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李歐



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【この小説が収録されている参考書籍】
李歐 (講談社文庫)

李歐の評価: 4.35/5点 レビュー 72件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.35pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(2pt)

狂言回しの人物の魅力が皆無

李歐が主人公ですが、紙面の多くを割いている吉田一彰が人間的な魅力が全くなく、
はっきり言って嫌な奴なのでそこの点だけで読むのが苦痛でした
それがゆえに李歐の存在がなおいっそう際立つのでしょうが...
李歐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:李歐 (講談社文庫)より
4062630117
No.5:
(2pt)

うーむ、再読はしない一冊です。

男と男の美しい運命的な友情のお話を披露したかったんだろうなと思いつつ、私は没頭出来なかった。機械オタクでも機械の説明がここまで冗長だと疲れると思った。とにかく、最初から最後まで著者はマイペース(?)を保ちながらアップダウンの無さを維持した内容には別の意味で凄いと思った。再読は無いだろうと思う一冊でした。
李歐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:李歐 (講談社文庫)より
4062630117
No.4:
(2pt)

現実感を欠けた冗長なアウトロー物語

先日、アウトロー系のBL小説を探し、読者のおすすめを見て購入しました。
主人公が男に惚れたがBL小説まで言えないと承知した上、興味津々と読み始めました。が、中盤から関係のない話が長引き過ぎてガッカリ。最後主人公の妻が突然亡くなり、やっと出会えた二人は息子と一緒に桜が満ちた楽土で幸せに暮らしている、というハッピーエンドを迎えましたが、ご都合主義し過ぎて言葉も失いました。山崎豊子や馳星周のようなリアリティが溢れる中国モノを期待していましたのに…

作中に出た文法錯誤が多い中国語はさて置き(何もかも「児」を無理に付ける)、リオウという人物自体の設定も現実感を欠けました。
別に狂熱な共産主義者わけでもなく、1960年の在日華僑が簡単に中国に戻るとは考えづらい。その時大陸は反右派闘争など一連の政治運動があり、背景から言えば危ないはずだったリオウの親は、外事局に就職できるのか。しかも、日本との外交関係が回復したのは70年代。専門技術者ならば研究機関に就職したはず。
数カ国語を流暢に操る美青年。日本の殺し屋と東南アジアの共産ゲリラなど異色な経歴。白いご飯にかけたスパイスのようなモノに過ぎない。ストーリー自体は、ただのご飯でした。
李歐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:李歐 (講談社文庫)より
4062630117
No.3:
(1pt)

『わが手に拳銃を』と読み比べてみました

わが手に拳銃をから七年経って書き換えられたのが本作です。作家が若書きの小説を下敷きにして新たな作品を書くということは珍しくありませんが、七年というのは比較的短いし、しかも長編を下敷きにして同じくらいの長さのものを書くというのは稀ではないでしょうか。その意味でも興味深く、二作まとめて読みました。

『わが手に』の中で第二のテーマあるいは通奏低音として仄めかされていた吉田一彰と李歐の同性愛的関係は、本作ではむしろ主題として表に出てきます。ただし、一彰がいかに強く李歐に惹かれているかということは丁寧に記述されるのに、問題の李歐がどんな顔かたちをしているどんな男なのか、その魅力も含めて、読者にはどうもイメージし難いところがあります。

全体を通して言えば、語りのロジックは『わが手に』よりよく考えられており、一彰の幼少期のいきさつが丁寧に描写されることで人物像の一貫性もあり、そういう意味では一見、読みやすくなっています。しかし『わが手に』の所々にあるヒリヒリした緊張感を孕んだ描写や、様々な矛盾を内に抱えた存在としての一彰という人物の魅力が本作では失われてしまっているし、なにより、幸福を約束されたユートピアである櫻花屯のラストは、青春の夢というより中年の求める幸福像でしょう。七年での書き換えは短いと書きましたが、しかしもしかしたらこの七年の間に、高村薫という人の青春の記憶は失われたのかも知れないとも思いました。
李歐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:李歐 (講談社文庫)より
4062630117
No.2:
(2pt)

男色小説?

男が男に惚れる?
う~~~~ん 最後まで理解できませんでした。
とことんまでディテールにこだわる高村節は健在でいいんですが、
主人公のオトコの行動の動機が、「オトコのために」なのですから、
違和感が付きまとって離れません。一言、「楽しめませんでした。」
李歐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:李歐 (講談社文庫)より
4062630117
No.1:
(2pt)

深みに欠ける

正直言って、この本の下敷きになった「わが手に拳銃を」と比べると数段落ちる。登場人物のイメージが希薄で、読んでいてのめりこめない。作者の作品で出てくる「善人でもあり、悪人でもある」という複雑なキャラクター(実際はそれこそ人間くさく、小説の格好の題材でもある)がいなくて、善悪の色分けがはっきりしすぎているように思う。 私は「わが手に拳銃を」を読むだけで十分だと思います。おすすめしません。
李歐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:李歐 (講談社文庫)より
4062630117

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