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(短編集)

光の帝国 常野物語



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光の帝国 常野物語の評価: 4.12/5点 レビュー 105件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全86件 41~60 3/5ページ
No.46:
(5pt)

ひそやかに生き、つないできた特殊な能力を持つ常世の人々を描いた短編集

一つ一つの物語は短くて、時系列に並んでいるわけではないので、人物とその能力、物語同士のつながりの把握のため二度読み直しました。世界の端々でそれぞれの物語や生活を持つ常野の血をひく人々が、知らず共通した何かに大きな仕事に向かっているという大きなくくりの中、彼らの壮絶で悲しい過去と謎が解き明かされてゆくのですが、わたしは表題の「光の帝国」と不思議な一家とこころある先生との交流があたたかい「大きな引き出し」が好きでした。それから、何十年も校長先生をしているツル先生が見殺し(ではないけれど)にしてしまった子供たちとの邂逅が描かれる「国道を降りて…」も。常野の人々は遠くの音を聞き分けたり、知識を際限なく覚えたり…といった特化した能力を持っているのですが、多くのファンタジーのように不死身でも、一般よりも丈夫なわけでもなく、ある意味では一般の人々と同じです。彼らは、静かに目立つことをせずに暮らしていても、しらず見出され、一部の目立つ能力のおかげで、ひどいめにあったり阻害される可能性を持ち続けています。常野の人々はいつのまにか、わたしの住む世界のある人々と次第にかさなってゆきました。すべてを読んだ後で、「光の帝国」の中の「お祈り」を読むとすべてが凝縮されたものを見たような気持ちになりました。苦渋の中の自己肯定の継続という難しいことをしてきた常野のこどもたちには頭がさがる思いでした。はじめは、「光の帝国」のあまりの辛さに安全さを感じないと書いたのだけれど、それをがんばって読んだあとには贈り物をもらった気持ちになりました。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
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No.45:
(4pt)

いつかこの場所へ

もしかしたら、自分の居場所はほかにあるのではないか。今ここではなく、どこか遠くに。子どもの頃、そんなファンタジーを持ったことはありはしないか。
なにか特別な力を与えられ、なにか特別な運命の元に呼ばれ、なにか特別な使命を背負い、なにか特別な仲間と出会い、なにか特別な私が生まれる。
しかし、少数派であるというだけで「特別」になってしまう側から見ると、迫害される悲しみがあるかもしれぬ。ただ当り前に生まれただけであるのに、特別なものを勝手に用意されてしまって。
そんな葛藤を織り込みながらも、すっきりと淡く優しく儚げに、幻が田舎の風景に描き足されていくと、とても魅力的な人々が透けて見えてくる。

常野の一族の伝説や噂話のような、遠くのほうに位置する物語から始まり、読み進むにつれて、少しずつ、どのような一族であるのかがわかるような順序で収められている。
読み終えて思う。光の帝国は子どもたちの帝国。子どもが子どもらしく、その子らしく過ごせる、そんな世界であるのではないか、と。
読み終えたときは、きっと少しきれいな顔になれるだろう。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
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No.44:
(4pt)

永遠の光を求めて

東北の名もない村、「常野」から来た人々には、不思議な力が備わっていた。
膨大な書物を記憶する力、未来を見通す力、遠くの出来事を「見る」力、空を飛ぶ力…。

彼らは、一様に穏やかで、知的で、権力への志向を持たず、普通の人々の間に、
ひっそりと生きているのだが、その能力ゆえ、時として過酷な運命や
果てしない戦いに挑み続けることとなる…。

不思議な能力を持った「常野」の一族をめぐる連作短編集。著者は「ノスタルジアの魔術師」
と称されているらしいが、確かに「夜のピクニック」や「六番目の小夜子」にも通底する
ノスタルジー色を感じる。

また、「しまう(仕舞う)」とか「裏返す」とか、常野一族の能力とそれをあらわす言葉が
また面白い。

それと、お約束かもしれないが、「超」能力者たちが能力ゆえに直面する苦悩や
悲劇についての、十分共感できる「お話作り」の手際の良さは、ストーリー・テラーの
面目躍如であろう。

全部で10の短編が収められており、一部関連のあるものもあるが、基本的にはそれぞれが
独立しており、また、いずれもto be continued といった終わり方なので、続編を
早く読みたくなる。

しかし、これだけ様々な物語を作ってしまうと、これをすべて収束させるのは大事業だなと
ひとごとながら心配してしまう。全10巻、ぐらいじゃすまないのではないだろうか? 



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No.43:
(4pt)

超越した世界・・・

特殊な能力を持つ常野(とこの)という一族を描いた連作短編集。
膨大な書籍を記憶することができる能力、遠くの出来事を知る能力
未来を予測する能力・・・
しかし、その一族は、その特殊な能力をつかって権力を得ようとするのではなく、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らしている。
「彼らは何のために存在し、どこへ帰ろうとしているのか?」

凄惨な話もあるけれど、不思議とドロドロせず
読み終わって穏やかな優しい、
それでいてどこか懐かしい感じのする本。

巻末に、久美沙織という方が寄せた「解説」のサブタイトルが
−もう人間でいたくないあなたに− とあって笑えるのだけど
何か的を得ているようでもあり、妙に納得します。

でも、この世には決して目立たないけれど、こんな魅力的な人達が
どこかにいるかもしれないと思うと、生きていくのも悪くない。
人間いつかは死ぬけれど、死に方がどんなに悲惨であっても
理不尽であっても、もしかしたらそれって不幸なことでも何でもなく
「進んでいく」「続いていく」ために通過する出来事の一区切り
なのかもしれない。
人の世の善悪、幸不幸、貧富や生死すらをも超越した世界って
あるんじゃないかなぁ。

・・・なんて、いろいろ妄想しました。

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No.42:
(4pt)

「達磨山への道」がよかった

「常野一族」を巡る連作になっていて,読んでいくと「ツル先生」の意味がわかったり,ああ,あの人がこう関わってくるのかとわかったり,という風になっているが基本的には各話独立した短編となっている(著者が「あとがき」で「手持ちのカードを使いまくる総力戦になってしまった」と書いている)。

 中でも,ゾッとする読後感の「達磨山への道」が一番よかった。
 常野の聖地一族・達磨山は,人生の転機にある人間が登ると,その人間にとって重要な場面が目の前に現れるという。父親の場合は,靴が現れたらしい。それは,妻と友人が死ぬ(トラックにはねられて,血まみれの2人の靴が路上に転がる)ことの予見だった。「俺」の場合は,7歳くらいの少女が現れた。どういう意味かと考えてみると……
 常野の物語の本筋とはズレているが,読後にジワッと怖さが来る作品だった。

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No.41:
(5pt)

発散・収束・胎動

表題作「光の帝国」を含む全10編の短編集。

「常野」と呼ばれる場所からやってきた、遠くの出来事を見る力や、未来を知るといった不思議な力を宿した一族を巡る、
1999年の「象と耳鳴り」以来となる、恩田陸には非常に珍しい連作短編集。

「象と耳鳴り」のような共通した主人公が登場するわけでなく、あくまで常野一族というキーワードを軸に話は展開される。時間軸は現代から戦前まで(描写は江戸時代まで)幅広く展開されるが、登場人物が年齢を重ねて再登場したり、少しずつリンクしている。レビューの最後に、本作を的確にあらわす語りを載せたが、まさにこの通り、時代のうねりとともに一族は離れ、集まり…新たな時代を迎える、胎動を予感させる作品です。

この作品からスピンオフした作品「蒲公英草子」「エンド・ゲーム」がすでに発表されているが、あとがきで著者本人が語るように、この短編からのさらなる展開を心から期待したい。


「『常野』という言葉の由来を知ってますか?権力を持たず、群れず、常に在野の存在であれ。そういう意味だそうです。(中略)これから世界は新しい局面を迎えようとしているのかもしれない。常野の人々が時代の表面に出なければならないような世界に」 本文247ページより

光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
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No.40:
(5pt)

常野に里帰り

ふと読みたくなって何年ぶりかで読んでみた感想です。

どの話もそれぞれ続きが気になりますが私は「光の帝国」が一番好きです。何度読んでも
最後ツル先生に子供達が語りかける所で感動します。そして「国道を降りて」での再会で
終わる所がいいですね。ツル先生は不思議な存在で彼自身の人格を感じさせません。しかし
大きな存在感があります。きっと「常野」の象徴なんでしょう。

「常野」は恩田陸ファンにとっての故郷の一つなんだと思います。(もう一つはミステリーでしょうか)
超能力・時間軸・見えない敵との戦い・一般社会にありながらそれらに関わる主人公達、等
読み手にとっての恩田陸らしさのほぼ全てがこのシリーズに出て来ます。
これらの要素に会いたくて数々の恩田作品を読み、時々「常野」に帰ってくる。
自分を含め、そんな人が沢山いるだろうと思います。

個人的な意見ですが、この作品は時間を置いて寝かせてから是非再読してみて下さい。
きっと初めて読んだ時より堪能出来ます。


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No.39:
(4pt)

柔い温かさと和やかな優しさを持った彼らに

これは『常野』から来たと言われる彼らにまつわる、十つの物語を収録した短編集です。
一つ一つは独立しており、それだけだけでも読み応えありますが、全体を通して読んでみると驚くことに、
それらが『常野』や『常野一族』を中心点として繋がっていることがわかります。
そのため物語に出てきたのに、また別の物語で再登場する人物や出来事があります。
物語自体は表紙の月(?)と薄い雲と薄暗い空のように、穏やかで優しく、時には哀しく寂しい気持ちにさせます。
恩田さんの作る世界は常に平和だが、時にゾッとするような恐怖もあります。
常野一族はそれらに対応し、生きて、常野一族以外の人々に何かを訴えかけているような気がします。
物語を読み進めていくうちに、全てが繋がっていく面白さと楽しさと不思議さを、是非体感して、
恩田さんの常野にこの本を通して来てみてください。
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No.38:
(4pt)

光の帝国

のちに「しまう」春田一家の御先祖で『蒲公英草紙』が「裏返す」拝島親子のその後として『エンドゲーム』が出版されました。
「常に在野にあれ」その名の通り特殊な能力を抱えながら在野に生きる常野一族。第1シリーズは短編形式です。
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No.37:
(4pt)

タイトルは常野物語のほうがよいかと思います

大昔、東北の山の中に 常野一族が住んでいた。 もの静かで穏やかなきもちのよい人たちだったが
少しだけちがうところがあった。 ひとりひとりが特別な才能を持っていたのである。
それは音楽の才能、突出した記憶力、未来を読むことができる、時間を跳ぶ能力、長命、と
さまざまであった。
目立たないように注意深く暮らして、周囲から特別な目で見られないように気を配っていたのだが
だんだんと人に知られるようになって、一族はなかば滅亡したようなかたちで全国に離散した。

常野物語は、この一族を巡る連作集です。
ひとつひとつの物語には繋がりはないけれど、どこかに必ず常野一族の気配がする。
十の物語が らせんのように絡みあって、全部を読み終わるとかなりの読み応えがありす。
超能力シーンは出てきますが、きわものという印象はありません。 自然に受け入れられるので
そういうものがお嫌いな人でも抵抗なく読むことができます。
疲れてしまったとき、なごんだ気持ちになりたい、でも もの悲しい気分も残しておきたい。
だとしたら、常野物語はぴったりです。
 
もう少し整理してテーマを絞ると、「大作」になるのではないかと思いました。
もしかしたら、この本は大作準備号なのかもしれませんね。
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No.36:
(5pt)

女の人だったんだ

名前から男の人だと思ってた。
それはおいといて、最近いい本に出会う確立があがってきた気がする。この作品は「すばらしい」の一言、自分の心に留めとくだけではもったいない。親子だとか戦争とか嫉妬やらなんやら…さわやかに感動できること請け合いです。
この本を読んだことを幸せに思えるはず。
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No.35:
(5pt)

私は好きです。

不思議な話なのだけれど、自然と話がすーっと自分にはいっていきました。
常野の人たちはなんか月のような人たちだなと思いました。ひっそりと、でも静かな輝きをもって確実にそこに在るといったようで。。
読み終えた後、物悲しいけれど、どことなく淡い幸福感を感じました。
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No.34:
(5pt)

常野の人々

まず、この本を読み終えて感じたのは、悲しいなぁ。。という思いです。常野の人々のさまざまな能力が、いたるところに、哀しく、淋しくちりばめられています。
常野の人々の能力は、それぞれ違って、それをめぐるドラマがたくさんあります。話としては確かに面白いのですが、楽しみ、喜ぶことはできません。あまりにも哀しくて、儚い物語だったからです。

恩田陸さんの力が、思う存分見れる本だと思います。
また読みたいと思える本でした。
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No.33:
(5pt)

すごくいいです。

やはりこの題になっている中盤の「光の帝国」はとても印象的であり、胸を裂かれるような苦しさを憶えました。 本当に人間は御しがたい、猜疑心と傲慢さに満ちた存在だと感じました。 このレビューを見ている皆さんにぜひとも読んで、ご自分の目で感じて欲しいと思います。 素晴らしいから薦めるというより、絶対読んで何かを感じてもらいたいからオススメしたいと思います。
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No.32:
(5pt)

圧倒的に豊潤な物語性の源泉

描写力で圧倒する作家が増えている中で、短編連作でありながら、骨太の構想力、強い骨格を持つ物語性にずっしりとした存在感を感じて、他の作品を手にとったところ、さあ大変。止まらない、やめられない魅力のとりこになった。大抵、さらりと触れられただけの部分にもストーリがあることを知らされる小さな種が撒かれていて、その本では花開かないのに、別の作品であっと声をあげたくなる大輪の華が開くことさえある。「月の裏側」のように地下水脈でつながっているような深く広い物語世界が彼女にある。今回、「蒲公英草紙」を読み返した際に、「光の帝国」も再読してみたくなった。当初は、言葉の選び方が素朴だと思って読んだのだったが、豊潤な物語世界を知った後では、このシンプルな描き方すら、作為的なものだと分かる。私もまた、ゼナ・ヘンダースンの「ピープル」シリーズが大好きなので、「ピープル」シリーズへのオマージュともいえることを知って、同じ物語世界を作者と共有していることもまたうれしい。
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No.31:
(4pt)

グッと来ました

ツル先生の表情が頭に浮かびそうになりました。架空の設定が臨場感をもって迫ってきます。こういう舞台設定をさせたら、天下無双な書きっぷりです。やっぱり恩田さんの短編に引き寄せられます。
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No.30:
(4pt)

能力者も色々

この本の魅力はやはり、能力を持っている人たちがひっそりと暮らしているところにあると、思う。また、物語の関連性があちこちに現れている、連作短編集は本当に面白い。例えば【大きな引き出し】に出てきた春田記実子が【歴史の時間】で、作品を飛び超えて出て来たり、またそこで登場した矢田部亜希子との、もっと古い過去と、現在とを結びつけて【黒い塔】で描かれていたり・・・。読者の興味を恩田陸は弄ぶかのように、様々な仕掛けを施している。そのことによって、【常野一族】が本当にいるかのような、錯覚を感じさせる。さらに、関係があまりなさそうに思えた【二つの茶碗】に登場したある人物さえ、重要な役どころを担っている点など、実に面白い工夫がしてある。
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No.29:
(4pt)

十篇十色

「手持ちのカードを使いまくる総力戦になった」という著者のあとがきのとおり、ファンタジー、ホラーとジャンルが多岐に富んだ短編集である。
架空の一族「常野」を上手く生かして、10篇をはれぞれ違った色合いで演出されている。
文体もやさしいので、SF色のある物語もすんなりと受け入れることができた。
作品からは作者のやさしさと、社会の矛盾点を突くようなメッセージ性が伺われる。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
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No.28:
(4pt)

心の琴線に触れる本です。

何気なく待合室で読み始め、覚にも涙が止まらず恥ずかしいかぎりでした。
本当は星5つにしたいのですが、一話一話をもっと深く描く事が出来たんじゃないかと、いや描いて欲しかったと言うべきですね。
登場人物達が歩み出す、又は歩んだ風景を恩田先生に早く描いて欲しいものです。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
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No.27:
(4pt)

長編で読みたい

不思議な力を持つ「常野一族」にまつわる短編集。短編それぞれを長編にしても良いのではと思わせる内容で、これで終わりと、思わせるのはそれだけ中身が濃いからだと思います。
特殊な能力を持った人々の不安・焦燥・切なさがひしひしと伝わってきて
恩田さんの突き放したように終わる作品が多い中で、初めて続きを読みたいと思った作品でした。
光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
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