■スポンサードリンク
(短編集)
噂の女
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
噂の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 61~77 4/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クレームをつけに行った中古車販売会社にいた事務員。 ちょっと気になる、男好きのする女 だけど 彼女にはある噂が、、、 そんな彼女がしだいにビックになる? 連作短編で性悪女になるまでがテンポ好く書かれている。 岐阜のローカル色満載。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奥田ワールドが堪能できました。 テンポの良いストーリー展開、一気読みです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みおわってこんなに後味が悪い本は初めてかも!なにも結末が無さすぎ。もしかしたら、続編があるなら納得出来るかな? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作家の能力として最も重要な才能の一つは、現代の瑣末なニュースや事象の断片を通して、隠されている本質を暴き出す点だと思う。この能力がなければ作家にはなれないし、「人というもの」を描写はできない。 奥田英朗は、「ある有名な連続殺人事件の容疑者」をもとに「噂の女」をモチーフにしながら、むしろ「彼女」をとりまく「現代のとある地方都市の人々」の、おそらくは実体を、コミカルでシニカルに描写している。 彼は、マスコミが述べ立てる建前や無視しつづけるタブーを、笑いながらおちょくり、エンターテインメントの商品として再構築していく能力がある。この地方の人々にとっては、(おそらくはそれが本当の実体であるから)決して愉快な物語ではないだろう。そしてそれを分かっているから、あえて彼の出身地「岐阜」を物語の舞台にしたに違いない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「噂の女」糸井美幸で繋がる10篇の物語。 連作集なので、世間の噂から彼女の人物像が浮かび上がってくるのかと読み進めると、増々曖昧な存在になっていく。 彼女に関わった人達は、良くも悪くも自分の置かれた状況から一歩踏み出して行くけれど、それからどうなったのか語られることはない。 終盤は犯罪のかおりも漂い、「おっ、そういう展開か!?」と思うのも束の間、やはりそれ以上の展開はない。 すべて、読者任せの感じがする。 奥田さんの短編作品としては、伊良部シリーズのようなユーモア小説でもないし、「ガール」のようなオフィス小説でもない。 読後感は悪くなく、話も面白かったけれど、To Be Continued・・・という感じだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
10の短編がつながっている連作もの。高校までは目立たなくておとなしい子だった。 それが短大ですっかりイメージチェンジしたらしい。 田舎じゃ目立つ派手な小道具。高級車、ブランド物のアクセサリー。 彼女にむらがる地方の成金小金もち。ずるずるつきまとう地方の小さな利権。 ああ、せこい。せせこましい。 一人異彩を放つ糸井美幸は、噂をつなげるとどうも悪女らしい。 それが何かヒロイックに見えてくるからおかしなものだ。 実際、木嶋佳苗も不気味さや冷血な悪人というよりは、妙なシンパシーをもって受け止められていたふしがある。 だまされて殺された方だってねえ、という気がするからだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いろいろな人から見た小糸さん。最後はどこへいってしまったのか。 いままでの奥田作品とは少し違った内容でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは、とても、本と呼べる代物ではない! 初めの2話を読んだが、後は読む気になれませんでした。 とても、公立図書館に置く本ではない。 いろんな賞を取った作家ということだが、他の本も読む気になれない。 同じ県民として、情けない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方が〔木嶋佳苗をモデルに書かれている〕と記されてましたが、同時期にニュースになった〔上田美由紀〕も強く投影されていると思います。当時はこの[美しいとは言えない女達が男を意のままにし、殺すという事件]についてネット上で〔桐野夏生か岩井志麻子で作品化されそう〕という書き込みをよく見ましたが、奥田さんが書いてくれるとは意外です! 当時のニュースで上田美由紀の印象を話す初老の肌着姿の男性の〔美人じゃないが愛嬌あるわな、おっぱい大きいし、ヒヒヒ〕という映像は強烈な印象で今でも忘れられません…。料理上手とか声が可愛らしいというのは木嶋佳苗を思わせますね。 こういう形式で読ませて面白いと思わせる奥田さんは凄い作家だと思いますが、やっぱり〔美幸〕の一人称も読みたい!!彼女は何をきっかけに〔補食者〕となったのか…他の方のレビューが辛口なのは、一番知りたい読みたい事が書かれてないように思えたからでは…困窮する人々の心情は他の奥田作品でたっぷり読みました。ぜひ、この悪女の一人称で続編をお願いします! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奥田さんが得意とする短編の物語が一つの小説になる 手法。それぞれのストーリーはまさに奥田ワールドを 感じ、ニヤリとする場面が多々あり、最後まで楽しめ ました。ただ、あまりに登場人物が多すぎて最後の方 は誰のことだったか忘れて、慌てて前の頁に戻ったり して。 主人公の女はまさに魔性の女ですが、騙される周りの 男達もいずれも人のよい騙されやすいキャラクターの 者ばかりで、物語全般を盛り上げてくれました。 ただ、気になるのは結末でオチがなかったこと。 口座から2億円下ろしてそのまま海外へ高飛びじゃ、 洒落になりません(笑) 警察、早く逮捕しろよ〜! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
待ちに待った奥田英朗の新作は、名作「最悪」「邪魔」とは一線を画す、連作短編集であった。 個人的に奥田英郎に期待するものは骨太のミステリ&エンタメ小説であるが、伊良部シリーズに代表されるソフトタッチの短編集も 捻りと毒が効いていて、それはそれで読ませるものが多く、当然期待して読んだ。 しかし、まず一話目で大いなる肩すかし。 結末にオチも何もないどころか、捻りも毒も何もない。 何か見落としでもしたのかと、慌てて読み直したほどだ。 そしてそれは滑稽なほどに最後まで続く。 奥田のことだから、何か伏線があるのだろうと、最後には読者が納得する何かの仕掛けがあると期待したが何もなし。 一人の犯罪の匂いのする女を第三者の目線でただ垂れ流してるだけ。 これは本当に奥田英郎の小説なのか。 あまりにもひどい。 星は1個でも多すぎるので気持ちは0.5です。 読み終わった瞬間は、TV番組「チューボーですよ」の星、0.5の時の「カーーー」が心の中で虚しく響いた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルの「噂の女」とは、 ある事件の容疑者がモデルになっている。 その女とは、男たちをたぶらかせ金銭を だましとり、そして殺害したとされる木嶋佳苗被告だ。 美人でもないのに、というか、不細工なのに、 なんで男たちはハマってしまたのか。 セックスがすごいに違いない、だの。寂しい男たちを狙いうちしたのだ、だの。 裁判で木嶋自身が自分のセックスを語ったこともあって、 週刊誌を中心に世間はスキャンダラスな伝え方をしていた。 事件関連の本も出版された。 ただこの小説は、彼女の生い立ちや心の闇に主眼をおいていない。 男たちの滑稽さを描いていると思った。 肉付きのいいオンナを見ると、つい下世話な想像をしてしまう。 そして「あのオンナ、やりまくっとるで」 と仲間で談笑する、そんな僕たち男たちのダメさ加減だ。 確かに、「噂の女」は問題ありで、ろくなもんじゃない。 けれど、ぼくら男だってそんな威張れたもんじゃないでしょ。 そんな著者の視点が意地悪くて、愉快だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
地方の人々の生臭い人間関係が10章の連作を通して描かれる。 読みながらにこちらにも疲れが伝わってくる。 現代の設定であるが、一昔前の古臭さを感じた。 全編を通じて、描かれているのは噂の女。 渦中の女の心情が描かれることはなく、噂話によって徐々に輪郭が浮き上がってくる。 暗く沈んでいく物語で、笑えなかった。 但し、圧倒的なリーダービリティは健在。 星3つとした旨は、東野圭吾氏の幻夜に見劣りした作品という印象はぬぐえないから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ザッツ・ア・不況文学。 笑えなかったす。 市井の人を描くって聞こえはいいけど、深刻さを回避して流されて生きるマジョリティの醜さばかりが露呈されてしまっている。 これってエンタメの名を借りた捏造じゃないか? 実はもっと世の中の人(地方の人)は真剣に生きてる気がしますがどうでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奥田の最新作は期待を裏切らなかった。送られてきた発売日に爆読、読了。 展開、文脈、そして読了の余韻も悪くない。 とにかく、読みやすくて疲れないのが奥田作品という事になるのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
十章に分かれていて、それぞれ別の人物の視点から 美幸が描かれている。 談合の仕組みを必死に守ろうとする建設組合の社長。 料理教室に通う女性。パチンコで食っているシングルマザー。 婿入りして財産相続を巡り、どろどろの親戚づきあい に巻き込まれる青年。偶然、大事件らしきネタを拾い、 夢中になる若い刑事。 それぞれの章がひとつの短編小説のように読める。それを 読んでいくと、美幸というカマキリのような女の軌跡 を辿ることになる。 こんな小説、初めて読んだ。みごととしか言いようがない。 日頃、本人が自任しているとおり、奥田は天才だ。 この本は、名古屋の事を書いているのだろうか、昭和的な 日本の世の中が描かれている。 若い頃は、私は社会の古い慣わしみたいなものが嫌だったが そこで笑っていたオッサン達をこの小説を読んで、懐かしく 思い出した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本当、「タワケ」! 「噂の女」美幸にいつの間にか振り回されている男たち。 読んでいて、あるある!と思う所しばしば。 で最後の終わり方は、まさに奥田さんらしい痛快でした。 実は泥臭いんだけど、なんだかすっきりしましたよ♪ | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!