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緑の毒
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緑の毒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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テーマはどこにでもありそうな話だけど、どこにでもある小説にさせないのが桐野夏生。 善と悪、被害者=弱者とかそういう単純なものにしてくれないのが桐野作品の面白いところだと思う。 面白かったです。 | ||||
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さすが桐野夏生作品! ジェットコースターのように一気読みできてしまいます。 | ||||
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桐野の得意とする(?)いささか観念的で、登場人物の情念を描いた先品とはちょっと異なる作品だな というのが私の印象。でも、面白くて一気読みできるからそれはそれでいいのだが。開業医の川辺は 妻が救急医と浮気していることを知る。その嫉妬と、自分が抱えているコンプレックスから、彼は歪んだ 性的衝動を持って連続レレイプ事件を起こす。初めはただ泣き寝入りするしかないと思われた被害者 たちがやがてネットで繋がり、犯人を探し出す。エピローグを入れて15編の連作でそれぞれの被害者たちの 生活も描かれる。川辺への女性たちの追求や、川辺の妻と浮気相手の医師との恋愛の進展もあり、 読むのに面白いのは事実。しかし、桐野夏生ほどの作家には失礼ながら、ややチープ感を感じてしまう のは私だけだろうか。話の展開も早いし、読者をひきつけることは間違いないが、果たして桐野はこの 作品で何を言いたかったのか。理解できないのは、私の読解力不足か。 | ||||
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レイプと言う卑劣な罪を起点にそれぞれの人生が変わっていく様が描かれていく。読み易い、小気味良い小説です。 | ||||
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簡単に言えば、「読ませる小説」ですね。作者の力を感じます。人物の細かい描写や、人物の背景および心理的な描写、人間関係のつくり方など、リアリティがある。分野は推理小説ではないので、厳密にはミステリーのカテゴリーではない気はする。人間や社会の醜い部分を削り出して、そのリアリティのある怖さを見せてくれる、とそんな感じの小説です。なぜ4なのか(個人的には、4.5をつけたいが、.5っていうのがないんで) というと、エンディングの見せ方に好みがあるからだと思う。劇的な最後を見たい人もいるだろうから。でも、誰かの日常を切り取ったのであれば、劇的な終わりなどなく苦しいながらも日常は続くわけだから、淡々としてるけど象徴的な1シーンで終わるのが正しいのかなっても感じた。 | ||||
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流石の筆力、一度読み始めるとぐいぐい引き込まれますが ラストが尻切れトンボ気味です。結局何の為に読まされたのか分からない。 kindleで暇つぶしに電車で読むにはうって付けです、一気読みしたくなります。 ただ、結末には期待しないように。勿論天罰てきめん、悪者は最後負けますが.... (それがどうした)という思いが沸き起こるのを拭えません。 占い師の弥生先生をもう少しうまく使えていたら、読後感は確実に上がっていた。 | ||||
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久々に桐野夏生の小説を読みたいなと思い何となく選んだら、はまってしまいました。 妻の浮気に嫉妬する開業医の川辺が、邪悪な衝動に突き動かされ犯罪に手を染めていく。このメインストーリーを軸に、主人公の川辺だけでなく、川辺の妻や被害者、クリニックの同僚・元同僚などの様々な視点で物語が描かれていきます。短編をつなげたようなかたちで読みやすいのですが、それぞれが抱える妬みなどの暗い感情をえぐり出す巧みな描写に惹き込まれ、一気読みでした。 誰もが多かれ少なかれ心の中に毒を持っていて、それを表に出さないように何とか折り合いをつけて生きているのではないか。そんなことを考えさせられました。今後、人の何気ない言動の真意を裏読みしたくなってしまいそうです。それぐらい面白く、インパクトのある小説でした。 | ||||
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おもしろい。あっという間に読み進めた | ||||
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容赦なく人の心の奥に入り込み、見せたくない部分をさらけ出したような作品でした。 嫉妬の毒が日常生活を崩していく過程が見事に表現されていました。 あまり桐野作品に没頭しすぎるのは心の均衡を崩すかもしれませんよ 少し間を開けてから次の作品に挑戦するつもりです。 イッキ読みしてしまいました。 | ||||
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桐野さんの小説はいろいろ読ませていただいております。 毎回、切り口が独特であっという間に読み終わっています。 登場人物の心の中をえぐりとるように表現されるところが堪らなく好きです。 この本もいろんな立場の心情が手に取るように伝わってきて面白かったです。 | ||||
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前半、ふつうの犯罪小説に感じていましたが、次第に、著者の実力にぐいぐい引き込まれて行きました。誰もが営む日々の生活を描く裏で、レイプされた人もした人も、安定した生活を望んで、現実があると叫んでいる感じがありました。 | ||||
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女性の性被害者たちはこんなに多いことを見た思いです。表に出して訴えることの困難さ。でも、勇気をもって前に出る被害者たちの気概。ため息が出ますが、女性の勇気には拍手を送りたい。 | ||||
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盛り上げ方をよく知っている作家さんだと思う。展開も絶妙。中盤までどちらかと言えば淡々とした語り口が一気にフルスロットルで加速してゆく。読み手も気付かぬうちにどんどん深みに嵌まっていくよう。レイプ犯の高飛車な医者がどう転落していくのかは見物。 | ||||
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発売後2度ほど読んで、特に感慨も無く読み終えた印象でした。 最近再読してみましたが、これがなかなか面白い。 主人公川辺の中に生まれる嫉妬や悪意や言い訳が非常に人間らしく、 ここに関しては桐野節炸裂ってとこでしょうか。 強い嫉妬にめまいを覚え、さながら夜のサーフィンのごとくバランスを取る あたりなんかは、滑稽ではあるが川辺は至って本気なのだ。 そして拝金主義でしか自身を評価できない主人公がまた哀れで笑えます。 起きた事件や女性陣のやりとり、妻と浮気相手の事などはハマるというほどではないけど、 ページ数から行けばこのくらいかなと。 結末が非常にコミカルで道化ぶりが酷いです。 犯罪によって失うものが結構伝わってきますよ。 痴漢、レイプなどの性犯罪は人生が終わります。 他人の人生まで終わらせかねないので、心当たりのある方は これを読んで改心するべきですね。 | ||||
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たとえばマニアックなブランド名や装飾物を通じて人間性を描いてゆく筆力に、まず人物としてのリアリティがあって、ひきこまれる。この医師が、自分としては完璧な、隙もない、水も漏らさぬつもりで起こしていく犯罪といい、自己演出ぶりといい、ある意味「必死」なのだろうが、最終的には、女たちの「必死」の前に、一敗地にまみれる。 孤独と表裏一体の自由を謳歌していた一人暮らしの被害者たちが、事件で踏みにじられることによって、それぞれ成長し、それまで価値を認めなかった「つながる」ということに、必死に手を伸ばしていく感じが切ない。 若い女性たちばかりの被害者の中で、間違えて襲われた中年女性が、「お前じゃない」とマジックで書かれた顛末がエピソード的でゆるく笑える。 | ||||
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川辺クリニックの、開業医、川辺は、結婚生活があまり妻とうまくいっていない 性格が、プライドが高く、見栄っ張りで、性欲が強く、フェミニストではない、妻は、救命救急センターのエース,玉気と浮気をしている セックスができない苛立ちと、開業医の日頃のフラストレーションを、無関係な女性に、撒き散らす、あまり,好感が持てない主人公川辺、 やがて、犯罪を犯した、女性の犯罪ネットでつながった女たちが、立ち上がり、復讐していく話、題材が、レイプなので、いままで、タブー視されていた題材なので、途中まではスリリングで面白かったのですが、途中から、ドロドロした、病院の人間関係、女たちの復讐が色濃くなり始め。最後が、なにかあっけなく、いまいち物足りない感じです、桐生夏生の最近の作品の中ではもっとも、毒はあります、読みやすい作品です、中古で、250円弱で買いましたがすごく綺麗でした もう1回読み直しています。なかなか、おもしろいです。 | ||||
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他に桐野作品をいくつも読みましたが、追い詰められていく雰囲気が一番好きです。今の世の中、こんな感じかなと。 | ||||
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久しぶりに桐野さんの作品を読みました。面白いです。さすが。 確かにもっとドラマティックな終わり方があれば、とは思いますがtwitterやsnsの時代の追い詰め方だなと納得しました。一日で一気に読んでしまいました。おすすめです! | ||||
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ほうほう、それでどうなるの?とどんどん読めた。登場人物にリアリティがあって興味深かった。 最後、もうちょっと犯人を苦しめて終わらせても良かったんじゃないかな。 | ||||
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この人の本は、読んでいて途中で挫折してしまうことがあるが、 今回は久しぶりに素直に面白いと思えました。 | ||||
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