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(短編集)
屋根裏の散歩者
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【この小説が収録されている参考書籍】
屋根裏の散歩者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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初期の代表作に必ずと言ってよいほど挙げられる「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」、いずれも初めて読んだのですが、古典の名作ではあっても、「今でも価値を失わない」とは思えませんでした。奇想天外なアイデア、子どもならずともドキドキする背徳を匂わせる展開もしばしばあるのですが、それ以上に引っかかってしまったのが、強引な理由付け(古臭い「心理学」の描写含む)、それに説明くさい描写。そしてミステリィ好きにはつまらない「夢オチ」に似た結末もいくつかあります。しかしそれは、それらの作品を読んで大人になった方々の作品をいろいろ読んでいるから、乱歩のものが古臭く思われたのかもしれません。 しかし1作品だけ、今だから面白いのではないかと思った作品がありました。「心理試験」です。心理試験とは今よく耳にするところの「心理テスト」ですね。心理テストという小道具を効果的に使った作品だと思います。もっとも心理テストという言葉からイメージされるものとは異なり、いわゆる「嘘発見器」でしたが。明智小五郎もこの本の中ではこの作品が一番生き生きとしていたような気がします。 乱歩自身が出来がよくないと書いている作品がいくつもありますし、他の方のレビューは否定しませんが(感想は人それぞれですし)、私は少なくとも大学生程度以上の人にはあまり薦められる本ではないような気がします。あえていうならば現代の作品を読む前に、幼い頃に読んでおくべき作品ではないでしょうか(文章が少し難しいでしょうけど)。 | ||||
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