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強欲な羊
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強欲な羊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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5編収録の短編集です。 表題作の「強欲な羊」がすごくよかったです。 悪が痛快です。 人間のゆがみ具合に惹きつけられます。 クライムストーリーですが、どんでん返しもちゃんと用意されています。 「姉妹は男の好みが似る」というセリフが、ちゃんと伏線になっていることが、あとでわかります。 話の運びがすごくうまくて、すいすいと乗せられて、気がついたら読み終わっていた、という印象でした。 もうひとつ、「背徳の羊」もすごくよかったです。 羊子の悪女ぶりがなんともすさまじくて、ニヤニヤ笑いたくなりました。 個人的に、悪女、大好きです。 初音の息子と、羊子の息子が、似ている理由が意外だったのに続き、ラストの意外性も心地よかったです。 「眠れぬ夜の羊」と「ストックホルムの羊」は、まずまず標準的な出来と思いました。 ただ、「生贄の羊」だけは、あまり評価できませんでした。 なにも無理やり、ほかの作品をつながなくてもよいのではないでしょうか。 | ||||
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こういう人間のドロドロした恐ろしい所を隠し抑えている物語の運びがとても好きです。 | ||||
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各短編とも冒頭だけ読むと、既視感があるような、たぶんこんな話でしょという予想をさせてしまうような展開です。しかし、最後まで読むとその予想を超える展開に驚かされます。 表題作も、姉妹の関係だけなら、”良くある話”の範疇かもしれません。しかし、その先の展開まで予測できる人は、あまりいないのではないでしょうか。 全部で5作品が収録されていますが、最後まで読むと、それまで語られなかった出来事、語りの中から抜け落ちていた事柄に、ぞっとすると思います。 長さの割りに、良い意味で読み応えのある作品ですが、ミステリ好きだけではなく、暑い夏にホラーを読みたい人にもお勧めできると思います。 | ||||
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イヤミスという側面よりも、ミステリ的要素の方が際立っていて面白い一冊でした。展開的に読める部分もあるけれど、そこを巧く表現しているなぁ、という感じ。 | ||||
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最後の最後まで楽しめました。 | ||||
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読みやすかったが、ありがちな話がちらほら。オチがわかってしまった。 | ||||
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受賞作ということでタイトル作品のみ読みました。話の組み立てはわりと緻密ですが、読み進むうちにあまりにも病んでる人ばかりになってきて、気色悪くなりました。ホラー作品です。 ミステリーって、大半は普通の常識的な人々でないと、狂人ばっかりだと誰も真実を話していない前提になってくるので推理もできなくなってきます。 後味の悪い作品でした。 文体を見て、犯人もなんとなくわかってしまいました。 | ||||
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2012年に出た単行本の文庫化。 著者はテレビドラマなどの脚本家から、ミステリ作家に転じた人物。 本書は、「強欲な羊」「背徳の羊」「眠れぬ夜の羊」「ストックホルムの羊」「生贄の羊」の5話を収める短編集。いずれも「羊」っぽいイメージがモチーフとなっている。 人間の恐ろしさを描くような作品が多く、なおかつミステリとしてもひとひねりしてあるので、そこそこ楽しめた。ただ、連作短編集にしようとして頑張りすぎているような気もする。もっと自由に書くとおもしろいのでは? | ||||
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初めの話から結構先が読めてしまい,気持ち悪さばかりでミステリー小説としての面白さはありませんでした。 グロテスクな表現が多く,小動物や子供が犠牲になる展開も自分にはかなり不快で,二度読む気にはなれませんでした。 あとがきの人はよくこれだけ褒められるなーと感心します。 | ||||
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帯の宣伝文句に惹かれて読みましたが、これってミステリーっていうより、テレビのホラー番組みたい、と思って作者紹介を読んだら「着信アリ」の脚本家の人だったんですね。 最初の「強欲な羊」は、本当に二時間サスペンスそのもので、軟化こんな話観たことあるなぁと思いました。「眠れぬ夜の羊」は、偶然につぐ偶然で読んでいてしらけちゃったし、「ストックホルムの羊」は、、、これまずいでしょう。別の方もレビューにもあるけれどパクリじゃないかしら。最期に「生贄の羊」で無理矢理連作短編にしているけれど、これって創元の作家さんがよくやっているけど、なんか、この作品はこじつけすぎてしらけちゃいました。イヤミスってあまり読まないけれどこういうものなの? | ||||
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「羊の皮を被った狼」・・・これを念頭に読むと結末が見えてしまう。「ストックホルムの羊」は服部氏の「この闇と光」に酷似しており新鮮味がなかった。 | ||||
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帯ではミステリと謳われていますが,雰囲気としてはサスペンスやオカルト寄りの印象で, どの篇でも事件は起きますが,その謎を解くというよりは物語を読んでいる感覚に近いです. また,伏線やミスリード,最後の二転三転など,節々に器用さを窺わせてはいるものの, 短篇でこれを繰り返されると,次第に仕込まれているであろう『何か』に身構えてしまい, 飽きるとまでは言いませんが,早々に素直に読めなくなってしまうのは気になるところです. このほか,最後の篇では,バラバラに見えたそれまでの四篇を束ねるものとなりますが, ただ『連作』として畳むためだけの篇に映り,その流れもいささか強引に感じるとともに, 雰囲気までも大きく変えてしまう,ホラー仕立てとなってしまうことにも違和感を覚えます. 『解説』にて触れられる著者の経歴を考えれば,確かに納得の仕掛けではあるのですが, 無理に繋がりを持たせなくても,単独の物語を集めた作品集でも良かったように思います. | ||||
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新人作家の短篇集。羊の皮を被った、計算高くていやな女達が主人公。 シナリオで鍛えられたセリフには、女達の本音が鋭く出ている。 いやな女達が出てくるけれども、妙にすっきりした読後感は、誰にでもある「裏の本音」が さらけ出されているからだろう。 読んだ人は、きっと自分の中にも、いやな女がいることを思い知るはず。 暑い夏、ぞくっとするのにおすすめ。 | ||||
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ミステリーズ!新人賞受賞作を含む、著者初の作品集であります。 シナリオライターとしてもキャリアをお持ちだけに文章、構成は新人離れして秀逸です。細かな描写の積み重なりで恐怖感を煽っていく手法はミステリというよりもむしろホラーのもの。と思ったら、普通に超自然現象が出てきてしまいましたよ。最後のエピソードはまさに異世界との遭遇。複数の短編を一つの物語に収束させるのは連作ミステリの常套ですが、作者の苦心が偲ばれます。 収録作中では「ストックホルムの羊」が出色の出来。 これがイヤミス?といわれると首を捻りますが…… | ||||
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美輪和音さんの作品を読んだのはこれが初めてです。 (ですが、別名義で脚本家として活躍されていた方なんですね。作品何本か映画館で観てました。) とても読みやすく、面白い連作集でした。 でも、基本的にはイヤミスですので。念のため。 | ||||
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