夢明とか実名で出てくるので、まあ実話なのだろう。怖いかといえば、昔読んだ山岸涼子ほどでは全然ないのだが、最初のほうは帯とか、まあ道具立てのせいでわりと効く。あとのほうで赤ちゃんとか出てくると、わりあい普通。まあもとより心霊現象とかいうのはみな錯覚なので、現実の怖さというのはないけれど、こういうのは現実に怖いものとか腹のたつものを忘れるために良い(ので夜中にユーチューブで「閲覧注意」なんてのを観たりするのだが)。 特段の落ちはなく、味わいのある私小説でした。 | ||||
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「鬼談百景」では酷評しましたが、こちらはホラー作品として楽しめました。 特に「すみません」と何度も謝りに来るくだりが、一番印象に残っています。 読者を恐がらせるための「グロい系」「不気味系」の表現は多々ありますが、 淡々としていてどこか狂っているくらいの方が、逆に本当にありそうでじわじわと怖いです。 でも、この作品は文章より実写の方が何倍も面白いかも?と思いました。 雑多で無駄とも思われる登場人物がスッキリしてリアリティが出ますし 文章ではあまり怖くなくても、ビジュアル化したら相当怖いと思う場面も多々あります。 ヤマあり落ちなしな点も「だからこそ怖いよ!」と、よりプラスに働くと思います。 もちろんCGバリバリで棒読みアイドルを起用するような、薄っぺらくて安っぽい実写化では意味がありません。 呪怨みたいに思わず笑ってしまう白塗りでもなく、純粋に丁寧に淡々と作りこめば ホラー映画史上に残る、いい意味で後味最悪の名作になると思います。 | ||||
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読了時、結末に呆然というよりは、何だこれ、と唖然となりました。 小説だと思い込んで買った私が悪いのですが、きちんと帯かタイトル脇に大きな字で明記して欲しい。 「これは作者の長い日記を小説風にまとめた作品で、ヤマはあってもオチはありません」 小野さんらしい流麗で丁寧な文章は見事というほかありませんでした。 ぐいぐい引き込む感じと、内容のちょっとした恐ろしさにもう寝るのも忘れて読んでしまい、そして結末で唖然となりました。 まさかオチがないとは。 小野さんの作品だからと期待して買うのはおすすめ出来ません。 しかも同時発売のもう一冊を先に読む、というのはまったく知りませんでした。 まさか小野さんが抱き合わせ商法をやるというのも信じられませんでしたが。 とりあえず、エッセイならブログか何かに書いて頂きたいものです。 定価で買ったのが悔やまれます。 次回作には期待しておりますので、その意味も込めて3つ星をつけました。 | ||||
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「怪談」についてのお話。素直に「怪談」と書けないのは、作者の分身と思われる作家が怪談実録の蒐集の際に、ある女性の体験談を聞いた事をキッカケに、「ルーツ」よろしく、その源を辿って行くという体裁を採っているからだ。この女性の体験談は彼女自身のみに留まらず、その居住区に様々な形で流布しているため、「ルーツ」探しが必要となったという理由付け。 このため、記述対象が現代のその女性の体験談から徐々に過去へと遡って行き、その時代毎に悍ましい事実が浮かび上がり、恐怖をジワジワと広げて行く狙い。「怪談」の流布をウイルスの感染に例え、ウイルスには源がある事、その感染経路が多岐に渡る事、ウイルスに感染しても発病するか否かは人それぞれである事、当然ながら感染者は新たな感染源である事等を整理している点が面白い。そう、この比喩は面白いのだが、読んでいて怖さは少しも感じなかった。ルポという記述形式にも依るのだが、余りにも多くの人物が登場するので、上述の比喩を捉えるのが精一杯で、各々の「怪談」に纏わる人物関係やその事象を味わっている暇がないのだ。この作家が発病しないのは「怪談」免疫を持っているためなのだろうか ? また、S.ヒル「黒衣の女」の様なオチが欲しかったところ。 作者はむしろ、時代毎の社会背景、例えば明治時代の炭鉱労働者の苦難、太平洋戦争時代の空襲による大量の亡くなった方々、無差別殺人事件が頻発したと思われている時代の考察、(執筆)当時の核家族化問題等を浮き彫りにしたかったのではないかと思われる節がある。「怪談」以外の部分で、事前取材・調査したと思われる記述が相当量あるのだ。「怪談」と社会の時代的変遷の考察との組合せという新しいテーマを目指したという印象を受けた。ただし、評判ほど怖くはなかったなぁ〜。 | ||||
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タイトル通りのお話で、主人公は小野不由美さんであるかのような描き方をされていますし、実際にいらっしゃる作家さんなども出てきます。 その為、途中までは実際にあった話なのかな?と恐々としながら読んでいましたが、終盤にかけてとってつけたような展開が転がってきて、フィクションだと分かり少し興ざめしてしまいました。 小野不由美さんの既存作品とは一線を画した読む人を選ぶ作品です。なので作家買いをすると合わないという人がいるかもしれませんので、是非店頭に足を運んで数ページだけでも読んでから買うことをオススメします。 | ||||
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小野不由美さんの新作ホラーということで読んでみました。 途中まで(8割くらい進んだところ)は最強に怖かったです。自分の背後が気になったり、ちょっとした物音を気にしたり(というか意識的に聞き込んでしまうw)、今の自分の現実は大丈夫なのか?と考えてしまうくらいリアルです。ただ、その8割くらいを超えるとだんだん怖くなくなってきました。その理由は「じゃあ世界中の誰もがそのことがきっかけで不幸になる可能性があるだろう」という考えに行き着いたからです。もしかしたらアメリカやヨーロッパやアフリカで起こっている事件の原因はこの物語の「穢」にあるのかもしれないわけです。全世界すべての人間が「穢」に感染していてもおかしくないわけです。そうなると「穢」は特別なことでもなんでもなくなります。特別ではないということは物語として面白くも怖くもないわけです。本書の最終盤はそういうことを考えさせるような展開なので、極端な話バイオハザードみたいなSFみたいになってるのです。 この作品が途中まで怖いのは、「穢」の広がりがある特定の地域に限られていたからです。その段階でオチがあれば文句なしに星5つだったでしょう。でも最終的には日本全体への広がり、そして少し想像力を働かせれば世界全体に広がるようなスケールになってしまい、それまでの日本独特の歴史や土地柄が絡む暗い雰囲気を一気に超えてしまったところが失敗だと思います。 | ||||
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ホラーとして見た場合、そこそこだと思いますが、屍鬼や黒祀の島、東京異聞などのような物語としての厚みがありません。 十二国記のファンの方も合わないと思います。でも、いろいろな文章を書ける小野不由美先生はすごいと思います。 | ||||
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本格ホラーというので、もっと凄いのを期待してました。展開として、 最初にファンからホラー体験の手紙をもらう。→それを一緒に調べていくうち他にも怪異がどんどん出てくる。→そして自分の周りでも変な現象が起こり始める・・・。→ヤバいよ、もうやめとこうか?→時すでに遅し!お化けわんさか出現!阿鼻叫喚! てな感じを予想してたのですが、全くそんなことなし。 ただ淡々と「ここでこういう怪異があったんだって」という話を小野探偵とそのファンで助手(?)の久保さんがゆっくり追っていくだけの話。所々怖いところはあるが、場面ごとに恐怖が加速するでもなく、最後もあっさり調査を終了し、オチもなく終わります。 ゴーストハントが好きな人なら面白いのかな?(私は2巻で挫折しました。) 屍鬼とか黒祠の島みたいなホラーを期待してる人は肩透かしを喰らうかもしれません。 1600円の価値があるかというと疑問ですが、自分はこの先生のファンなので、「一軒家に住む前は旦那と同じマンションで別々にの部屋を取って住んでた」とか「夫婦でマンション生活最後になる大文字焼き観賞をした」とかいう、ややエッセイ的なところの方が面白かった気がします。 でも、あんま主上に文句垂れるとまたしても十二国記の新刊が出なくなっちゃいそうなので、この辺で。 | ||||
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おもしろいですが、迫力満点ではなくて残念。 作者の淡々とした筆致が、怖さを圧し殺してしまってる気がします。もっと怖いのが持ち味なのに。 最初は身近な視点からの怪異の様子に、寝られなくなるかも!?とドキドキしてたんですが・・・ ドキュメント風に綴られるここ何年かの様子は、体が不調だったのよ?という言い訳に聞こえます。ドキュメントなら、『アホバカ分布考』くらいつきぬけた気持ちよさが欲しかったです。恐さに徹して欲しかったな。 つーか、12国記だしてください。私は小野さんの小説が読みたいんです。 | ||||
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