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ラバー・ソウル
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ラバー・ソウルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 21~40 2/4ページ
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読み終わるまでに結構時間がかかりました。 同じ内容の話が何度も何度も繰り返されて、それを省いたらこんなにページ数がかからなかったんじゃなかったのかな。と… 個人的には最後のネタバレは要らなかったです。ネタバレになるので詳しくはいえませんが、どうしてあのままのキャラ設定にしてくれなかったのかな。 あのままの設定でうまく落ちが作れなかったから、最後を変えたのかな、としか思えませんでした。 新品じゃなくても良かったな、と少し後悔してます。 | ||||
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いや~長かった。 読破するのに、約1か月かかってしまった。 はっきり言って、長すぎる。退屈。 いかにもキモいストーカーぶりと、それに狙われて、いかにもおびえるという風の、魅力的なモデルの女性。 これは、「そのいかにも」というのが、読んでいるうちに鼻に付いて、「多分あれだな」という予感がした。 この話をラストでひっくり返そうとするのなら、「あれ」しかない。頑張って最後まで読んで、やっぱり、「あれ」だった。 ストーカーが、警察の尋問に答えるシーンで、ほとんど他人と話した事が無いという彼が、取調官と対等にやり合う、という場面のみ、この小説で唯一感心した点だ。あれが、「〇〇問答集だった」とは。 この無駄に長い、退屈な小説と付き合って、その落としどころも読めてしまって、残念ながら読後は、空虚さだけが残る。 | ||||
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推理小説を買う基準ってほとんどは、帯に書かれている文章なのではないでしょうか? 「衝撃の問題作!」とか「ミステリー史上最高傑作!」とか「大ドンデン返し!」とか… それが読書好きの芸能人が書いた文章なら、なおさら購買意欲がそそられますからね。 しかし帯に大袈裟な推薦文が書かれている作品は、大体が「そうでもない」のが多いのだ!もちろん井上夢人氏の作品は、大好きです。言うなれば岡嶋二人時代の作品はもっと大好きなのですが。 あんまり過剰に持ち上げられると、意外と拍子抜けしちゃった一例だと個人的に痛感させられました。しかし購入した一番の原因はやはりビートルズの傑作アルバムのタイトルに惹かれたからなんだよなー。 | ||||
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人とは思えないような、醜い顔を持つ男。人前で顔をさらすことができず、学校へも行かず、社会へも出ず、家に引きこもり続ける男。そんな男が、ある美しい女性と出会ったことで始まる物語です。 各章ごとにサブタイトルがつけられていて、大まかに分けて、前半部と後半部に分かれています。正直、前半部は退屈でした。後半に入ると読む手も止まらなくなるのですが。 前半部を導入部として少し短くし、そのまま一気に加速させてしまったほうが、より良い作品になったのではと思います。 ですが、1人称語りでとても読みやすい文体なので、退屈と感じる部分もサっと読み進めることができたのが助かりました。 肝心のどんでん返しについてですが、これを普通の小説、というか恋愛を絡めたサスペンスとして読んでいれば驚きはあると思いますが、本格ミステリなどを読み込んでいる方には、そこまで大きな衝撃ではないかと思います。 私はこの本をミステリーとして読んでいたのですが、どんでん返しも含めて最後まで読んだ感想としては、ミステリーとか恋愛ものとか、なにかのジャンルにとらわれない1つの、ある物語として、読後感を味わう作品だと感じました。 あと、私はこの文庫の表紙のイラストが、哀愁をよく描いていて好きです。 | ||||
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醜い心を持ったストーカーがモデルの女性を巧妙に付け狙い、女性に近づく人間を次々殺していくという話。 ストーカー具合を、本人を含めた登場人物が証言していくミステリー仕立て。 かなり分厚い小説だが、するすると読めた。 金を持ったストーカーは怖いな~という単純な感想を持っていたが、最終的には覆される感じ 。著者の得意とする伏線を張り巡らせた展開に、あまり疑いもせずに読み進めた。 ストーカーものとしても、ミステリーとしても、愛の物語としても読める多面的な物語である。 主人公と女性の接点がやや安直な感が否めない…。 | ||||
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精神病質というか反社会性人格障害に恋したエレファントマンの悲劇?を描いたミステリー。 本書の中でいちばん興味を持ったのは、ミステリーの部分ではなくて、主人公の鈴木 誠が< “人生の意味と幸福”について哲学している! >ところです。 つまり、鈴木 誠は、美縞(みしま)絵里という女性のおかげ?で< 自分というものの存在に初めて意味をみつける! >のですが、この鈴木 誠の哲学が、業田良家の4コマギャグマンガである< 『自虐の詩(うた)』の主人公の森田幸江の哲学とつながっている! >ように思いました。これには< びっくりポン>です! 鈴木 誠も森田幸江も、読者の目から見ると、< かなり悲惨な境遇にありながらも、人生の意味について覚醒する! >という点では共通しています。 しかし、哲学者の永井 均(ひとし)先生は、『マンガは哲学する』という著作の中で『自虐の詩(うた)』を取り上げたうえで、< まれにみる傑作であり、絶対に読む価値がある! >と極めて高く評価しながらも、その一方で、森田幸江の哲学については、「 手放しでは称賛できない 」ところがある!とコメントしています(同書182頁)。 永井先生がこのようにコメントする理由は、幸江が< 幸福と不幸にはどちらにも等しく価値がある! >と言いながらも、< 人生には明らかに意味がある! >ということに覚醒したのは、< 幸江が妊娠して幸福になってからのことだ! >という印象をぬぐうことができない!という点にあるのではないか?と思います。 ボク個人も、永井先生が言われるように、新宿で幸江が< シャブ中の立ちんぼの境遇 >のままで< 人生の厳粛な意味について覚醒したか? >というと< そうとは思えない! >です。 これに対して、この『ラバー・ソール』の主人公の鈴木 誠は、< かなり悲惨な境遇のままで人生の意味について覚醒した!のではないか? >と思われます。 つまり、森田幸江が< 幸福になってから人生の意味について覚醒した! >のに対して、鈴木 誠のほうは逆に< 人生の意味について覚醒してから幸福になった! >ように思われます。 この点で2人の主人公の間に< ちがい >があります。 なので、永井先生は、この『ラバー・ソール』という小説について、これを『自虐の詩(うた)』のように< まれにみる傑作である! >と評価するか?は良くわかりません!が、“人生の意味と幸福”についての主人公の鈴木 誠の哲学については、森田幸江の哲学とはちがって< 手放しで称賛する! >のではないか?と思いました。 なお、森田幸江と鈴木 誠の< 2人の哲学と通じている哲学 >を座右の銘にしている!のが、お笑いタレントの< 明石家さんま >です。 つまり、さんまは、大竹しのぶとの間に授かった自分の娘に対して、< 生きてるだけで丸儲け >という意味をこめて< いまる >と命名した!そうですが、この< 生きてるだけで丸儲けの哲学 >が“人生の意味と幸福”についての< 幸江と誠の哲学と通じ合っている! >と思いました。 なぜなら、さんまは、紳助と12年ぶりに共演した競馬関連の番組で、次のように述べている!からです。 < 笑顔で地獄見たら勝ち!、人生 > 最後に、精神病質というか反社会性人格障害には< 極力関わりを持たない! >ほうがいい!です。 さもないと、< 自分の人生を滅茶苦茶にされて >しまいます! また、さんまのように、 < 笑顔で地獄を見る! >ことができる!ような境地に到達できた!としても、< 地獄を見ない!で済む! >ことができる!のであれば、< それに越したことはない! >からです。 | ||||
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※岡嶋二人時代の作品は8割ほど既読。 本作はまず無駄に長い。 登場人物の供述が物語の半分以上を占めていますが、どれも言っている事は同じで 無駄にページを増やしているだけな感じがします。 中盤まで話が気持ち悪い。 ストーカーがモデルをストーキングしたり、部屋を盗撮するという展開ですが、正直 読んでいて気持ちの良いものではありません。ひたすらそんな描写が続きます。 どんでん返しの方法がひどい。 一番酷い点です。『叙述トリック』という読者を騙す一種の手法がありますが、この作品は もうそんなトリックもくそもない手段で話を捻じ曲げてきます。もう根本的に全てを変えてきます。 ある意味読んでほしいところかもしれません 岡嶋二人先生の頃から文章のテンポ、読みやすさはあって、サクサク進むといえば進みます。 しかし話の内容はとてもじゃないですが、褒められるものではありませんでした。 | ||||
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幼少時の病気で醜悪な容貌となりひきこもりになってしまった主人公が、あるきっかけでモデルの女性を知る事となり卑劣なストーカーと化す。 そこに殺人事件も発生。 異様なストーカー状況が、各登場人物の視点で述べられる。 ビートルズの名盤ラバーソウルの各曲名が各チャプターの題名に使われている。 それも意味を含んでいる。 600ページ以上に及ぶ作品だが、長さを感じさせず読ませて行く。 そして最後には驚きの結末が!初読の作家さんでしたが、面白かったです。 久々に「ラバーソウル」のCDを聴きながら、土日に一気読みでした。 | ||||
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最後のどんでん返しがあるので、なるほどとは思うけれど、そこに至るまでの内容は ただひたすらにキモいストーカーの描写を読み続けなければならないので、そこに 面白さを見出せるかどうかでも結構評価は分かれるかと。 個人的にはちょっときつかった。 | ||||
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ラストで全てひっくり返ります。読み終わった後、驚きでしばらく開いた口が塞がりませんでした。 井上夢人の作品を読むなら、この作品を一番最初に読んだ方がいいと思います。その点で、僕は最初に井上夢人に出会ったのがこの本だったので、幸運だったと思います。 | ||||
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古くは島田荘司『異邦の騎士』東野圭吾『悪意』法月綸太郎『頼子のために』といった作品と同様に(以下「……トリックだが」までの26文字分ネタバレ)一人称の叙述部分はすべて創作だったというトリックだが、前記作品群と同様に決して裏切られ感はない。動機や心情を含めてがっつりと胸にこたえてくるものがある。同一のアイディアを他の作家が書いてもここまでの構成力に昇華できるかどうか。この作家には肉体的、精神的な障碍を扱ったものが多いが、差別や偏見のあやうい境界線を綱渡りしているところがまた独特の世界観につながっているのだろう。 | ||||
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岡嶋二人氏の大ファンで もちろん全てを読み尽くした人間として、井上氏の作品は何冊か読んで、落胆していたが 今度こそ!!の思い出読んだ作品。 駄作!! 岡嶋の頃から自分が殆んど書いてきたと述べる井上氏だが、彼の作品を読むと????? 岡嶋を超える作品がひとつもない。 ラバー・ソウルに至っては 折原一氏をまねたのか? 400Pで確実にネタバレ100% そもそも こんなにページ数を使う作品ではないのではないか? もう 井上氏を読むことはない。 | ||||
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82年共作筆名岡島二人でデビュー、89年傑作「クラインの壺」発表後92年に再デビューをした大ベテラン作家。それぞれの作品のクオリティは極めて高いにもかかわらず知る人ぞ知る的なのは、ソロキャリア22年で刊行された小説が13冊と最近の人気作家に比べて極めて寡作だからであろう。 本作は16章からなり、主要な登場人物のモノローグで構成されている。主人公は疾患による容貌から人と接することができない鈴木誠が語る殺人とストーカー行為を中心に展開される。ストーカー行為を小説の題材にするとき、ストーカーをステレオタイプに書いてはありきたりで面白くなく、またその心情に共感して肯定的に書いては反発を買うため結構難しい。本作ではそのぎりぎり境界を、薄氷を踏むように展開していく。ストーカー行為をしている主人公を作者が肯定も否定もせず淡々と描いており、どこに落とそうとしているのか引っ掛かりながらも読み進んでいった。 各章の登場人物のモノローグは誰もが確信をもって発言してためらいがない。その迷いのなさの理由がラストで明らかになる。全編計算尽くされたストーリーは670ページ余りと長いにもかかわらず無駄がなく、するする読めてしまう。しかしするする読んでしまう時点で作者の術中にはまっている。油断なく集中して読みたい作品である。 | ||||
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引っ張るだけ引っ張っての最後のどんでん返し・・・ うーん。ずるい。 でも、後味はいいというか、切ないというか。 愛というよりは自己確認? この世に生を受けたことを呪うしかなかったすずきまこと。 彼が初めて明日ということを意識させてくれた女性に ここまで入れ込むのはなんかわかる気がします。 確かにアンフェアな結末ですが、 すずきまことがここまでした?できた?意味を知るには 長々長々引っ張ることが必要不可欠だったのではと。 生きている意味を考えたら生きるのがつらくなる人間っているんですよ。 考えたってどうにもならないのに。 でも、考えてしまう。 そして誰かに意味を与えられるともうそれだけで突っ走っちゃう。 なんていうのかなぁ。 親に愛されないとどうしてもそうなりがちなんじゃないかと。 無条件の愛なわけじゃないですか、親の愛は。 特に子供が小さいころは。 とにかく元気でいてくれさえすればと、多少馬鹿だろうが不細工だろうが、 親から見たら自分の子が一番可愛い。 そんな無条件の愛を惜しみなく与えられたら、 自分が生まれてきた意味とか生きていく意義をやたらめったらと求めて 苦しまないと思うのよね。 生きているだけでいいんだってちゃんと小さなときに親が教えてくれているから。 でも、そんな風に自分の子供を愛せない親もいるんだよね。 子供よりも自分が可愛い親。 そういうのって子供は敏感にわかるから。 そんなふうに育つと、やはり生きていくのがへたくそになっちゃう。 自分の存在価値を探すのに必死で人間関係を築くのがへたくそになっちゃう。 そんなことなど考えつつ、一晩で読みました。 | ||||
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読み出したら、止まらいこと必至! 全てが、登場人物の一人称で書かれており、文体も読みやすく書かれています。 一見、分厚すぎるページ数に、怖じ気付くかもしれませんが、面白さは保証します。 読んでいる最中は、サイコ・ストーカー物でこんな大ぶろしき広げてしまって、同収集付けるおか、不安にもなりましたが、 結末は、どんでん返しがまってます。 この、結末を効果的にするためにも、このページ数派は必要だったんですね | ||||
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いろんな本を読んできたけど、最後にどんでん返しをするために、 9割がうその供述だったというおちはあまりに読者をバカにしている。 このような書き方を使うなら、頭をひねる必要もない。 この本を読んできた時間が無駄だった。なぜなら、それは嘘の供述だからだ。 作家として、もっと頭を使いひねった演出を考えてもらいたい。 本代を返してもらいたい。 | ||||
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意外なラストが持ち味の作家さんらしいですが・・・ 読み手に納得感を感じさせてこそ、ラストの裏切りは成立すると思うのですが、途中で思いつきで変えたのか?って感じの伏線の無さ。最後だけまったく正反対の展開を、脈絡なくドヤ顔で出されても、驚きなんか感じません。途中から違う本に変わったのかと思いました。 これがライトノベルなら、まだいいんでしょうけど、ラストに至るまでのすべてのページがただの前振り。しかもその前振りがやたら長いのでひたすら苦痛でした。 序盤の聴取シーンまでは面白いんですけどね。 売り場でやたら持ち上げてる本って、やはり外れが多いです。 | ||||
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決して駄作ではないけど、かといって大傑作というわけでもない。 井上氏が岡嶋二人であった頃からの大ファンで、岡嶋二人著の作品は全部持ってるのだが、個人になられてちょっと力量は落ちたように思う。 本作も、まず長い。終盤は一気に読めるが、道中はダレる。もうちょっと短くできたと思う。 ネタバレになるので詳しく書けないけど、そのやり方・騙し方はちょっとアンフェアに感じた。 本作が気に入った方は岡嶋二人さんの作品をお勧めします。 「そして扉が閉ざされた」や「クラインの壺」などが良作です。 | ||||
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この本に関しては多くを述べず 予備知識なく味わっていただきたいです。 結構色々な本を読んできて大抵の驚きには慣れていたつもりでしたし、 だまされまいなどと思いつつ読み進めて行ったら・・・ラストに衝撃を受けました。 と同時にとても切ない気持にもさせられました。 迷っているようであれば是非手にとって読んでほしいと思います。 | ||||
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文庫で700P近い長編だけど、ほぼ一気読み。彼の作品はいつも平易な文体で書かれていて読みやすいのだけど、その構成は緻密かつ個性的で実に読み応えがある。今作も最後のどんでん返しが鮮やかで、人の心を描いた奥行きが素晴らしい。ミステリーとして読むと、ツッコミどころもあるけれど、そこにこだわりたい人は他の作家を読めばいい。彼の作品には、本格派かどうかとか、そういうことを超えた独自の世界観があり、それが好きな人には堪らないと思う。そういう意味では、寡作な人だけど、本当にハズレがない。ちなみに個人的には「メドゥサ、鏡をごらん」が一番好きです。 | ||||
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