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強欲な羊



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【この小説が収録されている参考書籍】
強欲な羊 (ミステリ・フロンティア)
強欲な羊 (創元推理文庫)

強欲な羊の評価: 3.40/5点 レビュー 15件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

羊たちの胸の内

2012年に出た単行本の文庫化。
 著者はテレビドラマなどの脚本家から、ミステリ作家に転じた人物。
 本書は、「強欲な羊」「背徳の羊」「眠れぬ夜の羊」「ストックホルムの羊」「生贄の羊」の5話を収める短編集。いずれも「羊」っぽいイメージがモチーフとなっている。
 人間の恐ろしさを描くような作品が多く、なおかつミステリとしてもひとひねりしてあるので、そこそこ楽しめた。ただ、連作短編集にしようとして頑張りすぎているような気もする。もっと自由に書くとおもしろいのでは?
強欲な羊 (ミステリ・フロンティア)Amazon書評・レビュー:強欲な羊 (ミステリ・フロンティア)より
4488017754
No.1:
(3pt)

無理に連作にしなくても良かったのでは

帯ではミステリと謳われていますが,雰囲気としてはサスペンスやオカルト寄りの印象で,
どの篇でも事件は起きますが,その謎を解くというよりは物語を読んでいる感覚に近いです.

また,伏線やミスリード,最後の二転三転など,節々に器用さを窺わせてはいるものの,
短篇でこれを繰り返されると,次第に仕込まれているであろう『何か』に身構えてしまい,
飽きるとまでは言いませんが,早々に素直に読めなくなってしまうのは気になるところです.

このほか,最後の篇では,バラバラに見えたそれまでの四篇を束ねるものとなりますが,
ただ『連作』として畳むためだけの篇に映り,その流れもいささか強引に感じるとともに,
雰囲気までも大きく変えてしまう,ホラー仕立てとなってしまうことにも違和感を覚えます.

『解説』にて触れられる著者の経歴を考えれば,確かに納得の仕掛けではあるのですが,
無理に繋がりを持たせなくても,単独の物語を集めた作品集でも良かったように思います.
強欲な羊 (ミステリ・フロンティア)Amazon書評・レビュー:強欲な羊 (ミステリ・フロンティア)より
4488017754

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