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(短編集)
噂の女
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噂の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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噂の女、それは高校までは目立たない女だったが短大以降急に派手になりキャバクラ嬢やら愛人やらまさに噂の女と化した。 この女糸井美幸にまつわる人物を連作にした短編集。 構成、内容は面白いのだが各短編が中途半端で終わっていてフラストレーションを感じる。 しかも愛人が三人連続して死亡していたことが警察で明らかになり、犯罪の匂いがしてきたところで作品は終了。 なんとも悔しい展開だった。 一般文学通算2662作品目の感想。2022/07/08 19:35 | ||||
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「侮(あなど)ったら、それが恐ろしい女で」。高校までは、ごく地味。短大時代に潜在能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、事務員を振り出しに玉の輿婚をなしとげ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまとい――。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテインメント! | ||||
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ひとりの人物のことが10人の目線で語られ、しかもそれぞれ出会った場所が違うというのが斬新で面白かったです。 美幸は悪女のステレオタイプで、そのまま題材にするとつまらない作品になりかねませんが、この手法がとられたことにより飽きさせません。 でも山場もなくオチもないので、ワイドショーやゴシップ記事感は拭えません。 楽しめたけど、ただそれだけ。 何も心に残らず、まるで一回きりの使い捨てです。 最後には美幸目線の話があることを期待していたのですがついになく、あくまで「噂の女」に徹していました。 粋だけど物足りません~! | ||||
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読んでいる途中はワクワクして、きっと最後は何もかも繋がりスッキリするのだろう。と言う期待は裏切られガッカリしました。 私の大まかな感想は単に、家庭環境の良くない田舎の女の子が都会デビューを上手く果たせた話(事件風)だな・・・でした。 好きな作家さんだっただけに本当に残念です。 中途半端でモヤモヤだけが残りました。 本当は☆2個でも・・・という気持ちですが途中経過は面白かったので3個です。 | ||||
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いろんな人を介して主人公の動き、実態が明らかになっていく過程は面白かったのですが、展開にどうも既視感が…。 最後もなんかひと工夫あってもいいような気がしたのですが、そのまま終わっちゃいました…。 | ||||
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イヤミス系になるのだろうか? 最近、多い悪女系の物語。 不消化感が残る気もするが、これもありか!と思う。 ある女を色々な関係者が、それぞれのレベルで語るが、 噂の範囲で、ラストに至るまで核心的な証拠は挙がらず、、、。 でも、糸井美幸がやっぱ犯人なのでしょうが.............。 ドキドキ感なし。残る物もなし。 読みやすいのと連休の時間つぶしにはgoodでした。 | ||||
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奥田英朗の小説にはヒーローは出てこない。 (精神科医の伊良部と「サウスバウンド」のお父さんは例外。) いつも財布の中の小遣いの残金を数えているような、 小市民たちが主人公。 この話は、いつもの奥田のように、 卑小な小市民のちっぽけな欲望と ちっぽけな世間体の海の中の自尊心を わざと内面にまで切り込まず、 徹底して表面的な反応だけを描写する。 「庶民には日常しかないの。 隣の人間を横目で見て 小さな嫉妬や羨望や希望のキャッチボールをしてるだけなの」 意地悪にいえばそんな視線。 それが彼の作品の読みやすさでもあり、 読後感の物足りなさでもある。 きちんと作品の設定をしたら、 それでおしまいという感じ。 人気も反発もそこにある。 でも…… 【注意!!以後、分かる人には分かっちゃうネタバレ引用あり】 「平凡な結婚をして、子供を二人産んで、小さな建売住宅を買って、家事と育児とローンに追われて、田舎の女はそういう人生の船にしか乗れんやん。でも糸井さんは、女の細腕で自分の船を漕ぎ出し、大海原を航行しとるんやもん。金持ちの愛人を一人殺すぐらい、女には正当防衛やと思う」 これは性欲まみれの男性中心社会に生きている男どもの心胆を寒からしめる凄いセリフですよ。 こんな生活を幸福と思うか、息苦しいと思うか…。 きっと両方とも本当の気持ちなんだろうけどね。 似た話が、もう一つある。 そう。桐野夏生の「OUT」。 評に「亭主を殺すな!」とあったのには笑ったな。 主人公の美幸が逃げてしまう結末は、ファンには不評らしい。 読者を宙吊りにして不安にさせること自体が、作者の意図なのにね。 でも、パトリシア・ハイスミスの悪女もののような怖さはないな。 良くも悪くも微温的な日本社会の象徴かな。 構成や意図は買うけど、展開や文章が平板なので★3つ。 | ||||
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それぞれのエピソードは楽しめたのですが、結末があっさりしていてちょっと拍子抜け。 | ||||
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「噂の女」糸井美幸で繋がる10篇の物語。 連作集なので、世間の噂から彼女の人物像が浮かび上がってくるのかと読み進めると、増々曖昧な存在になっていく。 彼女に関わった人達は、良くも悪くも自分の置かれた状況から一歩踏み出して行くけれど、それからどうなったのか語られることはない。 終盤は犯罪のかおりも漂い、「おっ、そういう展開か!?」と思うのも束の間、やはりそれ以上の展開はない。 すべて、読者任せの感じがする。 奥田さんの短編作品としては、伊良部シリーズのようなユーモア小説でもないし、「ガール」のようなオフィス小説でもない。 読後感は悪くなく、話も面白かったけれど、To Be Continued・・・という感じだった。 | ||||
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タイトルの「噂の女」とは、 ある事件の容疑者がモデルになっている。 その女とは、男たちをたぶらかせ金銭を だましとり、そして殺害したとされる木嶋佳苗被告だ。 美人でもないのに、というか、不細工なのに、 なんで男たちはハマってしまたのか。 セックスがすごいに違いない、だの。寂しい男たちを狙いうちしたのだ、だの。 裁判で木嶋自身が自分のセックスを語ったこともあって、 週刊誌を中心に世間はスキャンダラスな伝え方をしていた。 事件関連の本も出版された。 ただこの小説は、彼女の生い立ちや心の闇に主眼をおいていない。 男たちの滑稽さを描いていると思った。 肉付きのいいオンナを見ると、つい下世話な想像をしてしまう。 そして「あのオンナ、やりまくっとるで」 と仲間で談笑する、そんな僕たち男たちのダメさ加減だ。 確かに、「噂の女」は問題ありで、ろくなもんじゃない。 けれど、ぼくら男だってそんな威張れたもんじゃないでしょ。 そんな著者の視点が意地悪くて、愉快だった。 | ||||
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地方の人々の生臭い人間関係が10章の連作を通して描かれる。 読みながらにこちらにも疲れが伝わってくる。 現代の設定であるが、一昔前の古臭さを感じた。 全編を通じて、描かれているのは噂の女。 渦中の女の心情が描かれることはなく、噂話によって徐々に輪郭が浮き上がってくる。 暗く沈んでいく物語で、笑えなかった。 但し、圧倒的なリーダービリティは健在。 星3つとした旨は、東野圭吾氏の幻夜に見劣りした作品という印象はぬぐえないから。 | ||||
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ザッツ・ア・不況文学。 笑えなかったす。 市井の人を描くって聞こえはいいけど、深刻さを回避して流されて生きるマジョリティの醜さばかりが露呈されてしまっている。 これってエンタメの名を借りた捏造じゃないか? 実はもっと世の中の人(地方の人)は真剣に生きてる気がしますがどうでしょうか。 | ||||
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