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華竜の宮
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華竜の宮の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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この世界観が好きな人は大満足と思います。 | ||||
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内容の重さ、フィールドの広さ、登場人物の多さ、バランスが良くて楽しい作品です。 | ||||
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シニカルではなく、ご都合主義でもない。 自分の体の中で溜め込む事を全ての人が行うような 未来を感じる。 | ||||
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このボリュームは、 ちょうどいいですね。 著者は違いますが同じSF長編で、 『天冥の標』を読んだときは、 ん長げーわ! と、 百回くらい突っ込みました。 これはキレイにまとまっており、 最後までハラハラドキドキ、 そしてなぜか、 ワクワクしながら読めました。 ええ、ぼくは変態なのでw 不満点も、ないことはないです。 何よりの不満は、 アシスタント知性体の、 設定のわかりにくさですね。 ネット上に、 情報として存在できるのか、 それとも、 本体はどこかに、 物理的に置かないとダメなのか。 ていうか、 ボディのないタイプもいるのに、 そしてボディは、 あとで買うこともできるのに、 あれはただの端末ではないのか。 最後まで読んでも、 解説を読んでも、 どーしてもそこだけは、 ぼくにはよくわかりませんでした。 ここが重要なのは、 本作で最も衝撃的で、 かつ感情を揺さぶられるシーンが、 その設定がハッキリしないと、 スッキリ感動できないからです。 え、ボディが壊れると、 こいつら死ぬの? って。 でも、 ボディなくてもいいんだよね? でもボディ壊れると、 死ぬの? どーなの、そのへん? と、ぼくは気になってますが、 誰もそんなこと気にしてなく、 ネットなどを見ても、 どこにもそんなの、 触れてる解説はないので、 たぶんぼくの、 読解力が足りないのだと思います。 それか単純にぼくが、 その答えとなる設定を、 読んだのに忘れてるか。 いやでも、 あんな重要なシーンなら、 設定を一度、書いてたとしても、 もう一度、さりげなーく、 文章に交ぜといてくれると、 ありがたかったなぁ。 あともうひとつ、 議論のシーンがくどすぎて、 半沢直樹を思い出しちゃったときも、 集中力を少し乱されました。 今にも主人公が、 『倍返しだ!』とか言いそうでw 半沢直樹の小説版だと、 あれ言わないんだったっけか? 忘れちゃったけど、 粘り強い交渉を描かれると、 どーしても重なってしまいます。 と、これほど言っておいて、 それでも、 ぼくはこの作品は、 今まで読んだ小説のなかで、 一番面白かったと言っても、 過言でないくらい好きでした。 同率はあるかもですが、 個性が違うので、 比べられないという意味で、 どちらも1位です。 魂を揺さぶられる、 熱く、残酷で、 現実のようにままならない。 なにもかも、うまくいかない。 でも、戦うしかない。 倒れても倒れても立ち上がる、 でも、勝てるとは限らないという、 人間の強さと弱さ。 よく書き上げたなと、 著者様は化物かと、 ビビリながら読みました。 内容よりも、 そのセンスと筆力に。 | ||||
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なんだこれは。 というのが、 上巻を読み終えた今の、 正直な感想です。 驚きが大きすぎて、 相当するホメ言葉がないくらい。 化物みたいに壮大な物語。 あまりに完成された物語すぎて、 どんな高性能の作家だよと、 文句を言いたくなります。 天才って、いるんですね。 よくここまで、 ちゃんとエンターテイメントも、 きちんと盛り込みつつ、 難しい理論にもあきさせずに、 グイグイと読者を引っ張り込み、 これほど喜怒哀楽を揺さぶる話を、 冷静に、客観的に描けるなと。 書いていて感情がたかぶったり、 感情に振り回されたりしないの? と、心配になるほど、 常にハラハラドキドキしますが、 少なくとも上巻では、 まったく筆のブレはありません。 ずっと、丁寧に、 かつ楽しませるのを忘れずに、 ずっとクライマックスのような、 激しい物語が続いていきます。 『魚舟・獣舟』を読み、 『リリエンタールの末裔』を読み、 次にこれを読みました。 これまでは短編集でしたが、 長編は、桁違いですね。 これほどまで、 完全に、どんな物語なのか、 全貌も、ストーリー展開も、 微塵も読めないのに、 引き込んで離してくれない小説は、 なかなかないと思いました。 コンピューターが書いてるのか? と疑いたくなるほどに、 冷静な筆致です。 なのに迫力満点で、 世界はどこもかしこも、 残酷に荒れ狂っています。 読みやすく、 それでいて、 読み応えは凄まじい。 理想、ではないでしょうか。 すっかり著者のファンになりました。 オーシャンクロニクル でしたっけ? 続刊じゃないところがまた、 ニクイですね。 ダラダラと続けて、 金儲けを考えることだって、 これほどの才能をお持ちなら、 考えられたでしょうに。 下巻をまだ読んでいないので、 なにをもって完結なのか、 ここまで世界が荒れると、 想像もつきません。 が、挑むような気持ちで、 下巻の最初のページを開き、 戦うような気持ちで、 読み進めようと思います。 こんなに理論的に、 絶望させられたのは初めてですw なんて恐いことを考えるのか。 しかも起こり得る未来っぽくて、 本当に恐い。 といっても、 亜人種的な、 ファンタジー要素も多いです。 ちゃんと理論付けされてますが、 楽しませるための存在として、 化物みたいのもたくさん出ます。 病気や自然現象も、 リアルかつファンタジーという、 すごいのがどんどん、 出し惜しみせずに出てきます。 もう、楽しい!! この本にも作家さんにも、 出会えてよかったと、 心から思います。 | ||||
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生きるとは。希望とは。極限の状況に置かれた人類の姿を通じて人としての生き方を問うSFスペクタクルです。地殻変動により海面が上昇し、陸上民と海上民に分かて生活することを選択した人類。しかし地球はそんな人類にさらなる試練を与える。人類は果たして存続できるのか・・・。 叙情的なSF小説です。海上民と魚舟が共生する未来の世界を舞台として話は展開します。この幻想的な世界観に没入できるかどうかがこの小説を面白いと思えるかどうかの分かれ目かもしれません。魚舟に乗った主人公たちの姿を頭の中で一生懸命に再現しながら読み進めました。丁寧な描写のおかげで何とか魚舟は想像できましたが、欲を言えば、本の表紙や挿絵でもよいので魚舟のイラストがあるとよりリアリティを持って楽しめたと思います。 一方で、本作は単なる幻想的なファンタジー小説というわけでもありません。SF小説として、しっかりと科学的論拠を土台にして説得力を持たせています。特に地球物理学にもとづく海面上昇の理論については説得力のある記述で大胆な説を導入しています。あり得ない未来ではないのでは、と思わせてくれるのがSF小説の醍醐味ですね。一方で生物改造の理論の方は科学的な記述も少なく、獣舟の起源や生態にはだいぶ無理があります。しかし全体的に見れば、「未来の不思議テクノロジー」などと安易に片づけずに、科学的に想像して真摯に説明しようとする筆者の努力は素晴らしいと思いました。 またこの物語は、現代社会が抱える課題のアナロジーでもあります。個人の理想と組織の論理との狭間で起こる葛藤。人としての倫理と冷酷な国際政治の対立。そんな様々な葛藤のはざまで苦悩しながら前進しようとする人々の姿を描くことで「人の生きる意味」を問いかけます。特に、外交官の青澄の生き方は、組織で働く多くの人が共感を覚えるのではないでしょうか。 | ||||
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ホットプルームによる海底隆起で、陸地のほとんどが水没してしまう。 25世紀、人類はわずかな陸地に住む陸上民と海で生活する海上民に分かれていた。 たがいに利用しながらも不信感が捨てきれない状況だ。 双方とも一枚岩ではなく、いくつかの政府あるいは派閥に分裂して争っている。 日本政府の外交官・青澄(アオズミ)は、アシスタントの人工知能マキと共に日夜さまざまな組織と交渉を重ね、 過酷な環境による犠牲者を減らそうと奔走していた。 だが生き残った人類に更なる災害が襲い掛かるという情報がもたらされる。 何といっても眼目のアイデアは、海上民が操る魚舟である。知能を持ち居住区を備えた海洋生物だ。 魚舟になりそこなった獣舟は、さまざまな姿に変異して人間を襲う。 斬新な未来図のわりには、官僚システムや政治的駆け引きが現代と大差ないのに違和感を感じる。 上巻はパワーゲームが続いて、やや退屈だ。 しかし、ここで投げてはいけない。下巻には諜報戦ありアクションありの怒涛の展開が待っている。 魅力的なキャラクターたちが大活躍する。 主役コンビは言うまでもないが、後半のキーパーソンとなる海上民の長ツキソメの造形が際立っている。 彼女の出自の謎は後半で解明されるが、かなり驚いた。 海上警備隊長ツェン・タイフォンとパートナーのツァンもいい。終盤のある場面で思わず落涙した。 ラストは諦念を込めたハッピーエンドとでもいうのか。 深い余韻を残しつつ、「偉いぞ人類、よくやった」とエールを送りたくなった。 前半でもたつくのが惜しいが、傑作である。 | ||||
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「魚舟・獣舟」の表題作の短編だけ読んで、そのままこの長編へ。短編の出だしの魚舟の甲版が頭に浮かんだ時点で、もうこの世界観に惹きこまれていました。初のオーシャン・クロニクルシリーズですが、海洋で生き延びるために人と魚が対になってるという設定がおもしろいなあと。ベタなエンターテイメントでなく、女流作家らしく作品に品があります。上巻の中盤くらいからおもしろくなってきます。すでに地上は沈んでいるのに、さらにここから日本沈没的な要素も出てきて、下巻が楽しみになってきました。 | ||||
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SF作家というものは、物語ではなく世界を描くものなのかもしれない。そう思わされるような世界観を見せてもらいました。海上民と陸上民、ヒトと獣舟。ままならない世界を争い生きる人々はリアルでもあり、また哀しくもあります。オーシャンクロニクルシリーズ、今後も追っていきたいと思います。 | ||||
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プルームテクトニクス理論により、人類を含む生物が絶滅する危機が訪れる。主人公の青澄が官僚世界の中を丁々発止の活躍で生命を救おうとする。SF的には、プルームテクトニクス理論やアシスタント知性体との共生、生命の進化の不思議など、楽しみどころは満載だ。手垢のついた言い方だが、地球の前に人類の活動なんて小さなものだと思わせる。短編の「魚舟・獣舟」の世界観を長編にした作品であるが、さらにSF度が高くなっていると思った。オリジナリティが高い世界観だけでもお腹いっぱいになるくらいの空想をさせてもらえる。この世界観をベースにした他の作品も読みたくなる。いや、読むよ。 | ||||
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オーシャンクロニクル・シリーズの一冊。魚舟が生まれた経緯から、その先に訪れる人類の危機まで、滔々と語られる。上巻なので、下巻につなげる世界観の整理が物語の中心となる。魚舟や獣舟といった異形のファンタジーのように思えるが、エージェントロボットなどいかにもなSF的ガジェットも登場するし、小松左京さんの日本沈没を彷彿とさせるパニック小説の体もなす。短編の魚舟・獣舟とは印象が異なり、バラエティーに富んだ世界観を構築している。下巻に続く。 | ||||
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特異な世界観だが、作者の卓越した筆遣いにすらすらと読めてしまう。 買って読んでみて損はない一冊。 | ||||
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久しぶりに心から「面白い!」と思える作品に出会えました。 この作者の本は初めて、どころか作者の名前すら存じ上げませんでした。 面白いSFが読みたいと思い、本屋さんで何気なく手に取り、なんとなく面白そうかなーぐらいの感じで購入しました。 ジャンルとしてはファンタジー色のあるSFという感じでしょうか。 小難しい単語がずらずらと並ぶガチガチのSFではなく、世界観はファンタジーっぽいというか、普段あまりSFを読まない人でもファンタジーが好きな人なら意外と読みやすいかと思います。 上巻の始めは専門用語が多いですが、読み進めていくと、人間味溢れる魅力的なキャラたちにあっという間に惹きこまれます。 この作品を読む醍醐味は作り込まれた世界観、そして人間という生物がいかに力強く、人間臭く足掻いて生きているか、という点です。 海洋物としてスケールが大きく、でも主人公を中心とした人物たちに焦点を当てることで、感情移入もしやすい。 文章も癖がないので読みやすいです。 コメディー要素はなく、どちらかというと全編を通してシリアスですね。真摯でひたむきなSFです。 これほど面白いのにどうしてこんなにマイナーなんでしょう。SFを読む人が少ないからでしょうかね。 好みが合う人であれば、「やった、面白い作品に出会えた!」の感覚をお約束します(笑) | ||||
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無理せず、読み進めます。内容も深く、おすすめします。はまっています。 | ||||
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内容が深く、楽しく読めました。皆さんにお勧めします。損はしないと思います。 | ||||
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すごかったです。 SF小説は好きなので、よかったです。 表紙もきれいでした。 | ||||
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「魚舟・獣舟」「火星ダークバラード」ではまり、これも読了。 なんとなく小松左京先生の「復活の日」を思い出しました。昭和のSFを読み付けた世代には懐かしい血の通った味わい。ホットプルーム、遺伝子改変、生物生態学な面、サイバーパンク的な補助脳とアシスタントたち、国家の権力闘争、ネゴシエーション、アクション、どこか日本神話を思わせるような部分も、、、と、いろいろな要素が入っていておもしろいし、こういうSFはなかった気が。 ただどうも自分の頭が悪いせいか、各要素がなじみきってない部分があるような。あとラストがゆるい。 賞を取られたのが納得の、スケールの大きな作品だとは思います。 | ||||
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上田早百里という名前の作家については、今までまったく聞いたことがなかった。 私は、読み応えのある長編、それも大長編が好きで、二段組み588頁のこの作品は、たまたま手に取ってみたが、ヴォリューム的に申し分ないうえ、ぱらぱらとめくってみると地の文章と会話部分のバランスもよさそうなので読むことにした。大長編の場合、当たりだと良いが、外れだと、途中で読むのが苦痛になり、後はただ惰性だけで読み進めるはめに陥りかねない。ところが、このSF、読み終わってみると大当たり、正直、日本のSF界にこれだけの作品を書ける女性作家がいたことにちょっとした驚きを感じた。 物語は、海底の隆起現象によって海面が260メートルも上昇し、陸地のほとんどが水没した25世紀の世界では陸上民と海上民とが反目しあいながらも共生し、それなりの繁栄を謳歌している、しかし、新たに壊滅的な地球の危機が迫るなかで、日本政府の外交官・青澄や海上民の女長(オサ)ツキソメなどの主人公たちが、協力しあいながら未曽有の危機を乗り越えて人類を残そうとする必死の活躍を描く。冒頭からストーリーの展開にぐいぐい引き込まれ、興味が薄れることなく最後まで読み終えることが出来た。自身の命を賭けても信念を貫きとおすという、主要登場人物たちに共通した性格造形はやや類型的な傾向はあるものの、構想の雄大さといい、テンポの良いストーリー展開といい、魚舟や獣舟などのSF的なアイデアといい、読み物として素晴らしく、過度な情緒を排した平易な文章にも好感が持てる。 本編は一にSFの秀作というだけにとどまらず、全編、スリルと興奮に満ちた冒険小説としても出色の出来である。青澄やツキソメの活躍ばかりではなく、海上民でありながら、陸上政府の海上警備隊隊長を務め、ジレンマの果てに己の信念に殉じるタイフォンというキャラクターも忘れ難い。 ミステリーは好きでもSFはちょっとという読者もけっこういるなかで、この作品が純SFシリーズの一冊として刊行されたのは不利に働いたかもしれない。2011年度の日本SF大賞を受賞したものの、さらに“このミス”や週刊文春などの年間ベスト10上位にランクインされても何の不思議もない作品だと思うし、SFというジャンルを超えて、もっともっと幅広く読まれても良い一作だと思う。 | ||||
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久々にスケールの大きなSFに出会いました。今の世界から派生した独特な世界が面白いです。 | ||||
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主役をスイッチして続きが書けるような終わり方。あるといいな! | ||||
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