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紙の月



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【この小説が収録されている参考書籍】
紙の月
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)

紙の月の評価: 3.78/5点 レビュー 158件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.78pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全158件 21~40 2/8ページ
No.138:
(3pt)

映画から入って

宮沢りえちゃんのお色気シーン満載の映画でしたが、小説は果たして。
映画でもそうでしたが、良いなぁあの旦那。行動は良さげなんだけど、実は子どもはいらない、奥様よりも上位に立ちたい。
輝ける女性教育が進んでいる今、あの態度で劣等感を持つ女性はいないだろうなぁ…
若い男に貢いでいくため、手元に有るお金に手を付けるのは常套手段。これに共感するか否かを問うのはナンセンス。
そうなると、この小説は一変して詰まらなくなる。
お金の価値観が変わりつつある昨今、バブル崩壊数年後の買い物で心の隙間を埋めたり、稼ぎの多可で関係の上下が生まれたりするのは、過ぎ去った時代を思い出しました。
止められない自分に気が付き、止めてくれる誰かを探していたのかもねぇ。
面白かったです。
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.137:
(5pt)

面白い

角田さんの作品は「笹の舟で海をわたる」から何作か読んでいますが、それぞれに時代背景も主人公のキャラクターも違っていてバラエティーに富んでいるので飽きません。文章も簡潔で読みやすく、一度読んだらぐいぐい引き込まれる感じがします。この作品は40代の主婦のパート銀行員が横領するストーリーですが犯罪小説とは全く違っていてあくまで個人の私生活が題材であり生きてきたこれから生きていくことをテーマにしています。主人公はとても魅力的で男性の私から見ても心惹かれるのですが映画では宮沢りえさんが演じていたようです。映画は見ていませんが宮沢さんとは私のこの作品を呼んだイメージからすると「違うな」って感じがします。
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.136:
(4pt)

筋金入りの女流文学

文壇を女流と男流にわけるのはおかしい、なんていう人がいるらしいけど、最近の私は分けても良い派。だってどうせ男にはわかんないんだから。分けようぜ。分けたほうがいいぜ。
などとすっかり余談となりましたが、男にはどうせわからない、の総体のような小説でした。角田さんってのは男社会に迎合したいのか反発したいのか、最後の最後でよくわからなくなる感じの小説を書く人ですよね。商業的な理由でしょうか。
短大卒、非正規雇用の兼業主婦。子供はなし。
三拍子揃った設定で、まあありきたり?の設定に思われるかもしれないですけど男社会にムカッ腹を立ててる女性にはぜひ読んでみてほしいです。
主人公の夫はモラハラ野郎なのでご注意くださいね。ああいうのがモラハラっていうのが周知されてきて、いやあ人類も進化したもんです。
小説はけっこう面白かったので星4つです。
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.135:
(3pt)

狂気

目には見えない女性の狂気に震えましたが、無関心・無神経という男性の凶器に身が引き締まる思いです(T T)
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.134:
(2pt)

彼女の行為が理解できない

「女性銀行員が一億円を横領した。正義感の強い彼女がなぜ?そして、最後に見つけたものは?あまりにもスリリングで、狂おしいまでに切実で、各紙誌でも大絶賛され、ドラマ化もされた長篇小説。」と装丁では賞賛されています。
女性銀行員の横領を題材にした小説はよく見掛けます。地味で真面目で正義感の強い彼女が・・・なぜ銀行の金に手を着けてしまったのか?いまいち理解できません。本当に彼女の本心から発した行為なのかな?疑問にも感じます。よって、彼女への感情移入がうまい具合にいかず、気持ちの高ぶりが中途半端な感じでした。彼女の生い立ちや性格の描写、不倫相手の設定、横領金の使い道等に問題があるのかも知れません。あんな安易で稚拙な方法で銀行の金を横領し続ける事もできる訳ありません。もっと読者にしっくりくる形で描いて欲しかったです。
また、横領事件のマスコミ報道、事件を知った時の不倫相手やご主人の心情も触れられていなく、この事件の客観性が把握できない点も不満です。
同級生、料理教室で知り合った女友だち、元カレとの綴りはちょっと混同してしまうので、その点も分かりやすく描いて欲しかったです。
次は『八日目の蟬』に挑戦します。
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4758411905
No.133:
(5pt)

自分を変えてくれるもの

バーゲンで、お洋服を買いすぎたな、と思った時に、たまたま読んだ。
”一括で”という時は、気持ちがいいし、翌日、新しいお洋服を着ていく自分はどうも背筋が伸びている。でも、それはいっときだな、と思った。この本は、それがすごい深さで描かれていて、胸をえぐられているような気持ちで読了した。
お金は、いろいろな力を持っていることがよくわかる。登場する女性たちがみな、その力に負けたり、負けないように突っ張ったりして生きている。私が一番共感したのは、手っ取り早く”なりたい自分”をつくってくれる(築いているわけでは無い)力。だから、お洋服を買うのが楽しい。
読了して思ったことは、「自分をきちんと築き上げて、頂いたご褒美がお金、ってなくらいなんだろうな、凡人には。」
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4758411905
No.132:
(4pt)

活字で描く心理描写は一級品。

なぜ彼女は横領してしまったのか。少し前にNHKのドラマでやっていたけれど、その時は視ていなかった。たまたま本屋さんで見つけて、帯封に引かれて購入。ミステリーというよりも巧みな心理描写が印象的。角田さん作品はたまに手にする。ミステリーが続いた後の清涼剤のような。続きが気になるところ。
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4758411905
No.131:
(3pt)

読んでもいいかも

感情があまりなさそうな主人公の貢ぐためのお金の使いっぷりに違和感。夫の言動にも違和感。
若い子にハマるくだりは感情移入できそうで、できない、でもどんどん読み進んで、あっという間に読み終わったので、
物語的には読みやすくおもしろかったのかな。
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.130:
(4pt)

個人の感想です。

恋愛小説を読みたい、と思って久々に角田さんの本を読みました。
いくつかレビューを読みましたが、その人の立場、環境によって印象が変わる小説だと思います。そのくらいリアルなんじゃないでしょうか。個人的に私はお金の小説だと思いました。特に経済的に豊かな人々がふわふわとした善意に守られ、ひとたび外に出ると無自覚に悪意がばらまかれている、という一文に納得しました。
平林光太との恋愛について、現実的な問題を無いものとして突き進んでいるので、ある意味純粋で、ある意味虚構だとも思いました。なので、裏表紙に書いてある、ただ好きで、ただ会いたいだけだった、という一文に惹かれて読み始めた訳ですが、読後、思っていた小説とは違った...という感想です。
角田さんの小説は心理描写が本当にリアルで、嘘臭くて鼻白む場面はなかったですが、最後の中條亜紀だけ、急にまとめた感じを受けてしまいました。
すごく楽しいお話という訳ではないですが、ガツンとくる小説だと思います。
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.129:
(3pt)

旦那!

自己肯定感の喪失を埋めるための過剰な消費と、それが生み出す罪への無関心。
この心理は共感しにくいけど、分析が緻密で引き込まれます。
特に、問題を先延ばしにしているうちに当事者意識を失っていく過程は
リアリティがあり、恐ろしい。

いや、しかし旦那さ、マジであいつ、なんなの。

こういうの角田光代さん上手に書くよなー。
はー、むかつく。旦那。
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.128:
(3pt)

共感できない

TVドラマで見たときはけっこう面白いと思ったんですけど、小説で読んだらどの登場人物の心情にも、どうも共感できませんでした。

角田光代の小説は、「八日目の蝉」や「対岸の彼女」など何冊か読んでいますが、主人公にあまり感情移入できなかったのは、初めてかもしれません。

お金とのかかわり方というものが、テーマの一つになった小説だと思いますが、主人公の梅澤梨花も友人の中條亜紀も、お金で破綻するひとはみんな見栄っ張りすぎるし、クレジットカードを使うことや借金をすることに無自覚すぎるように感じます。
いくら借りてるのかわからなくなるほど、お金を借り続けるとか、私には理解できません。

一方で節約し過ぎて、家庭崩壊状態に陥った主婦の岡崎木綿子も悲しいですね。
過ぎたるはなお及ばざるがごとしということでしょうか。
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.127:
(2pt)

手垢ベタベタの題材

落ちがわかりきってるから話の流れも読めてしまう退屈さが付きまといました。

登場人物へもなかなか感情移入はできません。
読んでいて心が動かされることはなく、たまたま付いてるTVのドキュメンタリーを淡々と眺めているかのような気持ちがしました。

かなりガッカリしました。
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4758411905
No.126:
(5pt)

映画にもなりましたが・・・

期待していただけに映画も小説もいまいちかな。期待しすぎたのかも。
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4758411905
No.125:
(4pt)

コミュニケーションの大切さを説いています。

満たされない女達が制御不可能な消費行動に陥ることにより、心の隙間を埋めていく。

程度の差こそあれ、男女を問わず分不相応の消費行動をすることにより、ストレスが解消できるのは事実であろう。誰もが、何かのきっかけで制御不能領域に入ってしまう可能性がるという深層心理をこの作品は語っている。

壁を完全に越えて、犯罪に手を染めてしまったのが梅澤梨花であり、壁を越えたものの罪を犯すまでに至っていないのが山田牧子である。また、ギリギリのところで踏ん張ろうとしているのが中條亜紀であるが、中條亜紀と岡崎木綿子はそれぞれ両極端なやり方で子供達に消費行動と心の満足の種を蒔いてしまっていると言える。

読者はいずれかの登場人物に自分をあてはめるのではないだろうか。男性目線からは、コミュニケーション不足が火種を大きくしているということを胸元に突きつけられている気がする。

現実社会では、男女を問わずこのような事件はいくつも起こっている。満たされない心を作らないためには、コミュニケーションが大切であり、心を満たすためにはスポーツでストレスを発散するというありきたりな答えしか出てこないが、多分真実であろう。
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4758411905
No.124:
(3pt)

感動も爽快感もない。

自己欲求が満たせられないなら倫理も道徳もありません?子供のいる家庭と言う夢が割れたのを機に代理満足を求めて壊れるリカを観ながら終始一貫苛々した。ハッピーエンドにならなくて当たり前の内容だと思う。共感?爽快感?
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.123:
(1pt)

勧められて買ったけど・・・

読んでいません(^^;)もうちょっと分かりやすい表現で書いていただけるとスイスイ読めるのになぁ・・・
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4758411905
No.122:
(2pt)

堕ちる女。

公金横領って、ばっかじゃないの!?って思いながらも、あま~い考え、あま~い予測でヤミ金にまでお世話になる方が、少なからずあることを考えると、あながちないとは言えないか? 「闇金ウシジマくん」を読んだ方が・・・。

とまぁ~、御託を並べたところで、約半分で飽きてしまったわけで、如何なるラストかも知らないんだけども。

ドラマ化され、映画化もされたということで、期待していたんですが・・・。
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.121:
(4pt)

妻も子供も愛さない男たち

妻とも子供とも向き合わず自分の殻に閉じこもりがちな男性が出てきて、主人公の梨花さんに子供がいたとしても砂を噛むような思いをさせられていたんだろう~と思わせます。

出てくる男性たちで女性ときちんと向き合う人はひとりもいなくて、夫がいても、子供がいても、女性達の空虚感は埋まる事はないわけです。

田中喜美子さんは著書の中で、現代社会は人を愛する事も憎む事も出来ない中途半端な人間を量産しただけだった、と書いていましたがまさにその通りの世界が広がっているわけです。

人対人のコミュニケーションが徹底的に不足してるため、欠乏感を埋めるために買い物や子供の教育に走っても小手先だけでそこから実りあるものへとつながるわけはないわけです。

素敵な奥さん、と言う雑誌がありましたが、あれは素敵な奥さんではなく、捨てられた奥さんだと赤木かん子さん(本の探偵)はおっしゃっていましたが私もそういう感想を持ちます。

運命共同体ではなく、お互い世間体や外聞を取り繕うためにある人間関係なわけで、そこに愛情も信頼もない、主人公の梨花さんが、ない事を直視できたら又違った選択が出来たのかもしれませんが・・・・・。

妻の飢餓感に知らんぷりできる主人公、梨花の夫は、水を飲みたいと言っている妻にかたくなに水をあげない夫で、それでいいと思っている、妻に水をあげなくてもいいと思っている、その結果に対してどういう受け止め方をするのか?、自分は関係ないとばかりにほっかむりを決め込むのでしょうか・・・・。

梨花さんの夫が、梨花さんを同じ人間として向き合っていたのなら・・・・・。

梨花さんの苦悩は多くの女性が今も味わっているのでしょう。
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905
No.120:
(4pt)

初めての作家の初めての作品

初めての作家の初めての作品です。映画化もされていたので、いつか読もうと決めていた小説です。何か教訓染みてますね。銀行の仕事を利用して、横領して、その理由が若い男への貢ぎや夫への不満の裏返し。男たちもダメな奴だけど、主人公の女性もダメダメ。お金で幸せをつかんだり、不幸を埋め合わせることができないことを再認識させられた。恐らく、この小説の教訓はそういうことではないとは思いますが。
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4758411905
No.119:
(5pt)

転落それとも、、、

いくつかのレビューを読んだ。梨花の辿った道を転落と書いたものがいくつかありました。確かに転落かもしれない。
けれど、光太と初めて結ばれた朝に感じたあの万能感は嘘なのでしょうか。私は夫との生活に何も感じられなくなった梨花が、本能のようなものを取り戻すストーリーだと思いました。宮沢りえ主演の映画では、窓を割って逃げる梨花は、自由になったように見えました。私には日常をやぶる勇気がないけれど、本を開くたびに、軽やかな爽快感に包まれます。何もかも超えちゃった梨花がうらやましくもあり、反面教師でもあります。だから、本は素晴らしいです。
紙の月Amazon書評・レビュー:紙の月より
4758411905

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