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(短編小説)
臓物大展覧会
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臓物大展覧会の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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第一章の『透明女』だけがグロテスク過ぎて気持ち悪く感じる。 この趣旨の短編集なら最後まで読めないなと思いましたが、他の話は全く違う傾向で、本当にバラエティ豊かでどれが本当の小林泰三なんだろう?と思うほどに物語ごとに世界観や表現が変わります。 この1冊で色んな物語が楽しめるのでとても良いです。 こういう短編集をまた書いてほしいです。 | ||||
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すごいタイトルだな…。玉石混淆、小林泰三のホラー短編集です。 コメディ色強めの短編や胸糞短編まで毛色の違うストーリーが詰め込まれてます。世にも奇妙な物語っぽい読後感の話が多い。個人的には大トリを務める宗教家vs小説家の短編が好きです。 文体は軽く、サクサク読み終えられます。タイトルで察しがつきますがゴア描写モリモリ。どの話も一定の水準を保っており面白かったです。☆3。 | ||||
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見知らぬ町の「臓物展覧会」を見学するという外枠が設けられているが、あまり意味がない。九編のホラー短編は関連も統一感もない。ゼロ年代に発表された短編群だ。 ホログラフ・自動人形・ロボットに支配された社会などSF的な作品は何となくオチが読めてしまい、あまり感心しない。ホラーや不条理がテーマの作に見るべきものが多い。 「透明女」透明になりたかった女がとった行動は。理不尽で気持ち悪い佳作だ。 「攫われて」昔語りと思われた誘拐の体験談が現実を侵食する。胸糞の悪い変態話ながら、サスペンスと意外性はナンバー1だ。 「SRP」ウルトラ狂の作者が捧げたオマージュなのか。巨大有害生物が怪獣でなく妖怪だったら。ヒロインの名がユリコというのが何とも。戸川?ひし美? 「十番星」小学生の頃、魅力的な嘘をつく子供がいた。多くの昭和オヤジは思い当たるだろう。いやな奴でも離れられない。その話は嘘か真か。 「悪魔の不在証明」小説家と宗教家が過疎の村を舞台に論争する。議論小説とでもいうのか。理屈のぶつけ合いがメインテーマというユニークな小説である。 ずば抜けた一推しは存在しないが、忘れがたい佳品が何篇か含まれている。 | ||||
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短編。グロいミステリ寄りの話や、SFにしても近未来的で十分ありえるかもしれないような世界の話から、完全にあり得ないだろう世界のお話まで様々でした。全てが全然違うジャンルのお話で、かなりの振り幅がありますので、好みの話もあれば、苦手で読みにくいお話も正直ありました。でもそういうのも全部ひっくるめてこんなにもアイデア満載なのが、もう凄いとしかいいようがないです。 どの作品を読んでも斬新なアイデアと会話のユーモアが面白くて、大好きな作家さんでした。もう新作が読めないことがとても悔やまれます。 とにかく今は、既に出されている本を片っ端から読むつもりでいます。楽しい作品の数々を本当にありがとうございました。 | ||||
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面白かったです | ||||
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短編が何作か収録されていて、1日に楽に1作品は読める読みやすい作品だった。 内容も、おもしろく捻ってあり、オチやネタバレが面白かった。読んでみる価値は十分にあると思う。 | ||||
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まず、本のタイトルに惹かれ購入しました。 表紙で買いにくい方が、おられるかと思いますが個人的には好きです。 短編集になっていて、書き下ろしたものもあり面白かったです。 「プロローグ」「透明女」「ホロ」「少女、あるいは自動人形」「攫われて」「釣り人」「SRP」「十番星」「造られしもの」「悪魔の不在証明」「エピローグ」 プロローグの入りから、「透明女」話になってすごく読んでいて夢中になってしまって!! 狂気じみた透明女がすごく印象に残りました。 グロテスクな表現が、妙にリアルで血なまぐさい香りが漂ってきそうでした。 この感じで、話が進んで行くのかと思ったのですが、「ホロ」「少女、あるいは自動人形」「造られしもの」は、SFチックになっていて、残酷なシーンがなかったけど面白かった。 「釣り人」「SRP」は、結構気に入ってます。オチが特に良かったです。読んでいてキレがありました。 「攫われて」「十番星」「悪魔の不在証明」は、背筋がゾッとしました。 特に「攫われて」「悪魔の不在証明」は実際にあったのではないかと、感じさせるものがあるくらい生々しさがありました。 ひとつひとつの物語が良く出来ていて読んだ後ため息が出ました。 臓物大展覧会という本のタイトルと、合わない話もあるのでそこさえ気にならなければ楽しめると思います。この本に出合えて大満足しています。 | ||||
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臓物とは全く関係ない短編集です。 「透明女」は、グロテスクな表現に重心をおいた作品ですが、ストーリーもとても面白いです。ただ、グロテスクな表現が苦手な人は避けた方が無難かと思います。 「攫われて」「造られしもの」は、ホラーのスタンダード的な作品で、良作です。 「悪魔の不在証明」は、論理を駆使した作品で、作者らしい持ち味が出ています。 この本についての大きな問題点は、やはり書名と、表紙です。若干の作品とは関係が有りますが、このような書名と表紙にする必要はないでしょう。むしろ、購入をためらう要素にしかなりません。 これから購入しようという方は、書名や表紙に挫けずに購入ください。中身は意外と普通ですから。 | ||||
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このタイトルは読者の興味を引く為の後付けに過ぎず、 また、プロローグから受けた期待感は裏切られたと言うのが読後の感想です。 全9作品中の2作のみが書き下ろしで、他は既に発表された作品の寄せ集めでした。 その為かタイトルから連想されるような内容ではなく、 各話の繋がりや統一性もありませんでした。 ですので、別個の作品を一冊にまとめたのだと割りきって読むと それなりに楽しめると思います。 | ||||
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ボクがこの作家に求めているそれとは乖離し始めていて、残念に思っています。 ボクがこの作家に求めているのはグロテスクな表現ではありません。確かに『玩具修理者』のころからグロテスクな表現はありましたがそれはその時点ではメインではなかったと思うのです。最近はそのグロテスクな表現がメインになってしまっています。 求めているのは『玩具修理者』『酔歩する男』『本』『人獣細工』のような「自分の存在」について考えさせられ、なお且つそれを疑いたくなるようなそういう恐ろしさを含んだ作品なのです。 | ||||
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表紙・題名は非常に怪しいですが、中身は小林泰三らしい短編です。 「透明女」「ホロ」「少女、あるいは自動人形」「攫われて」「釣り人」「SRP」「十番星」「造られしもの」「悪魔の不在証明」の9つの話+「プロローグ」「エピローグ」と盛り沢山です。 どの話も読みやすく、小林さんらしいです。 「小林泰三さんの作品を読んだことがないが興味はある」と言う人にもオススメできます。 ホラーと言うよりは「SF」チックでどこか謎めいていて、最後まで読んだ人を楽しませてくれます。 「臓物とか苦手だし・・・」「なんかグロテスクそう」と思っている方、大丈夫です。ほとんど臓物は関係ないです(多少はアレですが)。 「プロローグ」を読むと主人公(読者)はある町で「臓物大展覧会」へ行きます。そこで臓物に関する物語が幕を開け・・・ と言う感じですが、短編自体は臓物がメインではないですし、普通に面白いです。 一度書店で手にとって見てはいかがでしょうか?個人的にオススメです。 | ||||
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一番、読み応えがあるのはやはり 書き下ろしの『透明女』と『悪魔の不在証明』でしょうか。 透明女での描写は相変わらず凄まじいです。 あと『SRP』の(ああいう)ノリは個人的に大好きですね。 | ||||
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しつこいくらいのグロ、ユーモアと狂気がうまくミックスされた いつも通りの小林泰三作品ですので、安心してお読み下さい。 今回は、結末の解釈が複数存在する作品が若干ありそうです。 その点ややモヤモヤはありますが、持ち味のひとつでもあり、 気になるほどではないと思います。 全体的にキャラクター造形が豊かで、各編ごとにテイストも違う ため、飽きずに読めます。但し、一部のグロ描写は少々きつめ。 しかしながら、タイトルと表紙から受ける印象ほどきつくはない ので、それだけで敬遠されぬよう。 | ||||
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