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(短編集)
屋根裏の散歩者
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【この小説が収録されている参考書籍】
屋根裏の散歩者の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 1~20 1/3ページ
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| 大人の本 | ||||
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| すぐ読み終わる おもろい 最後の展開も好き 短いから物足りない感もなくはない | ||||
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| 以前新潮文庫の傑作選を読みましたが それに収録されていた作品もいくつか収録されています。 このシリーズは初期の作品から順に 作者本人の批評付きで読んでいける面白みがあります。 まだ十分には熟していない作品もありますが 乱歩の好きなネタというか、 こだわりの萌芽は十分伝わってきます。 明智小五郎が登場し 徐々に定着していくだろう様子もわかるし 怪人二十面相の原点も見られるし その後の乱歩の作品に触れていくための準備となる掌編が 多数収録されています。 昔読んだけれどすっかり内容を忘れていた話も多かったので 改めて楽しめました。 面白い話は多いですが 中でもやっぱり「人間椅子」の フェティシズムとスリルは最高です。 20年くらい前に出版されたシリーズですが 絶版にはなっていないようなので 注文すれば書店でも買えると思います。 大きな書店だと、この第1巻くらいは 店頭在庫があるようです。 Amazonだとどれも手に入ります。 絶版になる前に全部読んでしまいたいと思います。 | ||||
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| 高校生の頃、通学電車の中で夢中になって読んでいたのを懐かしく思い出します。捨て話なしの名作揃い。おすすめの1冊です。 「屋根裏の散歩者」「人間豹」「押絵と旅する男」「恐ろしき錯誤」全4話 | ||||
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| 乱歩さんの作品の著作権が切れたのを期に、多くの出版社から作品集が発刊される運びとなってかなりの年月が経つのでございます。小規模な社から、かなり美麗な代表作の単行本が出されたり、とんでもなく分厚い「大事典」が出現したり、文庫本にいたっては、この光文社版の全集をはじめ、よもやと思っていた集英社文庫からは「明智小五郎事件簿」なるクロニクル版が登場したり、「まさか!!!!」の岩波文庫からは作品集が(しかも「怪人二十面相」でございますよ!!!)発刊されたりと、もう百花繚乱。どのシリーズで揃えればよいのか、どの出版社の版本で読めば「乱歩らしさが味わえるのか」と、遅れてきた読者は迷うばかりなのでございます。 そんなわけで先輩読者を差し置いてではございますが、これから乱歩作品を「読んでみようか」と思われる、これからの読者の皆様にこの文庫全集の特徴をかいつまんでお知らせしたいと思うのでございます。 まず、この「全集」は、全集という名の通り乱歩さんが別名義で発表した作品をも含めて、その創作された小説作品がすべてが収められているのでございます。主要評論と随筆も収録された巻もございますので、まさに一般読者にとっては完璧な全集と申せましょう。全小説収録というのが、これまでの「乱歩全集」には無いところなのでございます。そして各作品には著者自ら付した「自作解説」があり、作品によっては「まえがき」的な文章もあり、そして編集部が作成した膨大な「解題」や「注釈」が作品が発表されてからかなりの年月が経ってから作品に接するワタクシのような新米読者にはかなりの助けになるのでございます。(書けなくなった乱歩さんの「読者諒せよ」まで入っていますwwww)「盲獣」に於いては作者自らが削除したところまで復活しているのでございます。 初版本の写真が口絵として掲載されていたりと至れり尽くせり。出来たら、この内容で豪華本を限定出版していただけないかと思うほどの充実した内容なのでございます。 乱歩作品をパーフェクトに揃えるにはまさに、「これ」なのでございます。 | ||||
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| 一気に物語に引き込まれました。屋根裏の秘密や散歩者の正体は? 巧みな心理描写で、結末までサスペンスフルな展開。この作品は背筋が凍るような感覚、一度読んだだけでは十分に理解しきれない奥深さ。おすすめします。 | ||||
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| 保管状態が良かったです。 | ||||
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| 乱歩先生は間違いない。 面白かったー。 | ||||
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| 大正14年に発表されたとありますが、全く時代を感じさせません。まあ。作品によっては、大正時代のものですね、というものもありますが、心理描写においては、当時も今もそれほど変わらないのではないでしょうか。全ての物語が素晴らしいと言いたいのですが「虫」だけはどうも私の感性には合いませんでした。 短編と言いつつも読み終わるのに、結構時間がかかりました。なのに読後感が‥‥、まあ。この作品が素晴らしいという方もいらっしゃるとは思いますが、最後のインパクトが強すぎます。 | ||||
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| 本文だけでなく本人のコメントもあり、なかなか興味深い。江戸川乱歩がどうやってデビューできたかなどエピソードも本人談で面白い。戦後、言葉や旧仮名遣いについて書き改めようとする気持ちのあったとのべているが、これはこれで良いと思う。大正時代の作品として、当時の雰囲気がわかる貴重な資料であると思う。 表紙は今時のイラストであるが、読めば当時の世界観を味わうことができる。掲載作品も盛りだくさんで読みごたえがある。 | ||||
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| 江戸川乱歩は日本の推理小説の礎を築いた作家であり、今となってはいささかその作品に古さを感じることがあることは当然否めない。 海外のミステリー小説のトリックを流用したものが多い点で、過去においてさえ、それは自明の理であったのではないだろうか。 では乱歩特有のものとは何であろう? 修飾を抑えた平易な文章、これが乱歩の作品をミステリー小説への入門書めいたものにしていることがまず挙げられる。端的に読みやすいのだ。 まだ拝読していないが、怪人二十面相シリーズなどが当時の少年少女たちに熱狂的に迎え入れられたのもうなずける。 次にトリックと犯人の結びつきのゆるさ、これも乱歩作品特有のものである。犯人を捕縛する縄にあえて余裕を持たせているようなそのゆるさは、トリック次第で物語の登場人物の誰をも犯人に仕立て上げることができるという、推理小説の遊び、本質的な面白さを読者、果てには次の時代のミステリー小説を担うであろう書き手にも示してくれている。 つまりは乱歩作品はミステリーの入門書であると同時に教科書でもあるというわけだ。 そんな作品を多数世に送り出したことが、江戸川乱歩の偉大なる功績なのであろうと感じた。 | ||||
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| 昔読みましたが、懐かしかったので久しぶりに読んでみました。やはり独特の世界観があり面白かったです。 | ||||
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| 主人公の性質がどんどんエスカレートしてゆく過程が面白い。犯人が分かっていながらその動向を追う、古畑式(?)のサスペンス。分かりにくそうな性質を分かりやすくパシッと説明する語りが鮮やかで、読み応え十分。 同収録の「暗黒星」は明智探偵初期の頃の短編「何者」をより娯楽要素を強めてリメイクしたような作品。 個人的には「何者」の方が渋さがあって好き。 | ||||
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| 鏡地獄、押絵と旅をする男、火星の運河、目羅博士の不思議な犯罪、虫、屋根裏の散歩者、疑惑の7話から構成されています。 どの作品もグレーのイメージがする世界です。中でも印象的なのが、 『虫』は、とても身勝手な犯人の振る舞いで、読み終えた後味が悪いのですが、印象に残ってしまいました。 また、『疑惑』は、疑心暗鬼となる家族間の精神的苦痛は凄まじいと思いました。 鏡地獄 ・・・鏡の部屋まで作り、最後は発狂してしまう 押絵と旅をする男・・・描かれた娘に恋い焦がれて絵に入ってしまった兄と一緒に旅をする初老 火星の運河 ・・・沼地に足を踏み入れた夢をみる旦那 目羅博士の不思議な犯罪・・・ツインのビルの片側のある部屋の借家人の連続する自殺、その謎を追い、自殺者に代わって犯人に復讐する 虫 ・・・初恋の幼なじみを成人してから自分のものとするために殺してしまい、剥製にしようとする 屋根裏の散歩者 ・・・新築のアパートの屋根裏から何の気なしに行った完全犯罪だったが、友人の明智小五郎がそのトリックを見破る 疑惑 ・・・ある日家庭内暴力を振う父親が庭先で殺される。お互いに残された家族がそれぞれを疑うことになる | ||||
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| 屋根裏の散歩者、人間豹、押し絵と旅をする男、恐ろしき錯誤の4作品が書かれています。 どれもすごい発想力の作品で、中でも長編の人間豹は恩田という人間豹とその父親に主人公と明智小五郎とも裏をかかれて、翻弄されっぱなしです。 屋根裏の散歩者は、新しい下宿の屋根裏から殺人を思いつき、実行する下宿人を明智小五郎がトリックを見破るやり取りはなかなかのものです。 押し絵と旅をする男は、ロマンではあるけど遠目がねを逆さにみると怪奇なことが起ります。 恐ろしき錯誤は、妻を火事で失った恨みを数人の友人に疑いを掛けて心理的に追い詰めようとした北川が用意周到して臨んだのに大チョンボをして何も復讐にならなかったのは面白かったです。 | ||||
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| やはり「D坂の殺人事件」や「人間椅子」が傑作ですね。 面白かったです。 | ||||
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| 耽美や猟奇といった単純な言葉では表せない、まさに大正デカタンス。 不敬極まりない話ではあるが、本編収録の「鏡地獄」と日本神話の岩戸隠れのイメージが どうにも分離出来ないのは私だけだろうか。 | ||||
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