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舟を編む
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舟を編むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全73件 61~73 4/4ページ
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本の装丁をめくるとイラストがありますので、 よくも悪くもイラスト通り。イラストを見て好感、興味持つ人は楽しめますよ。 辞書を作る人達のお話です。 言葉に情熱に燃やす不器用でドジな男性が、辞書編纂に取り組むストーリー。 脇役を軽いノリの社員、恋がありetc と、後は辞書ができるまでの過程や内容が物語を盛り上げます。 ただ、どこかでみたことあるような、意外性ないストーリーなので、気軽に楽しめます。 同時に物足りなさを感じますが、それは「本屋対象」の触れ込みによる期待感ですw 興味を持った方は、一読されるとよいと思います。 ※他の方へ率先して勧める本にはならないので、★3つってことで。 | ||||
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辞書編集の話で、内容自体は興味深く最後まで期待を持って読み進められました。 ただ、きっと想像を絶する編集作業に取り組む主人公がわりとあっさりな感じで、 もう少し葛藤の部分というか、苦しみとさらなる前向きな強い心の様子が 描かれていると感情移入しやすかったのかなと。 全体としては、万人に読みやすい受け入れやすい内容なのかと思います。 | ||||
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何かに夢中になれない西岡が、馬締を全力でサポートしていくところがよかった。馬締に認めてもらえたことを喜ぶところもよかった。 もうすこしふくらませてもよかったのにというところがけっこうあった。デザインの赤シャツのところとか。 | ||||
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本屋大賞受賞ということで。書店さんで大々的にアピールされており、どれどれ、と購入してみました。本書のテーマは辞書編纂。よかったと思ったのが、目標に向かい仲間と切磋琢磨する流れ。目標のために汗を流す姿は、やはり鉄板だなと。これが私個人の仕事のモチベーションにつながったのと、あとは辞書編纂の舞台裏を見れた点です。雑誌や書籍の編集現場を舞台にしたものはありがちだけど、辞書はほとんどない。これから書店で辞書を見かけるたびに本書を思い出して感慨にふけるんだろうなと、そのくらい辞書編纂は地道な過程を経るものなんだと思いました。ただ、ストーリーに起伏がもうちょいあれば、もう少し違った感想になったかなと。テーマに頼りすぎて、物語の運びかたが淡々としているのが否めないのが少し残念です。だからといって悪い作品でもなんだけど、なぜ本屋大賞……?と腑に落ちない点もあるのは確か。ただ、よい点もたくさんあるので読んで損ということはありません。 | ||||
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辞書編纂という気の遠くなるような作業を、言葉を大切にしてやまない人たち、あるいは彼らをさらに外から支える人たちの目線で描いた爽快なストーリー。ハードカバーの本を読む時、その紙質で本に惚れこむことがあるので、辞書に適した紙を作るエピソードがとても面白かった。 興味深いテーマなので、辞書編纂の深遠さとはギャップのある、ライトな文体がやや気になる。カジュアルさがこの作品の良さなのかもしれないけれど、せっかくのこのモチーフなら、辞書作りのためにひとつの言葉をも何度も何度も推敲する登場人物たちとシンクロするような文体で読みたかった。それでももちろん、辞書が作られていくプロセスに魅せられることは変わりないのだけれど。 | ||||
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辞書制作に携わる者達の人生が描かれている。結びなどから、人の成長もテーマのひとつなのだろう。 正直、この作品は物足りない。涙誘う描写も、笑いも、心温まる場面もあるのだが全体的に平坦に感じる。 個性的なキャラクター達も後半、個性が薄れていく。これは、この小説が持つメッセージや構成上仕方ないのだが―。 作者からのメッセージは素晴らしい。だが、単純に楽しめると思っていたので、当てが外れた感じで残念でした。 ここから先はネタバレです。 主要人物である馬締(まじめ)さんが恋をする。恋愛に疎い馬締は想いを伝えることが出来ず、ラブレターを書いた。これが良かったので冒頭を紹介しておきます。 謹啓 吹く風が冬将軍の訪れ間近なるを感じる今日このごろですが、ますますご清栄のことと存じます〜。 | ||||
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玄武書房の辞書編集部は新たな辞書『大渡海』の出版を企画する。中心となるのは変わり者ではあるが言葉に対して人並はずれた感性とこだわりを持つ馬締光也。しかし『大渡海』が世に出るまでには予想以上の時間が必要だった…。 今年2012年発表の本屋大賞に輝いた小説です。 馬締光也や同期入社の西岡正志、辞書編集部に配属された入社3年目の岸辺みどりといった面々をそれぞれ主人公とする短編が連なる連作集のような構成になっています。 辞書作りのバック・ヤード話は確かに興味深いものです。 掲載する単語を選ぶ際に、何を基準として選ぶのか、語意を説明する文章の長さはどうするのか。 頁数が膨大になるのが常の辞書ならではの、薄くても裏が透けることなく、一定の強度をもった、そして頁を繰る指に適度にからまる紙の開発話。 ゲラがあがってきたところで、本来収録してしかるべき単語が抜け落ちていたときにどう対処するのか。 こうした辞書作りという地味な作業における労苦の数々を知る楽しさは、確かにこの小説にあります。 しかし、わずか260頁程度の短い作品であるため、登場人物たちが辞書作りの途上で人生にとって大切な何かを学び、そのことで人生の舵を少し切る様子が、短兵急に描かれているのは否めません。長年月の間、辞書ひとすじに携わった馬締たちの思いが読み手に説得力をもって伝わらないのです。時間をじっくりかける紙幅がないためか、彼らが“学ぶ”過程は、時間とともに達成された熟成というよりも、まるで神からの突然の啓示のごとく唐突です。 特に辞書『大渡海』の監修者である松本先生の存在がとても薄いことに落胆しました。 小説の終盤に彼がたどる姿を見ても、それまで彼がどのように『大渡海』に熱くかかわってきたのかがほとんど描かれていないため、先生に対して馬締が感じるほどの強い思い入れが、私の心の中に生まれなかったのです。先生には出版会社の社員とはまた異なる意味の、彼自身の辞書にかける思いと命のほとばしりがあってしかるべきなのに。 辞書編纂にかける人々のやけどするほど熱く、鬼気迫る姿を描いた書にはもっと優れたものがあります。かつて私が心躍らせながら読んだ2冊の書を以下に紹介しておきます。 サイモン・ウィンチェスター『博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話』(ハヤカワ文庫NF) 高田宏『言葉の海へ』(洋泉社MC新書) *42頁にある「現実を鑑みるに」という表記は誤りです。「現実に鑑みるに」というのが正しい助詞の使い方です。 | ||||
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「硬派な内容の本」との勝手なイメージを持って購入したため、読み始めて、その違いに、正直、戸惑った。 納得のゆく辞書の完成に向けた編集部の様子が、10年以上の時を隔てた二部構成で描かれているのだが、時の経過の「重み」、「苦労」、「苦悩」のようなものを、もう少し厚く描いてほしかった。 本と向かい合い、じっくり読む読書家には、少々物足りないものと思う。 気軽に読める作品である。 | ||||
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テンポは良かったです。辞書作りというテーマもすごくいい。湯船につかりながらパパっと読めました。ただ、ちょっと男女の出会いや周囲との関わりがラブコメマンガ風?(職場でラブレターの下書きをしていて、先輩が覗き込んで茶化すとか、どこのラブコメの世界?みたいなのがちょっと気になりましたが。。。) | ||||
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初めて、三浦しをんさんの小説を読みました。「本屋大賞」受賞と言う肩書きよりも、辞書の編纂と言うテーマの面白さと本の装丁に惹かれて買いました。 帯のイラストからラノベテイストなのかな?そうではなく意外に硬派な作品だったらいいな、そう思いつつ読み始めました。 しかし、やはり、ライトノベル感覚の作品で、主人公、その他の人物に感情移入出来ず、楽しめませんでした。 ライトノベルが悪いとは決して思いません。しかし、どうしても、漫画を読み慣れた若い世代に対する「媚び」のようなものを感じてしまうのです。 キャラが立っていることが初めにありき。そのことに、作品が縛られている気がしてなりません。 作者が、誠実にこの小説を書いていることは、色々な部分から感じ取れます。文章も、読みやすいように工夫されて書かれています。でも…と思ってしまいます。 主人公「まじめ君」について言えば、「本好き知性派女子の逆トジッ娘萌え」なんでしょうか。 対人関係が不器用で変わり者と思われているけど、純粋で、内に秘めた情熱があって―まじめ君は、男の僕から見ても魅力ある人物像です。 小説で描かれる、そのまじめ君は、痩せ形で手足が長く、服装は垢抜けないけど清潔で、髪は少しモサモサだけどちゃんと毎朝出社前にシャワーを浴びる。たぶん、メガネを取ったら、意外にイケメン。僕は、そう感じました。 男優でイメージするのは、向井理の容姿と雰囲気でしょうか。そんなまじめ君だからこそ、美人のかぐやさんに好かれたのかなあ。そんな皮肉でも言いたくなってしまう。ちょっと、いやかなり僻みだけど。 ちなみに、かぐやさんも美人である必要なんてないんじゃないかな。男社会の板前と言う世界で、自分の職業に必死に打ち込んでいる女性なら、それだけで十分魅力的だと思うけど。 シリアスとファンタジー半々くらいの作品と割り切れば楽しめる小説ですが、不器用だけどひたむきに仕事に情熱を注ぐ人間の群像劇を期待すると、作品の浅さを感じてしまいます。 現実社会で揉まれて生きてきた、くたびれた中年の僕には、登場人物たちの人柄の良さと抱いている夢の純粋さが、いささか、まぶし過ぎます。 | ||||
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初めて三浦しをんさんの作品を読みました。 正直はじめはいまいち入り込めなかったのですが、 後半はぐいぐい一気読みでした。 確かに辞書編集の話ではあるけれど、(後半の流れの中から) 社会人として、とか 働くとは?とか このままで本当にいいのだろうか?とか そんな問いが湧いてくるストーリーでした。 今の状態にずっと悶々としている私としては、 読んでいていろんなアドバイスをもらっているような思いになりました。 それから、読者を 「こんなこと私にもあったなー」とか 「平凡な私にもこんなことあるかもしれないよね」という ような思いにさせて しまうところ。 またそれを私独自の、私だけの体験だ(またはそうなるだろう) と思わせてしまう小説家さん。流石です。 | ||||
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作者の言葉に対する本質的な思想や、一般の人々が誤解したり、曖昧に使われている 日常語を登場人物の会話に取り入れるという小説構成により、辞書の持つ素晴らしさを 読者に伝えるという目的は存分に達成されていると思います。 しかし、気に入らないことがいくつかあります: 1.主人公やその同僚が、会話の中で「俺」という一人称を使っていること。 2. カバーを外した表紙の漫画や、カバーの「帯」の漫画の俗っぽさ。 '3.俗な文章(会話文章も含む)が多用されていること。不要な形容詞(句)や副詞(句)も多過ぎます。 ' 4.必要のない人物や猫が登場すること。 下宿屋のタケおばさんは不要では無いかと思います。 '5.かぐやさんとの出会いは非現実的で不自然。 一方、辞書の素晴らしさと、辞書ができるまでの苦労を小説にすると、このようになるのだろう、と言う 気もします。 この本はむしろ漫画にした方が良いかも知れないと思いました。 | ||||
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登場人物一人一人がとても印象に残る作品だと思います。 ワンシーンワンシーンがとても印象に残りますし、読んでいてとても温かい気持ちになりました。 ただ、全体を通して考えると 「完成前のパズル」といいますか 作品全体にまとまりが掛ける印象。ストーリーとしての前後の繋がりはあまり感じられず、楽しい思い出話をポロポロ教えてもらってるイメージです。もっと場面ごとの繋がりなどを持たせて頂きたかった。 あと他の方も仰っていますが、やはり「読者の予測通りに完結した」感がいさめません。ああ、やっぱりな、といった感じです。 個人的には、好きな登場人物が知らないうちに亡くなっていたのが何気にショックでした…(笑) ただ、前記致しましたが登場人物は大変魅力的でしたし、ほっこりできる作品です。 でも2回目も読みたい?と聞かれると困ってしまいます…'`; | ||||
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