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(短編集)
あんじゅう 三島屋変調百物語事続
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あんじゅう 三島屋変調百物語事続の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 61~80 4/5ページ
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前回と同じく最後に話が一つにまとまってー、ってなるのかと思ってたら違いました。でもまあ面白かったです。皆さん言われる様にくろすけ可愛い。 ただ、物語の進行上仕方ないんですが あくまでおちかが不思議な話を聞く形なんですね。なので各話の最初の方は、おちかと語り主がだらだらやり取りしててたるくて仕方ない。 いちいちどうでも良い箇所におちかがひっかかったり語り手がこだわったり。本筋に行く迄が長いったらもう。 あと宮部さんに文章の美しさや特異さなど求めてなかったんですが(平易な文章で解りやすく状況を表現してくれればそれでいい)、なんか文章変わってませんか。京極夏彦風に。 なんかそれがこなれてない感じがして妙に読み辛さを感じました。 | ||||
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おもしろかった。よかったおもしろくて。 前作のラストに違和感を覚え、続編にいくばくかの不安をもっていたのですが杞憂でした。 よかった、というのは自分の期待にこたえてくれてありがとう、という気持ちを込めた表現です。 漫画家・藤子F先生作品の「S・F〜少し・不思議」ワールドにも似た世界観に魅力を感じますね。 「おそろし」から読むことをおすすめします。少なくとも、可愛らしくも切ない「暗獣」のラストの薄気味悪さは何倍増しとなりますので。 | ||||
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想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。 | ||||
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中古品とは思えないくらい、きれいな本でした。配送も迅速でとても満足しています。 また、機会がありましたら購入したいと思います。 | ||||
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三島屋おちかちゃんの百物語の第2部です。 1部の「おそろし」を読んでない人のために、ちゃんと前書きで説明をしているので、 いきなりこの本を手にとった方も安心して読めます。 が、この見開きごとの挿絵が…つらい。 いや、いいんですよ、イラストが悪いわけじゃないんです。 南伸坊さんのイラストは、表紙などの装丁もとても素敵だと思います。 すごく大好きで読み込んでいたマンガがテレビで放映されて、主役の声がイメージと ぜんっぜん違っていたときのあのショックな感じなんです。 私の中では、おちかもだれもかれも、あの挿絵とは違い過ぎていたので すごくつらくって、途中から手で挿絵を隠しながら読み進みました。 内容は、もちろん素晴らしいです。ぐぃぐぃ引っ張っていく力はさすがです。 でも、どうしても、目に入ってしまう挿絵とイメージのギャップに耐えきれなくて 途中でやめて、挿絵なしの方を入手し、安心して最初から読みなおしました。 感情移入の激しい方、前作がとってもとってもお気に入りの方は、ちょっと気をつけて 少し読んでみてから購入されることをお薦めします。 | ||||
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深まりゆく秋の夜、誰かの物語にふと耳を傾けたくなる。 宮部みゆき『あんじゅう 三島屋変調百物語事続(ことのつづき)』 (2010)を読む。初出は読売新聞(2009.1-2010.1)。 宮部の作品を読むのは久しぶりだ。 自らも不幸な物語を背負った主人公おちかは三島屋に預けられ、 ふとしたことから黒白の間で 訪問者の不思議物語を聴く役を引き受けることになる。 この設定がうまい。読者を物語に誘う舞台装置として機能している。 本書におさめられた四作品とも読み応えがあるが、 僕は表題作になった「あんじゅう」が一番好きだった。 隠居した老夫婦と、人が見捨てた屋敷に住むクロスケの交流と別れが なんとも切ない。不思議なだけでなく、哀れな物語なのだ。 装画・挿絵・装幀を務めた南伸坊が実にいい仕事をしている。 見開きごとに収められた挿絵は 普通なら文章を読む邪魔になるのだろうが、 物語にピタリはまっている。 ほんわり温かさのある語り口に 実にうまく寄り添っている。 本文デザインを担当した山影麻奈との協業の賜物か。 語り手の名手・宮部の百物語。 早くも続編をせがみたくなる。 未読でしたら、読書の秋の一冊にぜひ。 (文中敬称略) | ||||
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宮部みゆきの作品は、『名もなき毒』と『楽園』あたりで、 「ああ、もう読まなくてもいいかな」と見切りをつけかけてしまったのだけど、 本書では「おっ、この人まだまだいけるな」と思わせてくれて、ちょっと安心してしまった。 自分の中では、宮部みゆきは新潮文庫で新刊バンバンだしてたあたりがピークなので、 最近はあまり熱心に読んでなかったのだが、本書の前日譚『おそろし』がそれなりに面白かったとの 評判を聞いたので手に取ってみたのだが、久しぶりに宮部作品で心に染みいる話を読ませてもらった。 本編は、とある事情を負った少女・おちかを聞き手に、身分も境遇も多様な人々が自分の身の上に、 あるいは周囲で起こった不可思議な出来事を語り明かす、オムニバス形式の江戸ミステリー。 恩田陸が好む「密室に多数の人が寄り集まって、かつて起こった事件を解き明かしてゆく」スタイルに 似ているが、ドロドロしたところがなく、ほろにがい味わいは宮部みゆきならではのもの。 同氏の『霊験お初捕物控え』のような緊迫感はないが、『あかんべえ』のような切なさが好きな人には、 おススメしたい。 さて、順序が逆になってしまったが、次は『おそろし』を読むとするか。 | ||||
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といいたくなる位素晴らしい作品♪ 挿し絵がほんわかしていて とっても可愛い(^^)! お話しも一つ一つが面白くて 読みだしたら止まらない★★ 宮部みゆきさんはこういう 世界を書くのが上手♪♪ | ||||
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次回作も期待出来そうな、まだまだ、謎の多いキャラの脇役達を布陣しながら、 おちか、の心が少しずつ、溶解してきています。宮部の人間に対する視点の暖かさがちりばめられた、いい作品です。次回作も読みたい! | ||||
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この世界、わたしはすっごく好きで、けっこう、はまっちゃいました。 いわゆる「時代小説」=江戸時代を中心とした風俗・人情をベースとする世界が好きなかた(A)で、 こわくて、ちょっとおどろおどろしい話しが好きなかた(B) の、両方が「YES」なら、絶対お勧め。集合(A)と(B)の真部分集合、山本周五郎・藤沢周平が好きで、横溝正史も好き、 って感じかな。 じっくり味わいながら読むと、目の前に江戸時代の、それはユニークな世界が広がります。 宮部みゆきさん、是非、第3巻を! | ||||
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本書は、読売新聞に2009年1月〜2010年1月まで連載さ れていた作品です。これだけでも楽しめますが、できれ ば三河屋変調百物語事始を読んでからの方が、より楽し めると思います。 前巻で一つの区切りがついてしまっているので、この 後どのような展開になるのか・・・と思ったのですが、そん な心配は無用です。百物語に相応しい、前巻に劣らない、 いや、むしろより心惹かれる話が詰まっています。 特に、カバーや表紙のイラストに出てくる生き物「く ろすけ」にまつわる話(第3話「暗獣」)は、決して楽し い話ではないけれど、心温まる傑作です。この話を読む ためだけにでも、この本を買う価値はあると思います。 また、連載時に使用された挿絵が各頁に載っているの ですが、それが良い味わいを出しています。文庫になる とこういう部分はカットされてしまうので、今後文庫が 出たとしても、この単行本をお勧めします。 | ||||
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ぜひ本書は書店で手にとって、頁を開いてみていただきたい。 南伸坊氏の挿絵が見開きごとに入っており、なんとも、ほのぼの、楽しくなる。 印刷技術も発達したものだと感心したが、見開きごとに挿絵を入れて、しかもその絵が文章と見事に呼応しているのである。 いかに現代の技術をもってしたとしても、こういう本に仕上げるための手間は、並大抵ではなかったはず。 筆者と、挿絵画家、装幀家、編集者がそれぞれの場所で、並々ならぬ努力をこの本につぎ込んでいる。 いや、真に並々ならぬのは、この本に対する愛情であろう。 筆者と、挿絵画家、装幀家、編集者、そしてひょっとすると流通の人も含めて、この本には膨大な愛情が籠められているのだ。 だから、手に取ったとき、ほっこりと暖かい。 電子書籍に負けない「紙の本」の魅力を、とことん追求した一冊である。脱帽。 | ||||
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いつも思うのですが、宮部みゆきさんの江戸ものは素晴らしい。 庶民の生活が生き生きと手にとるように描かれている。 温度やにおいまで感じます。 今回の3話も非常に良かった。「くろすけ」の話には号泣 しました。 人間ていつの時代もいいなあ。そして、人間同士のふれあいの価値観て 昔から余りかわらないのだなあと感じます。 これからも三島屋のお話集め、続きますように!! | ||||
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核となる話は面白かったと思います。しかし、その前後の話が長すぎませんか? 百物語の筋を通す為に必要なのだと思いますが、私は、読んでいて、浸りきれない、と感じました。さらに、登場人物が入り組んでしまい、混乱してしまいました。 他の方々の評価は高いので、他の方々にとっては大丈夫だったのだと思います。私がこれを読んでいた時に集中できなかったのは体調が悪かった、というような理由かもしれません。しかし、自分にとってはそう思えたので、感想として記載させて頂きます。 | ||||
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★−2は、主人公が好きになれないから。 前作を読んだ時も思いましたが、主人公・おちかちゃんに魅力を感じない… 受身で甘えているだけに見えて、なぜ好意を持たれるのか、さっぱり分からない。 周囲の人物は魅力的で、あたたかみを感じる人が多いのに、残念です。 ストーリーそのものは、切なくも面白く、楽しめました。 特に、くろすけの可愛さ! 心がほっこりします。 次回作も楽しみです。 | ||||
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単行本になるのを待ってから読みました。 人の心が生み出す闇、やるせなさ、せつなさ…。 特に表題にもなっている『あんじゅう』は悲し過ぎましたが、 どのお話しもその闇とは逆に必然であるかの様な人の縁、温かさがいっぱいです。 あばた顔のお勝をはじめ温かくも優しい人間味溢れた人々が集い、 百物語を通じておちかの仲間になっていく。。。 トラウマ?を乗り越えたおちかは誰と祝言を挙げるのかなぁ…。 今後も楽しみな時代小説の秀作です! | ||||
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ある事件がもとで心に深い傷を負い、神田の三島屋という袋物屋を営む叔父夫婦のもとで 暮らすことになったおちか。彼女は、人びとが心の内に抱える「不思議」を聞き出していた。 ある日おちかは、「紫陽花屋敷」と呼ばれる空き屋敷にまつわる不思議な話を聞く。そこには、 意外な「不思議」が隠されていた・・・。表題作「暗獣(あんじゅう)」を含む4話を収録。 三島屋変調百物語シリーズ2。 まずひと言。うまい!本当に宮部さんはうまい!それぞれの話の中に込められた作者の思い。 そのひとつひとつが、読んでいてしっかりと伝わってくる。きちっとしたテーマを持ち、 ストーリーを構成していく。読み手をしっかりと物語の中に引き込んでいくその巧みさには、 ただただ感心するばかりだ。 どの話も甲乙つけ難しという感じだが、特に心に深く響いたのは「暗獣」だった。くろすけが なぜ生まれたのか?そして、くろすけの宿命とは?人とくろすけとのふれあいがほのぼのとして いる分、ラストは悲しみが深かった。いつまでも余韻が残る話だった。「逃げ水」は、誰からも 必要とされなくなってしまうということの悲哀を描いている。人でも神でも、存在価値を認めて もらえないということは本当につらいことだと思う。「藪から千本」は、ひとり娘を愛する気持ちは 同じなのに、心の中に闇を抱えてしまったために起こった悲劇を描いていて、読み応えがあった。 「吼える仏」は、外部との接触を絶った里で起こった出来事を描いている。人の心は、仏にも 鬼にもなる。人の心の醜さが里の運命を変えていくさまに、ぞっとする思いを味わった。 起伏に富んだストーリー展開や、登場人物の細やかな心理描写も、読み手を充分満足させる。 読後も満足♪とても面白い作品だった。 | ||||
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暗獣を読んでいると知らないうちに涙が溢れてました。最近多い『泣ける』『『感動』をうたった何とか小説にはないこの感じ。さすがです。 | ||||
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変わり百物語シリーズ第2弾。前作「おそろし」と同様、舞台は江戸時代の 江戸・神田。許婚を失った少女・おちかが変わり百物語を聞いていく話です。 第一話『逃げ水』、第二話『藪から千本』第三話『暗獣(あんじゅう)』、 第四話『吼える仏』。どれも、幽霊物語というよりそれにまつわる人情話 がメインです。 特に『逃げ水』は面白い。周囲の水がなくなってしまう少年が主人公なん ですが、そんな不思議な現象もあくまで話のとっかかり。それより、少年 にまつわる人間模様の物語にぐいぐい引き込まれていきます。いつも感じ るのですが、宮部みゆきって、物語の発想も当然面白いけど、ストーリー テラーとして能力がすごいです。広告でも面白い物語にしちゃいそう。 歴史モノが苦手な人でも楽しめる物語満載です。分厚い本2冊で(たしか) まだ8話なので残り92話。まだまだ百物語まで楽しめそうなシリーズです。 | ||||
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宮部みゆきの本は、書店の女流小説の書棚にはない。「エンターテインメント」の書棚に並んでいる。この本はエンターテインメント時代小説の単行本化の第二巻目ということで、絶好調の三島屋のおちかの「百物語」聞き取りシリーズである。第一巻目は角川から単行本が出たが、二冊目はどういうわけか中央公論から出てきた。面白ければ、出版社はどこでもいい・・・・・。 作者のインタビューによれば、奇数巻は怖ろしさを、偶数巻はユーモアにあふれたものをとの思いがあったらしいが、本書もけっこう恐ろしい。脇役がほぼ出そろってきた感じで、彼らの個性的なキャラクターがユーモアに溢れているといっていいだろう。 本書にも4話おさめられているが、それぞれが読み応えがあり、怖ろしさもそれぞれ異なる。 この本を読んであらためて、日本語の、それも漢字の読みの奥深さとか妙味をも味わうことができ、興味深いものがある。 経緯は「ゆくたて」、守宮は「やもり」、生計は「たつき」、暈は「かさ」、躑躅は「つつじ」と読むなんて、海外翻訳本ではまず味わえない。 | ||||
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