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(短編集)
ピーター卿の事件簿
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【この小説が収録されている参考書籍】
ピーター卿の事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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かなり不思議な謎が提示されるが、おおまかな真相に関しては予想しやすい話が多い。 しかしながら、それぞれに工夫があって、楽しめる短編集。 「鏡の映像」 これだけの「世にも奇妙な物語」の真相は、これしかないだろう。 「ピーター・ウィムジー卿の奇怪な失踪」 話が急に切り替わるところがある。そこがちょっとわかりにくい。 「盗まれた胃袋」 胃袋を遺産として残した男の謎。 「完全アリバイ」 アリバイトリックの方法に関しては概ね予想どおりであった。 「銅の指を持つ男の悲惨な話」 マリアの身体的特徴がうまく真相に活かされている。 「幽霊に憑かれた巡査」 このようなトリックで本当に人をだますことができるのか、疑問ではあるが。 「不和の種、小さな村のメロドラマ」 ある人物がピーター卿を利用しようとするが、ピーター卿を甘く見過ぎて墓穴を掘る。 | ||||
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シャーロック・ホームズの再来として 登場するピーター・ウィムジー卿が活躍する いくつかの事件をまとめた短編集。 ここにおさめられたある作品の中で明らかになる 恋人ハリエットとの関係の行く末に、ファンは安堵するのもつかのま、 摩訶不思議な事件に巻き込まれる、もとい、首をつっこむ ウィムジー卿がなんとも微笑ましい。 ちょっとありえないのでは?と突っ込みを入れたくなるような 結論も含まれているけれど、貴族ならではの洒脱な雰囲気を 感じさせてくれるのも、ウィムジー卿を嫌いになれない理由のひとつ。 決して優等生ではない探偵は他にもいるけれど 作品を読むたびに意外な一面を見せてくれる彼の魅力に またまたはまる短編集だといえるだろう。 江戸川乱歩にも通じるようなグロテスクさを含んだ 「銅の指を持つ男の悲惨な話」は、なかでも異色といえるかもしれない | ||||
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クリスティに比べると日本での知名度は圧倒的に落ちますが、イギリスミステリの歴史を語る上では無視できない存在であるセイヤーズが創造したピーター・ウィムジイ卿の活躍する短編集です。長編とは訳者が違うために作品の雰囲気が堅苦しくなっている感じがします。長編の訳者である浅羽さんは女性の方ですのでその辺りも関係あるのかも。単純に生まれた年の差かもしれませんが…。収録されている作品は怪奇色が強い物が多く、これも長編とは趣を異にしている気がします。 セイヤーズの作品はトリックというよりも話の面白さで読ませる作風ですので、アイディア勝負の側面が強い短編ではその魅力が発揮されにくいのかもしれません。 | ||||
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