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夏と花火と私の死体
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夏と花火と私の死体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全203件 101~120 6/11ページ
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この物語は、最初から最後まで幼い主人公の少女の一人称視点で語られていく。しかし、タイトルにもある通り、少女は序盤で殺され、死んでしまう。しかしそれでも語りベは、「死体」となった少女の目線で最後まで語られる。これがとても斬新で衝撃的だった。少女が殺されたとき、「え!?このまま進行するの!?バトンタッチとかしないの!?」と大変驚いた。そして、友達を殺してしまった罪悪感と恐怖に苛まれ怯える妹に対し、友達の死体を目の前にしても冷静で淡々と死体を隠そうとする小学生の兄が妙に怖くて衝撃的だった。まして、その彼が妹思いの心優しい少年と先に紹介されているから尚更恐怖が増す。主人公が死体になってから、あくまで「私」という一人称を使うだけで目線は三人称視点と変わらないのかなと思いきや、ちゃんと「死体」目線で物語は語られていく。「私の死体を」とか「じっと見られて恥ずかしい」など、小学生の幼い女の子の等身大の気持ちはそのままに、「死体である自分」がどのようになっていくか語られ、言わば「生きる死体」がこの物語の一部始終を見届ける。今の乙一のように巧みに仕組まれた仕掛けのような小説の作風はまだないが、それでもこの斬新な語り口から当時から既に小説に独特な工夫を懲らしていたのが伺える。今の乙一の小説のような大どんでん返しの結末の驚きはなく、終始淡々としたものではあるが、それでも読み終わったあとに不思議とゾクッとくる寒気を感じさせる。当時16歳ということを考えると、この潜在能力の高さ。この小説を読んで、将来に期待しない人はいないだろう。 | ||||
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17歳だからということで過大評価をしすぎ。 そこまで面白くない | ||||
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表題作でもある「夏と花火と私の死体」は、とても緊迫感あるもので、 続きが気になって、とても途中で止めて明日読む、ということはできませんでした。 兄妹が「わたし」の死体を隠す。 見つかりそうになる。 また隠す。 同じ事の繰り返しのようにも見える展開ですが、しっかりと深く描写されているため、 飽きる事はありませんでした。 生きた「わたし」から死んだ「わたし」」へのバトンタッチの仕方も、 不思議ではありますが、違和感なく読む事ができます。 対して「優子」の方は、表題作ほど「おお」という驚きはありませんでした。 読んでもらえば解ると思いますが、まだ裏があるんじゃないか、 という考えを、悪い意味で裏切られます。 ただ、やはりあのゾクゾクっとくるものは、乙一さんにしか書けないなぁ、 と思わされました。 | ||||
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ストーリー自体は変哲のない感じのミステリーだが、その斬新な視点は「16歳の書いたものとは思えない」と感じた。 そして本の演出の一つ一つがどことなく映画っぽい まさしく読む映画と言ったところ。 | ||||
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これがデビュー作っていうのは天才といわれる理由が分かりました。 乙一さんの本で最初に手に取ったのは別のものですが、これがファンになるきっかけになりました。 死体を運ぶシーン。 本当にハラハラした。 | ||||
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もう少し省略してもよかったかなと。でもラストにはぞくっとしました。比較的読みやすく、なおかつ想像しやすい作品だとおもいます。キャラも個性があって。「優子」のほうもおもしろかったです。 | ||||
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淡々と進むが非常に怖い。 死体目線で進むという所が素晴らしい。 面白かったです! | ||||
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すごいです。ただそれはもう一つの作品、優子であって、表題作には?と思う部分が あります。どうして木から妹の友達が落ちたとき、男の子はすぐに救急車を呼ばなかった のかってこと。それがどうしてもひっかかってしまった。 文章はとてもスムーズで、到底高校生が書いたとは信じられないほどです。 | ||||
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「夏と花火と私の死体」を読んだ感想としてはやっぱり、他の乙一作品に比べてオチが弱かったように感じます。それに結末が読めました。私は読み進めながら健くんが死体を前にしてどうしてこうも冷静でいられるのかずっと気になっていましたがそれが結局わからずじまいだったのが残念でした。それでもデビュー作ということを考え、16歳でこれほど書けるのは本当にすごいと思いました。 | ||||
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「優子」は伏線が十分に張れていない上に、明かされる謎を1人に話させるのは味気ないと思いました。 その謎をもっと前半のほうに伏線として張っておいたほうが良かったのでは?? たぶん読者を驚かせようとして、最後のほうで全部説明させたのだと思いますが、説明が長く読んでいてダレました。 「夏と花火と私の死体」は逆に説明不足です。最後は多くの謎が残りました。 ただ1つ良かったと思える点が。 "私"が死ぬ前後のゾワリとくるような描写です。 | ||||
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よくも悪くもデビュー作の出来だなぁと思いました。工夫は凝らされていますが同じような展開が続くので最後まで読むのが少し面倒になる時があります。 主な登場人物は子供なのですが無邪気なだけに恐ろしいと思う箇所が多々あります。そして「わたし」は最後まで呑気すぎると思いました。 ラストでゆるゆると続いてきた話が一気に引き締まりました。妖怪など本来ありえないものによる恐ろしさというより人間の怖さを感じる作品です。 同時収録の「優子」の方が作品としてはよくできていた気がしますが、やはり表題作のほうが印象的だと感じました。もう少し話を短くすれば更によかったのではないかと思います。 | ||||
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とにかく情景描写がリアルで、緊迫感がものすごい伝わってくる。 読んでいくうちにはっきりと頭の中に状況が映し出されるようで、 まるで自分がその場にいるような臨場感にハラハラさせられる。さらに死者目線からの視点も斬新であり、タイトルに『私の死体』と入っている意味が読んでみて納得させられる。 最後はえっと思うような落ちもあるので、私は楽しめました。 | ||||
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さらっと読めます。 よくできた作品です。 でも強く心に残るものではありません。 でも・・・ それでいいんだと思わせる上手さがあります。 回りくどく、ダラダラとした作品より、 ずっと良いです。 さらっと読ませることって・・・ 意外に難しいことだと思いますよ^^ | ||||
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いまいち感情は入らない。 軽い感じで読めるのは確かです。3時間で読み終えました。 視点の狙い目や目の付け所はいいと思うのですが、いい加減みつk(自主規制 中身は面白くはあったが、後味の悪さが半端なかった。 まだこの人の作品はこれしか読んでいないのですが、それが強く残っているので次を手に取ろうとは思っていません。 確かに16でのデビュー作としてはいいのかもしれませんが。 しかし作家として食べていこうとするならば年齢は関係なく文章を構成できなくてはならないと思うので、そこを評価しようとは思いません。 年数が経過した今の作品はどうなっているのか、という興味は尽きないです。 後味が去ったら再挑戦してみようとは思います。 | ||||
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「夏と花火と〜」のラストでぞわりとさせられた…今まで数多のホラー小説を読みましたが、読後あまりの怖さに眠れなくなったのはこの作品が初めてです;; | ||||
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本作品では物語を語る人称の変化が興味深い。 生前の”ワタシ”の第1人称から死後の”ワタシ”の第3人称への変化に 作者のアイデアの素晴らしさを感じる。 ただ、作者の他作品に比べると展開の先を簡単に想像できてしまう点が惜しい。 それは本作品がデビュー作といえば仕方のないことかもしれない。 | ||||
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これが16,7歳の書く小説なのか。 読み始めた当初はこの事を知らず、なんて面白いものを書く作家なのだと思ったが10代でこの作品を書けるとは。 いやはやすごいです。 最近は若い作家も増えていますが、10代で書き上げた作品の中ではこの作品がピカイチではないでしょうか。 その後の作品も裏切りなく面白い。 ただ、映像化が多くなりすぎて新作の発表が少ないのはさびしいものです。 | ||||
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「夏と〜」 最初の10ページくらいは、読みやすいだけの中身のない小説かと思いましたが、 主人公五月が死んでから話が急展開!!夢中でページをめくることになりました。 まるでゲームのように死体隠しを楽しむ男の子。この子はもっと違うストーリーで 活躍して欲しいくらいの行動力と判断力があります。 その妹は罪悪感から怯える様子が目立ち、完全犯罪をするには頼りないのですが、 この兄と妹だからはらはらできる。兄だけだったらこんなにどきどきしなかったと思います。 特にクライマックスはばれそうでばれないというご都合主義の連続ではあるのですが、 こっちは「うおおーい!!」とうなりながら、右手の人差し指をかじりながら ばれそうな怖さに胸が高鳴りました。最後の最後にとんでもない どんでん返しが待っています。作者にいい意味で翻弄されました。 うまく伏線張られていて、忘れた頃にズガンときます。面白いです。 「優子」 こちらも伏線の張り方巧妙です。材料は提示されているものの、 こう来るか〜!!と思わされました。 お話はかなり悲しいです。しかし、本当に混乱しているのは誰なのか、 本当に「優子」は存在していたのか、分かりません。 まあ、「優子」という人間がいたと思いたくない個人的な感傷なのかもしれませんが。 | ||||
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弥生が「私」を殺した理由なんて特に深く追求なんてしない。 それぐらい淡々と語られていく文章を、次第に馴染めなくなるのではと思っていたけれど。 気がつけば貪欲に次の頁を開いてしまっている、続きが気になって仕方ない、そんな本です。 人の命の尊さをここまで侮辱した話があっただろうかと思う。 ただひたすら死体を、「私」を無かったことにするために、次はどうしてしまおうかと読み手側までもを鬼にする。 兄妹と読み手、3人だけだと思っていた鬼の他に、最後の最後でもう1人・・・。 最後の段落のためだけにここまで話を読み進んできたのだと思える程、ぞくりときます。 ホラー小説として区切られているようですが、誰でも読めると思います。 「夏と花火と私の死体」の他に短編が1話入ってますが、こちらも面白いです。 | ||||
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乙一さんの作品はスラスラと読めますね。 それほど深いお話でした。 メインの夏と花火と私の死体より、 もう片方のお話の方がより深かったかな…と。 自分が考えてた最後が覆されて 読んでいた学校で 「おぉ〜っ!!」と思わず声をあげてしまい 回りの皆に振り向かれました(笑 まぁ 買って損は無いかと思いますよ。 | ||||
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