■スポンサードリンク
(短編集)
あんじゅう 三島屋変調百物語事続
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
あんじゅう 三島屋変調百物語事続の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 61~80 4/5ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 前作「おそろし」から続いて読んでいます。 自分の中にある負の感情(不安、怒り、妬み、邪推)がチクリとしたり、おちかをはじめとした三島屋の登場人物のセリフに涙したり、読み終わったあと興奮してました。 宮部さんの江戸が舞台の小説はどれも楽しいし、人情味があるけど変な臭さがなくて楽しいです。でも楽しいだけではなく、なぜか日々の生活への感謝、家族への感謝の気持ちなどがわいてきます。不思議。 今作より素敵な登場人物が増えて、にぎやかになってますます楽しみ。100話楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 三島屋での不思議話の続きです 又、続きが文庫になるのを待っています とても面白い不思議話です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 新聞連載当時から毎日欠かさず読んでいました。 「何が一番寂しいだろう、それは必要とされないこと」(逃げ水) 「こんなことは何にもならない」「百も承知だあ!」(吼える仏) 朝から大変なショックを受けたことをよく覚えています。 私事ですがちょうど職場で行き詰っている頃で、文字通り見透かされた 気分になったものです。 すっかりと魅了され、この話の前作に当る「おそろし」を後ほど読みました。 本書のような「業」は薄くむしろ超常現象に焦点が当っていたことに 驚くと同時に発行媒体の違いに注目しました。 日本で一番発行されている(=世界で一番)読売新聞朝刊。 行き詰っている職業人は私だけではなく、相当な数がいます。 その人たちに宛てる媒体として、適切だったのでしょう。 改めて「技能者」として発行媒体を選べる宮部氏に感服です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 前回と同じく最後に話が一つにまとまってー、ってなるのかと思ってたら違いました。でもまあ面白かったです。皆さん言われる様にくろすけ可愛い。 ただ、物語の進行上仕方ないんですが あくまでおちかが不思議な話を聞く形なんですね。なので各話の最初の方は、おちかと語り主がだらだらやり取りしててたるくて仕方ない。 いちいちどうでも良い箇所におちかがひっかかったり語り手がこだわったり。本筋に行く迄が長いったらもう。 あと宮部さんに文章の美しさや特異さなど求めてなかったんですが(平易な文章で解りやすく状況を表現してくれればそれでいい)、なんか文章変わってませんか。京極夏彦風に。 なんかそれがこなれてない感じがして妙に読み辛さを感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| おもしろかった。よかったおもしろくて。 前作のラストに違和感を覚え、続編にいくばくかの不安をもっていたのですが杞憂でした。 よかった、というのは自分の期待にこたえてくれてありがとう、という気持ちを込めた表現です。 漫画家・藤子F先生作品の「S・F〜少し・不思議」ワールドにも似た世界観に魅力を感じますね。 「おそろし」から読むことをおすすめします。少なくとも、可愛らしくも切ない「暗獣」のラストの薄気味悪さは何倍増しとなりますので。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 中古品とは思えないくらい、きれいな本でした。配送も迅速でとても満足しています。 また、機会がありましたら購入したいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 三島屋おちかちゃんの百物語の第2部です。 1部の「おそろし」を読んでない人のために、ちゃんと前書きで説明をしているので、 いきなりこの本を手にとった方も安心して読めます。 が、この見開きごとの挿絵が…つらい。 いや、いいんですよ、イラストが悪いわけじゃないんです。 南伸坊さんのイラストは、表紙などの装丁もとても素敵だと思います。 すごく大好きで読み込んでいたマンガがテレビで放映されて、主役の声がイメージと ぜんっぜん違っていたときのあのショックな感じなんです。 私の中では、おちかもだれもかれも、あの挿絵とは違い過ぎていたので すごくつらくって、途中から手で挿絵を隠しながら読み進みました。 内容は、もちろん素晴らしいです。ぐぃぐぃ引っ張っていく力はさすがです。 でも、どうしても、目に入ってしまう挿絵とイメージのギャップに耐えきれなくて 途中でやめて、挿絵なしの方を入手し、安心して最初から読みなおしました。 感情移入の激しい方、前作がとってもとってもお気に入りの方は、ちょっと気をつけて 少し読んでみてから購入されることをお薦めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 深まりゆく秋の夜、誰かの物語にふと耳を傾けたくなる。 宮部みゆき『あんじゅう 三島屋変調百物語事続(ことのつづき)』 (2010)を読む。初出は読売新聞(2009.1-2010.1)。 宮部の作品を読むのは久しぶりだ。 自らも不幸な物語を背負った主人公おちかは三島屋に預けられ、 ふとしたことから黒白の間で 訪問者の不思議物語を聴く役を引き受けることになる。 この設定がうまい。読者を物語に誘う舞台装置として機能している。 本書におさめられた四作品とも読み応えがあるが、 僕は表題作になった「あんじゅう」が一番好きだった。 隠居した老夫婦と、人が見捨てた屋敷に住むクロスケの交流と別れが なんとも切ない。不思議なだけでなく、哀れな物語なのだ。 装画・挿絵・装幀を務めた南伸坊が実にいい仕事をしている。 見開きごとに収められた挿絵は 普通なら文章を読む邪魔になるのだろうが、 物語にピタリはまっている。 ほんわり温かさのある語り口に 実にうまく寄り添っている。 本文デザインを担当した山影麻奈との協業の賜物か。 語り手の名手・宮部の百物語。 早くも続編をせがみたくなる。 未読でしたら、読書の秋の一冊にぜひ。 (文中敬称略) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 宮部みゆきの作品は、『名もなき毒』と『楽園』あたりで、 「ああ、もう読まなくてもいいかな」と見切りをつけかけてしまったのだけど、 本書では「おっ、この人まだまだいけるな」と思わせてくれて、ちょっと安心してしまった。 自分の中では、宮部みゆきは新潮文庫で新刊バンバンだしてたあたりがピークなので、 最近はあまり熱心に読んでなかったのだが、本書の前日譚『おそろし』がそれなりに面白かったとの 評判を聞いたので手に取ってみたのだが、久しぶりに宮部作品で心に染みいる話を読ませてもらった。 本編は、とある事情を負った少女・おちかを聞き手に、身分も境遇も多様な人々が自分の身の上に、 あるいは周囲で起こった不可思議な出来事を語り明かす、オムニバス形式の江戸ミステリー。 恩田陸が好む「密室に多数の人が寄り集まって、かつて起こった事件を解き明かしてゆく」スタイルに 似ているが、ドロドロしたところがなく、ほろにがい味わいは宮部みゆきならではのもの。 同氏の『霊験お初捕物控え』のような緊迫感はないが、『あかんべえ』のような切なさが好きな人には、 おススメしたい。 さて、順序が逆になってしまったが、次は『おそろし』を読むとするか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| といいたくなる位素晴らしい作品♪ 挿し絵がほんわかしていて とっても可愛い(^^)! お話しも一つ一つが面白くて 読みだしたら止まらない★★ 宮部みゆきさんはこういう 世界を書くのが上手♪♪ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 次回作も期待出来そうな、まだまだ、謎の多いキャラの脇役達を布陣しながら、 おちか、の心が少しずつ、溶解してきています。宮部の人間に対する視点の暖かさがちりばめられた、いい作品です。次回作も読みたい! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| この世界、わたしはすっごく好きで、けっこう、はまっちゃいました。 いわゆる「時代小説」=江戸時代を中心とした風俗・人情をベースとする世界が好きなかた(A)で、 こわくて、ちょっとおどろおどろしい話しが好きなかた(B) の、両方が「YES」なら、絶対お勧め。集合(A)と(B)の真部分集合、山本周五郎・藤沢周平が好きで、横溝正史も好き、 って感じかな。 じっくり味わいながら読むと、目の前に江戸時代の、それはユニークな世界が広がります。 宮部みゆきさん、是非、第3巻を! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本書は、読売新聞に2009年1月〜2010年1月まで連載さ れていた作品です。これだけでも楽しめますが、できれ ば三河屋変調百物語事始を読んでからの方が、より楽し めると思います。 前巻で一つの区切りがついてしまっているので、この 後どのような展開になるのか・・・と思ったのですが、そん な心配は無用です。百物語に相応しい、前巻に劣らない、 いや、むしろより心惹かれる話が詰まっています。 特に、カバーや表紙のイラストに出てくる生き物「く ろすけ」にまつわる話(第3話「暗獣」)は、決して楽し い話ではないけれど、心温まる傑作です。この話を読む ためだけにでも、この本を買う価値はあると思います。 また、連載時に使用された挿絵が各頁に載っているの ですが、それが良い味わいを出しています。文庫になる とこういう部分はカットされてしまうので、今後文庫が 出たとしても、この単行本をお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ぜひ本書は書店で手にとって、頁を開いてみていただきたい。 南伸坊氏の挿絵が見開きごとに入っており、なんとも、ほのぼの、楽しくなる。 印刷技術も発達したものだと感心したが、見開きごとに挿絵を入れて、しかもその絵が文章と見事に呼応しているのである。 いかに現代の技術をもってしたとしても、こういう本に仕上げるための手間は、並大抵ではなかったはず。 筆者と、挿絵画家、装幀家、編集者がそれぞれの場所で、並々ならぬ努力をこの本につぎ込んでいる。 いや、真に並々ならぬのは、この本に対する愛情であろう。 筆者と、挿絵画家、装幀家、編集者、そしてひょっとすると流通の人も含めて、この本には膨大な愛情が籠められているのだ。 だから、手に取ったとき、ほっこりと暖かい。 電子書籍に負けない「紙の本」の魅力を、とことん追求した一冊である。脱帽。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| いつも思うのですが、宮部みゆきさんの江戸ものは素晴らしい。 庶民の生活が生き生きと手にとるように描かれている。 温度やにおいまで感じます。 今回の3話も非常に良かった。「くろすけ」の話には号泣 しました。 人間ていつの時代もいいなあ。そして、人間同士のふれあいの価値観て 昔から余りかわらないのだなあと感じます。 これからも三島屋のお話集め、続きますように!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 核となる話は面白かったと思います。しかし、その前後の話が長すぎませんか? 百物語の筋を通す為に必要なのだと思いますが、私は、読んでいて、浸りきれない、と感じました。さらに、登場人物が入り組んでしまい、混乱してしまいました。 他の方々の評価は高いので、他の方々にとっては大丈夫だったのだと思います。私がこれを読んでいた時に集中できなかったのは体調が悪かった、というような理由かもしれません。しかし、自分にとってはそう思えたので、感想として記載させて頂きます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ★−2は、主人公が好きになれないから。 前作を読んだ時も思いましたが、主人公・おちかちゃんに魅力を感じない… 受身で甘えているだけに見えて、なぜ好意を持たれるのか、さっぱり分からない。 周囲の人物は魅力的で、あたたかみを感じる人が多いのに、残念です。 ストーリーそのものは、切なくも面白く、楽しめました。 特に、くろすけの可愛さ! 心がほっこりします。 次回作も楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 単行本になるのを待ってから読みました。 人の心が生み出す闇、やるせなさ、せつなさ…。 特に表題にもなっている『あんじゅう』は悲し過ぎましたが、 どのお話しもその闇とは逆に必然であるかの様な人の縁、温かさがいっぱいです。 あばた顔のお勝をはじめ温かくも優しい人間味溢れた人々が集い、 百物語を通じておちかの仲間になっていく。。。 トラウマ?を乗り越えたおちかは誰と祝言を挙げるのかなぁ…。 今後も楽しみな時代小説の秀作です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ある事件がもとで心に深い傷を負い、神田の三島屋という袋物屋を営む叔父夫婦のもとで 暮らすことになったおちか。彼女は、人びとが心の内に抱える「不思議」を聞き出していた。 ある日おちかは、「紫陽花屋敷」と呼ばれる空き屋敷にまつわる不思議な話を聞く。そこには、 意外な「不思議」が隠されていた・・・。表題作「暗獣(あんじゅう)」を含む4話を収録。 三島屋変調百物語シリーズ2。 まずひと言。うまい!本当に宮部さんはうまい!それぞれの話の中に込められた作者の思い。 そのひとつひとつが、読んでいてしっかりと伝わってくる。きちっとしたテーマを持ち、 ストーリーを構成していく。読み手をしっかりと物語の中に引き込んでいくその巧みさには、 ただただ感心するばかりだ。 どの話も甲乙つけ難しという感じだが、特に心に深く響いたのは「暗獣」だった。くろすけが なぜ生まれたのか?そして、くろすけの宿命とは?人とくろすけとのふれあいがほのぼのとして いる分、ラストは悲しみが深かった。いつまでも余韻が残る話だった。「逃げ水」は、誰からも 必要とされなくなってしまうということの悲哀を描いている。人でも神でも、存在価値を認めて もらえないということは本当につらいことだと思う。「藪から千本」は、ひとり娘を愛する気持ちは 同じなのに、心の中に闇を抱えてしまったために起こった悲劇を描いていて、読み応えがあった。 「吼える仏」は、外部との接触を絶った里で起こった出来事を描いている。人の心は、仏にも 鬼にもなる。人の心の醜さが里の運命を変えていくさまに、ぞっとする思いを味わった。 起伏に富んだストーリー展開や、登場人物の細やかな心理描写も、読み手を充分満足させる。 読後も満足♪とても面白い作品だった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!





