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悪女について
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悪女についての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全96件 41~60 3/5ページ
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主人公自身ではなく、周囲の関係者の証言で進むストーリー。 人によって判断は異なる。 また、真実が明らかにされるにつれてやはり悪女かと判断されよう。 でも本人は男社会を逆手にとって女ひとりで頂点を極めようとしたのではないか。 そう考えると道義的にはともかくすばらしい才能の持ち主だったと思う。 憎まれるほど素晴らしい才能にたけた女性か。 事故死、他殺、自殺。 死の結論を明示していないのも良い。 とにかくストーリー構成の緻密なことには脱帽する。 | ||||
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有吉佐和子ここにあり!!という内容たっぷりぎっしりの小説だと思いました。 とにかく読んでみてください。 語り尽くせないほどのすごい小説です。 こんな女性・・・いるようでいない。 すばらしいです。 | ||||
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悪女になるための参考にしたかったでのすが、自分には無理ということが分かりました。面白かったです。 | ||||
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とにかく有吉佐和子の人物描写は神がかり的な部分を感じる。 非常に緻密に設定された登場人物達が繰り広げる連続的なストーリーに引き込まれる。 | ||||
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本書は、女性敏腕経営者の富小路公子が謎の死を遂げたあとに、生前に関わりのあった27人の人たちがインタビューに答えていくなかで、氏が人物像と死の真相が垣間見えてくる、という内容である。 本書を読んだ後に思ったことは、真実は一つではない、ということ。 富小氏はこんなふうにお金を荒稼ぎした、とか、いやそんなはずはない、というように、語る人によって全くその人物像は異っている。 氏が行った「行為という事実」は確かに一つであるが、それがどういう風に見えるか、もしくはその行為に全く気が付かないかは、当たり前だが受け手次第である。 受け手にとって大事なのは事実ではなく、自分が何を見て、どう感じたかであり、それがその受け手にとっての真実である。 つまり事実は一つだが、真実は十人十色である。 一般的に言われていることとは真逆であることに、ハッと気づかされた。 また、どんな風に生きていても、周囲にどう思われるかはコントロールのできないことであり、世間体というのは実にくだらないものだな、とも思わされた。 周囲に目を気にして本当の自分が出せない人におすすめの一冊である。 | ||||
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ある者は彼女を悪女と言い、ある者は心が綺麗な人と言う。突然死んでしまった女性実業家の死の謎に迫るため、27人の男女にインタビューしていく話。公子が魅力的なのでだれることなく最後までワクワクさせられた。 | ||||
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大変面白かった! 映画化?テレビ化するとどんな女優さんが演じるとふさわしい?と思ったりしました。 | ||||
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若い頃に読んで面白かったので、買いました。 期待どおりで、嬉しい。 | ||||
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有吉作品のKindle版2冊目です。 フィクションとしての成功した女性実業家が良くも悪くも描かれており、イメージの膨らむ大変に面白い作品でした。 成功した実業家に悪い男が沢山いるように、女にも悪いのが沢山いるという見本のように思いました。 いつまでも過去のことを根に持って、男を悪く言う女が沢山いますが、それが微塵も感じられない素晴らしさがあった。 それにしてもKindle版は、誤字が多い。全作品を検索に掛けて欲しい!「停年」は頂けません!! これで有吉作品を読むのを止めにします。 | ||||
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この本が書かれた時代には、新鮮な話題だったと思います。しかし、現在、サイコパスという良心を持たない人間が多数いると知ってしまった時点では、残念ながら、陳腐な作品という印象は拭えません。演技性自己愛者というのですかね、このヒロインは。 最近、話題になった人もいましたっけ。 ただ、「恍惚の人」とかこの「悪女について」でも、有吉佐和子の未来を予見する感性は凄いと思いました。 「ふるアメリカに袖はぬらさじ」が届くまでの時間つぶしに読んでみました。 「ふるアメリカ」の講談のステレオタイプな攘夷女郎を有吉さんはどう調理するか楽しみにしています。 | ||||
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読み終わって映画、ドラマにうってつけのストーリーと思ったらすでにありましたね。やっぱり。でも沢尻エリカはちょっとちがうかな。誰だろう。 昭和50年代前半の週刊朝日連載ですが古さを感じませんね。なんか東野圭吾の白夜行、幻夜に似た雰囲気を感じました。 有吉佐和子がテレビジャックした笑っていいともは、伝説らしいですね。スゴく興味あります。いい本に巡り合えた。 | ||||
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人から奪う才能を開かせてしまった女性の結末は早死となって現象になった。他人に不利益をチャーミングさとトリックで与えた結末は生存する時間の利益を失ってしまった。主人公は中卒で夜学で簿記の資格で才能を開かせていく過程はすばらしい。出会う男に大切な体を与えトリック的な言動で男を盲目にさせていくのは天性だろうか?男たちも下心で性的欲で正常さを失ってしまいハマってまう。その詐欺的な主人公の行為は返報されてしまう。期間の利益を失う形で現れた。 | ||||
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「3つの自分」の中で、「他人から見た自分」が本当に当てにならないと思う一冊です。 誰もが一側面しか見られないところが滑稽だと思いました。 著者の筆力が感じられる一冊です。 | ||||
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傑作である。27人もの人物に富小路公子を語らせている。27人の富小路公子の 人物像に対する印象、イメージはそれぞれ違っているところが読みどころである。 公子は悪女なのか?本書を読む限り悪い印象はない、思うままに愉快な人生だった ろう、詐欺も働いていたが、被害者に同情の念は湧かない、公子は魅力的な女性だ という読後感の残る一冊である。 | ||||
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著者がわざわざタイトルに「悪女」という言葉を持ってきたことは、 「こういった女性は、本当に悪女ですか?」という、 読者への問いかけのように思えます。 経営の才能があり、それも、夜学の簿記学校で努力した結果であることや、 何に付けても、一生懸命努力して、寝る間も惜しんで、がんばった結果であることを思うと、 ヒロインを「悪女」と評するのは、 女性がこの社会のなかで成功するのが、どんなにむずかしいか、 それを物語っているようです。 恋愛関係に関しては、確かに社会道徳に照らして「どうか」と思うところがありますが、 昭和の時代に、右も左もわからない若い女性が、 「愛すること」「愛されること」をひたむきに追い求めていった結果であろう、と 思えるところもあります。 特に、女性同士の間でも可愛がられるところや、 ヒロインがけしかけたわけでもないのに、男性から求婚されるところなどは、 「悪女」と決めつけてけなさないで、 ヒロインから学ぶべき何かを、感じ取るべきなのかな、と思います。 先日、沢尻エリカさんが主演でドラマ化されたときにも、 作者の意図がどんなふうにドラマに表現されているのか、注意深く見ていましたが、 読者の期待を裏切らない出来だったと思います。 ドラマでは見られなかった、有吉さんならではの、語りの手法も注目して、 ぜひとも原作を、読んでほしいものです。 | ||||
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有吉佐和子さんの中でも一番読み直している回数が多い作品です。 もうボロボロです。 いつか年表を作ってみたい!なんて思っています。 登場人物が多いですが、筆力があるからなのかすんなり理解できます。 過去に映像化されているようですが、 今ならこの役は誰が合っているかな?と考えながら読むのも楽しいかもしれないです。 | ||||
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数十年ぶりに書棚の奥から出てきた。 改めて読み直してみたが、最初に読んだ時の強い感銘は今も色あせない。 こんな女がそばにいたら、男は全てを捧げるしかない。 ヒロインは自分が「悪女」だという自覚など最期まで持たなかっただろう。 騙される男たちは皆、自業自得の面がある。 だから、ほとんどの男たちは彼女を責めない。 責めるのは女である。 薮の中を彷彿させる作品でもある。 事実も人間も、みな自分という都合のよい眼鏡を通してしか見ることはできない。 | ||||
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27人が「悪女」と言われるある主人公についてエピソードを綴っています。 作品の完成度が高く、著者「有吉」さんは只者ではないと感じさせられました。いまあるサラっと仕上げた本ではく、これは文学作品だと思います。両親に聞くと「恍惚の人」を書いた和歌山出身の作者で、超有名な方との事。(納得) あなたはこの主人公を悪女だと思いますか? 人生を自分の思い描くままに謳歌するこの女性に「会ってみたい!!」と強く思いました。 でも、なりたいとは思えない不思議な闇。 これが悪女かっ! | ||||
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語り手が章ごとにかわっていくインタビュー形式のお話です。 語り手が増えていくたびに一人の女の人生が肉付けされていく様子に読む手が止まりませんでした。 きっとどの彼女も本当であり嘘の姿だったんでしょうね。 最後まで読んでも悪女と思わせないのが本当の悪女である証なのかなと思います。 | ||||
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破壊的ですが魅力的、唯一無二の才能を持つべきして持った女性が主人公です。 人間は誰しも仮面を被っている時間があると思いますが 主人公はそういうレベルではありません。 読み進める度に彼女への愛憎が深まり、 かと思うと、純粋に愛しさのみに感情が傾くほど他人を破壊させる能力があります。 意図の有無なんて、もはやなんの意味もありません。 病的なまでに自己に忠実であるが為に 繊細さとは紙一重にある、ある種の鈍感さが 傍から見ている読者に様々な感情を与えます。 近しい関係者の語りによって露わになってくる彼女の生き様。 しかしそれが全てではないもどかしさも募る一方。 現実世界に思いを巡らし、彼女のような「女」が身辺にいるか 対比してみたのですが残念ながらお見かけした事がありません。 いや、出会っても気付かないか・・・ しかし、有吉佐和子が描く「悪女」程 真っ当であり、周りを混乱させる女はこの世には居ないかもしれない。 | ||||
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