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夏と花火と私の死体
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夏と花火と私の死体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全203件 161~180 9/11ページ
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~私の死体 と言うだけあって、視点が 一番最初に死んでしまった少女!ここにびっくり。目のつけどころが違う!! | ||||
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「私」は最初の方で殺されてしまう…なのに…なんで話の視点はずっと「私」??一緒にいないのにいるかのように周りの状況を説明する。その感覚が私にとってとても恐ろしかったです。また読みながらとてもどきどきしました。バレそう!?って感じです。そして、さすが乙一さん。またしても驚きました!話のくくりかたと言うか、ある人の以外な真実?読んで行くうちに、どんどん引き込まれてしまいます。描写などもしっかり想像できるような話です。乙一さんのどの本にもある、不思議で新しい感覚。私はそれがとても大好きです! | ||||
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乙一さんのデビュー作品であり、発表時異色の作品と言われた「GOTH」に通じる物を感じる作品。隠した死体が見つかりそうになって場所を変えて、又見つかりそうになって、又場所変えて・・・ この駆け引きが非常に上手い。読んでいて先へ先へ読みたくなる。そしてその繰り返したしつこくならないうちに終る。この微妙なバランスが取れているので最後まで読んでいて飽きない。また、途中でオチは見えてしまうがそれでも最後まで読ませる力があってこれがデビュー作品なら騒がれるのも解る仕上がり。もう一作品の優子。こちらの方が個人的には好きです。最後の最後まで先が読めずホラーといったわけではないのにぞくっとする。どれが真実で、どれが嘘か。乙一さんらしい分の使い方が感じられた作品どちらの話も無駄が無く完成された魅力を感じます。短い中にきちんといいたいことが詰まっており、そして引き込まれたところで切られるこの長さが丁度良いです。長い作品ばかりが良い作品でない。と、この本を読めば感じるかもしれません。 | ||||
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視点人物が物語冒頭で殺される小説なんてアリ(笑?ずっと『私』視点で話が進んでいくのに、その『私』は物語冒頭で殺されてしまっている。別に幽霊というわけではない。ただ、殺されてしまった『私』が、殺人者である兄弟を傍観している、というおかしな状況。小学生の兄弟二人が死体を隠すために奮闘します。隠したら見つかりそうになり、見つかりそうになったらまた隠して…二人は無事に(?)死体を隠しきれるのか??乙一作品の中でもこれはピカイチ。最後にいきついた死体の隠し場所に驚いてください。意外なラストに驚き、そして感心するはずです。 | ||||
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友人に進められてこの作品を読みました。たいして年も変わらない乙一さんですが、私なんか一生のファンになってしまいそうです。文章もすらすらと頭に流れてきて読みやすさは抜群で、イメージはどんどんふくらみました。ラストの涼しげな感じも私は大好きですね。友人から借りたものだったので、後から自分で買いました。今では乙一さんの作品は全て集めてしまいました。乙一さんの虜になるきっかけになった「夏花」。是非みなさまに読んでいただきたいです。 | ||||
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なんとなくタイトルにひかれ、買いました。少しまえに10代の若い子の作品で前評判抜群に良かったものを読んで「所詮、子供の書いたものだからこんなものか・・・」とがっかりしたものですから、これもそんなもんだろう。軽く読めそうだしいいわ。と思って読んでビックリ。久々のヒットです。舐めててスミマセン。と土下座したい気分。まず、主人公の私が主人公なのに動かない(動けない?)(笑)健ちゃんの怪しい魅力に女性陣はやられっぱなしって感じ?(笑)まぁ健ちゃんも変だし緑さんも変だし。とにかく頭殴られた感じ。とにかく忙しくなりすぎてつまらない作品を書くようになってしまわないで欲しいと切に祈ります。もう一つのお話の「優子」も、最後まで読んで「やられました乙一さん」と思いましたねぇ。 | ||||
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乙一さんのデビュー作。斬新。この一言に尽きます。この作品をかいたときは、16歳。驚きデス。普通の本じゃもう飽き飽きした方は、この本を読んでみることをオススメします。 | ||||
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9歳の夏休み、私は殺された・・・。主人公は9歳の「わたし」。「わたし」は物語冒頭で友達の少女に殺されてしまいます。にもかかわらず、主人公の「わたし」の一人称で物語が進み、田舎ののどかな風景を恐ろしいものにしています。語りが9歳の少女ということもあり、文章全体に幼さがあり、それがかえって不気味さを増長させているように感じます。田舎ののどかさを感じさせる描写の中に現れる違和感・・・「わたし」の死体。グロい表現はほとんどないので、そんな微妙な不気味さを楽しめる(?)人におすすめです。同時収録の「優子」も傑作だと思います。どちらも短編で読みやすいので読書初心者の方でも楽に読めると思います。この夏、すこし肌寒い思いをしたい人はぜひ!! | ||||
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まずは乙一氏の作品を初めて読んだのに、乙一の世界などとタイトルをつけて申し訳ない。しかし、これこそが乙一氏の創りあげる世界なんじゃないかと直感的に感じたので、このタイトルにさせてもらった。収録されていた作品は「夏と花火と私の死体」と「優子」の二編である。まず「夏と花火と私の死体」はタイトルからも察せれると思うが、ある夏に起きる出来事である。それは「私」こと五月が無邪気な女友達に殺されてしまうのです。これは解説でも述べられているが、物語の進む視点が異様である。殺された、死んでしまった「私」が語っているのだ。しかもそれは淡々としていて、人の心理の内面の粘っこさはない。まさに子どもの無邪気な故の「病理」が表れていると思う。結末にはぞっとさせられるものがあった。伏線の数々に驚嘆です。ただ一ついうならば、「私」の視点からの、大人たちの心理をもっと描いてほしかった。誘拐事件についての背景をも、もう少し描いてくれてたなら・・・・・・、という点が少し残念であった。しかしそんな点があっても、素晴らしい作品である。「優子」にも夏と花火同様の持ち味が生かされていた。乙一氏の持ち味がしっかりと堪能できるだろう。星5つを付けたいのだが、この他の乙一氏の作品への期待を込めて、ここはあえて星4つにした。内容は十分星5つだ。 | ||||
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この話の画期的なところは物語の語り手が死体だというところでしょうか。幼い兄妹が死体になった五月ちゃんを隠そうと案をめぐらします。不安そうな妹弥生ちゃんに対し、奇妙なほど冷静に行動する兄健君の対比がおもしろいです。殺人者にグロさは全くなく、かわいいと思えるほどです。されどやはりミステリー。最後はゾクッとさせてくれました。 | ||||
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デビュー年齢が云々される作家であるが、それをあえて無視して評価してもデビュー作から良い作家である。面白いと思える作品が見つからない昨今、私としては唯一興味のある作家。プロットも良いのであるが、この作家はなにより文章がいい。良くこなれていて、シンプル、つまり読みやすい。おかしなひねくりまわしかたをしていない。過激にならない。この人の文章の読みやすさ素直さは他作家に見習って欲しいくらいである。この本に関して言えば後ろに挿入された「優子」の方が私としては面白かった。登場人物のせりふ回しがしっとりしているので感心する。ともあれ、この作品は出品する場所に恵まれた。作者がデビュー前から本能的にターゲットを心得ていたかのようだ。それとも才能のプログラムというのはそういうものだろうか。この受賞がなかったら後の乙一作品は読めなかったかもしれない。感謝である。 | ||||
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面白いです!吃驚です!予想外の展開が多く、振り回されます。(表現悪)ちょっとグロぃお話なのですが、何だかすごくかるーく読めます。嗚呼、これが噂の乙一ワールド・・・。皆さんもその世界に、どっぷりと浸かってみてはいかがでしょうか。 | ||||
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乙一氏のデビュー作。乙一氏の魅力は「主観でありながら客観」「客観でありながら主観」という視点と、グロテスクなこともあっさりと語ってしまう語り方にあると思う。この作品、そこらの人間が書いたら、ものすごくグロテスクな作品になりそうですが、乙一氏の語り方によって、なにかほのぼのとした雰囲気に仕上がっております。が、決めるところは決めるといった感じで。そこがまた読みやすい。なんら難解な表現などは出てこないので普段小説を読まない人にもすんなりと入れる作品かと。読んでいる最中はホラーっぽくないですが思い起こしてみるとホラーな作品。 | ||||
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題名通り主人公が死体になってしまうにも関わらず、初めから終わりまで一貫して主人公の目で物語が進行していきます。主人公の五月ちゃんを殺してしまった弥生ちゃん、そしてその兄の健くんの二人が必死に死体を隠そうとするわけですが、度々ピンチが訪れます。そこの切り抜け方に多少無理やり感も残りますが、スリル満天で飽きることなく読みきれます。結末もどんでん返しで、これを十代で書き上げたなんて本当に頭が下がりますね。 | ||||
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奇妙な違和感があり、それがこの小品から目を離させなかった。いくつかの自己主張する要素がある。主人公の幽霊ではなく死体としての一人称。主人公が好きだった少年の無邪気さと冷徹な合理性の同居した魅惑的な笑顔。暑い夏の突き抜けるような青空と花火という爽快な舞台仕立て等々。これらが危うさをはらみながらスキなく一本の物語にまとまっている。その違和感に惹きつけられているようだ。読ませる男の颯爽たるデビュー作である。 | ||||
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いまひとつ・・・。それなりに面白く読めたけど、物足りなさが残ったように思います。筋は良かったように思うけど。うん。やはり最終結論も「ちょっと物足りない」。 | ||||
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最初にジャンプで広告をみかけ、久々に手にとった本がこれだった。(Jブックスバージョン)死体が一人称という珍しい文章で感情移入できるか?それと風景を思い浮かべることができるか?とそんな不安を持ちましたがぜんぜんそんなことを心配する必要なし!乙一入門編としてはちょっとハードルが高いかもしれませんがぜひ手にとって五月ちゃんの死体っぷり(?)を堪能していただきたい。 | ||||
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この本には、『夏と花火と私の死体』と、『優子』の二つがが収録されている。僕は後者のほうが好きである。内容は、前者のほうが明かに良く、17歳が書いた小説とは思えないほどの文章力であり、構想力であり、オチである。(鈍い人は気付かないかもしれないが・・・w)それも、話の視点が一人称の殺された「私」であり彼女を殺した少女とその兄が一生懸命死体を隠そうとしている場面で、かなり緊張させられる。僕の好きな後者のほうは、話こそ長く、途中で少し飽きてしまうが、オチがかなりいいと思う!!しかし、難しいのでゆっくり読むことがおすすめ。前者は☆4つで後者は☆5なので、一応4にしておいた。この評価を5ととっても良いだろう。とにかく、話に引きつられるので、あっという間に読める。中②の僕は、2、3日で読破した。(オイ!!授業は!!)きちんと受けました(笑)なので、ぜひ購読をおすすめする。 | ||||
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死体を隠そうとする兄妹の悪戦苦闘ぶりにハラハラドキドキできるか否か。その一線で、この作品への評価は大きく分かれそうな気がします。『バレそうでバレない』。結局はそのパターンの繰り返しですから。 そのパターンを素直に楽しめない人にとっては、兄妹の行動や心理の逐一的な描写は、ただ「かったるい」と感じるだけかも知れません。 この作品の、死体による叙述という特異な形式は、物語全体に異様な雰囲気を与えるには一役買っています。しかし物語の視点そのものは兄妹2人にほぼ固定されているため、物語の奥行きはあまり感じられません。 ラストには意外性も用意されていますのでミステリファンにもオススメ…と言いたいところですが、ミステリを読み慣れた人にとっては、取って付けたように感じる程度かも知れません。 併録されている『優子』。終盤までの惹き付け方は秀逸です。終盤のつじつま合わせに感心するか、苦笑するか。評価の分岐点はそこかな。 | ||||
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はっきり言うといまいち。私は他の乙一作品も読ませていただきましたが、あとがきで書かれている方が言うほどすごいとは思いませんでした。(16歳で書いたと言われればスゴイとは思うのですが、年齢を考慮せずに言った場合はそこまではないと思います)設定は最初に殺された少女が淡々とした語りと共に自分の死体の行方を描いていて面白いとは思うのですが、死体を隠そうと考え、行動する兄妹が何かいまいち物足りない。健(兄)の性格にはGOTHの少年を連想させる所がありました。最初に“かごめかごめ”で始まり最後も“かごめかごめ”で不気味に静かに終わるところにゾクゾクさせられました。 | ||||
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