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(短編集)
噂の女
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噂の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 1~20 1/4ページ
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男を喰い物にする魔性の女が主役の連載短編集。 美人ではないがその肉感的な容姿で、男を釘付けにしてしまう女…という設定で、その周辺でざわめき翻弄される男たち、女たちの目から物語が展開する。 金持ちの男に近づいては貢がせた挙句、ぽっくり逝かせるという手口と、女の出世魚的な生き方は、よくあるお話しではある。一話が完結せず、次の話で前話の結末が語られるという体裁に、自ずと読み進めるスピードがアップする。 舞台はとある田舎町。噂がすぐさま蔓延し、独特の結束感に汲々とする人々の中で、異彩を放つ女の姿が描かれていく。なるほど、凶悪でありながら、一種の羨望をもたらす存在ということだね。 犯罪の匂いプンプンの噂が沸騰し、遂に…という結末なのかは読んでのお楽しみ。それより、炙り出される男たち、女たちのしょうもない欲望が面白い作品である。 | ||||
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最初の「中古車販売店の女」2篇目の「麻雀荘の女」あたりまでは、なんじゃこれは?の読後感を持っでしょう。中途半端に短編の連続を読まされている様な。ところが徐々に糸井美幸という一人の女を描くことにより、彼女と絡む、絡まざるを得なくなる人々の性格とその顛末が見事に描かれて行きます。ある意味で人間が描かれているという点から、優れた短編の連続が長編小説になっていると思われます。ここらあたりの作者の技巧は見事で、終わり方には物足りないという感が無きしもあらずですが、優れた小説にある様に、ほのかにというか、ぼかした結末が伺え、これはこれで優れた作品方法ではないかと、感心させられました。「最悪」から始まり、当分この作家の作品を読むことになりそうです。 | ||||
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何もかもが極端で、モロに小説、って感じです。一人の女が成り上がる様を周囲のマヌケ男中心のキャラの物語で表現してます。時代背景も昭和感満載です! | ||||
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主人公はあくまでも噂の女のように捉えられますが、その周りの人間の視点から物語が展開していきます。 奥田英朗が悪女を描くとこうなるんだなと。さすがです。 面白くて一気読みでした! | ||||
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これは駄作である。 | ||||
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柳ヶ瀬という地名が出てくるから物語の舞台は岐阜市であろう。糸井美幸という女性の立身物語である。 ストーリーも面白いがそこに散りばめられた小ネタが面白い。例えば、夜の女は歯並びが全てで歯並びさえよければ あとは化粧でどうとでもなる。とか、警察の親睦会はどんなに飲んで食べて歌っても一人3000円以上請求しないことが 歓楽街の組合で決められている。とか。真偽は定かではないネタだが、物語とは別に随所にそんな情報があって最後まで飽きることなく 楽しく笑える本である。 | ||||
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噂の女、それは高校までは目立たない女だったが短大以降急に派手になりキャバクラ嬢やら愛人やらまさに噂の女と化した。 この女糸井美幸にまつわる人物を連作にした短編集。 構成、内容は面白いのだが各短編が中途半端で終わっていてフラストレーションを感じる。 しかも愛人が三人連続して死亡していたことが警察で明らかになり、犯罪の匂いがしてきたところで作品は終了。 なんとも悔しい展開だった。 一般文学通算2662作品目の感想。2022/07/08 19:35 | ||||
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高校時代は全く目立たなかった女が、短大時代から変わっていき、男を食い物にしてどんどん自分の 夢を実現していく。それが主人公の糸井美幸。顔はさほど美人でもないが、その醸し出すフェロモンで どんどん男は騙されていく。彼女の「出世」物語が10編の連作で描かれていく。もちろん彼女が主人公 だが、それぞれの物語は彼女と関係する男女の視点で述べられる。どうも男を3人ほど殺している らしいと噂が立ち、警察も動く。どうしようもない悪女だが、舞台となった田舎町、彼女の生き方はある意味 画期的で、憎めない。さすが、奥田英朗、どちらかというと陳腐な舞台設定と物語の筋だが、面白くて 一気に読んでしまう。最終編で議員秘書をしている同級生がつぶやく。「今まで女は男の100倍以上も 殺されてる。女が男を殺しても罪は100分の1にするべきだ」。きっとこの物語を読んだ女性でこのように 考える人が多くいるかもしれないし、男の私が読んでも、この彼女をあまり憎めない。カマキリのような 女、糸井美幸の物語は、また続編がでそうな気もする。 | ||||
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奥田さんの作品は、これまでほのぼのしたものしか読んだことがなかったので、こういうのも書かれるのかとちょっとびっくり。ダークな世界で男たちを踏み台にのし上がっていく女。めちゃくちゃ怖い題材なのに、なぜか暗くない。テンポよく、軽快。ラストはなぜか爽快感!?これはやはり奥田さんのマジックです。恐ろしい女なのに、不思議と主人公が魅力的。地方都市の人間模様もなかなかリアルで楽しめる1冊です。 | ||||
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止まらない。 欲望 自己肯定 奥田先生の作品 一気に読んでしまった。 | ||||
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是非是非「噂の女・その後」の発刊をと希望。余談ながら作中ほとんど全ての会話が、奥田氏出身地の岐阜弁(だと思います、多分)なのがとてもよろしい。 | ||||
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一話目を読んだだけでは、この面白さは分かりますまい。 | ||||
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奥田ワールドいいです。もっとテレビなど出てほしいです。 | ||||
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よく読み初めて短編だったかぁ~って思うことが有る。今回もそうなのか・・・いやなんか違うぞ。あああそういう事か! ってか気付くの遅そ!! 言い訳すると奥田さん作品良く読みますがこういうのも有るのかって引き出しに多さに感銘しました。 | ||||
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やっぱり奥田英朗は面白い! ドキドキしながら読んでいて、黒革の手帳を思い出した。 黒革の手帳とは異なり、この噂の女の主人公は逃げ切った。 お金がテーマの小説だが、悲しいが「なるほど」と思うセリフがいくつもあった。 「結婚するなら相手はお金持ちがええねえ 。お金の苦労はするもんやないわ 。お金を持っとる人は堂々としとるもん 。こっちは何かあったらお仕舞いやで 、いつもビクビクせんならん 。この前も 、市からガン検診を勧められたけど 、怖て受けれんもん 。もしもガンが見つかったらどうなるの?」 奥田英朗は、人の心の描写が上手い。 | ||||
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「侮(あなど)ったら、それが恐ろしい女で」。高校までは、ごく地味。短大時代に潜在能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、事務員を振り出しに玉の輿婚をなしとげ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまとい――。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテインメント! | ||||
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女を武器にのしあがっていく女と言えば、黒革の手帳を思い出さずにはいられませんが、 この話、まさかそんな展開になっていくとは、出だしのところでは思いもせず。 うだつの上がらない田舎の人々の暮らしぶりをノホホンと綴ったものかと思いながら読み進めて行ったら、あれよあれよという間に、「噂の女」の行動にドキドキ、ハラハラさせらていました。面白かったです。 | ||||
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こんな女いるいる!!!とページをめくる手が止まらなかったです。 最後までほんとうにおもしろかった。 | ||||
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ひとりの人物のことが10人の目線で語られ、しかもそれぞれ出会った場所が違うというのが斬新で面白かったです。 美幸は悪女のステレオタイプで、そのまま題材にするとつまらない作品になりかねませんが、この手法がとられたことにより飽きさせません。 でも山場もなくオチもないので、ワイドショーやゴシップ記事感は拭えません。 楽しめたけど、ただそれだけ。 何も心に残らず、まるで一回きりの使い捨てです。 最後には美幸目線の話があることを期待していたのですがついになく、あくまで「噂の女」に徹していました。 粋だけど物足りません~! | ||||
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狭い田舎の噂話。 登場する男も女も、皆現在の 自分の生活に不満タラタラ。 そんな彼らの憂さ晴らしの格好の 対象として俎上に上げられるのが、 “噂の女”こと糸井美幸。やっかみ半分なので、とにかく悪い噂ばかり。 で彼女、そのカラダを武器に(笑)、 つぎつぎにお相手を変え、生活を さり気なくグレードアップしている。 噂に登った相手が、次に噂になった際に、いずれも怪死している不思議。 果たして彼女は悪い女なのか? TVドラマ化され、足立梨花が美幸を 見事に演じている。正に適役。 また世の中の不正や、談合などを 逆手に取る美幸が小気味良くさえ 感じられてくる。 美幸は悪か、善か? その判断は読む者に委ねられる。 | ||||
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