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緑の毒
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緑の毒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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途中までは面白くてどんどん読んで行ったのですが最後にひねりもなく、無理やり終わらせたような感じで少し残念でした。 | ||||
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桐野さんの実力がいかんなく発揮された文章の濃い作品で、人の描写は桐野さんらしくきわめて意地悪で追い詰め方もアウトのころから勢いを失っていない。一人暮らしの女性をレイプして回る川辺には恐ろしさを感じた。経営が上手くいっていないことや受付事務と看護婦たちの対立や開き直る浮気妻と救急医のあたりから加速して行ってこむずかしい手続きなくお前はケダモノのレイプ犯だと弾劾が始まり、いいぞもっとやれと応援できました。レアスニーカーのヤフオク出品は実現しなかったんですかね、川辺がばれたのはピーフラ飲み会のグウゼンということでいいのかな。家賃シェアの実態ってこんなんだったらほんま底辺ですね。カオルはカリスマ化しすぎで美化している文章(川辺や野崎に語らせるカオルの部分)が気持ち悪かった。ただの浮気メスということでいいですね。面白かったが現実のレイプの悲惨を考えると八つ裂きになって死ぬところまで書いてほしかった。 | ||||
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裏表紙のストーリーの概略を読んで即購入。最後まで期待を裏切らないかと思いきや終盤で急速に失速、終わり方としても中途半端感が否めなかった。犯人(主人公)が追い詰められて破滅していく部分までは面白いが ラストを考えると、この主人公は嫉妬と劣等感にさいなまれてレイプを繰り返す主人公の内科医ではなく レイプされた側の被害者女性なのかなとも思えてくる。レイプ犯の背景に不倫する妻やその友人が描かれているが、それも設定が平板でよくある話でもう少し邪悪さを際立たせる動機が欲しかった。期待が大きかった分の星三つ。 | ||||
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帯に「レイプ犯の内面と被害者女性の復讐を描く」と書かれているが、川辺の内面は2篇しか描かれていないし、復讐も「ネット」を使ったご都合展開で進んでいく。また、被害者というだけで復讐に関係ない、描く必要性があまりない人の話(チャラ、海老根)もあった。特に「地獄で会うホトケ」は物語のクライマックスで失速させられる障害物のようだった。 川辺クリニックの人間関係が泥沼化していく様子に多くのページが割かれていて、むしろここが一番面白い。川辺のレイプをきっかけに人間関係が狂いだす物語として見るなら☆4。 9ページに「アディダスのスニーカー」、93ページでは「プーマのスニーカー」や注射器を刺すのが人によって右腕だったり左腕だったりしたので、叙述トリックを疑ったが違った。玉木が実は・・・でも面白かったかもしれない。 全体的に人の暗い部分、脆い人間関係が上手く描かれていた。最後があっさり終わったのが残念。 | ||||
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連続レイプ犯の開業医と,職場で不倫をする勤務医の妻. 被害者は犯人を探すために協力しあうのだが. 派手だが職場で不倫をしている妻,共同経営者がいなくなったクリニック, レイプ犯の開業医は徐々にタガが外れて犯罪を犯していく. 通常の社会生活を営んでいる人が, 足を踏み外して破綻していく姿はいつもの桐野流で,心理描写はさすがにうまい, 被害者たちのそれぞれの事情にもリハリティが感じられ, こういう極限状態の人間像を描き方は一流である. ただ,今回の主人公は単に元々おかしな人だったという印象が強く,共感できる部分が何もない. そのため,破綻するラストが見え見えになってしまい, それでいて,やや拍子抜けするようなエンディングのため,物足りなさは否めない. | ||||
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開業医と勤務医が互いにもつ嫉妬感、登場人物やプロットはかなり面白いのに、全体的に広く浅い感じで、結末もあっけない。被害者たちが犯人をつきとめて復讐する展開は、もっと丁寧に書いてほしかったなーと思います。そして、悪魔のような川辺が追いつめられるとこをもっと読みたかったです。がしかし、あっけなく逮捕。 これもっと長編作で書いてほしかった~ | ||||
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重いテーマなのにやけにアッサリしている作品。開業医の川辺は妻の浮気への仕返しをするかのように昏睡レイプを繰り返す。ネットを通じて知り合った被害者女性たちは… 桐野夏生の作品は絡み付くようなじっとりした感じのものが多いように思うのだが、この作品は主人公の川辺とレイプ被害者女性たちの視点で描かれているせいなのか、焦点が絞り切れておらず、じっとり感が余り無かった。 文庫化にあたり、加筆・修正、エピローグを追加とのこと。 | ||||
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目を背けたくなるような人間の悪意は面白く描けていると思う。おかしな「文学的ひねり」がないのがいい。 ただ、登場人物を広げ、いくらでも伏線になるようなエピソードをたくさんちりばめておきながら、あの「とってつけたような」終わり方はない。 奥付を見ると、初出誌はばらばらで、掲載時期も中断含めずいぶん長きにわたるようだ。 そこまでしてこのテーマに拘り続けたのなら、大団円も周到に用意して欲しかった。 あの終わり方だと、むしろ「試合放棄」に近い。 | ||||
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桐野作品のわりはあっさりと読めました。 レイプ被害者の女性たちの復讐がメインなのかと思いきや、 そのへんは詳しく描かれることなく終わっちゃって、ちょっと肩すかしをくらったような気が・・・。 妻と不倫相手が亜由美によって川辺のおそろしい行為を知らされる場面は この不倫カップルに対しては爽快感があったけど、 肝心の川辺に対してはラストもそこまでの気持ちよさはなくって・・・ うーん、もう少し先まで描いてほしかった。 被害を受けた女性たちの苦しくつらい思いも丁寧に描かれてるかんじはなかったなぁ。 川辺のいやな男っぷりはムカつくほど伝わるんだけど。 なんだかレイプ云々がなくっても、 川辺クリニックの憎悪にまみれた人間関係だけで1冊の小説が書けそうですね。 | ||||
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桐野夏生さんは掲げるテーマが孤高的で中身への切り口が鋭いので好きでよく読ませて頂いています。 この小説も猟奇的な犯罪をテーマにわかり易い文体で書かれておりスイスイと読みました。 しかし代表作と言われる作品群と比較した場合、突っ込み具合がやや淡泊で 比較的短時間で仕上げたのではないか…と感じました。 “やっつけ仕事”とまでは言わないまでも、話の骨子がまとまってから仕上げるまでに要した時間は それほどなかったのではないでしょうか。 結果的にこの小説を通して見えたものは“エリート医師の転落、そして破滅”という事であって 最初から性犯罪の非道性を訴えるような類の重たいテーマを掲げて書いたものではないと感じます。 しかし娯楽作品としての愉しみ方は充分に出来ます。 登場人物のキャラクターもそれぞれに立っており、全体的にメリハリの利いたタッチは いつもと変わりません。 時間さえ許せば、1日で読み切れるくらいにグイグイ引き込まれる面白さは健在です。 | ||||
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買わずに読もうとしたら図書館蔵書が300人まち だったので買ってしまった。 表紙のこの絵はなんだろう。凝った装丁だ。 ジルサンダーをはじめとする ブランド名が結構つぎつぎでてくる。 主人公の医師がブランド好きなのだ。 少々あっけない結末がまっていたのだが、ずるずると 購入後24時間以内に読んでしまった。 映画化されるかどうかわからないが なかなかおもしろいモノができる 可能性も。ただ、作りようによっては 安っぽいバイオレンス怨念ものにもなりうるかも。 人物描写で共感可能な部分は多い。そこはいいのだが、 著者が別々にこまぎれにかいて角川の「野生時代」に発表したパーツを 寄せ集めた、それもまとめるにあたって 加筆修正とかがおこなわれなかった可能性が たかいこと、それで、いつもの「毒」が だせなかった、そのような気がする。 (チャプタータイトルには一部手が加えてあるが本文はもっとも古いのが2003年の作品)。 脇役(邪悪な存在)だか主人公だか、とにかく、開業医=rapist の 川辺 39歳。 対比的に勤務医がでてくるところがメディカルっぽい。 結末をもうすこしなんとかしてもらえれば もっとよかったのに。現代のさまざまなツイターだの、ツールを 盛り込みすぎの感はいなめない。それで完全に焦点がぼやけてしまった。 チャプターの初出にあたって、長さの制約でもあったのだろうか。 読み終わって、拍子抜けがしてしまったのが 残念である。せっかく買ってよんだのに、と。 | ||||
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桐野夏生の作品は好きでほぼ読んでいます。 今回のは期待外れでした。 リアルな人間のどっろどろな心の闇を丁寧に書くのがこの作家の持ち味なのに、 浅〜くあっという間に終わってしまった。Twitterが絡んでくるラストの部分、私には非現実的な気がしました。 現代の流行りものと無理矢理結びつけてる感じがした。 もう少し掘り下げてほしかったです。 ハードカバーを買うこともなかったかなと思います。 | ||||
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夫婦で医者をしているが、妻に浮気をされてその腹いせにレイプを繰り返す医者と、レイプされた女性たちの心の闇を描いた物語。 約300ページあるのだが、レイプ魔川辺の心の闇や、浮気している妻とその浮気相手の男の情事、警察ざたにせずネットでやりとりするレイプされた女性たちの様子などがうまく描かれており、あっという間に読み終わるほど読みやすかった。 ただ、最後の展開が一気に加速しすぎた気がする。ここまで描いているなら、最後はもっと激しく修羅場になるような展開がほしかった。 | ||||
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新刊が出ると欠かさず読んでいる桐野さんの長編小説です。 今回も桐野ワールド全開 主人公は川辺康之、妻あり子なし、39歳、開業医 そして連続レイプ犯。 とにかくこの主人公が悪い プライドだけは異常に高く全身高級品を身にまとい妻への不満を抱きながら次々とレイプを繰り返して行く。 普通どんな悪い主人公でも一縷の同情の気持ちが芽生えたりするものですがこの主人公には全く同情の余地なし。 他の登場人物、主人公の妻、その愛人、そしてレイプされた女性たち みんなそれぞれに毒を持ち、共感出来る人物が1人も出て来ない所が 桐野さんらしいと言えば桐野さんらしい様な気がします。 読んでいて決して気持ちの良いお話ではありませんが いつもながらの登場人物の心理描写が見事で脳内映像でずっと動いていました。 読者を飽きさせないと言う事ではやはり桐野さんの作品は面白いのだと思います。 | ||||
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300ページ弱という決して短くはない作品ですが、桐野作品としてはサラサラと読み進めらるので、あっという間に終わってしまうという感じです。 この料理人がよく出してくれる胃もたれするほどのステーキを食いに来たつもりが、あっさりお茶漬けで〆られたというか、食い足りないというか、もう閉店なのっていうか・・・ 話はもちろん面白いです。若干薄くはありますが各キャラクターの造形や、後半の展開における小説ならではの技法等、光るものはあります。 とりあえず、また食いに来ます。 | ||||
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私は最近本をよく読むようになったので、いかにも初心者的意見になると思うのですが…。 まず登場人物たちの心理描写はさすがで、すぐに引き込まれました。 ただいくらネット社会になった現代とはいえ、犯人である主人公を追い詰める過程が、 あまりにもうまくいき過ぎのように感じました。 もちろん現代ならこういった偶然はありえることだと桐野さんは言いたかったのかもしれないが、 それでもちょっと無理があるかなと思いました。 また被害女性たちの描きかたが少し物足りないかな…と。 そのため復讐を遂げる女性たちにリアルさが感じられないように思いました。 主人公も実は普段から周囲に邪悪な雰囲気を醸し出していた男として認識されていたのですが、 自らの邪悪な心の闇に堕ちていく主人公を描くのなら、普段はいい人、平凡な人で通っている人間が、 実は凶悪なレイプ犯だったという二面性をもっと描いた方が良かったのかなと思いました。 何故なら主人公の周囲の人間が、明らかに主人公が怪しいと皆が皆、思い過ぎのようにも感じるからです。 そこも犯罪を重ね続けたことでそうなったというなら分かるのですが、以前からそういう男だったと読み取れるので…。 あとラストは盛り上がったものを無理やりまとめた感が否めませんでした。 やはりちょっと全体的に中途半端かな。 あくまで私個人の意見ですが…。 | ||||
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